掲題の北条湾に釣りに行った際に、自家用車をどこにどう停めたら良いのか…というお話です。
そもそも、北条湾岸壁という場所自体、釣り施設でもなければレジャー施設でもありません。
釣りを趣味とする我々が勝手に行って、勝手に釣りをしていることを、地元の方々を始め、漁業関係者の方々などが黙認してくれているということをご理解頂いた上で読み進めて下さい。
釣りを楽しみに来られる方々の、モラルや良心に委ねられており、北条湾岸壁や周辺施設等の管理者でもない私があれこれ言うのも違う気がしており、今までこのような記事を書くことは考えておりませんでした。
コロナウィルスの発生以降、今まであまり北条湾に釣りに来られなかった方も来るようになった影響か、ブログのコメント欄や、Twitter、メールなどに北条湾での自家用車の駐車方法やトラブルの情報が極端に多く寄せられるようになりました。
私は小学生の頃から北条湾を含めた三崎港周辺、城ケ島に釣りに来ており、もうかれこれ40年近く北条湾を見て来ました。
車で北条湾へ通うようになってからは30年弱ですが、その期間に地元の方に教えて頂いたこと、漁業関係者の方から受けた注意などを元に、暗黙のルール的なことをこれからお話しさせて頂きます。
先程も申し上げましたが、私は北条湾岸壁や施設、その周辺道路の管理者ではありません。
これから私がお話しすることに、法的な制約や強制力があるわけではなく、一個人の意見、助言としてお読み頂ければと思います。
そもそも、今まで何十年と北条湾で釣りをしてきて、語弊のある言い方になってしまいますが、私は昨今頂くようなトラブルや警察からの注意などは一度も受けたことがなく、またそういったことを見たこともありません。
いろいろ情報を頂き始めた当初は、一部の方のお話しなのかな…とあまり気にしていませんでした。
しかし、最近はとにかくそういった情報を頂くことが多く、何より私自身が釣りに行った際に見付けるゴミの量が各段に増えました。
実際にトラブルは目にしなくとも、釣り場が汚くなっていくのは実感しており、トラブルも急増しているのだろう…と思い、今回の記事を書くことにしました。
これから書かせて頂きますことに、ご意見等ある場合は、ご質問はお受け致しますが、その他のことに関しましては、直接北条湾岸壁や周辺施設、道路の管理者にお問い合わせ下さい。
各管理者につきましては、正確には把握しておりませんが、三浦市の漁協を始め、三浦市、神奈川県(横浜)の港湾局、国(国土交通省)の港湾関連の部署、国土交通省関東地方整備局等にご連絡頂ければ、北条湾岸壁の管理者についても分かると思います。
繰り返しになりますが、この記事の内容につきましては、あくまで私の私見であり、今まで北条湾で見聞きしたことをまとめたものです。
不備や間違いがあることは前提でお読み頂き、今後も北条湾で釣りをされる際のトラブル回避の一助としてお読み下さい。
まず、場所をなるべく正確に把握出来ますように、北条湾岸壁の地図を貼っておきます。
説明の途中で場所がしっかり把握出来ない場合には、以下の地図を拡大してご覧下さい。
大半の方が、県道215号線を下り、城ケ島大橋へ続く道の下を潜り、突き当りを左折し、ダイブセンターの入る建物の所を右折し北条湾へ入って行くと思います。
この右折で北条湾の方へ入った通り(道路)は「私道」だと地元の方に聞いたことがあります。
確かに駐車禁止などの標識もなく、道路の形状から言っても強ち間違いではないと思っており、私は今でもこの道は私道だと思っています。
その地元の方には、私道故、駐車禁止ではないが、車の通りは結構あるから邪魔にならない所に車を停めて欲しいと言われました。(もう10年以上前の話ですが)
そして、右折で北条湾に入ると、ダイブセンターが入る建物の脇に飲料の自動販売機があると思います。
その真向かいに、海側にバックで縦に自家用車が停まっている場所があると思います。
場所は以下の図の楕円の赤丸の辺りです。

航空写真
この場所は、地元の漁業関係者の方が、魚の水揚げや荷揚げ、船の清掃管理など、船を横付けし作業を行うために関係者の車をいつでも停められるように、意図的にスペースを空けている場所ですので、駐車スペースが空いていても車を停めてはいけません。
また、この場所で釣りをする場合は、昼夜問わず、漁船が帰って来た際は、速やかに釣り具を片付け場所を空けて下さい。
言い方を変えますと、この場所では釣りはしない方が良いです。
私もこの場所では、余程釣り座が空いていない場合以外釣りはしません。
