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猫とウサギと釣りのブログ

ウサギの親子に育てられた先代猫を引き継ぎ、ロップイヤーの親子と同居するキジシロ猫の兄妹の日常と、筆者の趣味の釣りに関するブログです。(主に釣り、自動車関連の記事もあり)

 
Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  城ケ島  サビキ  北条湾  ウルメイワシ  チョイ投げ  夜釣り  青魚  

【城ヶ島・三崎港・北条湾】大潮らしからぬ厳しい釣行でしたが何とか子持ちメバルをGET!(2020年11月29日)

こんにちは。

早いもので11月最後の釣行でした。

年々地球の温暖化や海水温の上昇などで、季節感にズレが出てしまい、感覚的にはまだ9月や10月かと思ってしまいますが、もう師走が目の前まできております。

今シーズンの11月は、この「季節感のズレ」というものをいろんな意味で非常に強く感じました。

10年以上同じ北条湾という釣り場に毎週のように釣りに行き、同じ釣りをしていますと、前年のことはかなり鮮明に覚えており、最近では自ら書いたブログのアーカイブなどでも確認をすることがありますが、年々気温や海水温、釣れる魚の種類などで「ズレ」というものを感じ、そのズレ方のスピードが非常早まっていると実感しています。

11/15の釣行記事で「魚種転換」というお話しをさせて頂きましたが、この時はたまたまこの魚種転換に関するニュース記事を見付けたのでお話しさせて頂きました。

数年前から魚種転換やそれに近いことが、普段釣りに行っている北条湾でも起こっていることには気付いていました。

気付き始めた頃は、海水温が上昇傾向にあると言っても、黒潮の蛇行などにより城ケ島周辺を始めとし、東京湾や相模湾の海水温が一時的に上昇したということで、本格的な真冬になれば以前の各々の場所の海水温に戻っていたのではないかと思っています。

つまり、海水温が上昇する主因があり、その主因の影響を受けなくなると海水温は下がっていく(通常に戻る)…

例えば、黒潮の流れが日本列島寄りではなく、通常のルートに戻ると海水温は下がっていき、本来の冬の姿になり、そこにいた魚達も戻ってきた…ということです。

それが今シーズンは9月以降特に感じるのですが、状況的に魚種転換の初期という時期は過ぎて、完全にそこに住む魚が入れ替わり、一時的なものではなくそれがデフォルトになったのではないか…と考えています。

海水の温度に関しても、黒潮の蛇行が…などの海水の温度を上げる大きな要素があって海水温が上がるのではなく、城ケ島周辺、日本近海等、かなりの広範囲でそもそもの海水の温度が非常に高くなっている(なった)ような気がします。

私は本ブログで青魚のみならず、子持ちの魚は捌くことに失敗し分かりにくくても必ずブログ本文で子持ちだったことを皆様にお伝えしております。

これは、根魚は別としても青魚の類はサッパやカタボシイワシを除いて大半の青魚は産卵をする時に外海の暖かい海域で産卵をします。

近年、湘南でシラス漁が不漁なのも、シラスの元であるカタクチイワシの産卵場所が変わってしまったからだと思っています。

事実、子持ちのカタクチイワシも北条湾で釣った実績が山ほどあります。

そして、この子持ちの青魚が陸っぱりからサビキで釣れる…ということは、今までの釣りの定説では有り得ないことでした。

現在北条湾で釣れる子持ちの青魚の場合、当然産卵時に外海には出ませんので城ケ島の周辺海域で産卵をしているはずです。

産卵場所が変わることで、具体的にどういう影響が出るかは今のところ分かりませんが、例えば今までであれば孵化して、長い距離を泳ぎ内湾などの波が穏やかでエサも豊富な稚魚が成長するために住み易い環境の場所にやって来ていました。

まず長い距離を泳ぎ旅をすることが無くなります。

また、逆に青魚の卵や稚魚をエサにしていた海洋生物達にも影響は出るはずです。

こうした、一つ一つの魚達の行動様式が変わってしまうことで、計り知れない変化や影響が気付いていないだけであちこちで起こっていると思っています。

この子持ちの青魚のお話しだけではなく、極小さいことなども含めますと、今シーズンは特に過去の魚達の動きで合点がいかないことばかりなんです。

過去の釣果から合点がいかないことを全て引っ張り出して一つずつご説明していますと、いつブログを書き終えることが出来るか分からないので直近の釣行やこの日の釣行でのお話しで簡単に説明させて頂きます。

私は、毎年秋~初冬に掛けて徐々に海水の温度が下がっていく時期だけ、北条湾でアオイソメを使った釣りをします。

大半が短い竿でのチョイ投げなんですが、これは落ちハゼや鯛系の魚、ウナギ、コチ系、カレイなどを狙って釣っています。

この名前を挙げた魚達は過去に釣った実績がある魚で、ここ数年間で徐々に釣れなくなり、とうとう今シーズンは一度も目にすることなく11月が終了しました。

【参考】2019年11月の釣果実績10月の釣果実績

ではなぜ釣れないのか…

この二ヶ月間、釣行の度になぜ今シーズンはチョイ投げが不漁なのかずっと考えていました。

答えは簡単で、単純に魚がいないんです。

魚種転換とは若干意味合いが違いますが、なぜ北条湾から居なくなった(来なくなった)のかの詳細は分かりませんが、今まで釣れていた魚達は北条湾以外に住処や産卵場所を求めたんだと思います。

そして、前回の釣行では過去に北条湾で釣れたことはあるのですが、この時期に?という状況でガザミ(カニ)が釣れました。

そもそもガザミ達は本来海水温の下がるこの時期は、深場の暖かい場所に移動し一番海水温が下がる時期は砂に潜って冬眠をするほど冷たい海水が苦手です。

このガザミに関しては、純粋に北条湾の海水温が高いからということが言えると思いますが、もう一つはサビキ釣りではあまり釣れない魚ですが、ガザミの天敵になる鯛系の魚達やタコなどが少なくなったからだと思われます。

この日の釣行でのお話しですと、後ほど釣行の詳細は詳しくお話し致しますが、この日は北条湾にイカ(アオリイカ)がかなりの数入って来ていました。

今シーズンは特にイカの類のフィッシュイーターを目にしましたが、例年であればこの時期は海水温も下がり始め北条湾にイカが入って来ることはあまりありません。

この日は風が3mほどの強さで吹いており、海面にさざ波も出来、肉眼で海の様子を伺うことが困難だったこともあり、帰り際まで北条湾内にイカが入っているとは気付きませんでした。

これも北条湾内の海水の温度が高い傾向にあるからと言えると思います。

アオリイカの場合、天敵というとそもそも食物連鎖の中で上位にいる生物なので、マグロとかいうレベルになってしまいますが、成体でないアオリイカの場合は北条湾内に入って来るシーバスや青魚系の魚は天敵になります。

また、アオリイカは低い海水温も苦手ですが、海水の温度変化にも敏感でコロコロ海水温に変化のある海域は嫌います。

例年ですとこの時期の北条湾は海水温の上下もありましたが、今シーズンの10月、11月は18度~20度の間で推移しており比較的安定していたと思います。

ここまでは海水の温度が高いことで寄って来ている、または魚種転換などにより北条湾に居付くようになったのではないか…と思われる魚のお話しをさせて頂きましたが、次はこの日の釣果で逆のパターンをお話ししたいと思います。

この日の釣果で、この日は子持ちのメバルが釣れました。

メバルは今までお話ししました魚達とは逆で、低い海水温を好みます。

この日の海水温は19度でしたが、本来であれば14度~16度くらいの海水温を好みます。

子持ちであることはメバルは11月~2月くらいまでの海水温が下がる時期が産卵期ですのでおかしなことではないのですが、問題は海水温が下がることで産卵のタイミングを見て良くエサも食べるようになるのですが、それが19度や20度近い高い海水の温度の状況で行われていることが、今までの釣りの定説ですと説明が付きません。

メバルは根魚とも言われ、青魚のように回遊はせず、住処(餌場)と決めた場所の周辺で一生を終えます。

もちろん、海水の温度変化で住処を変えることはありますが、原則的にはコロコロ住処を変えることはありません。

移動する範囲と言っても、北条湾内や対岸の花暮岸壁辺りまでです。

そして、今シーズンはこのメバルの釣果はあるのですが、同じような習性で同じような環境を好み、かつては北条湾で良く釣れたウミタナゴやメジナの釣果が劇的に減りました。

これは鯛系の魚が今シーズンは釣れないのと同じで、全くいなくなったわけではないと思いますが、北条湾を離れた類の魚なのかもしれません。

逆にメバルは北条湾の変化を嫌い去った魚とは違い、自らを北条湾の環境に合わせそこで今後も生活することを選んだのかもしれません。

先ほど申し上げました、釣れなくなった魚のうちの落ちハゼですが、落ちハゼとは産卵を前に食欲が旺盛になり、良く釣れサイズも大きく子持ちのハゼのことを言います。

そして、かつて北条湾で釣れた落ちハゼは、北条湾内に産卵場所を求めてやって来ていました。

この落ちハゼについては、産卵する場所が無くなってしまったから北条湾にやって来なくなったのではないかと思っています。

ハゼは砂地の砂を掘ってそこに卵を産み付けます。

潮の流れの緩やかな場所を好み、障害物や海藻などの近くの砂場を好みます。

産卵場所が無くなったという点で些か合点がいかない部分もあるのですが、海藻が無くなったことが大きく影響しているのではないか…と考えています。

北条湾の海底の砂地がコンクリートや目の粗い砂利に変わってしまったわけでもなく、障害物は人工構造物であればあるとは思います。

それであれば、産卵をする場所はあるだろ…とも思うのですが、ハゼが急に釣れなくなった時期にある出来事が被りました。

それは、海水温の上昇により、通年を通して活発に活動するようになってしまったウニの大発生と、その大発生した上に活動が活発なウニにより海藻が食べ尽され起こる磯焼けです。

恐らく、この海藻が無くなってしまったことは、ハゼが釣れなくなった原因として何がしか関係あるのではないかと思っています。

私一個人の憶測域を出ておらず、今までお話ししたことが正確であるという確証や根拠を示すものは何もありませんが、年を追う事に新たに釣れるようになった魚と、今まで釣れていた魚が釣れなくなる魚種転換に近いことが物凄く早いスピードで起こっていることは間違いありません。

ある意味、何が釣れるか分からないという点では楽しみとも言えますが、釣りに於いての釣れる釣れないの原因の探求や予測がどんどん難しくなってきています。

日本には四季があり、その四季の中で11月はこういう魚が釣れる…という言い方が出来なくなってきており、毎年毎年11月に釣れる魚が変わってきてしまっているように感じています。

この日の釣行のように、11月に北条湾にイカはいない…という先入観で見てしまうと、間違った釣り方をしてしまうな…と非常に強く思った釣行でした。

面倒臭い…というか、小難しいというか、釣行とは関係ない前振りが長くてすみません。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

この日の釣行の話に入りたいと思います。

11月最後の釣行日は、私がいつも釣りに行く未明から明け方の時間帯での潮止まりのタイミングは午前4:45の満潮のタイミングでした。



前々回の釣行までは、それなりにマイワシの釣果も確認出来ていたので、今回も余程のことがない限りちょうど上げ潮のタイミングでもあるし釣れるだろう…と若干軽く考え、午前4:45の満潮で帰る予定で釣りに行きました。

いつもより、帰路に着く時間を早めに設定したので、この日は午前0時起床で北条湾を目指しました。

寝坊などのトラブルもなく、順調に車を飛ばし午前2時頃に北条湾に到着します。

気象状況などは、ほぼ予報通りで風も2m~3mほどで、海面にはさざ波が立っており海の中の様子が非常に分かりにくい感じです。



連休でもない普通の日曜日の未明にも関わらず、相変わらず釣り人は多めで、あと1時間遅く来ていたら釣り座が無かったかもしれません。

上記のツイートにありますが、この日は海水温を計った時に11月最後の日曜日で次週は12月、気温も11度という状況なのに海水温は19度…

いくらなんでも高過ぎないか?と、海水温を計った時に思いました。

海水の温度に関しては、10月に入った頃より毎週毎週海水温が下がる気配がないことが非常に気になっていました。

海水の温度が高いだけではなく、透明度も非常に高く大潮という点に期待していましたが、釣りの準備をする前から何となく嫌な予感がし始めます。

釣りの準備を開始し、さざ波があって海面の様子は伺えませんでしたが、必死に目を凝らしていると波が消えた時に、時折海面に波紋が出来ていました。

これを見て、最初に感じた不安が一気に吹き飛び、テンションMAXの状態で家内に「群れはいるな…そのうち活性も上がるだろうからサッサと釣って帰ろう…」と1匹も釣れていないのに既に気持ちは帰宅しており、マイワシを食べている夢を見そうでした。

諸々準備をしていると、前回同様家内が私の所に歩いて来ます。

おぉぉぉぉぉぉお!もう釣れた?

