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猫とウサギと釣りのブログ

ウサギの親子に育てられた先代猫を引き継ぎ、ロップイヤーの親子と同居するキジシロ猫の兄妹の日常と、筆者の趣味の釣りに関するブログです。(主に釣り、自動車関連の記事もあり)

 
Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  サビキ  北条湾  泳がせ  イナダ  青物  魚料理  トウゴロウイワシ  活餌  

【三崎港・北条湾】カンパチ・寒ボラに続き45cmのイナダをGET!(2022年11月6日)

こんにちは。

ここ1ヶ月ほど、カンパチ、寒ボラ、この日のイナダと、ある程度結果は出せていますが、何れの釣行時もメインの釣果がなければ悲惨な結果となっていたと思います。

【参考】
カンパチが釣れた記事
寒ボラが釣れた記事

例年にないくらいサビキ釣りも釣れず、去年好調だったカマスも今の北条湾にはいません。

様々な釣りで1年を通して一番魚が釣れる秋に、こんなに釣れない北条湾というのも、ここ10年ほどでは記憶にありません。

さすがの私も釣りに行く度に、今日こそボウズなのではないか…

冗談抜きでこういう不安に駆られながら毎回釣りに行っております。

早速この日の釣行の流れを見ていきたいと思いますが、この日は念仏祭りならまだしも、ネンブツダイも釣れない…という、ただただ寒く、心が折れそうな時間が数時間続きました。

この日は今の時期にカマスが釣れないことから、釣り人が幾分減ったので、午前2時頃北条湾に到着する感じで自宅を出発しました。

それでも釣り座が埋まるほどではありませんが、未明にも関わらず釣り人はそれなりにおり、釣り座は埋まりつつある感じでした。

当日の状況はこんな感じでした。



午前3時半頃の、満潮での潮止まり以降が勝負の時…と予想し取り急ぎサビキ釣りからスタートさせました。

風もほとんど無かったことから、北条湾内の海面には何がしかの小魚の群れが作る波紋が至る所に出来ており、活性は低いものの魚が湾内にいることは分かりました。

釣りを開始してしばらくは、フィッシュイーターの類の魚は確認出来ませんが、どうしたことかネンブツダイすら釣れません。

何となく違和感を感じながら釣りを続け、勝負の時とした午前3時半前、トウゴロウイワシが釣れ出します。



こりゃ…良い傾向だね…

ガンガン釣って泳がせ活餌を確保するか…

軽くテンションが上がりますが、数匹トウゴロウイワシは釣れましたが、後が続かず恒例のこの方達にバトンが渡されます。



そして、今度はウミタナゴがヒット。



ちなみに、ウミタナゴは以前兄妹猫に全力で拒否されたことから、早々に海へお帰り頂きました。

青魚、カマスが壊滅的に釣れないので、一応この日は虫餌(アオイソメ)でチョイ投げをやってみましたが、釣れたのはクロイシモチが2匹。



アオイソメなどの虫餌での釣りも、今の北条湾は全く釣れません。

以前は、今の時期などは落ちハゼなどが釣れ、良く天ぷらにして食べましたが、しばらくハゼの釣果も確認出来ていません。

そして、先ほどのウミタナゴが釣れた後が悲惨でした…

潮止まり…ということもあったと思いますが、サビキ釣りにネンブツダイすら食ってこなくなり、ここから約2時間半程度、サビキ仕掛けにアタリすらなく、全く何も釣れませんでした。

釣り開始当初釣れたトウゴロウイワシ活餌に、泳がせ釣りもやっていたのですが、とうとう泳がせ釣りの活餌が底をつきます。



釣ったトウゴロウイワシとネンブツダイは全て活餌に使ったので、手元に何の魚も残っておらず、ツイートの通りボウズに等しく、猫のご飯すらありません。

サビキもダメ…チョイ投げもダメ…泳がせ活餌も無し…

子供の頃から北条湾に釣りに来ていましたが、毎週入り浸るようになって10年少々…

こんなに釣れない秋の北条湾は見たことがなく、この日は万策尽きた感じで軽く途方に暮れてしまいました。

恐らくいないであろうことは分かっていましたが、再度の確認も含めて家内にカマス釣りをやってもらいました。

いくつか目ぼしいポイントを教え、40分~50分ほどカマス狙いでウキ釣りをしてもらいましたが、アタリは一度もなくカマスもムツもいませんでした。

自分がホームにしている釣り場で、魚が全く釣れなくなっていくのを見ている感じで、切ない気持ちになりながら、これからこの場所で何を狙って釣りをしようか…無駄に時間はあるのでしばらく考えていました。

