いやぁ~しかし、暑い日が続きますね…
夏だから仕方ないのですが、それにしても暑い…
今年はそう来たか…という感じの気圧配置に加え、フェーン現象などで尚更気温が上がる日が多いです。
皆様も熱中症には昼夜問わずご注意下さい。
フィリピン海、東シナ海の海水温が高く、オマケに太平洋高気圧の張り出し方が日本列島を覆うように張り出していることもあり、今年は台風が出来ても中国、日本海、朝鮮半島方向へ行くことが多いため、お蔭で太平洋側は台風の影響もほとんどなく穏やかな日が続いておりますが、これ自体が例年に無いことで今後日本近海はどう変わっていくのか想像出来ません。
日本近海の海水温の上昇で、南方でしか釣れなかった魚が関東でも釣れるようになった直近での北条湾の変化の一つが、カタボシイワシという魚が釣れるようになったことです。
この日もカタボシイワシが釣れたので、後ほどお話し致しますが、極端に大きな変化が毎年起こらなくとも、台風の進路であったり、一種類であってもかつて関東近海では釣れなかった魚が当たり前のように釣れること自体が、間違いなく少しずつではあっても確実に海の中は変化し続けているんだな…と改めて実感します。
今週末も安定した晴れの天候と、然程強くない風の中、北条湾へサビキ釣りに行って来ました。
今週末は土日共に天候や風は特に問題はなさそうです。土曜日は若潮と潮回りの変わり目のタイミングですので、潮の動きや魚の動きが読みにくいです。土曜日の狙い目としては午前中の干潮での潮止まり前後かと思われます。また、昼夜問わず熱中症には十分ご注意下さい。皆様の大漁を祈っております。 pic.twitter.com/kjNFiaXNAZ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 28, 2020
いつものように日曜日の未明、午前1時起床でまさに熱帯夜という言葉が相応しい、気温も高く蒸し暑い中一路北条湾を目指します。
前回は北条湾到着直後から、ウルメイワシが好調でした。
潮の感じから行くと、この日も到着時に青魚が湧いていてもおかしくない状況なので、青魚の活性が高くなっているか、またどんな魚が寄っているか非常に楽しみでした。
特に問題もなく、いつもの感じでスイスイと走り30分ほどで北条湾に到着します。
様子見で北条湾周辺をグルりと一周しますが、この時点では然程釣り人も多くなく、至っていつもの夏の北条湾の感じです。
最近定番になりつつある、いわき丸さんの後方にこの日も釣り座を構えます。
そして、やはり気になるのは海水温。
ここのところ、雨らしい雨も降っておらず、いくら海水が気温の影響は受けにくいとはいえ、天候は晴れ続きな上に異常な暑さの日が続いています。
こうも暑いとさすがに表層付近の海水は暖められるので、著しく海水温が上がっていないことを祈りながら海水温を計ってみると…
釣りを開始します。気温27度、天候は晴れ、風はほぼ無風、海水温は27度です。湾内にはボラが入って来ています。海水温が高めなのが若干気になりますが、日の出までやってみたいと思います。 pic.twitter.com/IygWEMdjqS
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
そもそも夜中の3時で気温が27度も異常ですが、やはり海水温は高めで気温と同じく27度。
海水温の上昇が声高に叫ばれるようになったここ数年でも、北条湾の海水温が未明に計って25度以上になることはあまりありませんでした。
仮に青魚の活性が高くとも、食いが渋くなる要因の一つであることは否めません。
直近一週間で、強風の日や雨なども降らず、海の中は非常に良く澄んでおり、未明にも関わらず街灯の明かりだけで海底が薄っすら認識出来るくらいです。