確かに魚は釣れていましたが、最近釣果が悪い時に必ず釣れる疫病神のネンブツダイの稚魚です。



波紋を見付けた時に上がったテンションは再び降下を始め、急に寒さが身に染みてきます。

その後も、風が弱くなると海面をガン見して波紋や群れを探しますが、どうも波紋が出来るのがこの日も北条湾の中央部にしか出来ません。

水を入れ替えたばかりの水槽のように、透き通った足下の海中を何度も見ますが、全く足下には群れが回遊している形跡はなく、足下を見れば見るほど北条湾の中央部に群れが集結しているのが分かります。

なんでだ…なんで広範囲を回遊しない?

結果から申し上げますと、冒頭でお話し致しましたアオリイカがこの時既に北条湾に入って来ていました。

しかし、こちらも冒頭でお話し致しましたが、12月を目前にした今の時期にアオリイカが居る…という考えには至りませんでした。

同じフィッシュイーターでも大型魚の場合は、そもそもその大きな身体を隠すことも出来ず、様々な角度からアタックはしますが、原則的には青魚の群れを追い駆ける形でアタックします。

しかし、アオリイカのみならずイカの類の場合、まず擬態が出来ます、且つ同じ場所に留まるように泳ぐことも出来るため、然程大きくない障害物や浮遊物でも隠れることが出来、トドメは目も非常に良いためそこから不意打ちをするように青魚を襲うことが出来ます。

そうなると、青魚達は少しでも障害物やイカが隠れられるような、つまり青魚達の死角が出来易い場所ではなく、広く逃げ易い湾の中央部などに集結しゆっくりと極狭い範囲をグルグルと回遊します。

何れにせよ、フィッシュイーターがある程度の数北条湾内に入って来てしまうと、本来青魚の活性が上がる状況であっても食いが渋くなり青魚はほとんど釣れなくなります。

この日は海水温が19度でしたので、アオリイカが居てもなんらおかしくないのですが、例年ですとこの時期に北条湾に入って来るフィッシュイーターと言えばシーバスくらいなもので、他の大型の青魚などもほとんど入って来ません。

その先入観で考えが至りませんでした。

しかし、この時点で私はこういう状況だということに気付いていません。

しばらくなぜ湾の中央部に集結しているのか考えていると、私の竿に強烈なアタリがきます。

一気に下に潜り慌てて竿を掴むと完全に青魚のアタリではありません。

中々浮上してこず、根に潜られてしまいます。

なんだ?メジナ?鯛系?

根に潜って一向に出て来ようとせず、あぁぁぁ…サビキじゃもたないかな…と思っていると、魚が一瞬気を抜きます。

そこで一気に引っ張り出しますが、抵抗は続き中々浮いて来ません。

一応、念のためタモを用意するか…と、家内にタモを持って来てもらおうと振り返ると誰もいません。

どこ行ったんだ…と見回すと…製氷所の横辺りで他の釣り人の様子を伺いながら散歩をしていました。

私がこの日釣り座を構えたの、今シーズン定番のいわき丸さんの後方…

使えん…

もう良い…

しばらく格闘すると、徐々に浮いてきたので一気に引き抜きます。

すると25cm弱のメバルでした。



これは中々やり取りも楽しく、久しぶりに魚の引きを楽しんだ感じで、再びテンションが上がります。

青魚がダメなら、今日は根魚でも狙うか…などと余裕をかまし始めると…

久しぶりに至近距離で会えて嬉しかったのですが、実はこの釣りのお供のアオサギ…釣れない時の疫病神でもあるんです。



アオサギが私(人間)を頼って近くに飛んで来る時は、①青魚を含む小魚が北条湾内に居ない…②青魚などの群れはいるけど活性が低いなどの理由で表層付近に浮いて来ない…こういった状況の時で、言ってしまえばアオサギ自身で魚を獲ることが出来ないので私のところへやって来るんです。

アオサギは本来海鳥でもなく、カモや鵜、トンビなどのように海で狩りをすることに長けていません。

係留ロープや船、岸壁のヘリなどから、長い口ばしが届く範囲でしか魚を捕まえられないので、この日のように岸近くに群れが回遊して来ないと、私同様に魚を獲ることが出来ません。

釣りのお供のアオサギが近くに来たことで、テンションが軽く下がります。

そして、下降気味のテンションを一気に下げるヤツが釣れます。



クサフグです。

あぁぁ…君が釣れるということは、僕の足下には青魚は居ないということね…

しばらくすると、テンションのアップダウンが激しいですが、私のテンションが上げる魚が釣れます。



ウルメイワシが一荷でヒットします。

なに?どういうこと?海の中はどうなってんの?

この時点では本当に「なんで?」という感じでどういう状況なのか掴み切れませんでした。

ウルメイワシもこの一荷で釣れた2匹だけで、後が続かないどころかアタリすらありません。



アタリもなく、風も強まったので家内を車に避難させ、ひたすらアオサギと二人でどういう状況なのか考えます。

すると、良く見ると時折アオサギがジッと海面を見続け、しばらくすると私の方を向く…を繰り返しています。



お前…さっきから何を見てるの?

群れでも泳いでるか?

私もアオサギと一緒になって海面を見続けますが、風がそれなりに強く波が立ってしまうので人間の私には魚の群れや魚自体は目視で確認することが出来ませんでした。

相変わらずアオサギは時折海面をジッと見つめ続けます。

すると、小さく(弱く)魚が海面から飛び出した時に出る、ピチャピチャという音がし始めます。



ここでようやく私も北条湾内にフィッシュイーターが入っていることに気付きます。

フィッシュイーターが何であれ、捕食者が居れば今までの青魚の行動は全て合点がいきます。

ただ、どんなフィッシュイーターが入って来ているのかが分かりません。

何となくスッキリしない、撤収するか粘るかの判断にも迷う感じで時間だけが過ぎていきます。

そうこうしていると、先ほどしきりに聞こえていた魚が跳ねる時のピチャピチャ音がしなくなります。

それと同時くらいにアオサギも対岸の船の上に飛んで行きました。



恐らくこの後日の出あたりまで粘ればウルメイワシあたりが釣れたかもしれません。

どうしてか…という理由は今のところ分かりませんが、魚のピチャピチャ音が消えたことと、アオサギが私の元から離れたことは恐らく無関係ではないと思います。

そもそもいくらか慣れているとはいえ、私は人間ですしアオサギからしたらあまり世話になりたくない対象だと思います。

アオサギ自ら魚を獲れるようになることがアオサギ的に分かったから私の元を離れたんだと思います。

アオサギが飛んで行ってしばらくすると、風が弱まります。

このタイミングでようやく、海面から魚が飛び出す瞬間を目視で確認します。

海面から魚が飛び出しているのか、浮遊物なのか分からないくらいの弱く低い飛び出し方でこれを見て「えっ!?イカがいんの??」と気付きました。※

※なぜこの飛び出し方でイカだと思うかと言いますと、捕食者の泳ぎ方(捕まえ方)で分かるんです。大型魚の場合全速力で泳ぎ追い駆け捕食します。その場合逃げる側も全速力なので海面から飛び出すとかなりの勢いで飛びます。しかし、イカの場合継続的に泳ぎ続ける捕食の仕方はしないため、一瞬の不意を突く感じなので捕まらず逃げられた場合、捕食される側の泳ぎも勢いが無いためです。

いやこの時期に…?と一瞬思いましたが、冷静に考えれば「そうか…今日の海水温は19度だしな…いてもおかしくないか…」という結論に至ります。

そこからこの日の釣れ方や青魚の動きを思い返すとなるほどね…と合点がいきました。

そして、かなりの数のイカがいたか、サイズがかなり大きいイカがいたと思われます。

イワシの類は特にですが、イカがいるとより群れの密度が上がり回遊範囲が小さくなります。

そういうことから、かなりの密度で北条湾の中央部にずっと集結していたと思われます。

また、一荷で釣れたウルメイワシに関しては、活性が上がったから釣れたのではなく、たまたま足下に泳いで来た群れで、反射光や光に反応してしまう青魚の習性によるもので釣れたものと思われます。

この日は釣果には結び付きませんでしたが、もう一つ海水温が高く本来いないはずの生き物がいる徴候がありました。

※イソメやゴカイ類などの虫餌が苦手な方は画像をクリックしないで下さい。拡大されます。

カニがアオイソを食べた痕


この画像の上の画像は一度投げ入れた仕掛けを一定時間経った後に巻き上げた時のアオイソの状態です。

下の画像はエサを付け直した後です。

私は北条湾でチョイ投げをする時に、エサのアオイソメは一匹掛けというエサの付け方で、アオイソ1匹をそのまま針に付けます。

上の画像は下の画像のアオイソがチョン切れたような感じで下の部分が無くなっており、チモト(針の根本)の部分から然程エサがズレていないことがお分かり頂けるかと思います。

魚がアオイソの下部分だけを引っ張ってアオイソが千切れたのであれば、針に残っているアオイソも下の方に引っ張られズレるはずなんです。

また、千切れた部分をご覧頂いても、魚が咥えて噛み切ったというより、ハサミで切ったようにキレイに切れていると思います。

これはアオイソが自切※したんです。

※自切(じせつ)とは節足動物やトカゲなどに見られる足や尾、身体の一部を自ら切り捨てる行動

アオイソなどのイソメ、ゴカイ類は頭部より下の部分に異変が起きたり、外敵に襲われたりするとその部分を切り捨て逃げる習性があります。

魚がアオイソなどのエサを見付け口で咥えても自切はするのですが、そういう場合はアオイソが自切する前に魚が全てを口に含むか、含まなければ頭を振って千切るのでこういう切れ方にはなりません。

では、これはどういう状況でアオイソが自切したのかと言いますと、一番可能性が高いのがカニがアオイソを食べるためにハサミで挟んでいた時に自切したと思われます。

この日はチョイ投げのエサ(アオイソ)がかなりの率でこういう状態になりました。

1度や2度なら、たまたまということも言えますが、こういう状態になったエサの方が多いということは、かなりの確率でカニがエサを掴んでいたと思われます。

前回の釣行で、ドジなガザミが針に引っ掛かってしまい釣れましたが、いつまで釣れるかは分かりませんが、この日の釣行時ではまだ北条湾内にカニがいたと思われます。

この日だけではありませんが、今シーズンは本当に10月、11月の釣行であまりに前年と同時期に釣れる魚の違いに、この先北条湾はどうなってしまうんだろう…と少し心配になってきました。

そして、この日の釣果は寂しい限りでこんな感じになりました。

2020年11月29日 北条湾釣行 釣果と釣れた魚種


多くの魚が集まるということは、それだけ魚影も濃く豊かな釣り場であると言えますが、フィッシュイーターがいると完全に釣りにならなくなるのが痛いところです。

ちなみに、ご説明は不要かと思いますが、上がメバルで下の2匹がウルメイワシです。

そして、今回釣れたメバルはナント!子持ちでした。

※魚の内臓等が苦手な方は画像をクリックしないで下さい。拡大されます。

子持ちのメバル


釣った瞬間に子持ちかな?と分かるくらいお腹がパンパンでした。

このメバルの卵がまた珍味なんです。

鶏の卵の黄身みたいに濃厚で非常に美味です。

これも釣りをする人間の特権かもしれません。

前回の釣行では兄妹猫に釣りたての魚のお裾分けが出来なかったので、当初は全て焼いて兄妹猫の朝食にしようかと思ったのですが、メバルが予想通り子持ちだったので急遽人間用に切り替えました。

ということで、メバルは煮付けに、ウルメイワシは2匹だったので握り寿司を作ってみました。

ウルメイワシの握り寿司
ウルメイワシの握り寿司

子持ちメバルの煮付け
子持ちメバルの煮付け


メバルのお腹から卵がはみ出ていますが、メバルの卵は魚体の割りに大きいんです。

そして、この日は調理完了後にとんでもない事件が…

我が家の兄妹猫の兄猫が、ナント!握り寿司のウルメイワシの刺身だけをシレッと強奪。



一応、家内に作ったので「ん??なんでお寿司は身だけ食っちゃたの??」と聞いたら「まだ何も食べてないよ…」という返事が…

えっ!?じゃぁ、ウルメイワシの身はどこ??