ブログやTwitterで情報を発信するために北条湾に来ているわけではなく、それ以前に一人の釣り師として釣りに来ているので、こんなに釣れなくなるとは夢にも思わず、この日の未明のテンションの下がり方はかつてないほど下がりました。

空が薄っすら明るくなり始め、マヅメ時に突入します。

マヅメ時以降、サビキで何か釣れるのではないか…

淡い期待を持ちますが、空はどんどん明るくなっていきますが、一向にアタリはなく竿はピクリとも動きません。

泳がせ釣りも、恐らく活餌は逃げているか、死んでいるか、何れにせよエサとして役に立たない状態になっているであろうことは分かっていましたが、替える活餌がいないので悲しいですが放置せざるを得ません。

マヅメ時に突入するまでは、地味に北条湾内の海面に小魚の波紋が出来ていましたが、マヅメ時に突入しこれから…というタイミングで波紋も出来なくなります。

絶海の孤島に一人取り残されたような感覚で、ただただ海を眺めながら放心状態になっていきました。

すると、日の出の時刻の少し前になった頃、突然トウゴロウイワシが釣れ始めます。

家内が必至でトウゴロウイワシを釣ってくれ、私はどんどん活きの良い活餌を付け泳がせ釣りの状態を万全の状態にしました。

そして、恒例の…

よ…し…

俺の準備は万端だ…

いつでもこい!!

と、鼻息だけは荒くなりますが、肝心のフィッシュイーターがいません。

真面目な話ですが、フィッシュイーターがいないからトウゴロウイワシが釣れ始めたわけです。

家内も自分に与えられた使命…バリに、もう要らん…というくらいトウゴロウイワシをバンバン釣りまくりますが、とても帰宅してトウゴロウイワシを捌いて食べる気にはなれず、サイズの比較的大きなトウゴロウイワシを兄妹猫の朝食分だけ残し、サビキ釣りをストップしてもらいます。

この日の日の出の時刻は6:06でした。

釣果がないので帰宅後の「朝ご飯を何にするか…」、「6時半までやってダメなら帰ろう…」などと家内と話しており、地味に片付けを開始した時です。

突然、北条湾の入口の方で、物凄い音を立てながらかなり激しいナブラが出来始めます。

きたぞ!!

これ、逃したら本当にボウズだぞ!

藤五郎を釣ってくれ!

と、家内に頼み、私は3本出していた泳がせ釣りの活餌を全て活きの良いものに替えます。

恐らく、私達の足下にいたトウゴロウイワシの群れは、まだフィッシュイーターの存在に気付いておらず、家内がサビキ仕掛けを入れるとかなりの頻度で釣れました。

家内が「でも、入口の方しか回ってないよ…」と。

いや、大丈夫、トウゴロウイワシが足下にいるんだから、何れこっちにも回って来る…

すると、予想通りかなりの至近距離で、フィッシュイーターの魚影が見えるのではないか…というくらいの場所でナブラが連発します。

くる…絶対に食ってくる…

家内に「フィッシュイーターがもう一周してきた時に絶対食ってくる…泳がせの周りの物をどかしておいてくれ…あとタモの準備も…」と言ったその時…

一気に竿が持っていかれ、豪快に合わせます。

のったぁぁぁぁああ!!!

ん??

でも、なんか軽いぞ…

ん??

これ、何が掛かったんだ??

しかし、時折かなりの引きで縦横無尽に動き回るので…青物だよな…??

でも、軽い…??

10/16に釣った70cmのカンパチとの格闘が鮮明に残っていたせいか、かなり軽く感じられましたが、ヒットしたのは45cmほどのイナダでした。



こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、魚影を見た瞬間に思ったのが…

ちっさっ(小さい)と思ってしまいました。w

軽くは感じられましたが、やはり縦横無尽に走り回り、時折ガツン!とくるあの引きは、青物を釣るとクセになります。

シーバスや鯛とは違った面白さがあります。

冒頭でも同じようなお話しをしましたが、何れの釣行時も結果が出たのはたまたまであり、メインの釣果がなければかなり悲惨な釣果です。

12月の半ばも過ぎますと、いよいよ冬の釣りに突入していきますが、まだ11月中旬で十分秋の釣りを楽しめる時期です。

正直申し上げまして、今の北条湾での釣りはあまりお勧め出来ません。

私はバカの一つ覚えのように、毎週北条湾へ釣りに行っていますが、毎週釣りに行ける方ばかりではないと思います。

一か八かの運を天に任せた賭けのような釣行になる可能性が極めて高く、ご釣行される場合は普段よりも入念にいろんな釣り場の情報を収集し、釣りに行く場所を決めた方が無難です。

