今年も残すところあと約二週間。
春先より、今年は城ケ島・三崎港に入り浸りサビキ釣りに没頭していたせいか、時間が経つのも早く感じリアルな季節感を実感しないまま師走まで突っ走りましたが、フッとカレンダーを見ると当たり前ですが、年の瀬に入る時期。
先日、年末ジャンボという夢も買い、唯一暮れを感じる買い物をしました。
そんなこんなで12月中旬、この日もマイワシ好調でした。
この日の潮はこんな感じです。
大潮ではあるものの、満潮の時間がいつも私が釣りをしている時間に当たってしまうため、この日はいつもより1時間ほど早く出発しました。
午前1時に起床。
現地には午前2時半頃に到着。
気温は6度程と、ここ数日の猛烈な寒さは緩み比較的未明でも動きやすい気温でした。
しかし、先週、先々週とは打って変わって波浪警報が出るほどの強風。
6m~8mくらいの風が吹き付け、竿受けに竿を置いておけず手持ちで釣らないと飛ばされるような状況でした。
恐らく風が北風だったら、車のドアを開けた瞬間にドアを閉め、無言で一路自宅を目指したと思います。w
気温が高いことから、寒さ的には耐えられるものの、物理的に釣りにならない状況。
さすがに他の釣り人もまばらで、私が釣りをしていた場所から肉眼で確認出来た釣り人は2人。
城ヶ島へ向かう途中の道路も、木の枝やゴミなどが飛ばされ、車もかなり風に煽られる状況でした。
現地に着き、しばし車内から釣り場を見つめ釣りをやるか考えていました。
フッと気付くと、保護色で景色に溶け込んでしまっていて気付かなかったのですが、なんといつも釣りをしている場所にド~ン!といつものアオサギが陣取っていました。
おっ!やつがいるのか、じゃぁ、少しやってみるか…と、即断即決!
強風のため、必要最低限の道具だけ持ち、アオサギが陣取っていた場所へ行きました。
そして準備をしながら海を眺めるも、ナブラらしいものも見られず、一見マイワシらしき群れも見当たりません。
なに?やつはただ風を避けていただけ?
と思い、良く目を凝らし海を見ると、いました!マイワシの群れ!
数でいうとかなりの数が群れており、いつもならナブラが立ってもおかしくないのにな?と思いましたが、風が強いからかな…とあまりその時は気には留めませんでした。
そもそも、ナブラとはマイワシなどをエサとする大型魚が、マイワシなどの群れを追い駆け、マイワシなどが逃げ場を失って海面から出てしまうことで起こる状況のことを指します。
ここ数か月は三崎港でサビキ釣りで釣れる青魚はマイワシのみ。
見る魚の群れもマイワシしか見ません。
恐らく、現在も三崎港にいるマイワシ達も、大型魚等に追われてナブラが立っていることもあると思います。
現に、群れを追い駆ける黒い大型魚の影も目撃しています。
しかし、一般的には冬場はマイワシを食べる大型魚も外海に移ります。
そもそもなぜこの時期に未だにマイワシが岸近くを回遊しているのか不明ですが、今の時期ですと本来ならマイワシの外敵も少ないはずです。
以前、ご報告させて頂いたブログでも何度か書きましたが、ここのマイワシの場合、ナブラを立てて寄ってくるマイワシの群れと、ナブラを立てずに海面よりやや深めの層を泳いでいるマイワシの群れの二種類がいると思われます。
ここ数週間いろいろ試してみたのですが、普段使わない撒き餌を使い、二種類のマイワシの群れに対して群れが寄ってきた時に同じようにマイワシの群れに撒き餌を撒いてみました。
ナブラを立てる方の群れは、撒き餌に群がる…というより突進してくる感じで撒き餌に寄って来ます。
一方、ナブラを立てない群れはグルグル撒き餌の周りを回るような感じで寄ってきます。
また、先週のブログに頂いたコメントに「いつきのイワシ」(ふれーゆ裏タヌキ様)というお話を頂きました。
私は通年を通して城ケ島・三崎港へサビキ釣りだけで通った経験が今年初めてなもので、冬場に三崎港内でマイワシが釣れることを知りませんでした。
「いつきのイワシ」とは、本来であれば冬場になると外海へ移動するマイワシの群れが、そのまま湾内に留まった一部の群れのことを指すそうです。
これは、今まさに釣れているマイワシの特性にとても合点のいくものでした。