状況の良し悪しで言えば、お世辞にも良いとは言えません。
釣りの準備をしながら海の様子を伺いますが、波紋が出来たり青魚が活性高く泳いでいる様子もなく、群れなども目視で確認出来ません。
家内の竿を準備し、自分の竿の準備をしていると、ボラと思われる大型魚が勢い良くジャンプを繰り返していました。
あぁぁぁ…これでまた食いが渋くなる要因が増えたよ…
なんだか、前回の釣行時のように釣りを始めてすぐにガンガンアタリがくるのを想像していましたが、この日は我慢の釣りになりそうな雰囲気が漂い始めます。
釣れる要素を発見出来ないまま釣りを開始しますが、釣り開始直後にカタボシイワシがヒットします。
カタボシイワシがきました。 pic.twitter.com/6Azjqol3iu
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
おっ!?なんだ?目視で確認出来ないけど、群れは寄っているのか?
そして、家内の竿に青魚らしからぬ、非常に小さなアタリが…
うわぁ…なんだかフグっぽいアタリだな…と思いながら、家内が釣り上げるのを見ていると…
ん!?バラした?魚はどこ?
体長5cmあるかないかのアジの稚魚がヒット?します。
良く針掛かりさせたな…というサイズのアジの稚魚です。残念ながら死んでしまったので持ち帰ります。 pic.twitter.com/oC6FpkcebH
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
これ…逆に良く針掛かりさせたね…という感じのサイズです。
このアジは死んでしまったので持ち帰りましたが、この日はこのサイズのアジが結構釣れました。
この1匹以外は全て元気だったので、海へお帰り頂きました。
初っ端カタボシイワシがヒットしましたが、後が続きません。
やはり今日は我慢の釣りか…と、入れ食いとは程遠い釣れ方だったこともあり、内股でダッシュするほどではありませんが、軽く便意を催したので城ケ島のトイレ行きます。
15分ほどで戻って来ると、家内がウルメイワシとマイワシを釣り上げていました。
トイレに行っている間に家内が釣っていました。上がウルメイワシ、下がマイワシです。 pic.twitter.com/ofcS0iJMhT
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
家内によると、タナを落としてみたらヒットした…と。
早速私も同じように深めのタナを探ってみます。
すると、ウルメイワシがヒット。
タナを戻すとカタボシイワシがヒット。
しばらく、海の中の様子をじっくり伺っていると、時折回遊する時のスピードや泳ぎ方ではなく、全力で泳ぐ青魚らしき群れを発見します。
大型魚に追われているならば、同じ方向に泳いでも何れ追い付かれてしまうので、たいてい上下、左右に忙しない動きをしながら、時折群れがバラけるような泳ぎ方で逃げます。
しかし、泳ぐ向きはほとんど変えず、単に全速力で泳いでいるように見えました。
それを繰り返す群れを見ていると、大きさは群れの魚と同じくらいなのですが、明らかに色が違うヤツがやや遅れを取りながら魚の群れと一緒に泳いでいます。
なんだ??こいつ?
良く観察していると、恐らく15cm~20cm程度のアオリイカが一緒に泳いでいました。
イカ類は魚の死角になるような位置から、瞬発的に獲物に襲い掛かることが多いですが、この日のように獲物と同じ方向に追い駆けるように狩りをしているのはあまり見たことがありませんでした。
通常イカが北条湾内にいると、狙われた青魚や小魚はピチャやポチャという音を立てて海面から飛び出るような撥ね方をします。
これは、イカが小魚と同じ方向に追い駆けるような狩りをしておらず、左右や下方向など小魚にとって不意を突かれるような角度から襲われるために、小魚がビックリして思わず海面から飛び出してしまうという状況です。