去年の今頃は、カマスも釣れていましたし、サビキで青魚も釣れていました。

ウキ釣りでカマスを釣りながら、サビキ釣りで青魚を釣り、トウゴロウイワシが釣れた際に泳がせでもやってみるか…的な感じで、狙う魚種の選択肢がたくさんあり、まさに秋の釣り…という感じでした。

明らかに対象の魚がいない…という状況でなければ、次回以降もカマスを含めたいろんな釣りを試してみますが、何か別の魚が北条湾内に入って来るまでは他の釣り場へのご釣行をお勧め致します。

この日の釣果はこんな感じになりました。

イナダ以外ですと…

2022年11月6日 北条湾釣行 釣果(イナダ以外)


まな板に並べて魚種を説明するまでもなく、写真自体を掲載するのが恥ずかしいような釣果です。

説明は不要かと思いますが、ネンブツダイとトウゴロウイワシです。

リリースした魚がウミタナゴとクロイシモチです。

ネンブツダイは数匹帰り際にリリースしましたが、ほぼこれが釣れた魚全てです。

イナダが釣れなければ、これだけ釣るのに4時間半以上時間を掛けたことになります。

そして、何とかGETしたイナダです。

2022年11月6日 北条湾釣行 釣果(イナダ)


サイズは45cmほどです。

兄妹猫の朝食は、ネンブツダイとトウゴロウイワシとイナダの頭(カシラ)を焼いてあげました。

兄妹猫の朝食は釣りたてのネンブツダイ・トウゴロウイワシ・イナダの頭(カシラ)を焼いたもの


カンパチと寒ボラは兄妹猫達には脂が濃過ぎたせいか、反応はイマイチでしたがイナダですとそこまで脂感がないので食べるには食べてくれたのですが、量も幾分多かったせいか朝食は残しました。

兄妹猫の朝食は釣りたてのネンブツダイ・トウゴロウイワシ・イナダの頭(カシラ)を焼いたもの


中落ちを取り終えた中骨を敢えて捨てずに取っておき、夕食時は追加で中骨周りの身を焼いてあげました。

妹猫の反応はイマイチでしたが、兄猫がなんとか食べてくれました。



人間用はと言いますと、丼物、刺身、焼きの3種類のイナダ料理を作ってみました。

まずは丼物ですが、イナダの中落ちと3日前に釣った寒ボラの刺身が地味に余っていたので、それらを叩いてタタキ丼にしました。

イナダの中落ち


魚をあまり上手く捌けない…という方にはお勧めで、どうしても中骨に身が残ってしまいますので、それをスプーンで剥ぎ取ります。

その剥ぎ取ったイナダの中落ちと寒ボラの刺身を一緒に叩きました。

イナダの中落ちと寒ボラのタタキ丼

イナダの中落ちと寒ボラのタタキ丼

イナダの中落ちと寒ボラのタタキ丼


次はお刺身ですが、オーソドックスなお刺身と、単に生野菜と和えただけですが、青じそドレッシングでイナダのカルパッチョを作ってみました。

まずはイナダのお刺身です。

イナダの刺身

イナダのお刺身

イナダの刺身


こちらはイナダのカルパッチョです。

イナダのカルパッチョ

イナダのカルパッチョ

イナダのカルパッチョ


最後に焼きですが、イナダの腹身の塩焼きとカマ焼きです。

こちらはイナダのカマ焼きです。

イナダのカマ焼き

イナダのカマ焼き

イナダのカマ焼き


こちらはイナダの腹身の塩焼きです。

イナダの腹身の塩焼き

イナダの腹身の塩焼き

イナダの腹身の塩焼き


そして、この日の北条湾定食はこんな感じになりました。

2022年11月6日 北条湾定食


一度では食べ切れなかったので、夕食時に酒のつまみとして頂きました。

青物の若魚らしく、脂感は然程ありませんでしたが、身がプリプリで焼きも刺身も非常に美味しかったです。

最後になりますが、こちらはイナダを捌いた時の画で、この手の画像は苦手な方も多いので、ブログやTwitterに掲載するのは正直躊躇いもあるのですが、釣りにおいては非常に重要なことなので、今回はツイートさせて頂きました。



魚は同じ種の魚でも、住む海域によって食べているものが異なります。

さすがにイワシレベルの青魚などはそこまでしませんが、フィッシュイーターの類の魚は釣って捌く際に必ず胃の内容物を私は確認します。

釣りに行かれる釣り場で釣れる、特にフィッシュイーターの類の魚は、その釣り場付近でどんなものをエサとして捕食しているのか知ることは、釣りをする上で非常に重要で、それを知って釣りをするのと、知らずに闇雲に憶測で釣りをするのでは、釣れる確率は各段に変わってきます。