少し離れた廊下で何やら頬張っているヤツが…お前まさか…

見事にウルメイワシを食べていました。

ちなみにこの残ったシャリと一枚だけ身がのったお寿司は、ウルメイワシの風味付き握り寿司ということで家内が完食致しました。w

犯人はコイツです。



こちらはこの日のライブ配信動画ですが、前回同様釣れていないので全然面白くないと思います。

唯一メバルがヒットした時くらいでしょうか…

あとは、メバルがヒットした時に見事に家内がおらず一人で格闘しているくらいです。

宜しければご覧下さい。



次回はいよいよ師走突入で、今年1年もあと1ヶ月で終わりです。

土曜が中潮、日曜が小潮という潮回りです。

海の状況だけで言えば、土曜日の釣行の方が良いかもしれません。

前回と今回と青魚以外の魚のお話しなども出来て、ブログを書いている方としては新鮮でしたが、そろそろマイワシが食べたくなってきました。

次回こそは、マイワシ爆釣れ!入れ食い!でいきたいと思います。

また、ご報告させて頂きます。

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【城ヶ島・三崎港・北条湾】チョイ投げでガザミ(タイワンガザミ・ワタリガニ)をGET!(2020年11月22日)

こんにちは。

乾燥や気の緩みなどからかコロナの第三波か…などと、新型コロナウィルスが猛威を再び振るい始めた中での三連休でしたが、この三連休も多くの釣り人が北条湾へ押し寄せるであろうことは容易に想像出来ました。

北条湾以外への釣行も考えたのですが、やはりここのところ釣果もサイズも申し分なく好調のマイワシを釣りたく、釣り場所を変えることはしたくありませんでした。

しかし、大量に押し寄せる釣り人の中で釣りをするのも落ち着かないし…何か策は無いものか…

散々考えましたが、これだ!という策が思い付きません。

良策でも奇策でも何でもないのですが、結局選んだのが気象の状況や海の状況を全く無視し、とにかく釣り人が一番居ないであろう時間帯をピンポイントで狙って釣りに行こう…という、釣り歴40年強とは思えないアホな作戦に打って出ます。

しかし、この作戦が大ハズレ…というか、ハズレて当たり前です。

気象はともかく、海の状況を無視して魚が釣れるわけがありません。w

北条湾で釣りをしていた時間帯


赤丸の時間帯で釣りをしていたのですが、そもそも潮汐に変化もなく干潮と満潮を見間違えそうなほど潮の動きがないタイミングです。

潮見表を見ただけで釣れないであろうことは容易に想像出来ます。。

そこにきて、連休前より強風の日が多く魚達がどういう動きをするか予想が難しい状況でした。



逆に連休中で一番釣れる可能性があったタイミングは、たまたまですが私がいつも釣りに行っている時間帯の日曜日の未明がこの連休では気象的条件も海の状況も一番良かったと思います。



釣りには凄く行きたいけど、11月始めの飛び石連休の時も、かつて見た事がないほどの釣り人の数で、少々人の多さに疲れており、人混みは嫌だ…こんな感情が優先されてしまいました。

こちらは北条湾に向かう際のドライブレコーダーの映像なんですが、全ての車が北条湾三崎港周辺で釣りをしていた人達ではありませんが、単純に連休の人出…という点だけで見てもかなり例年より多い気がします。









通年を通して、連休などでは横浜横須賀道路は渋滞しますが、その渋滞が三浦縦貫道まで延び、三浦縦貫道の上り線でこれ程列をなしているのはあまり記憶がありません。

この渋滞を尻目に反対車線を軽快に飛ばし北条湾へ向かう途中は「いや~予想的中だな…北条湾も空いているだろう…」などと鼻歌混じりで調子に乗りますが、このあと地獄を見ることになります。

11/22の連休中日の午後6時前に北条湾へ到着します。

風は元々予報でも強風だったので、風が強いことは覚悟して釣りに来たとはいえ、予想より若干風は強く非常に釣りがしにくい状況でした。

北条湾到着時は、これまた予想通りでほとんど釣り人はおらず、釣りがしにくい状況とはいえ、なんだか久しぶりに「ホッ」とした気分で釣りの準備に取り掛かります。

強風に海面は煽られ、海の中の様子はほとんど分かりません。



ただ、海水温を計っているバケツの海水をご覧頂いてもお分かり頂けるように、連休前より強風続きだったわりには海の濁りはほとんどなく荒れているのは表層付近だけなのは分かりました。

もう答えは先にお伝えしてしまいましたが、この時は「さぁ、この作戦が吉と出るか凶と出るか…」などと考えていました。

思いっ切り凶と出たんですが…w

先に家内の竿を準備し、早速釣りを開始してもらいます。

ライブ配信などの準備をしていると、竿を置き私の方に家内が歩いて来ます。

おぉぉぉぉぉぉぉお…早速マイワシGET??

などと、根拠の分からない自信を振りかざし「どうした??何が釣れた??」と近寄ると…



強風で飛んでしまいそうなくらい小さいネンブツダイの稚魚です。

まぁ、仕方あるまい…この状況じゃ…何も釣れないよりはマシだろ…などと考えていると、続けて再び家内が竿を置き私の方へ…

おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお…今度こそマイワシ??

と思うのも束の間、私が撃沈されるヤツがヒットしていました。



こんな状況の時に釣りに来たって釣れるわけないだろ?バカなの?お前??と言われているようでした。

そして、この後はTwitterのタイムラインを見てもお分かり頂けるように、私が無駄に小まめにツイートしているということは…そう、ヒマなんです。

つまり、アタリは皆無で魚の気配もない…

Twitterを弄るか、タバコを吸うかくらいしかやることがありません。

幸いなことに風は南風だったので、寒さはありませんでしたが、強風に煽られる竿を数時間ただジッと見つめるだけでした。

人の多さだけに捉われ、釣り本来のやるべき事を見失い、安易に釣りに行く時間を決めた自分を反省しました。

アタリも全く無い中、午後7時を過ぎた頃から、急に北条湾へ車が引っ切り無しに入って来ます。

釣れる気配もない中、徐々に釣り人だけが増えていきます。



そして、依然アタリも無く釣れる気配がしない北条湾が目の前に。

一応、兄妹猫のご飯用にストックしていたネンブツダイの稚魚は元気いっぱい。



これじゃ猫2匹分にもならないし、可哀そうだからリリースして帰ろうかな…と悩み始めます。

潮汐があるのかないのか分からないような潮の動きですが、一応午後8時半頃の満潮の潮止まりを目安に帰ることを決めますが、すると突然風が一気に弱まりました。







このツイートをしているあたりで、強弱はあれど風が弱まると2mくらいまで風が弱まりました。

竿が煽られることもなくなりますが、一向にアタリはありません。

釣れないことを覚悟しながら家内と雑談をしていると、チョイ投げの竿がズズズ…と何かに引っ張られるようにゆっくり動きます。

ん??とは思うものの、風か…と思いましたが、よく考えると風向きと逆方向に動いたことに気付きます。

風に流されたわけではない?

しかし、魚がアタった時のようにビンビン!やビョンビョン!といった生命反応を感じるような動きではありません。

なんだったんだろう…と気になり一応仕掛けを巻き上げてみることにしました。

すると…

思い切り根掛かり…

いや、違う、一応巻けるな…

しかし重い…

ゴミか…

ゴミが引っ掛かって流されたか…

家内が「何か釣れた?」と聞いてきました…

いや、ゴミだな…ゴミが引っ掛かった…

すると家内が…

カニじゃん!

えっ!?



かなり久しぶりにお目に掛かりましたが、成体のタイワンガザミです。

釣り上げ、シャカシャカシャカシャカッとダッシュするガザミを何とか捕まえツイート時は長靴で軽く後ろ足を踏んでいるところです。

強風にも背中を押され、帰る気満々だったので些か慌てましたが、かなり懐かしい獲物でした。

小学生の頃、江ノ島で投げ釣りをするとよく釣れ、父親が味噌汁を作ってくれたのを良く覚えています。

突然の珍客に少々驚きながらも、何とか人間が食べられる獲物をGET!出来ました。

北条湾でも何度か釣ったことがありますが、かなり以前のことでいつ釣ったかは記憶にありません。

ここで少し「ガザミ」というカニについてお話しさせて下さい。

ガザミは何種類かいるのですが、釣りで良く釣れるガザミは今回釣れたタイワンガザミとガザミが大半です。

内湾を好んで住処とし、水深も5m~30mくらいの場所に良くいます。

ワタリガニという呼び名を聞いたことがあると思いますが、関東圏ではガザミの総称を「ワタリガニ」と言います。

ただ、ワタリガニという呼び名は、地方で指すカニの種類が変わります。(ガザミではないカニをワタリガニと呼ぶ地域もあります)

基本的には夜行性で、貝類や甲殻類、ゴカイ類(イソメ)などを好んで食べます。

他のカニ類などより、非常にハサミの挟む力が強力で、人間でもお子様などは挟まれると指を切断してしまうほどです。

そして、この強い力のハサミから「カニバサミ(カニハサミ)」と呼ばれるようになり、これが訛って「ガザミ」という名になったという説もあります。

ガザミは北海道の南部から九州まで広く分布していますが、今回釣れたタイワンガザミは相模湾以南の暖かい海水を好みます。

ただ、近年は海水温の上昇などから、生息範囲は広がりつつあると思います。

タイワンガザミの「タイワン(台湾)」は、国の台湾を指す言葉ではなく、暖かい海域を指す言葉です。

後ほど、アップの画像を貼りますが、一番下の足の形が他の足とは異なっており、足先が平たくなっています。

これを器用に動かし、推進力を得て泳ぐことが出来ます。

釣り方は、今回のように投げ釣り用の仕掛けに掛かることは稀で、ガザミを狙うのであればカニ網を使って釣る(獲る)方法が一番無難です。

釣り具店に投げ竿などで遠投出来るカニ網が売っていますので、それに魚の切り身や貝類の身、変わったところですと酒のつまみのホタテの紐などを縛り付けて投げ込んでおくと良く釣れ(獲れ)ます。

北条湾での夜釣りでサビキ釣りをされるのであれば、ダメ元でカニ網を投げ込んでおくと思わぬ釣果が得られるかもしれません。

成体のサイズは甲羅の横幅が20cm程度で大人の個体です。

今回釣れたタイワンガザミは完全に成体です。

12月後半~2月あたりまでの、海水の温度が下がる時期は深場に移動し砂に潜り冬眠をします。

ガザミについて簡単にお話しさせて頂きましたが、カニ網などを使って釣って(獲って)も中々成体のものばかりは釣れ(獲れ)ません。

どうしても成体より一回り小さい、甲羅幅が15cmくらいのものが主になります。

成体でも然程大きなカニではないので、それ以下ですと正直食べる身はあまり取れず、手間ばかり掛かりますがダシを取ってカニ汁にすると非常に美味しいです。

乱獲的な釣り方は(獲り方)はお勧め出来ませんが、成体でないガザミがたくさん釣れた(獲れた)時は、ご家族で食べ切れる範囲で持ち帰り、是非カニ汁を作って頂ければと思います。

長くなってしまいましたが、釣りの話に戻ります。

珍客もGET!出来ましたし、風も強くなり釣り人も相変わらず引っ切り無しに来るので、ガザミが釣れた時点で撤収することにしました。

そして、この日釣れたタイワンガザミがこちらです。

2020年11月22日 北条湾釣行 釣れたタイワンガザミ

2020年11月22日 北条湾釣行 釣れたタイワンガザミ


先ほどお話し致しました平たい足先です。

これを器用に動かし泳ぎます。

カニやタコが釣れた時に困るのが、海水無しでもかなり長い時間生きていることなんですが、カニは特に長いです。



これはガザミに限ったお話しではなく、カニ全般に言えるのですが、生きたまま調理はしない方が無難です。

そもそも生きていたのでは調理しにくいですが、一番の理由は生きたまま熱湯などに入れるとカニがトカゲの尻尾切りのように腕や足を自切してしまうんです。

でも…結局バラバラにするんだろ?自ら取れてくれるなら手間が省けるじゃん?