この日は、先ほど申し上げたように、なぜか同じ方向に泳ぎながらアタックをしていたので、海面に波紋が出来たり、魚が海面から飛び出すこともなく、一見非常に静かな北条湾に見えたということです。
そして、最初にカタボシイワシやウルメイワシが釣れた時のタナが、海水温が高いことから、青魚達が本来回遊したいタナです。
イワシ類は海水温が25度以上の海域は苦手なため深めのタナにいました。
逆にカタボシイワシは高い海水温も得意とするので、表層付近にいました。
しかし、青魚達も海水温の問題よりも、イカに捕まらないことが優先されるので、この日は終始釣れるタナがコロコロ変わりました。
青魚達の活性は決して低くはなく、むしろ高かったのですが、イカが深い層に潜れば青魚達は表層付近に浮き上がり、表層付近にイカが来ればまた潜る…と繰り返していたと思われます。
こういったことから、同じタナで釣り続けると、いきなり釣れ出したり、パタリとアタリが止まったりを繰り返していたと思われます。
マヅメ時まではボラも湾内に居たので、それも釣れるタナが定まらない要因の一つになっていたと思われます。
薄っすら空が明るくなり始めた頃、サバがヒットします。
サバがきました。 pic.twitter.com/NBEAaqc6eJ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
この日もサバに関しては、釣れたのはマサバのみで、ゴマサバの釣果は確認出来ませんでした。
マヅメ時を過ぎ、完全にボラが北条湾内から出て行ったと思われる頃、ここ数週間日の出辺りで毎回見られるカタクチイワシの群れが大群で押し寄せ湧き始めます。
カタクチイワシが湧き始めました。 pic.twitter.com/lLEDwMBu0V
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
そして、押し寄せているカタクチイワシの数にしては、非常に食いが渋かったですが、カタクチイワシがヒットします。
カタクチイワシがきました。 pic.twitter.com/NupsorecZX
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
恐らく、この時点でもイカが北条湾内に居たと思われ、目の前に気持ち悪いくらいの数のカタクチイワシとウルメイワシの群れがいましたが、この日は撤収時まで食いは非常に渋い状態が続きました。
この日はマヅメ時辺りから、急に釣り人が押し掛けました。
撤収します。撤収時はシコとウルメの群れが湧いていましたが、恐らくイカと思われるフィッシュイーターがおり、サビキ針をほとんど食ってきませんでした。イカが湾内から出れば入れ食いになるかもしれません。今日は明け方から一気に釣り人が増えました。撤収時は駐車スペースは無い感じです。 pic.twitter.com/I8cHRb4vcW
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
無用なトラブル回避の観点からも、工場や施設、駐車場の入口の前には車を駐車しないことをお勧め致します。
仮にそういった場所に自家用車を駐車し、運良く釣り座を確保出来たとしても、工場や施設が稼働したりして車をどかさなければならなくなった際に、最悪道具を片付けて違う場所に移動しなければならなくなります。
二度手間になるだけですし、無用なトラブルの発端にもなり兼ねません。
何度も申し上げておりますが、北条湾は釣り施設ではありません。
社会通念上、停めない方が無難かな…と悩んだ場合は停めない方が良いです。
そして、この日の釣果はこんな感じになりました。