深海や洞窟など、特殊な環境で生活している魚以外は、魚は基本的に目が良く色の判別は猫より出来ています。

どういった色の何を捕食しているのか知ることで、仮にルアーで釣りをする場合のルアーの選定の参考にもなりますし、泳がせ釣りの場合などはピンポイントでフィッシュイーターが捕食しているエサを付ければ、言うまでもなく釣れる確率は上がります。

少し違う視点でのお話しになりますが、今回釣ったイナダはトウゴロウイワシ以外は胃に何も入っていませんでした。

仮に北条湾内にイワシ類がいたとすれば、イワシ類を捕食※していてもおかしくないのですが、トウゴロウイワシしか胃に入っていなかった…ということは、北条湾内にイワシ類がいなかった…ということです。

※基本的に今の時期の魚は越冬のためにたくさんエサを食べますので、少しでも高カロリーのエサを好んで食べます。

ちなみに、10/16に釣ったカンパチの胃には何も入っておらず、恐らく北条湾内に入って来て、いきなり活餌に掛かってしまったものと思われます。

更にちなみになんですが、11/3に釣れた寒ボラの胃には、ギッシリとアミコマセが詰まっていました。

ボラは今の時期は、越冬のために爆食いをし、且つ普段食べているものより高カロリーのエサを求めます。

海藻や藻などを食べることに特化した器官を持っており、主に海藻や藻を食べているのですが、今の時期はカロリーが高い食べ物を求めることが多く、サビキ仕掛けに食ってくることがあります。

次こそはボウズなのではないか…

今シーズンの秋の北条湾での釣りは、かつてないほど厳しい状況ですが、出来るだけ皆様に良いご報告が出来るように頑張ってきます。

次回は中潮と潮回りは悪くありません。

また、ご報告させて頂きます。

2022年11月6日午前7時半頃の北条湾岸壁周辺の様子
2022年11月6日午前7時半頃の花暮岸壁周辺の様子

※ライブ配信動画のリンクにつきましては、イナダが釣れた時にライブ配信が止まっており、イナダが釣れた時以外に特に見どころもなく、釣行時間が長いこともあり、申し訳御座いませんが今回も割愛させて頂きます。

ライブ配信動画ご覧頂く場合は、お手数ですがTwitterのタイムラインからご覧下さい。

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テーマ : 釣り    ジャンル : 趣味・実用


Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  サビキ  北条湾  魚料理  ボラ  寒ボラ  ギンガメアジ  メッキ  ウルメイワシ  

【三崎港・北条湾】焼きも刺身も激ウマ!長潮の北条湾で脂ののった寒ボラをGET!(2022年11月3日)

こんにちは。

ブログのタイトル的には楽しかった釣行を思わせるタイトルですが、地味に肉体的にキツく、全体的な釣果は厳しい釣行となりました。

ここ数年は、本当に毎年毎年今までの北条湾では有り得ないイレギュラー連発で、ある意味楽しみなんですが、釣果の予測がほぼ出来ない状態で何の魚をどうやって釣るか考えている間に、対象魚が北条湾から離れてしまう…ということが多くなっています。

私もしがないサラリーマン故、時間的にどれだけ頑張っても週に1回釣りに行くことが限界です。

釣りに行った日の反省点を次回の釣行で活かそう…と考えても、次の釣りの時には北条湾内の魚の動きが激変しており、準備してきたことが無駄になることが多くなってきました。

短いようで、1週間というのは自然相手のお話しになりますと、非常に長い時間です。

毎日毎日少しずつ変化していく魚の動きが、1週間分まとめて次の釣行時に表れます。

前回の釣行時にいた魚が、1週間後は全くいない…こんな状況もありました。

去年と今年で比べましても、去年は10月の下旬から青物ラッシュが始まり、11月に入りしばらくカマスラッシュとなり、その後年を越して楽しませてくれました。

その間、徐々にサビキ釣りで釣れる魚は青魚からトウゴロウイワシがメインになっていきましたが、年を越しても地味にイワシ類やアジなどが釣れていました。

後ほど、この日の釣行の詳細でもお話し致しますが、今シーズンはこの日の釣行時点で早々にカマスは終了、青魚※も去年では考えられないくらい今の北条湾では釣れません。

※イワシ・アジ・サバなど

大型のフィッシュイーターである、恐らく青物と思われる魚も地味に北条湾内に入って来ますが、去年のように青物ラッシュ…とはとても呼べないレベルで、2022/10/16の釣行時に釣れた70cmのカンパチ※で、今シーズンの泳がせ釣りの釣果は最後になるのではないか…と思ってしまうほどです。