そうです、結局バラバラにするのですが、自切したものを茹でたり蒸したりすると、関節から水が入り込み身が水っぽくなり身の味が非常に劣化します。

また、食感もベチャベチャになります。

今回、私の場合はタイワンガザミを釣ってそのまま帰った感じなので、自宅に到着した時はまだ元気いっぱいでした。

出来れば釣ってすぐに調理し、それをつまみに一杯やりたいところですが、翌朝調理することにしました。

次は茹で方、蒸し方なんですが、必ず甲羅を下にして茹でたり蒸したりして下さい。

カニを茹でる時は甲羅が下


この理由はカニと言えばカニ味噌ですが、このカニ味噌が必要以上に溶け出すのを防ぎ、綺麗な形で固まるようにするためです。

カニを茹でる時は甲羅が下


特にメスの子持ちなどは、甲羅を下にしないとカニ味噌も卵も全て溶け出したりばらけてしまいます。

茹で時間はガザミを入れお湯が沸騰し一煮立ちさせてから中火で15分ほどです。

ガザミが茹で上がったら、大事な煮汁を丁寧にこします。

カニの茹で汁をこす


茹でる前にガザミ自体を良く流水で洗うのですが、どうしても洗い残しは出てしまいます。

ガザミ(カニ)の場合はあくも特に出ますので、キッチンペーパーなどの目の細かいもので丁寧にこして下さい。

ある程度こしたガザミの煮汁がこちらです。

カニの茹で汁をこす


この時点でもう匂いがたまりません。

そして、茹で上がったガザミがこちらです。

茹で上がったタイワンガザミ


あれだけ毒々しい色だったのに、キレイな茹でガニになりました。

ちなみにビフォーアフターです。

ビフォーアフター


茹でたガザミの粗熱が取れたら、腕や足を関節の部分で取り外しガザミの身を取り出していきます。

タイワンガザミの身


頑張ったんですが…やはり若干物足りない感じです…w

今回はこのタイワンガザミの身で押し寿司を作ってみました。

タイワンガザミの押し寿司


そしてこちらはタイワンガザミのカニ汁です。

タイワンガザミのカニ汁


こちらは品数が寂しいですが、タイワンガザミのカニ尽し定食(北条湾定食)です。

2020年11月22日 北条湾定食


このタイワンガザミの押し寿司は、岩塩で食べるのがお勧めです。

岩塩で頂くと、口から鼻に抜けるようなガザミの風味がたまりませんでした。

量は少々寂しいですが、今回のこのガザミの身は当たり前ですが、釣りたてで一度も冷凍していません。

身の弾力も風味も最高でした。

これは釣りたて(獲れたて)じゃないと味わえない食感と風味ですね。

ガザミが茹で上がり、解体し身を解していると、部屋に磯の香りというか、海の匂い+カニの匂いが充満し兄猫が自分達のご飯だと勘違いしてずっと鳴き続けていました。



それだけ匂いが強かったということなんですが、この日はタイワンガザミ以外に釣れなかったので、ちゅ~るをあげて鳴き止んでもらいました。

Twitterの投稿に「最近、釣りのお供達はどうしているのか…」とリプライを頂きました。

細かいところまでご覧頂き、恐縮するとともに情報を発信させて頂いている側からしますと、情報の発信のしがいがあり励みにもなります。

ちょうどこの日は、まだそれほど釣り人も多くなかったので久しぶりに私達のそばにアオサギが飛来しました。

すまんな…今日はあげる魚が釣れてないんだ…と心の中で呟きながら写真を何枚か撮影したのですが、如何せん風が強くブレてしまい写真そのものは使いものにならずTwitterに投稿はしませんでした。

このアオサギはかれこれもう5年以上は付き合いがあり、恐らくアオサギも私達のことを覚えています。

今でもよく私達の上を鳴きながら旋回し、工場の屋根から見ていたり、釣り船にとまったりします。

しかし、昨今の釣り人の多さから警戒しそれ以上近付こうとはしません。

コロナの影響で多くの方々のライフスタイルが変わり、釣り人が増えることは致し方ないと思っておりますが、なんだか最近はアオサギが上空を鳴きながら飛ぶと少し寂しい気持ちになります。

こういう釣りのお供の鳥や猫など、様々な動物達も北条湾には現れます。

釣り場のゴミだけは、ご自身で出したゴミだけは必ず持ち帰るようお願い致します。

この日はアタリも釣果も皆無だったので、足元のゴミを拾っていたのですが、釣り針や切れた仕掛けなど、野生動物には有害なものがたくさん落ちています。

どうか、そこに住む動物達のことも頭の片隅に置いて頂き、ほんの少しで良いので意識して頂ければと思っています。

今回は、サビキや青魚の話ではなかったので記事を書いていても、何だか不思議な感覚と言いましょうか、ある意味新鮮な感じで記事を書くことが出来ました。

たまには、こういう回も良いかな…と思いました。

こちらはこの日のライブ配信動画ですが、最後にタイワンガザミでバタバタする画が少しあるだけで、あとは何も釣れていないので全然面白くないと思いますが、一応貼っておきます。

宜しければご覧下さい。



次回は土日共に大潮です。

潮回りはバッチリです。

あとは気象の状況がどうなるか…ですが、そろそろ寒さに耐えながらの釣りになるかもしれません。

引き続きチョイ投げでの釣りも行います。

サビキ釣りとは違うお話しが出来るように頑張ります。

もちろんサビキも頑張ります。

またご報告させて頂きます。

釣行時リアルタイム更新・釣り用Twitterアカウント(ライブ配信も行っております)

トリックサビキでのサビキ釣りのやり方(動画)

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Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  城ケ島  サビキ  北条湾  マイワシ  カタクチイワシ  みりん漬け  イワシ  シコイワシ  

【城ヶ島・三崎港・北条湾】今シーズンの冬のマイワシ…サイズも脂ののりも申し分無し!(2020年11月15日)

こんにちは。

この週を含めて、二週間以上雨らしい雨が降っていない中で北条湾への釣行となりました。

雨が降らないことで懸念されることが二つほどありまして、一つはここのところブログの記事内でもお話ししておりますが、夜間帯より押し寄せるたくさんの釣り人。

駐車スペースや釣り座の確保での場所取り合戦の激化です。

この日も連休ではない至って普通の日曜日ですが、天気も晴れの予報が出ており、余裕をブチかましていると釣り座が無くなってしまうのでウカウカしていられません。

そして、もう一つは北条湾は海水の流れが緩く、海水が滞留し易い湾なので二週間以上雨が降っていない状況ですと、掃除をしたばかりの水槽のように非常に海が澄んでしまい、街灯の明かりだけでも海中に投入したサビキ仕掛けが見えるくらい透き通った状態になってしまいます。

こうなってしまうと、魚側からも地上の様子が良く見えているということですので、人影や強い光、音などに敏感になり潮や気象条件は青魚の活性が上がり易い状況でも、サビキ仕掛けへの食いが非常に渋くなります。

オマケに、冒頭でもお話し致しました、昨今のコロナの影響で増えたたくさんの釣り人も青魚が警戒する要素になってしまいます。

私のTwitterブログをご覧頂いております方は、ある程度リアルタイムに北条湾の状況をご理解頂けていると思いますので、こういった情報を見逃さずご自身が釣りに行かれる際の事前準備にお役立て頂ければと思っております。

仮に、この日の状況で出来る事前準備はどんなことがあるのか…と申しますと、まずは釣りをされる時間帯をキチンと決めること。

先ほども申し上げましたが、とにかく最近は釣り人が多いです。

当然釣りをする場所(釣り座)が確保出来なければ釣りは出来ません。

釣りをする時間は何時~何時までで、自宅を何時に出発するか…

釣りに行かれる日の潮汐のタイミングや、気象条件ですと風が強い時間帯、弱い時間帯などを考慮し、そこに釣り人の動向などを見越してお決め頂ければと思います。

そして、この日の場合のもう一つの懸念点は雨が降っていないことによる海の透明度の高さです。

この日の潮回りは大潮で、普通に考えれば青魚のみならず、魚の活性は比較的上がり易い状況にあります。

しかし、先ほども申し上げましたが、透明度が高過ぎて青魚達が警戒モードに入ってしまうと、北条湾の中央部に青魚の群れが集結し、岸寄りをあまり回遊しなかったり、回遊して来てもサビキ仕掛けを見抜かれ、食い付く瞬間にスルーされたりして非常に針掛かりしにくい状況になり易いです。

少々話が逸れますが、私は未明から明け方に良く北条湾サビキ釣りをしますが、これは釣れるからその時間帯に釣りをしているのではなく、単純に私が人混みや渋滞が大嫌いだからです。

そして、夜間帯や未明、つまり暗い時間帯は、青魚は釣れないことはありませんが、非常に神経質になっており明るい時間帯よりは基本的に釣りにくいです。

人間でも同じですが、暗がりで物が見えにくい状況では同じ道を通ったとしても、明るい時よりは注意深くなると思います。

青魚も当然同じです。

そこに来て、夜間帯や未明はフィッシュイーターなどの大型魚にも狙われる確率が高くなります。

サバやコノシロなど、成魚になるとフィッシュイーター側になる魚もいますが、私が基本的に狙っているマイワシやウルメイワシなどは、捕食者側になることはなく、一生捕食される側で一生を終えます。

こういうことからも、サバが釣れる時期などは露骨ですが、サバは夜間帯や未明でもガンガン釣れますが、イワシ類は同じ条件下でもサバと同じようには釣れません。

元々、イワシ類はとても神経質で敏感な魚だということをご承知頂ければと思います。

事前準備のお話に戻りますが、この日のような状況であと出来ることは、銀色のみのサビキ仕掛けをある程度用意しお使い下さい。

白色や青色、蛍光の緑色の光や反射光※に北条湾の青魚は良く反応します。

※なぜその色なのかは、本ブログで再三お話しさせて頂いておりますので、申し訳ありませんがここでは割愛させて頂きます。

北条湾に到着し、釣り座を選べる状況でしたら、今の時期ですとクロダイなどを狙う団子釣りやボラのぶっ込み、投げサビキで釣りされている方の近くは避けた方が無難です。

上記の釣りは、仕掛けを投げ海面に着水する時に大きな音が出てしまいます。

この音で、青魚の群れが散ってしまいますので、可能であるならば避けた方が良いです。

ここまでお話しさせて頂いた事前準備のお話は、昼夜を問わず同じように考えて頂いて問題ありません。

また、前回の記事でも少しお話し致しましたが、今の時期にサビキ釣りだけをするのであれば午前7時~7時半頃を目指して北条湾に行き釣りをされることをお勧め致します。

午前7時頃には釣り船が出港※し釣り座の確保が容易になることや、漁船の大半は帰港していますので釣りをしている場所に漁船が戻って来ることもほとんどありません。

※釣り船は午後3時頃に帰港します。

また、上記でお話ししましたように、イワシ類など青魚は日中の方が警戒心が薄くなり、針掛かりし易いです。

この日は非常に高い透明度の北条湾であることは間違いないので、私も上記を中心に事前準備をし釣りに出掛けました。



この日は午前0時起床で釣りに行きましたが、明け方の満潮のタイミングが午前5頃だったので、そこまでの上げ潮の時を狙って行きました。

特に寝坊することもなく午前0時に起床し北条湾を目指しますが、やはり些か気になるのは現地の混み具合でした。

北条湾に到着すると、釣り座が無い…というレベルの混み具合ではありませんが、午前1時半過ぎに到着したにも関わらず、釣り人は多めでした。

到着時は風もほぼ無風で海面はさざ波一つ立たない完全なベタ凪。

そして、この無風でベタ凪なんですが、一見釣りもし易く良い条件と捉えがちですが、北条湾ではこれもあまり良い条件ではないんです。

非常に海の透明度が高い状況で波まで無いとなると、当たり前ですが人間が海の中を見ても見易いのと同じで、魚からも人影が見易く光が波によって散らずダイレクトに強い光が届いてしまうので、より青魚達が警戒する要素となってしまいます。

余談ですが、今はヘッドライトや懐中電灯もLEDで直線的な強い光が出るものが主流かと思います。

ライト…として考えますと、非常に省電力で明るく見易いですが、これを海中に向けるのは言語道断です。

特にこの日のように海中の透明度が高い状況では、一瞬で青魚の群れが散り下手をするとしばらく回遊して来ません。

北条湾でサビキ釣りをされる方の大半は私と同じようにイワシ類を狙って釣りをされていると思います。

イワシ類は、フグなどのように海中で同じ場所に留まる※ことが出来ず、寝る時も、食事をする時も常に泳いでいる魚です。

※ヘリコプターがホバリングをするような状態

北条湾にいるイワシ類の群れは、フィッシュイーターなどに追い掛けられない限り、ほぼ同じ周期で同じルートで回遊しています。

自分達が安全だ…と思ったルートを泳ぎ続けることでエサであるプランクトンを食べたり、身体を休めたりします。

夜間に何度も海中に強い光を放つと、青魚が安全だと思うルートから除外され、しばらくそこを避けるように回遊してしまいます。

仮にご自身がライトを海面に当てなくても、隣人の釣り人が頻繁に海中をライトで照らす場合は釣り座を変えた方が無難です。

大潮という潮回り的にはバッチリな状況なのに、釣りがし易く海が穏やかなことによって厳しい釣りが予想される中、釣りを開始します。



釣りを始めた時はフィッシュイーターなども北条湾内におらず、動きは然程活発ではないにせよ湾内のあちらこちらに波紋も出来何がしかの群れがたくさんいるのは分かりました。

問題はこいつらがいつ食ってくるか…

あとはこの群れが何の魚なのか…

天気予報で言われていたほど気温も下がらず、思っていたほど寒くもないので、満潮まで3時間近くあるし気長に待つか…と長期戦を覚悟すると、家内の竿に強烈なアタリがきます。

幸先良くマイワシがヒット!



