翌日は4/1のエイプリルフール…ではなく、年度末も終わり翌日からは新入生、新社会人の方々が初登校、初出社を控えた穏やかな日曜日のこの日、いつものように城ケ島、三崎港の北条湾へ釣りに行って来ました。
翌日には新元号の発表も控え、前日くらい大人しくしていないさい…と言わんばかりの最悪の条件の中での釣行となりました。
と、言いますのも、この日の潮回りは長潮。
今週は無理に釣りに行かない方が無難かもしれませんね。釣れる要素を探すのに困るくらい状況が良くありません。まず潮が小潮から長潮とほとんど動きません。天気は何とか持ちそうですが土日共に風が強いです。特に日曜は長潮な上に終日風が強いです。釣りに行かれるようでしたら土曜をお勧め致します。 pic.twitter.com/YLIPk7eQDj
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月29日
本ブログでも何度もご説明させて頂いておりますが、潮回りの末端、大潮から始めり、中潮⇒小潮⇒長潮⇒若潮、そしてまた大潮への流れの中で一番潮が動かず、ほぼ潮位に変化の無い潮回りが長潮です。
何十年も釣りをしていると、「狂った長潮」(勝手に命名)、つまり釣れないはずなのに爆釣れの長潮に出くわすことも稀にありますが、約40年釣りをしていて片手で足りるくらいしか記憶にありません。
オマケに天気予報ですと、風も強く天候もハッキリしません。
サビキ釣りのシーズンが終わり、青魚の釣果にも一区切りつき、ここ1ヶ月半ほどボウズの日が続きました。
ある程度条件が整っていてもアタリすら無い日が続き、「行ったって釣れねーよ」と言わんばかりの悪条件。
この日は本当に釣りに行くか迷い、心が折れそうでした。
特に今、改めて熱中しているサビキ釣り。
この釣りの特徴の一つに、狙う魚が回遊魚ということがあります。
根魚などと違い、特定の場所に営巣したり縄張りを持ち暮らす魚ではなく、文字通り風来坊のように海の中を回遊しながら暮らす魚であり、そもそも群れが岸近くに寄っていなければ釣れません。
これまた、根魚のように姿が見えにくく、一抹の期待を持ちながら釣りが出来る状況とは違い、釣り場に行って海を見た途端に「あぁ、今日も群れは居ないね。じゃぁ、釣れないね」と、前日までの期待を頭から全力で叩き潰され、寒い中「俺、何しに来たんだっけ?」と、笑いたくないのに変な半笑いが出そうな状況になります。
先週辺りから、良くない事ですがボウズに慣れてきてしまい、釣れないことに悔しさを感じなくなっていました。
Twitterやブログをご覧頂いている皆様には釣果報告が出来ず申し訳ないな…と思いつつも、どこかで「まぁ、この時期の釣りは厳しいからな…」という言い訳を素直に受け入れてしまっている自分がいました。
そんな心境の中のこの悪条件。
先ほどの週末の状況をお伝えするツイート。
元来私は性格的にはポジティブな方で、あまりネガティブな発言はしない方なのですが、「釣りに行かない方が良い…」的な自らの心の声が漏れ漏れのツイート。
週末の状況をお伝えすると共に、どこで何の釣りをしようかな…と考えていました。
こうやって考えていても、無意識に既に釣れない前提で考えています。
出した答えが、道具とエサを買わないで出来る釣り。
つまり、自宅にストックがある、あるいは余っている仕掛けとエサで出来る釣り…でした。
そして、皆様には状況をレポートしようと思っていました。
結局、先週余ったサヨリ釣りの仕掛け、エサをメインに、ストックしてあったサビキ釣りの仕掛け、エサ、数年前にマゴチを釣っていた時に余っていた冷凍のキビナゴでタコ狙い…という感じで準備し、皆様へのレポートという観点から釣る場所は北条湾に決め就寝。
いつものように午前2時起床。
寝坊することなく起きましたが、何やら嫌な音が外から聞こえます。
シャーという、水を弾くタイヤのロードノイズ…
「えっ??まだ雨降ってんの?」
外を見ると、つい先ほどまで雨が降っていたようですが、一応自宅付近は雨が上がっていました。
予報では深夜から未明までは雨が降り易く、その後天気は回復する予報でした。
取り敢えず、更にテンションが低くなることは無く、釣りの準備をし自宅を出発。
順調に保土ヶ谷バイパスから六ッ川の料金所を過ぎ横浜横須賀道路に入ります。
日野インターを過ぎた頃、大きな雨粒が…
その後も激しさを増す雨…
「せっかく昨日車を洗ったのに…」という悔しさもプラスされ、一気にテンションが急降下。
心の中で「えーっ、この雨の中、俺釣りするの?しかも釣れないのに…」と、もう誰に文句を言っているのか分からない状況。
心の火が時折消えかかりながらの運転で、アクセルを踏む足にも力が入らず、チンタラチンタラと北条湾へ向かいます。
家内も心の声を察したのか、「今の時期くらい毎週行かなくても良いんじゃないですか?」と一言。
この一言で、消えかかっていた火に水が掛けられ一気に消火。