大満足の1匹・70cmのカンパチをGET!(2022年10月16日)



ツイートにもありますように、今の北条湾へご釣行の際はボウズ覚悟で、狙う魚を絞って釣りに行った方が無難です。

また、恐らくカマス、大型のフィッシュイーター狙いだと思いますが、ルアーで釣りをされている方を良く見ます。

ハッキリ申し上げて、年々各魚がスレていることもあり、イカ類以外はほとんどルアー(餌木)では釣れません。

実際に釣っているところを見たこもないですし、2022/10/12にカマスの調査釣行※に行ったのですが、この辺りが今シーズンのカマスのピークだったと思われ、この時はアタリも連発でカマスの群れも目視で確認出来ました。

早くもカマスの群れ現る?(2022年10月12日)

この調査釣行時は、ウキ釣りをしている人より、ルアーで釣りをされている方の方が多く、平日にも関わらずそれなりに釣り人がいました。

私は約40分ほど釣りをしていましたが、サンマの切り身をエサにウキ釣りをしている私にはカマスのアタリが頻度は高くあり、スレていることから食いが浅くバラしを連発してしまいましたが、ウキ釣りにこれだけ反応しているということは、当たり前ですがカマスがそれなりにいるわけです。

しかし、ルアーで釣りをしている方が、ウキ釣りより多い状況で、一人も釣っている人を見ませんでしたし、カマスがヒットし合わせるような仕草をしている人もいませんでした。

北条湾は狭い湾ですので、ある意味この日の北条湾はカマスがいる釣り堀で釣りをしているのと変わらず、ルアーにカマスが反応しているのであれば、一人か二人くらいはルアーでカマスを釣っている人がいてもおかしくありませんし、何より同じ場所で釣りをしていて、ウキ釣りでは釣れるのにルアーでは釣れない…ということは単純明快でルアーをカマスがガン無視しているということです。

ブログをご覧頂いて方々で、釣りを生業としている方はほとんどいないと思いますし、近年は「北条湾は車も停められ足場も良く、簡単に魚が釣れる場所…」というニュアンスの情報が独り歩きしている感があります。

私も、皆様に釣って楽しく、食べて美味しい釣りをして頂きたく、情報を発信しておりますが、自然相手のことですので、先述した通り1週間もすれば釣り場の状況が激変することは良くあることです。

また、自然相手のことですので、通年を通して見れば、魚が釣り易い時期もあれば、魚が釣りにくい時期もあります。

なるべく直近の情報を入手し、1年前などの情報はあまり当てになさらない方が無難です。

現に今の北条湾と1年前の北条湾では状況が全く異なり、燃料代、高速代、釣り具、釣りエサ…ちょっと釣りに行くと言っても、なんだかんだとお金も掛かります。

1年前の北条湾は非常に盛り上がっていたからこそ、敢えてこのようなお話しをさせて頂きました。

無駄足になる可能性が極めて高く、対象魚を絞り、その魚を釣るために準備を整え、ボウズ覚悟で釣りに行くか、東京湾内などの各釣り場に行かれるなどされた方が無難かと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、この日の釣行の流れを見ていきたいと思います。

前回の釣行時(2022/10/30)は、まさに撃沈…という悲惨な釣果でした。

前回の釣行時は家内が執念でカマスを釣り上げましたが、その日は午前1時過ぎから家内にカマス狙いで午前3時半頃まで釣りをしてもらいました。

約2時間半でカマスのアタリは釣り上げた時と、バラした時の1回、計2回しかありませんでした。

前回の釣行時の時点で、北条湾内にほとんどカマスはいなかったと思われます。



これは前回の釣行時のツイートですが、前回の釣行時は午前1時頃に北条湾に到着しましたが、その時点でほぼ釣り座は埋まっており、大半の釣り人がカマス狙いのウキ釣りをしていました。

至る所に電気ウキが浮いており、暗闇の中で光る電気ウキがまるで灯篭流しでもしているかのようでした。

私達よりも早い時間からカマス狙いの釣りをしていた方達の大半が、午前3時頃にはあまりのアタリの無さに心が折れ、車内で仮眠されていました。

こういった状況から、この日の釣行時はカマス狙いの釣りをしても無駄…という気持ちが大半を占めていましたが、出戻り的に一旦離れた魚の群れが再び戻って来る…ということも稀にあることですので、この日もカマス狙いのウキ釣りの準備をして釣りに出掛けました。