次は、以下の図についてお話しさせて頂きます。

図
図の赤線の場所は、上記でお話しした場所です。
その先の青線の場所がいわき丸さんという釣り船が係留されている場所です。
この場所はコンクリートブロックの壁側は、地元の方々の自家用車を停めるスペースになっています。
ガードパイプ側(海側)はいわき丸さんの釣り船のお客さんの自家用車を停めるスペースです。
現在、いわき丸さんの釣り船が係留されている辺りのガードパイプの前に、パイロンが2本立っていると思います。
この場所には車を停めないでくれ…という意味です。
画像の黄色の線の場所は、いわき丸さんの船が係留されている場所の先に、少し岸壁が海寄りにせり出している場所があると思います。
このせり出している場所から、岸壁の角までは不定期で出航する釣り船のお客さんの自家用車を停めるスペースです。
また、黄色の線の岸壁の場所は、不定期で出航する釣り船が岸に接岸する場所ですので、釣り船が接岸する際は速やかに場所を空けて下さい。
製氷所の前のピンクの線の場所は、その前の岸壁に海上保安庁の巡視船や、水産高校の実習船、遠洋で操業していた大型船が一時的に停泊するなど、三崎港を母港としない船が一時的に接岸する際に良く使われます。
物資の補給や乗員の方の上陸などの際にトラックや関係者の車を停めることもあります。
大型船が停泊しているからといって、自家用車をそこに停めて何かあった際に速やかに車を移動出来ないほど、自家用車から離れないようにして下さい。
未明に製氷所に発泡スチロールを納品に来るトラックがやって来ます。
図の茶色の丸の線は、そのトラックが来た際に、この角周辺に車が停まっていると曲がり切れないことが多々あります。
トラックが来た際には、速やかに車が移動出来る、ご自身の車が見える範囲に釣り座を構えて下さい。
その時々の納品状況により、必ずしも1日1回の納品ではなく、数回トラックが来る場合もあります。
特に夜間帯、未明の釣りの際には注意して下さい。
今までのお話しの流れですと、じゃぁ、車はどこに停めれば良いんだ!と怒りの声が聞こえてきそうですが、そもそも冒頭で申し上げたように、釣り施設ではないので無駄な場所などなく、どの場所にもキチンと役割があります。
城ヶ島内が一番多いですが、そもそも釣り施設ではない場所で、釣りに来る人達のモラルの無さから、釣り禁止、立ち入り禁止になった場所が無数にあります。
私はトイレに行く際は、城ケ島へ渡って公衆トイレを利用しています。
トイレに行く際は、行ったついでなので、城ケ島内の釣り場の様子を見て来ることもあるのですが、「えっ!?ここも釣り禁止になったの?ここも立ち入り禁止になったの?」と気付く場所が未だにあります。
世界一の品質を誇る日本の工業製品でも、一定数の割合で不良品は出ます。
たくさんの人が押し寄せれば、当然一定数でモラルの欠如した人も来ます。
去年の夏など、図の黄色の線で示した辺りで、テーブル、椅子を出し、音楽をそれなりの大きな音で流し、バーベキューを始める人達までいました。
冬に、寒さを凌ぐのに簡易テントくらいなら分かりますが、さすがにこれには家内と二人で、「北条湾に来る連中の質も落ちたな…」と呆れました。
私が地元の人達や漁業関係者であったら、釣りに来る連中の都合などどうでも良いです。
漁業権など、権利を有しそこで生業を営む人達がいるということを忘れないで欲しいと思っています。
そんな中でも、北条湾という場所は、個人的には、言葉は適切ではないかもしれませんが、良くも悪くも緩く、釣りに来る人達のモラルや良心に委ねられている部分が多々見受けられます。
正直、偉そうにこんな記事を書きたくありません。
しかし、私も北条湾へ釣りに通わせてもらっている以上、自分だけが情報を持ち、トラブルを回避するポイントを知り、毎週適当に釣りをして帰るのも如何なものか…と思い、今回この記事を書かせて頂きました。
社会通念上の一般的に考えられる理念に照らして考え、その範疇から逸脱するような行為をしなければ、基本的にトラブルになることもなく、地元の方や漁業関係者の方の理解も得られると思います。
そして、これは釣りをする側の人間のお話になりますが、釣りは残念ながら早い者勝ちです。
岸壁の広さと、車を停められるスペースを考えますと、どうしても車を停めるスペースが足りません。
無理矢理、自家用車を駐車し釣りをするのではなく、どうしても北条湾で釣り…という場合は、釣り具を降ろし車は近くのコインパーキングなどに停めることを考慮して下さい。