10分ほど軽く入れ食い状態になりますが、後が続きません。



予想通りの展開で、この段階では時折アタリはあるのですが、しっかり針を咥えず針掛かりが浅いのでバラしを連発します。

釣り上げた数と同じくらいバラしを連発し、非常にイライラする感じのアタり方でした。

最初のマイワシが釣れてから20分ほどで、今度はアタリすら無くなります。



結果から申し上げますと、この日は最初の20分だけが勝負の時で、以降はハッキリ言って寒空の中、無駄に釣りをしていただけでした。

こちらも予想通りでしたが、波紋は相変わらず出来ているのですが、岸寄りを回遊しなくなり北条湾の中心部の極狭い範囲をグルグル回り続けていました。



ほとんどマイワシは寄って来なくなり、もう少し数が欲しいけど、たぶん今日はもう釣れない気がするな…などと思っているとカタクチイワシシコイワシ)がヒットします。



カタクチイワシはこの日はこの1匹だけしか釣れませんでした。

徐々に波紋の数も減り、とうとう魚の気配を感じなくなります。

帰ろうか悩み始めた頃、帰ろうとする私の背中を押すヤツが釣れます。



夜釣りのお供のゴンズイです。

ツイートにも書きましたが、今シーズンはチョイ投げが絶不調で釣れるのは毎回ゴンズイかフグばかりです。

若干、まだ海水温が高いとはいえ、例年ですと10月、11月はチョイ投げで鯛類なんかがチョコチョコ釣れるのですが、今年は未だにお目に掛かれません。

【参考】2019年の10月11月のチョイ投げの釣果

10月の釣行から、毎回アオイソメの1匹掛けでチョイ投げをやっていますが、今シーズンはまだ目ぼしい釣果も無し…もしかするとまた海の中に変化が起こっているのかもしれません。

ここ数年は、前年の例が全く参考にならないことが多く、海の中の変化が非常に早くなっていることを実感しています。

ゴンズイが釣れた時点で、サビキでの釣果は壊滅的に期待出来ないような状況でもあったので、午前5時の満潮での潮止まりを前に撤収することにしました。

約2時間ほど釣りをしていましたが、この日感じたのはやはり釣り人の多さが弊害になっているな…と非常に強く感じました。

先ほども申し上げましたが、ライト類で海中を延々と照らす人、ひたすらしゃべり続ける人、ひっきりなしに行きかう車…これだけを取っても魚達は警戒して近寄って来なくなります。

最初にマイワシが釣れた時の15分ほど前から恐らく青魚の活性は上がり始めたものと思われます。

そして、カタクチイワシが釣れた10分ほど前あたりまで、青魚の活性が高い状態は続いていましたが、如何せん岸近くに寄って来なかったので釣果に結び付けることが出来ませんでした。

海面に出来る波紋や青魚の行動を見ていてそう感じました。

大潮ということで、それなりに魚全体の活性は高くなり、それなりに活性の高い時間も続きましたが、やはり釣り人の多さなどの理由で魚の警戒心を煽ってしまったため、数が釣れなかったものと思います。

魚を釣るために釣りに行っているのに、エサや仕掛けの対策をするのではなく、先に居た釣り人に対しての対策をしなければならないというのも、何だか不思議な話です。

本来であれば、この日などフィッシュイーターの類がいなかったので、もっと青魚が岸に寄ってさえくれればそれなり釣果が得られたと思います。

こういうことからも、冒頭で申し上げました釣りに行く時間は午前7時以降が良い…ということです。

暗くなければ、少なくともライトを使う人はいません。

青魚達の警戒心も薄れますので、仮に海が澄んでいても夜間帯や未明ほど青魚も敏感にはなりません。

そして、何より青魚全般は夜行性ではありません。

この日の釣果はこんな感じになりました。

2020年11月15日 北条湾釣行 釣果


1匹のカタクチイワシを除いて他は全てマイワシです。

サイズは申し分ないのですが、やはりもう少し数が欲しいところです。

こちらはご説明も不要かと思いますが、一応この日釣れた魚種です。

2020年11月15日 北条湾釣行 釣れた魚種


上がマイワシで下がカタクチイワシシコイワシ)です。

そして、こちらの写真は両方ともマイワシなんですが、今シーズンは二種類のマイワシの群れが北条湾に寄っています。

体側の斑点があるマイワシと無いマイワシ


ご覧頂ければお分かりかと思いますが、上のマイワシが体側に斑点があるマイワシで、下のマイワシが体側に斑点の無いマイワシです。

どの魚にも言えることなのですが、産まれた場所や生息環境等々により、同じ種類の魚でも若干の違いが出るものです。

北条湾で冬を越冬する、居付きのイワシが登場した頃よりマイワシの一番の特徴である、体側の斑点が無いものも居たのですが、例年までは数が圧倒的に少なく、釣れるほとんどのマイワシは体側に斑点がくっきりあるものばかりでした。

比率で言うと体側に斑点があるマイワシが9とするなら、体側に斑点が無いマイワシは1くらいの割合でした。

しかし、今シーズンは6:4※くらいの割合で二種類のマイワシが現時点では北条湾にいます。

※体側に斑点があるマイワシが6、体側に斑点が無いマイワシが4です。

こういうことから、今シーズンは北条湾にいるマイワシ全体の数の底上げに繋がっていると思われます。

また、例年より1ヶ月ほど早いですが、この日は子持ちのマイワシも釣れました。

子持ちのマイワシ(マイワシの卵)


マイワシを捌いている時に気付いたので、腸と一緒に半分卵を切り落としてしまいましたが、腹骨のところにあるオレンジ色の塊がマイワシの卵です。

マイワシは成魚になって2年目から産卵をしますので、20cm~25cmに近い成魚サイズのマイワシだと卵を持っている可能性が高いです。

海水温がここまで高くならず、以前のマイワシですと秋から徐々に岸近くの海水温が下がり始めると、海水温の高い外海などに避難し越冬しながら産卵をするのが以前のマイワシの行動でした。

それがここ数年は、本来外海に出て行くはずの子持ちのマイワシも、外海に出て行かず卵を抱えたまま北条湾で越冬するようになりました。

これから言えることは、子持ち+越冬のために爆食いをし、脂を溜め込み、卵を抱えるのは成魚サイズなので、サイズもそれなりで且つ脂ののったマイワシが釣れる…ということと、城ケ島三崎港周辺で産卵をしていると思われ、通年を通してマイワシがサビキ釣りで釣れるということです。

サビキ釣り…という点だけで考えますと、スーパーで売っているサイズと同等のマイワシを自分で釣ることも出来、且つ美味いので喜ばしいことですが、広義で捉えますとそれだけ日本近海の海に過去にない変化が起きており、それが様々な災害などに繋がっていく…こういうことも言えると思います。

北条湾に居付きのイワシ(マイワシ)が出現した、約10年くらい前からほぼ毎週同じように北条湾へサビキ釣りに行き続けていますが、海の異変と近年の水害や巨大台風などを見ると、語弊のある言い方になってしまいますが、そりゃそうなるよね…と合点がいく上にそうなると思っていました…みたいな感じです。

こればかりは、人間が今すぐどうこう出来る問題でもなく、その変化を受入れ、また受け止めていくしかないと思いますが…

この日の我が家の兄妹猫の朝食ですが、釣果がほぼマイワシなので贅沢にも焼いたマイワシのほぐし身です。

しかも、サイズもほぼ全て同じくらいなので、人間用のマイワシと何ら変わらないマイワシです。

正直、マイワシの釣れた数が少なかったので、いつもの兄妹猫の朝食コーナーはお休みにして、全て人間が食べようか…とも思ったのですが、最近は明け方に私と家内が帰って来ると、朝ご飯は焼き魚…と覚えているようで普段の朝食前より兄妹猫のテンションが上がるので、これだけ期待しているのにガン無視も出来まい…と焼いてあげることにしました。

前回も少しお話し致しましたが、今シーズンは北条湾内の青魚のエサであるプランクトンが豊富なようで、全体的にマイワシ以外も太っているんですが、特にマイワシが非常に脂を溜め込んでおりお腹を開くと人間でいう完全なメタボ状態で脂が凄いです。

焼いていても、まるでサンマをグリルで焼いている時のようにマイワシの脂がパチパチ跳ねて燃えるほどです。



これを見て、一瞬この焼き魚はやはり人間が…と思いますが、完全に期待して待っている二匹が足下でジッと見ているので、その眼には勝てませんでした。w

兄妹猫の朝食は釣りたてのマイワシとカタクチイワシを焼いたもの


カタクチイワシはちぎってあげましたが、さすがにマイワシ丸のままは厳しいのでほぐし身にしてあげました。

兄妹猫の朝食は釣りたてのマイワシとカタクチイワシを焼いたもの


右の黄色の器の真ん中辺りに、細長い袋っぽい、魚の身ではないものが一番上にあるのですが、これはマイワシの肝臓なんです。

焼いてしまっているので、分かりにくいですが、生の状態でマイワシの腸を捌くと、人間で言う脂肪肝、アヒルやガチョウで言うフォアグラ状態で例年では記憶がないくらい大きく、明らかに肝臓にも脂肪が溜まっているのが分かります。

本当に、今シーズンのマイワシの脂ののりには驚きます。



これだけ脂がのった釣りたてのマイワシですからね…美味いと思います。

焼いている匂いを嗅ぐだけで食欲がそそられるくらいですから。

そして人間用はと言いますと、残ったマイワシは8匹。

ここのところ、刺身系が続いたので今回はみりん漬けを作ってみました。

ちなみに、みりん干しではなく、みりん漬けなので一夜干しとかにはしません。

マイワシは背開きで卸し、中骨を取り除きます。

漬けダレのみりんは、大さじでみりん:4、酒:4、醤油:1の割合で作ります。

みりん、酒、醤油の割合を目安に、釣れた魚の数で量は調節して下さい。

基本的に釣ったばかりで、マイワシ自体の風味や味が濃いので特に塩などは使わなくて大丈夫です。※

※塩気が強い方がお好みの場合は漬けダレの醤油の量を増やして下さい。

卸したマイワシを漬けダレに浸します。

マイワシのみりん漬け


片面を10分~15分程度漬けダレに浸し両面をまんべんなく浸して下さい。

マイワシのみりん漬け


両面を浸したら、フライパンに少量のサラダ油を入れ十分にフライパンを加熱した後に、皮側からではなく身側から焼いて下さい。

フライパンにマイワシを載せたら、火を弱火にします。

火が強過ぎると、みりんに漬けてあるのですぐに焦げてしまいます。

時々焼き加減を確認しながら、良い感じで焦げ目が付いたらひっくり返し、皮側も焼いていきます。

写真でお分かり頂けると思いますが、マイワシの腹骨は取り除いていません。

弱火でじっくり焼くと腹骨は気にならずに食べられます。

完成したマイワシのみりん漬けがこちらです。

マイワシのみりん漬け


ご飯にも酒のつまみにも丁度良い感じで、脂ののった肉厚のマイワシにみりんが良く合いました。

マイワシやウルメイワシなど、それなりに肉厚で骨が比較的柔らかい青魚にはお勧めの料理です。

そして、この日の北条湾定食はこちらです。

2020年11月15日 北条湾定食


釣れた魚の数も少なく、品数も少ないので寂しい感じですが、大人一人でお茶碗二杯は食べられました。

本当に今北条湾で釣れるマイワシのサイズは申し分ないので、何とか数を釣りたいのですが、そうは問屋が卸してくれません。

この週は三浦とかのお話しではないのですが、少々気になった記事がありました。



記事内にあります「魚種転換」。

魚種転換という言葉自体はあまり耳にしない言葉かと思いますが、要は今までそこにいた種の魚が様々な理由で違う種と入れ替わってしまうことを言うのですが、実は北条湾でも年を追う事に起こっているんです。

簡単に時系列的にまとめてみますと、約10年前に北条湾に居付きのイワシ(マイワシ)が登場してから、元々良く北条湾に寄って来ていた魚で最初にあまり見掛けなくなったのがカマスです。※

※全く見ないということではなく、見掛けたり釣れたりする頻度が圧倒的に少なくなったというお話です。

次にサヨリ、コノシロ、近年ですとサッパ、今年魚種転換が怪しくなってきているのが、トウゴロウイワシ、ネンブツダイです。

サッパに関しては、入れ替わるように良く似たカタボシイワシが寄って来るようになり、最初は「なんかやけに今シーズンのサッパは体色が濃いな…」と違和感を感じつつも魚種転換が起きていることに気付きませんでした。

