まず初めに、先週の記事の補足をさせて下さい。
先週の記事で、サビキでセイゴ(スズキの稚魚)が釣れるのは稀…的なニュアンスで記事を書いておりますが、地域によってはセイゴをサビキで専門的に狙って釣る地域もあるようです。
ブログの記事を書いてから、フッと気になり調べてみました。
知識が薄く申し訳ありません。
撒きエビでフッコやスズキを狙う釣りは知っていたのですが、サビキで専門的に狙うのは知りませんでした。
また、神奈川県内でも各所でたまに外道的な感じでサビキでセイゴは釣れているようです。
更に更に…身内からもツッコミが…w
一ヶ月ほど前、私の隣で娘さんと釣りをされていたお父さんが、恐らくサビキでセイゴを釣っていたようです。
家内が一部始終を見ていて、お父さんが娘さんに「スズキさん釣れちゃった!」と言いながらセイゴらしき銀色の魚を見せていたようです。
北条湾でも普通に釣れるようです。w
30年近く釣りをしていて、サビキでセイゴを釣ったのが2回目なもので、「稀」的な表現をしました。
以後、ブログにて書かせて頂く情報は、より注意を払って参りますので、今後ともよろしくお願い致します。
さて、この日の釣行ですが、大潮ということもあり少し期待を持ち、日曜日の午前4時過ぎの満潮前を狙って釣りに行きました。
こんにちは。今週末は大潮と潮回り的には期待出来そうです。天気も問題無さそうですが、土曜日は終日風が強い予報となっています。一番無難なタイミングは日曜日の夕方から夜間帯でしょうか。強風が予想されますので、荷物は最小限で風には十分ご注意下さい。皆様の大漁を祈っております。 pic.twitter.com/eLuYwq9auO
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2018年8月24日
と、一般的には、やはり大潮のように潮位に変化がある満月の夜は、釣れることが多いので、どうしても潮回りが大潮だとソワソワしてしまうんですが、以前からお話させて頂いておりますように、この北条湾は一般的な規則性みたいなものが通用せず相変わらず釣れる、釣れないが読みにくいのですが、期待して現地に向かいました。
この週も平日は強風な日が多く、予報では土曜日は終日8m近い風が吹く予報でした。
何とか日曜日は落ち着く予報となっていましたが、この日は風が特に心配でした。
現地に着くと、心配とは裏腹に風は1mほどで、ほぼ無風と言っても良い状況。
風が無いのは釣り的には有難いのですが、車から出た瞬間風が欲しくなりました。
というのも、湿度が物凄く高く、立っているだけで額から汗が滲み出る感じ…
気温も深夜にも関わらす28度近くあり、まさに熱帯夜。
釣りを開始します。気温28度、風は1mほど、天気は晴れており月がキレイです。湿度が高く蒸し暑いです。いつもより釣り人は少なめですが、係留されている船が多く釣りをする場所が限られています。城ヶ島大橋の下には海保の船が停泊しています。 pic.twitter.com/7XGxL0MgSH
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2018年8月25日
気温一つとっても、やはり異常気象という言葉が当てはまる感じで、子供の頃夜釣りに行って気温が28度とか記憶にありません。
そもそも子供の頃は「熱中症」という言葉自体あまり聞いた記憶が無く、ひと夏でこんなに熱中症で亡くなる方がいるというのも聞いたことがありませんでした。
死を意識させるような気温で、安全な日中の過ごし方をニュースで注意喚起する光景も記憶になく、やはり異常気象というか地球自体が暖かくなっているんだな…という認識は持たざるを得ません。
Twitterに投稿はしていませんが、この週のニュースで気になった記事の一つにトラフグの水揚げに関するニュースがありました。
今まではトラフグと言えば、関西以南が産地で関東以北ではほとんど捕れない魚でした。
しかし、今年は特に関西以南で不漁で、関東以北で豊漁、オマケに東北にはフグの調理師が少なく、フグの調理師免許に関しても各都道府県が管轄しており実技試験がある場合と講習だけで取得出来る場合があり、これを一本化する話まで出ていました。
フグに関する知識や技量が日本全国でバラバラになってしまい、最終的にフグ料理のイメージや評判が悪くならないようにするためだとか。