途中まで来てしまったので、取り敢えず北条湾へ行くことにします。
北条湾に着くと幸いにも丁度雨が止み、気温も14度と寒くありません。
釣りを開始します。気温14度、天候は晴れ、風は無風、海水温は14度です。つい先程まで雨が降っていました。今日は数週間ぶりに北条湾でやってみます。釣り人はほとんど居ません。 pic.twitter.com/I9oWv2jBGh
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月30日
釣りの神様に少しだけ助けてもらった感じで、釣れないかもしれないけど、せっかく来たんだから状況だけでも良く観察して行こうと気持ちを切り替え釣りを開始します。
先週まで、約1ヶ月半くらい係留されていた大型船もこの日は無く、久しぶりに広々とした北条湾。
北条湾到着時、釣り人は私達と他二組しかおらず、少し寂しさも感じました。
先ほどのツイートにもありましたが、この日の海水温は14度。
ここ数週間、14度~16度あたりを行ったり来たりしています。
青魚が寄るにはあと1度くらい海水温が上がった状態で安定してくれれば寄ってくるかな…と、この日もサビキでの釣果は無いのではないかと思っていました。
釣りの準備を含め、諸々のセッティングが終わり一服していると…家内が…
なんかアタッてる…
サビキ仕掛けの竿にアタリが…
カタクチイワシがきました。 pic.twitter.com/OR0UhxyWGp
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月30日
ナント!カタクチイワシです!(シコイワシ)
竿を上げ銀色の魚体を見ているにも関わらず青魚だと思わず、オマケに地面に下ろしても肉眼でハッキリ確認するまでは何が釣れて、何が起こっているのか一瞬状況が飲み込めませんでした。
この最悪の条件、状況の中、完全に下がり切ったテンションが一気に爆上げ!
家内も驚き、サヨリ仕掛けを付けていた竿を急遽サビキ仕掛けに変更。
続いてサバっ子がきました。 pic.twitter.com/4qwhB0IBUp
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月30日
そして、続いて今度は待ちに待ったサバっ子(サバの稚魚)が釣れます。
毎年、城ケ島、三崎港、北条湾周辺でのサビキ釣りはこのサバっ子から始まります。
去年から今年に掛けて、昨今叫ばれている海水温の上昇などの影響からか、秋から冬、そして春に掛けて海水温が下がらず比較的高いままでした。
例年ですと10度~12度くらいまで下がりますが、今年は私が計っている限りではミニマムで13度。
この高い海水温の影響からか、例年より半月ほど早い青魚の釣果です。
メバルがきました。 pic.twitter.com/JXrRqNNtQq
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月30日
そして続いてメバルがヒット。
メジナがきました。 pic.twitter.com/HPYW3RSAH1
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月30日
夜が明け始めた頃、今度はメジナ(グレ)がヒット。
駆け足でご紹介しましたが、釣れた魚種はこんな感じです。
カタクチイワシ、サバっ子に関しましては群れは肉眼で確認出来ました。
この日は潮回りがイマイチだったので、何とも言い難いですが、青魚に関しましてはまだまだ群れも小さく全体的な数はかなり少ない印象を受けました。
この日は気持ち悪いくらい足元に根魚が大集合しましたが、メバル、メジナは釣ろうと思えばかなり釣れると思います。
ただ、メバルに関してはまだサイズが小さく、持ち帰って食べられるサイズは中々釣れないかもしれません。
根魚に関しては、あと半月もすれば子持ちのウミタナゴが釣れ始めると思います。
サイズ的にも大きく、脂ものり、ウミタナゴの稚魚もこの時期にしか食べられない珍味なので是非狙って釣って食べて頂ければと思います。
ウミタナゴは秋にメスが自らのお腹の中に卵を産卵します。
そして、オスと交尾をし卵胎生という状態で卵を胎内で孵化させて子を産みます。
その子を産み落とす時期がそろそろなので、サイズが大きくお腹がパンパンに膨らんでいるウミタナゴは子持ちです。
総括としましては、サビキ釣りの本格的なシーズンインはもう少し先かな…という印象ですが、少しずつ今年も青魚の群れが寄って来ると思います。
週を追う事に青魚の種類も増え、数も増えてくると思います。
このペースで行くと、今年の10連休のGW辺りはちょうど良い時期かもしれません。
普段釣りをされない方などを誘って、一緒にお楽しみ頂けるのではないかと思います。
さて、この日の釣果ですが、久しぶりの釣果に声高にドヤドヤっと言いたいところなんですが、残念ながら数は釣れませんでした。