例えば、秋口にウルメイワシとマイワシが混在で釣れていた時期に気付いたのですが、成長が遅いような見た目でマイワシ自身が痩せていることに気付きました。
エサの豊富な外海を回遊せず、湾内に留まるため痩せているそうです。
ここで、先ほどの撒き餌とナブラの話に戻るのですが、ナブラを立てるマイワシの群れは、ナブラを立てないマイワシの群れよりサイズが小さいものが多いです。
あくまで私見ですが、エサが少ない湾内なのでエサを見付けると取り合いになり、ナブラが立っているのかな…と思いました。
撒き餌を撒くと、池の鯉にエサを上げているような状況になり、身近で見るとかなりの取り合いをしています。
また、こういった「いつきのイワシ」のように、湾内に留まるマイワシがいるということは、それを捕食する側の魚も当然定説を覆すような行動をするものもいるのではないかと思いました。
これは考え過ぎかもしれませんが、ナブラを立てない群れは比較的大きなサイズのマイワシが多く、ナブラを立てることで捕食されるのを知っているのかも…とも思いました。
更に言うと、ナブラが立つ立たないとは別に、なぜか鳥や猫はマイワシの群れが寄って来ることを知っているように感じてなりません。
※私が近付くと一度飛び立ち、しばらくすると戻って来ました。
※しばらくするともう一羽登場。
今年マイワシが釣れた日はほぼ100%の確立で、必ず姿を現します。(毎回、猫や鳥はブログに載せていませんが…)
そして、上げ潮の時が一番、鳥や猫も登場し確実な釣果が上がっています。
同じ潮が動く状況でも、下げ潮の時は上げ潮に比べて食いが渋く、またこれも謎なのですが朝マヅメより夜間帯(未明)の方が爆釣れします。(私が釣りに行く時間帯が深夜から早朝なので夕マヅメの状況は分かっておりません)
サビキで夜釣り…というと、以前の私ですとアジ狙いでやったことはありましたが、今年一年城ケ島・三崎港に通って初めてやったと言っても過言ではありません。
どうしてもイメージとしては、早朝や夕方というイメージがあります。
と、状況の分析もほどほどに、この日の釣果はこんな感じです。
サイズは概ね20cm程度。
この日はもっと釣ろうと思えば釣れる状況でした。
風も強いことや、アオサギ達にも十分あげたので自分達が食べ切れる分だけ釣りました。
そして料理はこんな感じにしました。
先日ご紹介させて頂きました「マイワシの擦りゴマ和え」を少しピリ辛にしたおにぎり。
マイワシの擦りゴマ和えのおにぎり
この擦りゴマ和えは、一言で言えばマイワシのタタキなんですが、酢飯より断然アツアツの白米が合います。
擦りゴマを作る際に、乾燥した唐辛子を一緒に擦ります。
そして擦ったゴマと唐辛子に醤油を加え、軽く叩いたマイワシと和えます。
ピリ辛感を出すために、今回はマイワシを叩く際にネギも投入。
これをおにぎりの具にして、普通におにぎりを握れば完成です。
手前味噌で恐縮ですが、絶品です。
そして残りのマイワシは、残った擦りゴマと一緒に味噌煮にしました。
まず、マイワシの頭と尾を切り落とし、腸を取り除きます。
水、酒、みりん、砂糖を適量入れ昆布と一緒に一煮立ちさせます。
その後、適当な大きさに輪切りにしたマイワシと擦ったゴマを投入し30分ほど圧力を掛けて煮詰めます。
圧力が抜けたら、水の量を調整し一煮立ちさせながら味噌を適量溶かせば出来上がり。
今回はたまたま紅生姜があったので、後から盛り付けましたが、煮詰める際に生姜の薄切りを一緒に入れても美味しいと思います。
今釣れているマイワシは、確かに身が痩せている感があるのですが、写真だと分かりにくいかもしれませんが、表面に浮いて光っているのはマイワシから出た脂です。
十分脂も乗っていて美味しいです。
最近は状況分析の話が長くてすみません。
以前は釣り場に着いた時に、適度に釣り人が居てなんとなく盛り上がってる感があったり、先週のように寸前まで誰かが釣りをしていて釣れていた形跡があったりするとなんとなくテンションが上がりました。
しかし、今はそういったことよりも、いつも居る鳥が居たり、猫が居る方が安心します。w
また、ご報告させて頂きます。
■ロップイヤーと猫の動画
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