こういった事を考えますと、リアルに釣りをしていて釣れる魚、釣れない魚に変化が出てきても当たり前ですし、過去のデータや情報が当てにならなくても仕方がないのかな…とより考えさせられました。
すみません…いつも通りこの日の釣りと全く関係ない方向に向かっていますが、もう少しお付き合い下さい。
この日現地に到着して、いつも通りまず海の様子を伺ったのですが、そこで今年初めて見た生き物がいました。
それは…
「フナムシ」です。
去年の夏前から北条湾に入り浸り、冬を越して今に至っています。
去年の夏はフナムシが居たのを覚えています。
当然、冬は居なくなり、春先に見たかな…という曖昧な感じです。
夏場にサビキ釣りをしていると、アミコマセが痛み黒ずんでくると大抵フナムシが長い触覚を動かしながら寄って来ます。
いつもの光景なんですが、今日フナムシを見るまで今年は見ていなかったことに初めて気付きました。
私の自宅は近くに川があり、裏には寺もあり、自宅周辺は大きな木々に覆われています。
軽く自然の中に家がある感じで、台湾リスやアライグマ、タヌキなどいろんな動物や虫も良く見掛けます。
フナムシを見たことでかなり意識したのですが、セミの声が例年より小さい(少ない)、蚊がいない、ムカデも見ていない、クワガタ、カブトムシも今年は見ていない等、夏場に毎年見ていた生き物に今年は会っていないことにも気付きました。
そしてこのブログを書いているまさに今…今年初めて蚊に刺された気がします…しかも二箇所。w
冷静に回りを見渡すと、自分の身近なところでこれだけ変化があるということは、海の中にも変化があって当然かな…と思いました。
ただ、それがどういう形で現れるのかは分かりませんが、楽しみでもあり不安でもある…そんな感じです。
長々とすみません。
本題に戻ります。
この日は現地に到着したのは午前2時前。
ブログのコメント欄に土日で?お祭りがあり車も多く、係留されている船も多い…と事前に情報を頂きました。(貴重な情報ありがとうございます)
実際に行ってみると、頂いた情報通り、係留されている船も多く駐車している車もいつもより多かったです。
一瞬、「うわぁ、釣り出来ないか?」と思いましたが、良く見ると釣り人は普段より少ない感じでした。
係留されている船が大きな船が多く、釣りをする場所が無い…という感じでした。
北条湾の難点の一つが大型船が停泊してしまうと、一瞬にして釣りをする場所が無くなってしまうことです。
当然、釣りをするための施設ではないので仕方がないのですが。
いつも釣りをしている場所は既に他の釣り人の方が釣りをしていたので、いつもより奥まった場所に釣り座を構えました。
釣り的には問題は無かったのですが、いつものニャンが登場するルートから若干外れており、ニャンが気付かないのではないか…という心配がありましたが、予想通り気付かなかったようで、帰り掛けに気付きましたがこの日は別の釣り人の方からお裾分けをもらっていました。
ということで、今回はニャンのネタは登場しません。w
若干波はあるものの、静かな海が月明りに照らされ、竿先が一気にしなり大物が釣れるんじゃないか…なんだかそんな事を予感させるような雰囲気の中、釣りを開始しました。
雲も無く月が綺麗です。 pic.twitter.com/ycChZjDIBP
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2018年8月25日
そして、これも北条湾では良くあることなのですが、大潮で風も穏やか、満月が海を照らし幻想的な雰囲気の中、期待に胸を膨らませると…
釣れない…
なんで??
今日の状況で何がいけないの??
入れ食いのはずでしょ??
と、海に文句を言いたくなるような、少しあった小さな不安が見事に的中!
釣りを開始してから十数分。
静かな海面に魚の気配もない…
足元にも群れは確認出来ない…
「始まったよ…大潮で潮が動いているのになぜ釣れない?」
と、心の中でブツブツ言っていると竿先がしなりました。
「おっ!きた!」
若干食いが渋いですが、等間隔でカタクチイワシとウルメイワシが釣れています。これはカタクチイワシです。 pic.twitter.com/V8l0VZVlIR
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2018年8月25日
最初にきたのはカタクチイワシ(シコイワシ)です。
続いてウルメイワシもヒット!