前回の釣行時同様に、この日も午前1時過ぎに北条湾へ到着しました。



電気ウキが全く見えなかったので、北条湾へ到着する前に分かりましたが、ツイートにもありますように、前回の釣行時に北条湾岸壁を埋め尽くすようにいた、カマス狙いのウキ釣りをしている釣り人がこの日はゼロ…

カマスが釣れる時期だけ、北条湾でカマス狙いの釣りをされる地元の方々がいらっしゃるのですが、その方達の姿もなく如何にカマスが釣れていないのか、釣りをする前に分かりました。

風も無かったことから、北条湾内の海面は完全にベタ凪で、時折小さな波紋が海面に出来ますが、何がしかの小魚の群れが悠々と泳いでいる状況が見て取れ、魚の活性は低くカマスを含めたフィッシュイーターの類の魚がいないことが容易に想像出来る感じです。

午前1過ぎから日の出まで…

約5時間…

潮回りは最悪の長潮…

ボウズ覚悟で釣りに来ているとはいえ、既にボウズ…という結果が出そうな目の前の北条湾の雰囲気に、これ以上下がらないというくらいテンション爆下げです。

家内には前回同様にカマス狙いの釣りから始めてもらいました。

私はダメ元でトウゴロウイワシ狙いでサビキ釣りを開始しますが、もう何回今シーズンはこの方達からスタートしたか分かりませんが、相変わらずネンブツダイは第一投目から速攻で釣れます。



そして、ここから長い長い念仏地獄が始まります。



アタックはせず、恐らくただ泳いでいるだけだと思われますが、大型の魚から小魚が逃げる際に海面から飛び出し、ナブラというほどではありませんが、細かい波紋が海面に出来、その下に大型のフィッシュイーターがいることは間違いありませんでした。

一応、ネンブツダイを活餌に泳がせ釣りも始めていたのですが、如何せん活餌が念仏…では、フィッシュイーターが食ってくる可能性は限りなくゼロに近く、オマケに長潮とくればいつフィッシュイーターの活性が上がるかも分かりません。

何とかトウゴロウイワシを釣りたく、サビキ釣りを続けましたが、あまりの念仏地獄に心が折れ、マヅメ時まで様子を見ることにします。

一方、家内のカマス釣りはと言いますと、ベタ凪の海面に電気ウキのライトが反射するほど波がなく、沼のようなのっぺりとした海面にただただウキが浮いているだけで、ピクリとも動きません。



あまりの反応の無さに、明らかにカマスはいませんでしたが、やっている釣りを家内と入れ替え、家内にサビキでトウゴロウイワシを狙ってもらい、私は家内がやっていたカマス釣りを歩いて要所要所で探りながら釣りをすることにしました。

いくつかある、北条湾内のカマス釣りのポイントを、確実に北条湾内にカマスはいない…と自分の中でケリを付けるために歩いて探っていたようなもので、40分ほど私がカマス狙いで釣りをしてみましたが、家内同様にアタリは1度もなく、全てのポイントを回り終えたところで、この日のカマス釣りは終了としました。

釣り座に戻ると、歩きながら釣りをしていたので気付きませんでしたが、両隣に釣り座を構えていた方々、ルアーで釣りをされていた方々がいつの間にかいなくなっていました。



場所を変えただけかもしれませんが、何れにせよ釣れないのでいなくなったことは明白でした。

この釣行の前日は、よりによって軽く残業になり、家に帰るのが普段より遅くなってしまい、2時間寝たか寝ないかで釣りに来ました。

テンションを上げる要素はなく、むしろこれから何の魚を狙って北条湾で釣りをすれば良いんだ…と、ネガティブなことばかり頭に浮かぶ状態で、寝ていないこともあり私にしては珍しく睡魔に襲われます。

家内も同様で、魚が釣れる…などの刺激もなく、魚の気配を感じない海を目の前にほとんど寝ていないのに、寝るな…という方が無理があり、私達にしては珍しく車内で仮眠をすることにしました。