そもそもサッパはほぼ全身が銀色で、尾鰭が黄色い魚です。

一方、カタボシイワシは背中側が濃い緑色で体側に黄色のラインがあり、やはり尾鰭は薄い黄色味掛かった色をしています。

ブログをご覧頂いた方からご指摘を頂き、翌々調べると南方の海にしかいないと思っていたカタボシイワシと入れ替わっていました。

更に調べると、2015年辺りには東京湾内ではカタボシイワシの生息は確認されており、沿岸に寄ってサビキ釣りで釣れるようになったのがここ2年~3年のことです。

単純に魚種転換により今まで寄っていた魚達を見なくなった理由かと申しますと、一概にそうとも言えず北条湾周辺海域の海水温の上昇も原因の一つかもしれません。

何れにせよ、今まで居なかった魚達が台頭し、今まで居た魚が居なくなる現象は何もサンマだけに限ったお話しではなく、極身近なところでも日々起こっています。

2021年の2月で釣り専用のTwitterアカウントを立ち上げ3年になります。

ブログやTwitterで情報を発信し始めた切っ掛けは、北条湾の情報を私自身が知りたくてインターネットで検索しても目ぼしい情報がほとんど得られなかった…ということから、もしかしたら役に立つ人もいるかもしれない…と思い始めました。

最近では、自身のブログのアーカイブなどを見て、過去にどんな魚種が寄っていたか調べたりしています。

そうしますと、上記でお話ししましたような、所謂「魚種転換」が意外と頻繁に起こっていることにも気付きました。

魚種転換を良く捉えますと、来年のサビキ釣りのメインシーズンにはどんな魚が釣れるのかな…とワクワクしたりもします。

年々、年を追う事に海の中の変化が凄まじく早く、良くも悪くも今後北条湾という海がどう変わっていくのか楽しみです。

そして、こちらは帰り際に撮影したものですが、車や釣り人の多さももちろんなんですが、良く見ると停車している車の数の割りに岸壁に人の姿があまり無いんです。



私もこの日は苦戦しましたが、サビキ釣りのみならず、他の釣りでも大潮とは思えない状況でほとんど魚を釣っている人を見ませんでした。

つまり、あまりの釣れなさに結構な数の人が車で休憩をしたり仮眠をしていました。

こういう状況なども踏まえ、しつこいようですが、サビキ釣りのみであれば日の出以降での釣行をお勧め致します。

こちらはこの日のライブ配信動画です。

釣り開始直後だけ、忙しなくバタバタ釣りをしているのがお分かり頂けるかと思います。

宜しければご覧下さい。



来週は小潮続きで、潮回り的にはあまり宜しくありません。

潮回りもさることながら、土曜日から三連休ですね。

また、多くの釣り人が押し寄せるかもしれません。

気象などの状況も踏まえ、総合的に見て判断しようと思っていますが、次回は北条湾以外の場所に釣りに行くかもしれません。

ただ、今北条湾で釣れるマイワシは本当に絶品です。

これがやはり気になるんですよね…w

来週も頑張って釣りに行きたいと思います。

また、ご報告させて頂きます。

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トリックサビキでのサビキ釣りのやり方(動画)

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【城ヶ島・三崎港・北条湾】小潮での北条湾釣行…外道混じりの五目釣り!(2020年11月8日)

こんにちは。

この週末は、週中に一度は冬へ向かって下がった気温が日中では20度近くまで上昇し、夜間や未明でも15度を下回ることはなく比較的暖かくなる予報が出ていました。

潮回りは小潮と、潮の動きは鈍い潮回りですが、風は吹いても4m台とそこまで強風ではなく、どちらかと言えば釣り日和になる予報です。

こういう条件になると、最近一番気になるのは釣り場の混み具合です。

行き付けの釣具店でも、先々週はサビキ仕掛けが全て売り切れ、先週はとうとうサビキ釣りでは欠かせないアミコマセのブロックが売り切れるというかつてない状況となっていました。

コロナの影響もあり、とにかく最近は釣り人が多過ぎる…

釣行予定を立てても、釣りそのもののことを考えて悩むことよりも、人出はどのくらいになるだろうか…釣り座を確保するにはどうしたら良いだろうか…まずそこから考えないといけない状況になっています。

直近の釣行などでは、あまり午前1時前に起床して釣りに行くことはないのですが、午前0時起床、前日の土曜日の23時起床など、どんどん出発時間が早まっていました。

以前のように、釣行日の潮の動きや、気象状況などに合わせての出発時間の変更ではなく、単に早く行って釣り座を確保するためだけにどんどん出発時間が早まり、無駄に時間の長い釣行となっていました。

真冬に北条湾で越冬し北条湾に居付く、居付きのイワシが登場して10年弱。

その頃は、10月の中旬にもなれば、北条湾で釣りをする人などおらず、北条湾に釣りに行っても私と家内しかいない…なんてことはザラで、ゆっくりゆったり伸び伸びと釣りをし、寒さはありますが短時間でマイワシを釣って帰り、釣りに行くと癒されました。

しかし、今シーズンは特に釣り座を確保するだけで一苦労。

とうとう自宅の出発時間も早めなければ釣り座を確保出来ない状況になってしまいました。

釣りをする場所自体は、限りがあるので仕方ありませんが、場所取り合戦に些か疲れてきていました。

前回はとうとう前日の土曜日の23時起床で釣りに行きますが、まともな釣り座は確保出来ませんでした。

そんな中迎えたこの週、フッと気が付くとなんだかあんまり釣りのことを考えても、今までは、釣行前日などにあった湧いてくるようなワクワク感が湧いてきません。

行く前から疲労感があるような、どことなく自分の中で盛り上がりに欠けます。

そもそも北条湾で釣りするようになった切っ掛けは、①に釣り人がいない…②に夜間でも街灯がある…③に駐車場に困らない…と、釣れるから…ということではない理由で北条湾に通うようになりました。

なんだか、最近は釣りに行くことが、私の釣りに行くそもそもの趣旨から逸脱し過ぎていて疲れるだけなんだよな…

こんなことを思います。

前回は飛び石とはいえ、一応連休ということもあり、釣り人が増えた理由もそこにあるかもしれないので、この週にいつも通り釣りに行って、釣り座が確保出来ないくらい釣り人が居たら、もう北条湾へ釣りに行くのは止めよう…と決心します。

今シーズンは、正直申し上げまして、こう思ったことが何度かあります。

人が集まれば致し方ないことなのですが、マナーの悪さ、ゴミの多さ、人の多さに正直ウンザリです。

居付きのイワシが出現し、北条湾で越冬するマイワシを通年追い求め、毎週北条湾へ釣りに行くようになって10年ほど。

思い返せばいろんな思い出もあり、いざ言葉に出してもう行かない…と言うと非常に寂しい感覚に襲われ、中々言い出せませんでしたが、疲弊してまで釣りをすることはないよな…こんな思いがとうとう打ち勝ってしまいました。

予定は午前1時起床で床に就きますが、こんな日に限って思い切り寝坊。

慌てて準備をし自宅を出発します。

最初は保土ヶ谷バイパス、横浜横須賀道路とカッ飛びましたが、途中で遅い時間に行くのは逆にいろいろ試す意味では良いかもしれないな…これで釣り座が空いているくらいなら、もう少し考える猶予を持っても良いし…と、力一杯アクセルを踏む足を緩めチンタラ北条湾を目指します。

そして、とうとうそこを右折すれば北条湾…

さて、釣り場の状況は如何に…

少し拍子抜けする感じで、想像していたほど釣り人はいません。

釣り座も今シーズン定番になっております、いわき丸さんの後方が空いていました。

やはり、先週の混み具合は、飛び石とはいえ連休だったからか…と思い、今後は連休などで明らかに混むことが予想される時だけ、違う釣り場に行ってみようと思いました。

心のどこかでは、やはりこの先も北条湾でサビキ釣りをし、今後北条湾がどう変わっていくのかを見続けたい…という気持ちもあったのか、何となく安堵し釣りの準備に取り掛かります。

到着時は潮回りは小潮で干潮の潮止まりのタイミングです。



風はほぼ無風に近い状況で、海面はベタ凪です。

その静かな北条湾に、到着時は波紋や魚の群れが作る波、フィッシュイーターなどが小魚を追いかけて海面から飛び出すこともなく、非常に静かで魚の気配を感じない北条湾が目の前にありました。

う…ん…、4時半くらいになればいくらか動きが出てくるかな…などと考えながら釣りを開始します。

ここのところ、雨らしいまとまった雨も降っておらず、未明の真っ暗な状況にも関わらず、街灯の明かりだけで海中に入れたサビキ仕掛けが目視で分かるくらい海が澄んでいます。

これはこれで嫌な感じです。

小潮で魚の活性が上がったとしても、池の鯉にエサをやる時のような感じの活性の上がり方はしにくいです。

そうなると、活性が上がったとしても、針掛かりしにくい状況になり易いです。

さて…魚の動きはどうなるか…などと考えていると、アタっているのか良く分からないくらいの小さなアタリがあり、魚が掛かっているのかも分からない状況で竿を上げてみると…

何ともお目に掛かりたくないネンブツダイのしかも稚魚。



幸先良くないスタートです。w

このネンブツダイの稚魚が釣れた直後から、北条湾内に居たフィッシュイーター達が一斉に暴れ出します。



湾内のあちこちにナブラが出来、物凄い勢いで青魚の群れを追い掛け回します。

お蔭で、北条湾内に青魚の群れがいることは確認出来ました…が、とてもじゃありませんが、サビキ仕掛けに食ってくるような状況ではありません。



しかも、フィッシュイーターの数が1~2匹とかではなく、数匹入って来ており全く話にならない状況です。



恐らく、この時に入って来ていたのは、シーバスかと思います。

20分ほどすると、このシーバス御一行様は北条湾を出て行かれます。

急にナブラもなくなり、静かな北条湾に戻ります。

てことは、そろそろ青魚もアタってくるかな…と思っていると、ドンピシャです。

最初の釣果がネンブツダイという、嫌な雰囲気を吹き飛ばすようにマイワシがヒットします。



ここからどんどん後が続き、次はウルメイワシがヒットします。



おぉぉぉお!良いね、どんどん続いてよ…と思っていると、外道ではありますが、久しぶりにウミタナゴがヒットします。



ウミタナゴはあまり寄られてもサビキ釣りの邪魔なので困りますが、我が家の兄妹猫のご飯にはちょうど良い魚です。

そして、ついに来ました、冬のサビキ釣りの厄介者、トウゴロウイワシがヒットします。



別名、ボライワシなどとも呼ばれ、カタボシイワシは25cmほどまで成長するので、同じ骨骨しい魚でもサイズがそれなりですといろいろ調理方法もあり食べられますが、このトウゴロウイワシは成魚でも15cmほどにしかならず、鱗も硬く骨もしっかりしているので調理も手間が掛かり、釣れてもあまり嬉しくない魚の一つです。

食いは良くないものの、一定間隔でアタリが出ていましたが、マイワシが釣れてから30分ほどでまたアタリがピタリと止まります。

この日の日の出は午前6時頃ですので、トウゴロウイワシが釣れたのが午前5時頃、そうするとそろそろ空も明るくなり始め所謂マヅメ時に突入するので、普通に考えればウルメイワシ辺りがもっと食ってきてもおかしくありません。

しかし、一向にアタリはありません。

もしやまたフィッシュイーターか…?