こちらはウルメイワシです。 pic.twitter.com/HlAmXKg01D
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2018年8月25日
この後、食いは渋いものの等間隔で釣れ続けます。
これも今年の傾向と言っても良いと思うのですが、潮回り(潮の種類)は関係ないんです。(以前から北条湾はこういう傾向が若干ありましたが)
今年はよりこの傾向が強い気がします。
また、これは私が行く時だけかもしれませんが、今年の夏は海から魚が湧いてくるような、そこら中でビシャビシャ跳ねるような入れ食いに遭遇していません。
潮の周期は29.5日で女性の生理の周期と同じ(釣りと関係ないですが)なのですが、当然これは月との関係からこの周期になります。
一ヶ月の中で、大潮の干満問わず潮が動いている時に釣りに行けば、最低1回くらいは入れ食いに遭遇してもおかしくありません。
所謂、爆食い的な釣れ方が今年は無い気がします。
全体的に寄っている青魚の元気が無い…そんな印象を受けます。
そういった事と関係があるのかは分かりませんが、先週の記事でもお話ししましたがウルメイワシ、カタクチイワシ共に成長が遅く、特にウルメイワシは痩せています。
例年ですと、今の時期は丸々と太っていておかしくありません。
後ほど、写真を掲載致しますが、カタクチイワシはだいぶ成長してきましたが、ウルメイワシはまだ小さいです。
あと考えられるとすれば、気温が高過ぎることで海水の温度も例年より高めで動きが鈍っている…
この辺の予想が当たっていれば、今年の秋以降は例年より少し長い期間ウルメイワシが釣れるかもしれません。
そしてこの日の釣果はこんな感じです。

魚種はこの日はウルメイワシとカタクチイワシのみです。
釣りをしていた時間は約1時間です。
サイズとしては、全体的に先週より1cmほど大きいように思います。
先週はややフライにするには小さい感じでしたが、この日は頭から丸ごとフライにするのに丁度良いサイズでした。
ということで、この日の料理は全て頭から丸ごとフライにしました。

腸を取り除いたウルメイワシとカタクチイワシです。
何度かお話ししておりますが、このサイズですと1匹1匹腸を取り除くのが面倒臭いですが、サビキで釣った魚はアミコマセを大量に食べている場合が多いです。
キチンと腸は取り除くことをお勧め致します。
釣り上げた際に、いきなりクーラーボックスに入れず、しばらくバケツ等で泳がせておくと自然と鱗が剥がれて調理しやすくなります。
ただ、今は夏場ですので長時間バケツに入れておくと魚が傷んでしまいます。
魚の動きが止まったら早めにクーラーボックスに入れて下さい。
魚が傷んでしまうと、調理する際に身がボロボロに柔らかくなってしまい調理しにくくなります。
特にイワシ類を捌く場合は良く切れる包丁をお使い下さい。
切れない包丁でイワシ類を捌くと、身が崩れやすく最悪指を切る原因にもなります。
そして、腸を取り除いたウルメイワシとカタクチイワシに衣を付けて揚げていきます。
出来上がりがこちら。

青魚と油は本当に良く合います。
パンに挟んでも美味しく頂けます。
中骨や頭もこのサイズでしたら気になりません。
頭から丸ごと食べることでカルシウムを始め、青魚特有の栄養素も無駄なく採れます。
私は自分がその日食べる分だけ釣れれば良い感じで、数釣りはしないので爆釣れしなくても良いのですが、なんだか元気が無い北条湾に少し寂しさみたいなものを感じています。
長期予報を見ると、この異常な暑さは9月も続くようですが、早く秋めいてきて欲しいと個人的には思います。
数は釣れなくても良いですが、種類は豊富に釣りたいです。
そろそろ例年ですとマイワシも回って来ると思います。(少しずつ釣れ始めています)
勝手に北条湾で釣れるマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシを「イワシ御三家」と呼んでいますが、この御三家のお刺身を食べたい今日この頃です。
来週は小潮ですが、ここのところ小潮の方が食いが良いです。
ウルメイワシ、カタクチイワシ以外が釣れるように頑張りたいと思います。
また、ご報告させて頂きます。
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