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猫とウサギと釣りのブログ

ウサギの親子に育てられた猫とウサギの親子と筆者の趣味の釣りに関するブログです(たまに自動車関係の記事あり)

 
Category: 話題  

復興支える邦人建築家-「余命1年」転機に仮設住宅1万戸建設/ハイチ

カリブ海の太陽が深い傷跡を残したままの被災地を容赦なく照り付ける。

中南米最貧国のハイチ2010年1月、マグニチュード(M)7の大地震に見舞われた。

首都ポルトープランスには今も、がれきの中から集めた廃材や穴だらけのトタン板で建てた家々が並び、電気も上下水道もない。

被災地を歩く大野拓也(38)の丸刈りの頭をたちまち汗がつたう。

そんな一画に大野が建てた白壁の仮設住宅がある。

被災者の女性が記者の手を取って目を潤ませる。

「やっと動物のような暮らしから抜け出せた」。

隣で、大野が照れくさそうに汗をぬぐった。

大野は博士号を持つ建築家で、国際移住機関(IOM)の技術調整官だ。

世界中から集まったスタッフ約90人を率いて、家を失った人々の仮設住宅を建設している。

でも、大野はほんの6年前まで、援助の仕事に携わるとは考えたこともなかった。

転機は闘病と阪神大震災だった。

■3カ月で帰ったる

幼いころから模型作りが好きだった。

高校時代はバブル期、日本各地で大規模な再開発が行われていた。

自分も大きな事業を手掛けてみたい、と建築家を志した。

しかし、大阪大3年の時、突然、太ももに痛みを感じた。

卵大の腫瘍が見つかり、医師から「おそらく骨肉腫。長くて余命1年」と告げられた。

約1カ月後、良性腫瘍と判明したが、この間、死について思いをめぐらせた。

同じころ、阪神大震災に遭遇、大惨事を目の当たりにした。

この2つの出来事が人生観を揺さぶった。

「自分の力ではどうにもならないことがある。だったら、自分にできることに取り組もう」

05年、IOMの職員募集が目に留まる。

津波の被害を受けたスリランカで3カ月間、仮設住宅をつくる仕事だった。

「専門が生かせそう」と軽い気持ちで応募した。

ところが現地では苦労の連続。

発注した資材は横流しされて届かず、被災者はいらだち「まだできないのか」と大野に詰め寄る。

暑さも、辛い食事も苦手、下痢が止まらない。

「絶対3カ月で帰ったる」と思い続けた。

そんな気持ちが徐々に変わった。

何人もの子供を抱えてテント暮らしをしていた母親に、やっとできた仮設住宅の鍵を渡すと涙を流して喜ばれた。

「もう少しだけ」。

契約延長を繰り返すうちに、スリランカ滞在は5年に達していた。

10年1月、ハイチを大地震が襲う。

大野は直後からIOMの仮設住宅の設計担当として派遣された。

ポルトープランスは壊滅状態、「どこから手を付けたらええんか」。

スリランカでの経験が生きた。

まずスラム街に行き、最貧層の住宅の構造を調べた。

安く豊富に調達できる資材を知るためだった。

設計では、カリブ海の熱気や湿気がこもらないよう換気に気を配り、ハリケーンに耐える強度を心掛けた。

11年11月までに1万戸の仮設住宅を完成、「仮設住宅請負人タクヤ」の名はジュネーブのIOM本部でも広く知られ始めた。

■もうしばらく

東日本大震災の発生は休暇で滞在中の米国で知った。

テレビ画面の中で津波が家をのみ込み、被災者が避難所で肩を寄せ合っていた。

自分には被災者に迅速に仮住まいを整えるノウハウがある。

すぐに帰国するべきではないか-。

ハイチでの仕事が手に付かなかった。

そんなとき、旧友から声を掛けられた。

「ハイチのような貧しい国で支援を続ける日本人がいることも、後々日本を励ますことになる」。

当時は納得できなかったが、今は少し分かる気がする。

仮設住宅を歩く大野に被災者が次々に言葉を掛ける。

ハイチ人スタッフのジャンバプティスト(30)が「全部、感謝の言葉だ。自分の国のためにこれほど役に立てる仕事ができるとは思わなかった」とうれしそうに通訳し、大野に尊敬のまなざしを向けた。

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日本政府の資金により国際移住機関が建設した仮設住宅の前で、被災者と写真に納まる大野拓也(右から2人目)。屋根には小型のソーラーパネルが設置され、夜間の照明程度の電力は十分まかなえる

大野のやりがいはジャンバプティストらハイチ人職員の成長ぶりだ。

仮設住宅は多分10年で朽ちる。

でも、彼らはここで復興を支え続けるだろう。

もうしばらく援助の世界にかかわってみようと考えている。

■進まぬ復興 貧困と政治混乱が壁

ハイチでは大地震からの復興が遅々として進まない。

2年近く経過した今も、約900カ所のキャンプで55万人がテントで暮らす。

極めて貧しく国際援助に大きく依存していた上、長期間の政情不安で政府が十分機能していないのが原因だ。

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首都ポルトープランスのテント村。ハイチでは今も55万人の被災者がテント暮らしを続ける。雨が降れば水浸しとなるほか、日が暮れれば強盗や性犯罪が絶えず、治安は劣悪だ

4~9月の雨期はテントが水浸しとなり、被災者は極限の暮らしが続く。

国連緊急援助調整官室(OCHA)のエイモス室長は国際社会に「ハイチのことを忘れないで」と訴える。

ハイチは1804年にフランスから独立。

世界で初の黒人国、中南米初の独立国となったが、軍事独裁による支配や政変が続き、2004年にも民兵組織の蜂起で政権が崩壊。

国連平和維持活動(PKO)で辛うじて治安を保っていたところへ、大地震に見舞われた。

ハイチ政府によると死者は31万6000人以上、150万人が家を失った。

政情不安に疲れた国民は、11年3月の大統領選決選投票で「既存の政治勢力一掃」を訴えた有名歌手のマルテリー氏を選出。

5月に新政権が発足したが、野党が多数の議会に抵抗され、約4カ月半も首相が承認されず組閣できない事態が続いた。

政治の混乱が復興の足を引っ張る悪循環から抜け出せない。

国連はハイチの人道支援に今年必要な予算を3億8200万ドルとしているが、9月末時点で半分しか確保できていない。

(イザ!)

未経験可。勤務時間は自由出勤。時給1,500円~の副業。





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大塚幸一

Koichi Otsuka

Author:Koichi Otsuka
犬派なのに猫とウサギと住んでいる釣りと酒をこよなく愛する40代のオッサン。
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