今年もよろしくお願い致します。
※2022年釣り納め
北条湾に居付きのイワシが登場してから十数年…
一昨年のカマスラッシュまでは、毎年年越しの時期に北条湾内に目ぼしい魚が入って来ており、暮れから正月に掛けて下手をすれば中一日くらいの間隔で釣り三昧の日々を過ごしておりましたが、去年の暮れは魚達も正月休みに入るかの如く、フェードアウトしていくように徐々に釣れなくなっていきました。
正月休みに照準を合わせるかの如く魚も釣れなくなり、どうあがいても今年の正月休みの間は魚は釣れない…
こう悟れる状況であったため、今年のお正月はゆっくり自宅で過ごしております。
休みの間にやることは探せばいくらでも出てくるもので、例年より気合いを入れて大掃除をしたり、それなりに過ごしておりますが、去年の暮れに13年ほど飼っていた錦鯉が突然亡くなりました。
余談ですが魚は面白いもので、錦鯉を飼っていたのは60cm水槽だったのですが、飼う水槽のサイズに合わせて成長します。
その種のそもそもの成魚サイズの大きさにはならず、ある一定の大きさまで成長すると、身動きが取れなくなるまでの大きさにはならず、まるで水槽の大きさに合わせるかのように一歩手前のサイズで成長しなくなります。
60cm水槽で反転も出来る状況で、カツカツの狭さではなかったのですが、さすがに少し窮屈で可哀そうだと思い、鯉の里親を探しもっと広々とした場所で余生を過ごしてもらおうかと思っていた矢先に亡くなってしまいました。
ここ5年くらいは錦鯉のサイズも変わらず、同じサイズの水槽で飼っていたのでそこまで気が回っていなかったことは事実ですが、もしかすると狭い水槽で息苦しくストレスで亡くなってしまったのかもしれない…と思い、後悔すると共に錦鯉に申し訳なく思っています。
錦鯉と一緒にドジョウを数匹飼っており、こちらはまだまだ元気一杯なので、水槽の規模を小さくし、横幅は同じ60cmですがスリム型の水槽を購入し、十数年ぶりに自宅の水槽をリニューアルしました。
約10年ぶりに釣りに行かない正月を過ごしておりますが暮れに13年飼っていた錦鯉が突然亡くなり一緒に飼っていたドジョウは生きていることから、規模を小さくして水槽をリニューアルしました。手持無沙汰な状況で無意識のうちに魚や釣りのことを考えてしまう…今年も釣り一色の1年になると思います。w pic.twitter.com/z3pH2InP2N
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) January 2, 2023
ツイート内の動画の左下の表示件数と動画の時間を示すタイムバーの左上に、地味に黒いものがありますが、これはドジョウが砂に潜っており身体の一部が見えています。
ドジョウはこのように、基本的には砂の中に潜って身を隠す習性があるので、ドジョウだけですと何もいない水槽になり兼ねず、それも観賞用としては少々寂しいのでヒメダカを10匹ほど一緒に飼うことにしました。
と、こういった流れで水槽をリニューアルしたのですが、新しく水槽を設置しながら子供の頃にこれでもかっ!というくらい川で釣ったり獲ったりした魚をたくさん飼っていたことを思い出しました。
そこで、皆様の何かのお役に立てれば…可能であればお子様と一緒に魚を飼って魚の生態を観察してみては…という思いで少しお話しさせて頂ければと思います。
私は横浜で産まれ、幼稚園の頃に両親が海老名に自宅を購入し海老名で幼少期を過ごしました。
自転車で20分も走れば相模川…という感じの場所に住んでいました。
当時の実家の近くには、田んぼや小川などの小さな川、湧き水が湧く場所などがあり、今の海老名からは想像出来ないくらい自然豊かな田舎でした。
教材となる魚を含む水生動物はしこたまおり、興味が湧けばなんでも持ち帰り飼っていました。
今思えば、そんな生き物だらけの状況で、両親も良く何も言わず好き勝手にやらせてくれたことに感謝しています。
私が幼少期の頃は、様々な調べごとも基本的には本です。
今のようにYouTubeなどの動画サイトもありません。
そもそもインターネットがありません。
知りたいことググってすぐに答えを教えてくれるような環境にはなく、とにかく図鑑や本でした。
こんな強面でも、小学生の頃は学校の図書室や市立図書館に通い詰め、ひたすら生き物のことを調べていました。
そんな中でも、今思えば釣りに一番役に立ったのは水槽で魚を飼い観察することだったと思います。
例えば、今回観賞用に飼ったメダカ…
メダカは成魚になっても5cmほどの小さな魚です。
この小さな魚に危険が迫るとどういう行動をするのか…
エサは何をどうやって食べるのか…
また、ドジョウなどの砂の中に潜る習性のある魚はどうやって砂の中に潜るのか…
頭から?
尾から?