あと30分もすればマヅメ時…

気持ちを切り替え、再び釣りを開始します。

すると、大型のフィッシュイーターが動きは鈍いですが、アタックし始めます。



何とかトウゴロウイワシを釣ろうと、家内と二人奔走しますが…

今日はお前じゃない…



釣り上げた瞬間は「ようやくきたか!藤五郎!!」と思いましたが、トウゴロウイワシではなくウルメイワシがヒットします。

あぁぁぁぁぁぁぁああ…

君じゃない…

今日は君じゃないんだ…

まさにマヅメ時…

早くしないとイーターがいなくなる…

地味にフィッシュイーターの活性も上がり、潮回りが長潮ということもあり、いつフィッシュイーターの活性が低くなったり、北条湾から出て行ってしまうか分かりません。

目の前に狙っている魚がいるのにエサがない…

ウルメイワシがヒットしてから、もんもんとしながら釣りを続けること更に30分。

ようやく待望のトウゴロウイワシがヒットします。



立て続けにトウゴロウイワシがヒットし、この日は泳がせ釣りの竿を3本出していたのですが、3本全ての竿にトウゴロウイワシを付けアタリを待ちます。

よ…し…

良いぞ…

いつでもこい…

俺の準備は万端だ…

鼻息荒く、釣り竿がぶっ飛んでいくくらいの大きなアタリを想像しながら待ちますが…

フッと回りを見回すと、なんだか北条湾内が静かになっていました。

ん…??

イーターはどこだ?

波紋もナブラも出来ず、非常に静かな北条湾が目の前にあります。

カーッ!

これ…最悪のパターンじゃん…ね…

そうです。

トウゴロウイワシが釣れ出したのは、トウゴロウイワシを追い回していたフィッシュイーターが北条湾内から出て行ったので、トウゴロウイワシ達がようやく食事を開始したんです。

遅ぇんだよ…

お前ら(トウゴロウイワシ)釣れんのが…

軽くトウゴロウイワシに八つ当たりしながら意気消沈。

何も釣れない時間があまりに長く、なんだか疲労感だけがドッと出て、帰ろうか悩み始めます。

自分の中で、既に釣り終了の鐘が鳴っており、どうでも良い…という表現は語弊がありますが、釣りを続けるテンションになれずに、椅子に座って一服していると家内がギンガメアジ※を釣り上げます。

※ツイートではシマアジとツイートしていますが、正しくはギンガメアジです。



魚を良く見ずツイートするくらいテンションが低く、帰る方向にほぼ傾いているものの、その片付けに手が出ない状況で、休憩を兼ねて違う方向のビールに手が出ます。

ちなみに、このギンガメアジが釣れたことも、大型のフィッシュイーターがいなかったからだと思われます。

ここがチグハグで中々ベストの状況になりにくいのですが、活餌として使おうと思う魚は、当たり前ですが大型のフィッシュイーターが北条湾内にいる時は、当然狙われているので釣るのは一苦労です。

追われている魚達も自分が食べられそうな状況の時に、悠長に食事などしている場合ではなく、まずは逃げなければなりません。

明らかに狙われていない魚種であっても、こういった食うか食われるかの死闘が繰り広げられている時は、他の魚の食いも渋くなることがあります。※

※これは北条湾が限られた範囲の狭い湾だからです。

この日は長潮なので、全体的に魚の活性は上がりにくいです。

しばし休憩をし、私は片付けに入るのですが、地味に魚の活性が上がり今度はウミタナゴがヒットします。



ウミタナゴは豪快に兄妹猫にも拒否された経緯があり、最後まで元気いっぱいだったので、この方は海へお帰り頂きました。

片付けながらも大型のフィッシュイーターへの名残惜しさがあり、泳がせ釣りの竿は一番最後に片付けました。

一人黙々と片付けをしていると…

大人しい性格の家内が、何やら声を張り上げ「早く来て!」と叫んでいます。

ちょうど車内で片付けをしていたので、車から降り家内の方を覗き込むと竿が大きくしなっています。

カーッ…帰り際にロクなことしねぇな…

私はてっきり岸壁の縁の係留ロープに仕掛けを引っ掛けたと思い込みました。

あーあーあー…

係留ロープなんか釣り上げらんないから、そんなに持ち上げたら竿が折れちゃうだろ…

すると家内が…

違う、ロープじゃない、ボラボラ…と。

なに??

ダッシュでタモを持ち、家内に駆け寄り無事釣り上げることが出来ました。



45cmほどのボラです。

前回の家内の執念の1匹はカマスでしたが、今回の家内の執念の1匹はボラでした。w

ちなみに、トリックサビキで家内は釣り上げたのですが、ハリス0.8号、道糸2号でした。

2022年4月17日釣行時に使用したサビキ仕掛け


上の写真が実際にボラを釣り上げた時に使用したサビキ仕掛けです。

この日はたまたまライブ配信が止まっていたので、釣り上げる際の動画はありませんが、良くバラさずに私がタモを持って来るまで魚をコントロールしたな…と感心しました。

手前味噌で恐縮ですが、地味に釣りが上手くなっているんだな…と実感する1匹でもありました。

この日は未明より北条湾内でボラがジャンプを繰り返していたので、湾内にボラの群れがいることは分かっていましたが、今シーズンはボラの回遊頻度も極端に低くかなり久しぶりにボラが回って来たのを見ました。