以下の地図は北条湾周辺のコインパーキングをGoogleMapで簡単に検索した結果です。
北条湾に到着し釣り座は空いているけど、車を停めるスペースが無いなどの場合、お一人で釣りに行かれる場合は、隣の釣り座の方に荷物を見張っていてもらうなどし、一旦荷物を降ろし車だけパーキングに停めに行き北条湾までは自転車などで戻って来る…もありだと思います。(時間帯によってはバスも走っています)
折り畳みの自転車などを車に積んでおくのも一つの手です。
ここからは、北条湾岸壁に自家用車を停める際のポイントをお話しさせて頂きます。
最初は、航空写真の楕円の赤丸と図の赤線の場所ですが、理由は上記で申し上げましたが、原則的に駐車不可で釣りも極力しない方が無難です。
次は、図の茶色の線、コンクリートのブロック塀の場所ですが、ここが空いていれば前後の車同士が出易い間隔を保って停めれば特に問題はありません。
一番トラブル回避には無難な場所かと思います。
次は、図の青色の線と黄色の線の場所です。
どちらとも、ポイントは釣り船のお客さんの自家用車の駐車スペースという点です。
概ね、目安ですが、どちらも午前6時頃から出船の準備が開始されます。
船頭さん(船長)がやって来て準備が始まったり、釣り船が岸壁に接岸したら車は移動させて下さい。
そして、釣り船が帰港するのが、概ね午後3時頃です。
その後、釣り船の清掃等々が終わり船頭さん(船長)さんが帰られるのが午後4時頃なので、その後は再び車を停めても邪魔にはならないと思います。
夜間帯から未明、明け方で釣りをされる場合は、午後4時~翌朝の午前6時頃までを目安に釣りをされても良いと思います。(車を駐車していても邪魔にならない)
図の紫の丸の場所は、先ほど申し上げた通りです。(納品のトラックに注意して下さい)
製氷所の前の図のピンクの線の場所ですが、こちらも先ほど申し上げた通りで、大型船が停泊していればそもそもその場所で釣りは物理的に出来ません。
あとは夜間帯や未明に納品のトラックが来ますので、そのトラックの進路を塞がない配慮をして頂ければと思います。
角を曲がる時だけではなく、納品が終了した後はUターンをして、来た道を戻って行きます。
このUターンの際に、ご自身の車が邪魔になるようでしたら、速やかに移動させて下さい。
最後になりますが、車の駐車とは関係ありませんが、コロナウィルス発生以降、極端に北条湾がゴミだらけになっています。
コロナ禍で、自宅にいることが多くなり、どうしても多少は外出したくなるようなことからも、密になりにくく、比較的時間も気にしなくて良い釣りに、人が多くの時間を割くようになった影響もあるとは思いますが、コロナ禍以前よりも釣り人が増えていると思います。
駐車方法のみならず、ゴミも何れは問題になります。
人が出したゴミまで拾えとは言いません。
せめて、ご自身が出したゴミはしっかりと持ち帰るようにお願い致します。
周りに気遣いをしない、自分勝手な行動は、どこぞのブーメラン好きの野党ではありませんが、必ず自らに跳ね返ってきます。
北条湾という釣り場は、奥深く、大小さまざまな多くの魚が釣れる良い釣り場です。
末永く釣りを楽しめる場所にしていくかは、私達釣りに行く者達のモラルや良心に掛かっています。
先見の明を持ち、どうかこの記事の趣旨をご理解頂き、今一度ご自身の北条湾での釣りを見返して頂ければと思っています。
今後とも、よろしくお願い致します。
【追記】
実際に製氷所に納品中のトラックの映像です。
こちらは製氷所に納品に来ているトラックの映像です。北条湾の角や製氷所の前の車の駐車は極力ご遠慮下さい。致し方なく駐車する場合は、トラックが納品に来た際に角を曲がり切れなかったり、製氷所でUターン出来ない際に速やかに車両を移動出来る状態で釣りをして頂けますようお願い致します。 pic.twitter.com/jQal15Aimz
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) April 10, 2021
納品後、この場所でUターンをしてトラックは来た道を戻って行きます。
製氷所の前に駐車車両があるとUターンが出来ません。
無用なトラブル回避、釣り禁止回避の観点からも皆様のご協力をお願い致します。
■釣行時リアルタイム更新・釣り用Twitterアカウント(ライブ配信も行っております)
■トリックサビキでのサビキ釣りのやり方(動画)
■【Twitter】ツイート内の釣り場につきまして
■コメントの投稿につきまして
釣りブログを検索