今度は恐らく1~2匹ですが、先ほどのシーバスとは違い青魚っぽい大型魚が物凄いスピードで青魚の群れを追い回していました。

出来るナブラの範囲も非常に大きく、如何に大きな魚に追いかけられているか分かります。

まるで水族館とかで魚のエサやりのショーでも見ているかのようで、目の前で繰り広げられる生死を掛けた追いかけっこは迫力がありました。

見ていて迫力もあり、これはこれで北条湾名物と言っても良いと思いますが、北条湾は縦に長いウナギの寝床のような地形をしているので、フィッシュイーターに青魚が追い駆けられると逃げ場を失い易く、追い込まれ易いんです。

その捕食される側の青魚を釣りに来ている私としては、こうなるともう手も足も出ません。

当たり前ですが、生死を掛けた追いかけっこをしている青魚が、その追いかけっこの合間を縫って食事をしようなどと思いません。

まずは逃げることに専念します…当たり前ですが…w



こりゃ、日の出まで頑張っても無駄かな…と思っていると、奇跡的にカタボシイワシがヒットします。



この後も、時折ナブラは出来、完全にフィッシュイーターが北条湾から出て行ったわけではないのですが、恐らくフィッシュイーターの数が減ったんだと思われますが、非常に食いは渋い感じですが、ポツリポツリとアタリが出始めます。

しかし、アタリの数より北条湾へやって来る人(車)の数の方が多いような状態なので撤収することにしました。

今の気象状況や海の中の状況は、一年の中で一番魚が活発に活動する状況で、且つ冬に備えて大小あれど、どの魚も越冬するために脂を溜め込むために非常に良くエサを食べます。

こういうことから、北条湾などでもフィッシュイーターなどの大型魚も、普段よりもたくさんのエサを求めて北条湾内に入って来ます。

そして、そのフィッシュイーターなどは夜間帯から未明、明け方の朝マヅメ辺りまでは、どのタイミングで北条湾内に入って来て出て行くか分かりません。

この日のように入れ替わり、立ち替わり次々と入ってくることもあります。

今の時期は、サビキ釣りのみであれば私のような未明から明け方の釣行はお勧め致しません。

海水温が15度くらいになるまでは、ほぼ毎週必ず何がしかのフィッシュイーターが北条湾内に入って来て暴れます。

こうなると、フィッシュイーターが北条湾から出て行くまで、全く釣りにならないなんてことはザラにあります。

今の時期は、朝マヅメ辺りでウルメイワシの群れが北条湾内に入って来ます。

これは、3年ほど前からこういう行動をウルメイワシはするようになったのですが、夜間や未明の時間帯は北条湾以外の場所に居て、日の出と共に北条湾内に入って来て入れ食いになることが多いんです。

憶測の域を出ませんが、恐らく暗い時間帯はフィッシュイーターが多いのでそれから身を守るためにそういう行動をしているんだと思われます。

そして、フィッシュイーター達も海の生物なので、潮の影響を青魚同様に受けます。

つまり、サビキ釣りで釣果が期待出来そうな海の中の条件下ですと、青魚と同じようにフィッシュイーター達の活性も高くなります。

生死を掛けた追いかけっこのショーだけを、ただひたすら見つめるだけで、竿はピクリとも動かない…なんてもこもあります。

これからは気温も下がり、寒空の中一人我慢大会が開催され、何かの罰ゲーム状態になります。w

サビキ釣りだけであれば、午前7時頃を目安に北条湾に来ると、釣り船も出航し漁船も大半は帰港しているので、開いている場所で午後3時頃までは釣りをしていても邪魔になりません。※

※午後3時頃に釣り船は帰港します。

この日の釣果はこんな感じになりました。

2020年11月8日 北条湾釣行 釣果


もう少し数が欲しいところでした…

こちらはこの日釣れた魚種になります。

2020年11月8日 北条湾釣行 釣れた魚種


上からマイワシウルメイワシウミタナゴカタボシイワシ、右にいってネンブツダイ、トウゴロウイワシです。

秋らしく釣れる魚種が豊富になってきました。

ちなみに、先ほど明け方に北条湾内に入ってくるウルメイワシについて簡単に触れましたが、今の時期のウルメイワシは北条湾内に基本的に居付いている群れと、暗い時間帯は北条湾の外に出ている群れの二種類の群れが存在します。

北条湾のウルメイワシについて


北条湾のウルメイワシについて


上記の写真2枚ですが、写真内の上のウルメイワシが北条湾内にずっといるウルメイワシです。

下のウルメイワシが明け方北条湾へやってくるウルメイワシです。

比較し易いように、ほぼ同じサイズのものを並べましたが、一番の違いは上のずっと北条湾にいるウルメイワシの方が太っており、釣れるサイズも比較的大きいんです。

下の北条湾を出たり入ったりしているウルメイワシは痩せていて、サイズも比較的小さいです。

後ほど、マイワシでもご説明しますが、今シーズンは北条湾内のエサが豊富だったようで、ほぼ北条湾内で生活している群れの方がどの魚種も丸々太り脂がのっています。

そして、写真の上のウルメイワシはマイワシ同様、比較的夜間や未明の時間帯にマイワシと一緒に釣れることが多いです。

ただ、フィッシュイーターなどの影響や群れが小さいということもありますが、写真の上の北条湾内にいるウルメイワシは数を釣るのが非常に難しいです。

数を釣るのであれば、やはり明け方から日の出以降で釣行された方が宜しいかと思います。

この日の我が家の兄妹猫の朝食ですが、前回は釣果がイマイチだったこともあり猫缶で量増しをする…という屈辱的な朝食となりましたが、この日はTwitterには4種盛りと投稿してしまいましたが、1匹ずつ5種盛りの贅沢な朝食となりました。

兄妹猫の朝食は釣りたての魚の五種盛り


ウルメイワシ、ウミタナゴ、ネンブツダイ、カタボシイワシトウゴロウイワシと5種の焼き魚です。

兄妹猫の朝食は釣りたての魚の五種盛り


小さい魚は丸のままちぎって、ウミタナゴカタボシイワシはほぐし身にしてあげました。



今日も気持ちよくガツガツ食べてくれました。

どうだ?美味いだろ?的なノリで微笑ましく見ていました。

人間用ですが、小さいサイズのウルメイワシは天ぷらにしました。

まずはウルメイワシを背開きで捌きます。

背開きにしたウルメイワシ


今回は微妙なサイズでしたが、中骨を取り除きました。

これに天ぷら粉を付けて油で揚げます。

ウルメイワシの天ぷら


今回は大葉が大量にあったので、これに大葉を巻いてワサビ醤油で頂きました。

身もフワフワでやはり油と青魚の相性は抜群ですね。

そして、次は大サイズのウルメイワシとマイワシでタタキ丼を作りました。

まずはウルメイワシ、マイワシともに三枚に卸します。

三枚に卸したウルメイワシとマイワシの身


ここで、先ほど今シーズンは北条湾内の青魚達のエサが豊富…というお話をさせて頂きましたが、マイワシの身を見てもそれが良く分かります。

こちらの写真は三枚に卸したマイワシの身をアップで撮ったものです。

脂ののったマイワシの身

脂ののったマイワシの身


横に向けてあるのがマイワシの身なんですが、右側の縦に並べてあるウルメイワシの身と比較すると、透明感も無くくすんだ薄いピンク色をしていると思います。

この身の色がくすむ原因が脂なんです。

イワシ類の身は、血合いはもちろんのこと、基本的に赤い色(ピンク)をしています。

皮と身の間に脂が溜まってくると、皮を引き剥がした時の色がくすんだピンク色の身になります。

もう少し海水温が下がれば、大サイズのウルメイワシも同じような脂ののったくすんだ身の色になってきます。

この日釣れたマイワシの最大サイズは25cmありました。

下手なスーパーで売っているマイワシより鮮度も味も抜群かと思います。

ちなみに腸は人間で言うところのメタボ状態で、内臓の周りにビッシリ脂肪が溜まっていました。

このメタボな脂ののったマイワシで今回はタタキを作りました。

先ほども申し上げましたが、この日は大葉が大量にあったので酢飯にも大葉を混ぜました。

大葉を混ぜ込んだ酢飯


ウルメイワシとマイワシの身は、ネギと一緒にタタキます。

10分~15分程度で良いので、三枚に卸した身にラップを軽く掛けて冷蔵庫で冷やすと余計な水分も飛び身がより締まります。

そして、完成したマイワシとウルメイワシのタタキ丼がこちらです。

マイワシとウルメイワシのタタキ丼


これにワサビ醤油を掛けて頂きましたが、鮮度が良いのでこれだけ脂があってもしつこくなく、非常にサッパリしていて甘いんです。

手前味噌で恐縮ですが、最高でした。

そして、この日の北条湾定食はこんな感じになりました。

2020年11月8日 北条湾定食


頑張って釣りに行って良かったな…と思う瞬間ですね。

サビキ釣り自体が、一見誰でも出来て簡単な釣りに見えるんですが、実は奥が深く毎回釣りに行って釣果を上げることが意外と難しい釣りです。

そこにきて、北条湾という釣り場は、足場良い…とか、駐車場代が掛からない、街灯があるなどの利点よりも、湾の最深部に川が流れ込んでおり、湾自体が細長く海水の流れがほとんどなく、湾内の海水が淀み易いという、たまたま出来たサビキ釣りにもってこいの釣り場なんです。

海水の流れがないということは、海水温の変化があまり無く、川から流れ込んだ有機物を植物プランクトンが食べ、それを動物プランクトンが食べ、更に青魚や小魚が食べ、且つそのプランクトンがバラけにくく常にエサが豊富な環境があります。

こういったことから、海水温の上昇に伴い、真冬でも青魚が生活出来る海水温が保たれるようになり、北条湾内で越冬するイワシ類が出てきました。

これにより、通年で北条湾に於いてサビキ釣りでイワシ類が釣れるようになりました。

北条湾という湾自体が非常に奥が深く興味深い場所でもあり、私も個人的にはもっと北条湾に通い詰めたいのですが、やはり昨今の釣り人の多さには少々疲れてきました。

こちらは帰り際に撮影した北条湾の様子です。(午前6時半頃)



可能な限り、今後も北条湾に通い皆様になるべくリアルタイムな情報をお届けするように努めますが、時折違う場所の釣行になるかもしれませんので予めご了承下さい。

こちらは、この日のライブ配信動画です。

良く音を聞いて頂けると、バシャバシャバシャとフィッシュイーターが青魚を追い回し、ナブラが出来る時の音が入っていると思います。

また、釣れている時間と全く釣れない時間がハッキリしていたこともお分かり頂けると思います。

宜しければご覧下さい。



来週の潮回りは大潮ですね。

潮回り的には期待出来ると思います。

今のところ、北条湾へ釣行予定です。

また、ご報告させて頂きます。

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Category: 自動車・バイク   Tags: フレア  フレアワゴン  カスタム  カスタムスタイル  ローダウン  ダウンサス  オフセット  ウィンカー  LED化  ポジション化  

フレアワゴン・カスタムスタイル・4WD(MM53S)のローダウン+ウィンカーのLED化について

こんにちは。

普段はブログのタイトル通り、釣りがメインで、たまに自宅で飼っている猫とウサギについて書いているブログなんですが、筆者が元々自動車の整備士をやっていた経緯から、極稀に車の記事を書かせて頂いています。

今回は、釣り専用車として使っていた軽自動車を買い替えたので、その買い替えた軽自動車について少しお話をさせて下さい。

こちらは買い替える前のAZワゴンです。



2006年に新車で買って14年。

大半が釣りで走行距離が延び14万キロ以上走りました。

まだ走るので捨てるのは勿体ない…ということで、現在は実家で母親や娘が足に使っています。

一度買うと長く乗る質なので、今回も買えば確実に10年以上は乗ります。

また、近年の地球温暖化、海水温の上昇などで、私が住んでいる関東圏でも冬はドカ雪、台風は巨大化、豪雨、水害なども毎年のように起こっています。

そんなことから、今回はフレアワゴンカスタムスタイルの4WDを購入することにしました。

昔からベタベタに車高を落とすのはあまり好きではないのですが、ダウンサスを入れて軽くローダウンはしていました。

今回もいつものようにローダウンさせようと思ったのですが、想像以上に苦戦する羽目になりました。

今回ローダウンしようと思ったフレアワゴンカスタムスタイルは、令和2年8月が初年度登録※の車です。

※この記事内でお話ししております事柄、情報等は令和2年当時のものです。

ローダウンするという点で申しますと、この4WDを買ったことが痛かったです。

コロナの影響で、新車を注文してから納車まで4ヶ月以上※掛かったのですが、無駄に時間が掛かりその間にいろいろ社外パーツを買い揃えたのですが、当然ダウンサスも購入しようとネットで検索しました。

※令和2年5月に注文し納車されたのは令和2年9月末でした。

同じ車種で2WDと4WDで足回りが同じという車も存在しますが、今回ブログの記事の対象のフレアワゴンカスタムスタイルにつきましては2WDと4WDでは全く足回りは異なります。

足回りが異なりますので、当然スプリングの形状も違います。

4WDに2WDのスプリングは装着出来ませし、当たり前ですがその逆も装着は不可です。

当然4WD専用の社外のダウンサスが存在するはずなのですが、ビックリするくらいこのフレアワゴンカスタムスタイルの4WD用だけ数も少なく製造しているメーカーも少ないんです。

というか、中には記事をお読み頂いております方で、この記事に辿り着いている時点で、同じことでお悩みになった方もいらっしゃるかと思いますので、ご理解頂けると思いますが…w

そして、2WD用は製造メーカーの数も多く、ダウン量の幅も広く、スーパーダウンサスなどでは4cm~5cmくらい下がるものもありました。

ところが一転、4WDになると製造メーカーも3社ほどで、そしてなぜか全メーカーでダウン量が1cm~1.5cmと、これじゃダウンサスを入れても車高が下がったのか、下がってないのか分からないのでは?という感じのものしかありません。

4WDは1.5cm以上車高を下げると何か問題があるのか…と思い、ダウンサスの販売店やマツダのディーラーに問い合わせてみましたが、的を得た回答は得られませんでした。