それとも、カレイやヒラメのようにヒレを上手に使い、自らの身体に砂を被せるのか…
鯉などの観察は、後にクロダイを釣る際に大いに役に立ちました。
川で言えば鯉やフナ、海で言えばクロダイやボラ、キス…
川底や海底にあるエサをどうやって捕食するのか…
かぶり付くのか…
吸い込むのか…
はたまた口に含んだ水(海水)などを噴射して、エサを舞い上がらせて食べるのか…
フィッシュイーターも同じです。
川のフィッシュイーター…
ブラックバスや雷魚、ブルーギルなどは皆様もご存じかと思います。
海で言えばシーバス、青物、メバルやカサゴなどもフィッシュイーターの類です。
エサとなるターゲットを待ち伏せするのか…
自らが泳ぎ回り獲物を探すのか…
小魚を食べる時は後方から襲うのか…
不意を突くのか…
エサを食べる時のことばかりでなく、例えば今回水槽をリニューアルした際に、現在の水槽にはドジョウとメダカが同じ水槽にいます。
メダカは常に泳ぎ続ける魚です。
一方ドジョウは基本的には砂の中に潜っており、普段はジッとしておりあまり泳ぎ回りません。
これにもキチンと意味があり、例えばカレイやヒラメ…
どうして彼らは魚なのに横を向いて海底でジッとしているスタイルに進化したのか…
一番の目的は体力を消耗しないためです。
カレイもヒラメも卵から孵ったばかりの時は、普通の魚と同じで稚魚になる前の仔魚の時は左右に目があり立てになって泳ぎます。
これが、稚魚くらいに成長すると段々目が一方に寄り始め、泳ぎ方が斜めになっていきます。
そして、最終形態がご存じの姿で、海底でジッとしていれば海水から受ける水圧(水の抵抗)も最小限で済みます。
横になって極力体力を消耗しないスタイルを彼らは選び、せっかく目が二つあるんだから一方へ寄せた方がよくね??
一つより二つの方が良いしな!
こう言ったかは分かりませんが、こんな感じです。
川の魚も海の魚も各々が住む環境で様々な進化をしてきましたが、全てに意味があり子孫を残すために必死に知恵を絞った結果なんです。
大排気量のキャブレターのエンジンは燃料をブチまけながら力にものを言わせます。
一方、低燃費を選ぶと必要最小限の排気量で、燃料の量をコンピューターで制御し徹底的に無駄をなくします。
良く飽きないね…
子供の頃、母親に良く言われました。
TVを観ているより、水槽を眺めていた時間の方が長いのではないか…というくらい動物を観察することが好きでした。
それ以外にも犬猫に始まり、いろんな動物が家にいました。
その中にインコもいたのですが、インコを飼っていた当時は携帯電話などなく、固定電話のみでしたが、なぜか電話が掛かってきた時の応対の「ハイ、もしもし大塚です…」を覚え、エンドレスでリピートしていました。
非常にやかましかったのを覚えています。
今の時代は情報はタダで簡単に手に入ります。
しかし、信憑性が無くガセネタが多い事も事実だと思います。
それ故、ネットリテラシーなどが求められますが、無数にある適当な情報を精査する時間を考えると、基本的な魚の動きだけでも理解するのであれば、実際に飼ってビール片手に観察するだけで相当釣りに有益、且つ自らが見て覚えた情報ですので、信憑性のあるものが得られると思います。
ちなみにずっとやり続けることはしませんでしたが、たくさん金魚を飼っていた時は、実際に釣り針にエサを付けて金魚がどうやって釣り針に掛かるのか…ということは何度か実験しました。
冒頭の鯉を飼って、クロダイ釣りに役だった…というのも、飼っていた鯉に吸い込みの仕掛けにエサを付け食べてもらい、どういう仕組みで鯉の口に針が掛かるのか…などの実験はやりました。
釣り道具が好きな人は釣れない人が多い…
少し厳しい物言いになってしまいますが、魚を釣りたいのか釣り道具をコレクションしたいのか…
魚を釣りたいのであれば、見ている視点が道具を見ていたんではいつまで経っても結果は出ません。
釣り船や釣り堀でお膳立てされた状況の中では、好きな釣り道具で大いに魚を釣ることが出来るかもしれませんが、自然相手の一発勝負の釣りでは、まず対象とする魚を理解していなければ、ビギナーズラックはあったとしても安定的に結果を出すことは難しくなってきます。
私にとっては、その魚を理解する…
この第一歩が子供の頃にたくさん飼っていた魚達でした。
水槽のメダカにエサをあげた時、どの角度からどういう風にエサに近寄り、どの距離になるとエサに食らい付くのか…
メダカであっても、こういった魚の動きを理解しているのと、していないのでは、仮にサビキ釣りでは大きな釣果の差が出てきます。
思い出話にお付き合い頂きありがとうございました。
今シーズンは1月~4月辺りまでは厳しい釣行が予想されます。
たいした釣果はお示し出来ないかもしれませんが、またご報告させて頂きます。

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