こちらは釣れた魚種です。

上からマイワシ、サバ(マサバ)、カタボシイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ(シコイワシ)です。
マイワシは25cm弱と、スーパーで売っているものよりは若干痩せていますが、サイズ的には見劣りしないサイズでした。
カタボシイワシに関しては、7月に数週間卵や白子を持った、産卵をするための成魚の群れが北条湾に入って来ましたが、今今入って来ているカタボシイワシは子持ちではなく、一回り小さいサイズの群れが入って来ています。
ウルメイワシ、カタクチイワシに関しましては、朝マヅメ~夕マヅメまでの日中の方が釣果が上がっていると思います。
私は、日中に釣りをしないので、あまりいい加減な事も言えずあくまで憶測ですが、日中の方がフィッシュイーターも北条湾内におらず、元々イワシ類は夜行性ではないので日中の潮汐のある時間帯を狙ってみて下さい。
特にお子様連れの場合、夜間帯で釣りをするより安全に釣行出来ると思います。
この日の我が家の兄妹猫の朝食は、最近大好評の丸のウルメイワシを焼いたものです。

お刺身にするにはサイズ的に小さいけど、頭から丸ごと唐揚げにするにはサイズ的に大きい…

そんな中途半端なサイズのウルメイワシを焼いてあげました。
本日の我が家の兄妹猫の朝食は、最近大好評のウルメイワシを焼いてあげました。本日も瞬殺で完食でした。w pic.twitter.com/vtIgyWMVz9
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 30, 2020
毎度のことですが、瞬殺で完食です。
小サバ処理部隊の時にはしなかった行動なんですが、ウルメイワシが焼けるまで待ちきれずニャーニャー鳴くのですが、このニャーニャーの一回のニャーがかなり長くなり、そろそろ喋るのではないか…という変な鳴き方をするようになりました。
本当にそろそろ喋るんじゃないか…と思う感じなので、今度上手い具合に撮影出来たらTwitterに動画をアップします。w
そして、猫ネタでもう一つ余談なのですが、以下の写真の食べ終わった器の中にある白い球体の粒が何だか分かりますでしょうか…

魚の目(眼球)です。
具体的に目のどこの部分が残っているのかは分からないのですが、非常に精工な球体で、かなり真円に近いと思います。
良く出来ているよな…と感心すると同時に、我が家の兄妹猫もあれだけガッツいて食べているのに、キレイにこの目の球だけは必ず器用に残すんです。
ガッツき方を見る限り、一緒に飲み込んでしまうんじゃないかと思いますが、頭から丸で魚を1匹あげると必ず残します。
しかも、それ以外はキレイに舐めとるので余計に不思議です。
猫の話はこれくらいで、人間用の魚料理はと言いますと、マイワシ、サバ、大きいサイズのウルメイワシはタタキにしました。

まだ、脂感が弱いですが、やはり釣りたての刺身は身がプリプリしていて非常に美味しいです。
ウルメイワシの大はタタキ、中は兄妹猫の朝食、小とカタクチイワシは人間用の唐揚げにしました。

これまた、定番の鉄板メニューですが、釣りたてなので身がホクホクしていて、頭も中骨も気になりません。
夏の暑い日にビールのつまみには最高です。
最後はカタボシイワシですが、美味しい魚なんですが、若干生臭さがあります。
特に今の時期は気温も高いので、身が緩くなるのも早く、余計に生臭さが強くなることもあります。
この生臭さを消して美味しく食べる方法としては、今までですと煮付けなどをご紹介させて頂きましたが、今回は竜田揚げを作ってみました。
まずは、下味を付けるためのタレを作ります。

トレーなどに、みりん:1、酒:1、酢:1、醤油:2の割合で漬け込む魚の数に合わせてタレを作ります。
カタボシイワシを背開きで三枚に卸し(中骨は取り除きます)、上記で作ったタレに15分~20分ほど浸けておきます。

時々カタボシイワシの身を上げてみて、身にタレが染みていれば臭みも消え下味も付いています。
あまり長く漬け過ぎると味が濃くなってしまうのでご注意下さい。
漬け込みが終わったら、片栗粉を全体にまぶし油で揚げていきます。
下味が付いているので、高温で揚げるとすぐに焦げます。
普段、揚げ物を作る時より若干低めの温度で長めに揚げて下さい。
中骨も取り除いてあるので、あまり骨は気にならないと思いますが、小骨が多く骨も堅い魚ですので低めの温度の油で長めに揚げた方が無難です。
揚げ終わったら油を良く切りお皿に盛り付ければ完成です。

カタボシイワシの竜田揚げです。
生臭さも消え、骨も気にならず非常に美味しかったです。
そして、この日の北条湾定食はこんな感じになりました。

少々揚げ物が多いですが、ご容赦下さい。
こちらはこの日のライブ配信動画です。
一見淡々と等間隔のペースで釣れているようにも見えますが、椅子に座っている時間も結構あります。
釣れたり、釣れなくなったりを繰り返していたのがお分かり頂けるかと思います。
宜しければ、ご覧下さい。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) August 29, 2020
早いもので次回は9月です。
時間が経つのは本当に早いです。
土日共に中潮と、潮回りは問題ありません。
来週も頑張って北条湾へサビキ釣りに行きたいと思います。
また、ご報告させて頂きます。
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