車高を下げて問題が発生するのであれば、その解答を得られると思いますので、言い方を変えると車高を下げること自体は特に問題が無いとも取れます。

しかし、令和2年時点でネットで検索をし、フレアワゴンカスタムスタイルの4WDだと1cm~1.5cmのダウン量で統一されているのも気になり、恐らくほとんど下がらないであろうことは分かっていましたが、フレアワゴンカスタムスタイルの4WD用(ダウン量1cm~1.5cm)のダウンサスを買って装着してみました。

案の定、見た目では車高が下がっているのか全く分かりません。

その後もいろいろネットで検索をするものの、目ぼしいダウンサスは見つからず、スプリングメーカーに問い合わせをし、ワンオフで作ってもらえないか問い合わせをしましたが、最低100台分から…や、作ってはくれるものの金額がアホみたいな金額になるものなど、現実的ではない回答しか得られませんでした。

諦めかけていた時に、「フレアワゴン・タフスタイルの4WD」用のダウンサスを目にします。

同じフレアシリーズで、グリルやライト類、バンパーなど外観を変えた、ボディはフレアワゴン・カスタムスタイルと同じ車のダウンサスだと、ダウン量が2.2cm~2.7cm下がるダウンサスが存在しました。

ダウンサスの販売店に、フレアワゴン・カスタムスタイルに装着可能か問い合わせますが予想はしていましたが的を得た回答は得られません。

普通に考えれば、ボディが同じなので足回りも同じはずです。

しかし、比較することも出来ず、確証は得られません。

元整備士の感覚で言えば、9割は装着出来るはずなんですが、一抹の不安が残ります。

悩んでいても仕方がないので、このサスもダメ元で購入することにしました。

実際に装着してみると、予想通り装着可能でした。

こちらが装着後の状態です。

フレアワゴン・カスタムスタイル・ローダウン


そもそも、この一連のローダウンについてブログの記事にしようと思っておらず、フレアワゴン・タフスタイル用のダウンサスを組んだ後に、同じことで困っている人もいるかもしれないし、ブログの記事にしようかな…と思ったので、ダウンサスを組む前の比較写真がないのでイマイチ分かりにくいかもしれませんが、これで一応ノーマルの状態から3cmほどダウンしています。

装着後、1,000キロほど走りましたが、異常な底突きや何かが干渉するなどのトラブルは一切ありません。

これ以上のダウン量を求めるとなると、あとは車高調しかないかと思います。

個人的には車高調だとスプリングも遊び、跳ねるのが嫌なのであくまでダウンサスに拘りました。

私が購入したダウンサスはこちらになります。

車を購入したマツダのディーラーの方にお聞きする限り、令和2年度でフレアワゴン・カスタムスタイルの4WDは私を含めて2台しか売れていないとのことでした。

4WDを好んで購入する人ならばフレアワゴン・クロスオーバーやフレアワゴン・タフスタイルなどの車種もあり、カスタムスタイルでわざわざ4WDを購入する人が少ない、つまり売れないからダウンサスも無い…とも言えるのかもしれません。

ここからは、ダウンサスとは関係ないお話しなのですが、折角なので少しお話しさせて頂ければと思います。

上記写真のフレアワゴン・カスタムスタイルに履かせているホイールですが、これはデミオ(DJ3FS)の16インチの純正ホイールです。

センターキャップにもマツダのエンブレムがあると思います。

オフセットがドンピシャなんです。

デミオの純正ホイール

デミオの純正ホイール

デミオの純正ホイール

デミオの純正ホイール


そもそも、オフセットとはなんぞや?というところを少しお話しさせて下さい。

オフセットとは、ハブ(ホイールを装着するハブボルトが出ている(付いている)ところ)を基準に見て、ホイール(タイヤ)が内側に入っているか外側に出ているかを表す数字のことを言います。

ホイール(タイヤ)が内側に入っていれば-オフセット(マイナスオフセット)、ホイール(タイヤ)が外に出ていれば+オフセット(プラスオフセット)となり、このデミオの純正アルミホイールは-40のオフセットでリム幅※が5.5Jです。

※ホイールの幅(タイヤを装着するところ)

リム幅で装着出来るタイヤの太さが変わってきます。

所謂引っ張りタイヤはリム幅に対して、細いタイヤを履かせると引っ張りタイヤになります。

フレアワゴン・カスタムスタイルのオフセットは諸元表などに載っている純正ホイールの値で載っていると思います。

デミオも同じくネットで検索すれば諸元表が出てくると思います。

その他にも、ネットで検索すれば概ね、どのオフセットのホイールを履かせれば面一(ツライチ)になるかなどは分かると思います。

面一(ツライチ)ももちろんなのですが、今回一押ししたいのはメーカー純正のホイールという点です。

純正のホイールの剛性や精度はその辺の安いホイールの比ではありません。

また、純正のホイールは新品をまともに購入するとアホみたいな金額ですが、新車外し※でほとんど走行していないホイールがネットオークションなどで1台分セットで安価で売られています。

※新車を購入し、社外のホイールを装着したためほとんど走行していない中古の純正ホイールのこと。

ちなみに、上記写真のデミオの純正ホイールはヤフオクで1台分(4本)で2万円でした。

ほぼ新品で1本5,000円の計算になります。

剛性が高いということは、歪みなども生じにくいです。

精度が高いということは、バランスも崩れにくいです。

塗装なども、社外のホイールなどよりも強く、余程のことがない限り塗膜やメッキが剥げることもありません。

長く乗られる方には、サイズが適合する純正ホイールの流用でのドレスアップはお勧め致します。

そして、もう一つだけ簡単にお話しさせて下さい。

ここまで記事をお読み頂いたということは、車のカスタマイズやドレスアップの趣味が私と似通っている方かと思います。

ローダウンし、ホイールのオフセットを合わせフェンダーと面一(ツライチ)にする…

ここまでやると、やはりウィンカーLED化なども気になるところです。

ここで一つ問題になるのが、今回お話ししておりますフレアワゴン・カスタムスタイル(MM53S)はウィンカーの制御を従来のリレーで行っておらず、「ボディ・コントロール・モジュール(BCM)」で制御している点です。

従来のリレーでウィンカーの制御をしている場合のウィンカーLED化は、一番安定するのはリレーそのものをLEDバルブ用のリレーに交換することでした。

しかし、ボディ・コントロール・モジュール(BCM)で制御している場合は、そもそもリレーが存在しませんので、上記の方法でのウィンカーLED化は出来ません。

では、このボディ・コントロール・モジュール(BCM)とは何なのか…と申しますと、車のライト類を含む電気系の装置は、従来までは単体のものもありますが、いくつかの系統に分かれて個々にリレーなどで電力の供給量などを調整していました。

しかし、このボディ・コントロール・モジュール(BCM)搭載の車両は、ボディ・コントロール・モジュール(BCM)で全ての電気系の装置を一括で制御しています。

故、先にも申し上げました通り、ウィンカーリレーの交換によるウィンカーのLED化は出来ません。

抵抗内蔵のLEDバルブや外付けの抵抗器を付ければ良いだろ…というお話なんですが、中々これが上手くいかないんです。

もしかすると、一度フレアワゴン・カスタムスタイル(MM53S)でウィンカーのLED化にチャレンジして、この記事に辿り着いた方もいらっしゃるかもしれませんが、自動車メーカー、車種、もっと言えば同じ車種でも個々の車によって若干ですが、落ち着く(ウィンカーがハイフラにならない)抵抗値にバラつきがあり、単に抵抗内蔵のLEDバルブと交換しても、突然ハイフラになりしばらくすると落ち着く…逆に点滅速度が遅すぎる…などの不具合が出てしまいます。

バカなんじゃないの?というくらいメジャー処のLEDバルブを買って試しました。

抵抗内蔵型のLEDバルブを前後4灯に装着した場合は、車両の電圧が不安定になるタイミング(アイドリングストップ後の再始動時など)で、突然ハイフラになることが度々ありました。

そもそもこんな状態では車検も通りませんし、何と言ってもみっともないですよね。

前後外付け抵抗器を付けた場合は、抵抗器やLEDバルブの製造メーカーなどで違いがありますが、比較的ウィンカーの点滅速度が遅くなる傾向があり、且つリアウィンカー(テールランプ)付近に外付けの抵抗器を固定させることが大変でした。

抵抗器は発熱しますので、プラスチック類への装着、または付近にプラスチック類のパーツがある箇所に取り付けますと、プラスチックが溶けてしまいます。

当たり前ですが、純正パーツではなく社外品なので、LEDバルブや外付けの抵抗器の精度も決して高いとは言えず、いろんな組み合わせを試しましたが、フロントのウィンカーは外付けの抵抗器とLEDバルブを装着し、リアのウィンカーには抵抗内蔵のLEDバルブを装着すると、今のところ安定してウィンカーが点滅しております。

この記事を書いている時点で、上記の組み合わせのLEDバルブをウィンカーに装着して1ヶ月ほど経っています。

概ね、一週間で200キロ弱毎週走ります。

フロントに装着している、抵抗器が外付けのウィンカーバルブはこちらです。※

※ウィンカーのポジション化もするパーツですが、ウィンカー点灯時はポジションランプは消灯しますので車検はこのままで通ります。



リアウィンカーに装着しているLEDバルブは抵抗内蔵型のものを装着しており、こちらになります。

必ずしも同じ商品でないとダメ…ということはないと思いますが、ポイントは前後どちらかは抵抗器が外付けのもので、もう一方は抵抗器が内臓型、そして抵抗器が内蔵型のものは「HV車・EV車」対応のLEDバルブをお使い下さい。※

※お乗りのフレアワゴン・カスタムスタイルがハイブリッド仕様でない場合はこの限りではありません。

「HV車・EV車」対応というのは、HV車・EV車はエンジンのみ車より電圧が不安定になり易く、それに対応しているということです。

先にお話ししました、ボディ・コントロール・モジュール(BCM)による、言ってしまえば一括制御ですので、HV車・EV車対応のLEDバルブでない、通常のLEDバルブですと不具合が生じた時にウィンカー以外の場所に影響が出てしまう可能性があります。

例えば、全然関係ない箇所の警告灯が点灯してしまったり、車自身がウィンカー以外の場所の故障と判断してしまう可能性があります。

こうなると、その後車自身がどういう動作に出るかは分かりません。

いきなりエンジンが止まる…とか、ブレーキがきかない…ということは有り得ませんが、AUTOライト等、AUTO機能全般が使用不能になったり…ということなどは考えられます。

フレアワゴン・カスタムスタイルは半ば強引に軽自動車にハイブリッドを搭載したことなどもあるかと思いますが、非常に電圧に敏感な車だと思いました。

そこにきてボディ・コントロール・モジュール(BCM)という一括制御なので、従来のリレー方式の制御とは比較にならないくらい電圧に敏感な車です。

一定の検証が終わり、一定の結果が出たと思い、この記事を書かせて頂きましたが、記事を書いている時点でダウンサスを始め、ウィンカーのLED化も年単位での使用後の話ではありませんので、記事にありますことを実践しても全く同じ結果が得られるとは限りませんし、この記事を掲載後に何がしかの不具合が出る可能性もあります。※

※不具合等が出た場合、随時加筆修正を加えていきます。

記事内の方法でカスタマイズをされる場合は、上記の点をご理解頂き、自己責任でお願い致します。

ローダウンし、ウィンカーのLED化…従来であれば誰でも簡単に出来るドレスアップですが、意外と悪戦苦闘したので、備忘録的に記事にしてみました。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

今後とも、よろしくお願いします。

【追記・2021年2月21日】上記ブログ記事におきまして、ウィンカーのLED化の項目で、フロント側に到着しております抵抗器が外付け、且つウィンカーをポジション化する社外のキットですが、取付当初発売されていたものですと、左右のウィンカーをポジション化するためにポジションランプから電源を取る配線が一つしかなく、それを二股に分けて左右のLEDバルブを点灯させていました。

恐らく電圧が不安定なことによる点灯不良だと思われますが、何れにせよ取付から約半年で左右共にポジション用の白色のLEDが点灯しなくなりました。

メーカーから正式な改良品という発表等はありませんが、改良品と思われる商品があり、その商品はウィンカーに関する配線バルブは全く同じで、ポジションランプの配線を今までの一箇所ではなく二箇所から取るように仕様変更されていました。

宜しければ以下のリンク先をご確認下さい。



【関連記事】
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Koichi Otsuka

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犬派なのに猫とウサギと住んでいる、釣りと酒をこよなく愛する40代のオッサン。釣り歴は小学1年生(6歳)から40数年…■神奈川県内を中心に陸釣りに奮闘中。■釣行先は気分によって変わります、予めご了承下さい。■元自動車整備士ということもあり、極稀に車の記事が突然掲載されることがあります。■釣り専用Twitterアカウントにて、釣行時のリアルタイムな情報を配信しております。■釣行時、ツイキャスよりライブ配信もしております。詳細は【釣行時のライブ配信につきまして】をご覧下さい。

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