下の写真は上からメジナ(グレ)、メバル、カタクチイワシ(シコイワシ)、サバっ子(サバ)です。
ちなみにサバは厳密に言うと、マサバの稚魚です。
料理と言うほどでもないのですが、カタクチイワシとサバっ子は唐揚げに。
メジナは姿焼きにして、混ぜご飯を作りました。

単純な料理なんですが、釣りたての青魚の唐揚げは絶品です。
柔らかくて風味も良くて、本当にビールに良く合います。

本当は、メジナを姿焼きにして後からご飯と混ぜるのではなく、白米と一緒に炊いて身をほぐして混ぜる方が、お米に風味も移りよりメジナの旨味を感じて頂けると思います。
この日も一緒に炊こうと思ったのですが、前日の夜お米を炊いたばかりで、もう一度炊くと炊いたご飯を処理するのに大変なことになるので、今回は焼いた後にご飯と混ぜました。
このお米と一緒に炊く方法は、北条湾で良く釣れる外道として根魚が良く釣れると思います。
先ほど申し上げました、ウミタナゴ、メバル、メジナは代表格で食べるととても美味しい魚なんですが、如何せん刺身にはね…というサイズのものが大半かと思います。
そういうサイズの魚を持ち帰った際に是非お試し下さい。
魚は腸をキレイに取り除き、鱗を剥いで真水でキレイに洗います。
お米は普通に研いで出汁等は一切入れず、研いだお米の上に魚の敷きます。
そこに、普通に白米を炊く時より気持ち多めに水を入れて炊飯器のスイッチを入れるだけ。
私は、この混ぜご飯をおにぎりにして食べるのが好きです。
是非お試し頂きたいと思います。
そして、久しぶりの釣果なので、我が家の猫の兄妹にもお裾分けを。

メバルを姿焼きにしほぐし身にしました。
本日の朝食は釣りたてのメバルのほぐし身。 pic.twitter.com/POOVuHkyx9
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月31日
中々好評でした。

これは三浦縦貫道の上り線の料金所を過ぎた所の、PAのトイレ横にある山桜です。
桜も来週あたりまでが見頃ですかね。
行く先々で、いろんな桜が見頃を迎えており、春を少しずつ感じておりますが、この日は釣果でも春を感じる事が出来て良かったです。
そして、最後にお願いなのですが、釣り場で出たゴミはご自身で持ち帰るようお願い致します。
釣り場にタバコの吸い殻は捨てないようお願いします。巻紙やタバコの葉はともかく、フィルターは自然界で分解されません。 pic.twitter.com/2kcWKnkZwV
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年3月30日
これはタバコの吸い殻なんですが、タバコのフィルターは自然界で分解されません。
私も偉そうに講釈を垂れるつもりもなく、喫煙者であり以前は釣り場にタバコの吸い殻を捨てていました。
もうかれこれ10年くらい前、昨今良く言われております海水温の上昇による釣り場の異変に気付きました。
「去年はこの時期に、この場所で、この魚が釣れていたのに何で釣れないんだ?」から始めりました。
自分なりにいろいろ調べていくうちに、当時私が知らなかった海洋汚染の話を目にします。
その中で、海の生物達が私達人間が出したゴミにより苦しんでいる姿を目にし、実際に釣り場にいる動物達に目を向けると釣り人が捨てた釣り針が身体に刺さったままの鳥や、口から釣り糸を垂らしている猫など痛々しい姿のリアルな現状に気付きました。
ブログ等にも良く登場しますが、私は元来動物好きで現在は2羽のウサギと2匹の猫と暮らしています。
こういった人間よりも弱い立場の動物達が苦しまないようにするためには、一人一人のモラルが大切だと思っています。
特にプラスティックによる海洋汚染は深刻で、ビニール袋をクラゲと間違えてクジラやウミガメは食べてしまいます。
魚類ではない彼らは、食事から必要な水分を摂取しています。
ビニール袋を飲み込んでしまうと、胃で消化出来ず腸閉塞を起こしたり、食事をしても十分な水分を得られず脱水症状を起こしたり、餓死したりしてしまいます。
広大な海を見た時、一人の人間が出来る努力など微力で大した事でないかもしれません。
しかし、やらないよりやった方が良い、わざわざ自分達より弱い者が困ることをする必要もない…と、私は思います。
人が出したゴミまで拾え…とは言いません。
せめて、ご自分が出したゴミだけで良いので、タバコの吸い殻一つであっても、必ず持ち帰るようにお願い致します。
仮にこの吸い殻が海に流れ出なくても、ハトやカラス、猫といった動物達が飲み込んでしまっても最悪死に至ることがあります。
何卒、よろしくお願い致します。
さて、次回は4月最初の釣行となります。
今回、青魚の釣果が得られたということは、普通の流れでいけば次回も釣れると思います。
こちらはこの日のライブ動画です。
後半、朝マヅメのタイミングで根魚(主にメバル)が結構釣れたのがお分かり頂けると思います。
サイズが小さかったので、大半はリリースしました。
次回も北条湾へ釣りに行こうと思っています。
また、ご報告させて頂きます。
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