年々、シーバスやボラの回遊頻度が低くなっており、去年は数回シーバスが回って来ているのを目撃しましたが、今シーズンはシーバスに関しては一度も確認出来ていません。

このボラの釣果で、何とかこの日の釣行は形になりましたが、このボラの釣果がなければかなり悲惨な釣果だったと思います。

ダラダラ片付けていた片付けをサッサと終わらせ、この日はこのボラを釣り上げた時点で納竿としました。

ちなみに、ボラは「居付き型」と「回遊型」の群れがおり、北条湾に入って来るボラは、普段は外海で生活している「回遊型」のボラです。

ボラは臭い、不味いとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、回遊型のボラは臭みもなく非常に美味です。

具体的にどこ…と場所の断定は出来ませんが、臭みが強いボラはヘドロが多い海域や河口付近に居付いているボラの群れで、基本的に回遊型のボラに臭みはありません。

では、どうやって居付き型と回遊型を見分けるのか…

簡単なことで、釣りに行った際にいつも同じような場所にずっとボラがいたり、頻繁にボラが釣れる場所は居付き型のボラがいると思って間違いありません。

先ほどのボラの動画などからもお分かり頂けますが、居付き型のボラは魚体全体が黄色味掛かっていることが多く、今回のボラのように鮮明な白色ではありません。

外海で生活しているボラは10月くらいから翌年の1月、2月辺りまで岸近くに寄り、越冬するために爆食いをします。

爆食いをして脂を溜め込むのですが、溜め込んだ脂が目の周りにも付き酷いと眼球を覆う勢いで脂が付くので視力が落ち、非常に釣り易くなります。

これが所謂「寒ボラ」というボラです。

ボラは白身の魚なんですが、この時期の寒ボラは青魚や青物にも負けないくらいの脂感があり、焼きでも刺身でも1年で一番美味しい時期です。

そして、そんな寒ボラをGET出来たこの日の釣果はこんな感じになりました。

2022年11月3日 北条湾釣行 釣果(ボラ以外)


こちらが寒ボラです。

2022年11月3日 北条湾釣行 釣果(寒ボラ)


この日も、普段は釣れた魚種を説明するために、まな板に魚を並べた写真を撮るのですが、撮り忘れてしまいました。

ウミタナゴはリリースし、トウゴロウイワシとネンブツダイは活餌に使っていて、弱ったり死んでしまったものを持ち帰りました。

あとはウルメイワシが2匹、ギンガメアジ1匹、そして寒ボラ1匹という結果となりました。

兄妹猫の朝食ですが、この日はかなりゴージャスになりました。

トウゴロウイワシとネンブツダイはゴージャスではありませんが、ギンガメアジの中落ちの部分を焼いてあげました。

兄妹猫の朝食は釣りたてのトウゴロウイワシ・ネンブツダイ・ギンガメアジの中落ちを焼いたもの


プラス寒ボラのアラを焼いたものです。

兄妹猫の朝食は釣りたての寒ボラのアラを焼いたもの


猫達には少し量が多くなってしまうから…とか、言いながら美味い!美味い!を連呼しながら家内がしっかりボラの頭(カシラ)の肩肉をつまみ食いをしていました。w

兄妹猫の朝食は釣りたてのトウゴロウイワシ・ネンブツダイ・ギンガメアジの中落ち・寒ボラのアラを焼いたもの


器の中の赤黒いものは、ボラの肝臓です。

これは脂がのっていて最高だよ!!

と、ドヤ顔で兄妹猫にご飯をあげたのですが…



人間的には美味しい、その脂が仇となってしまいました。



脂感が強過ぎてダメだったみたいです。w

そして、人間用はと言いますと、主役は当然寒ボラなんですが、ボラと言えば「ヘソ」と呼ばれる珍味な部位があります。

ボラは雑食性で何でも食べるのですが、海藻や藻などを主食としていて、繊維質で他の魚はあまり食べないものを食べることが出来るように進化し、過酷な生存競争を勝ち抜いてきた魚…とも言えるのですが、その海藻や藻を食べることが出来るように進化したのが胃の一部で、その消化器官のことを、通称「ヘソ」と言います。

こちらがその「ヘソ」になります。

ボラのヘソ

ボラのヘソ


魚体の大きさにもよりますが、ほぼ成魚でヘソの大きさはピンポン玉より一回り小さいくらいの大きさです。

また、1匹のボラから1つしか取れないため、ほとんど一般市場に流通することはなく、この珍味を食べられるのは釣り師の特権と言っても過言ではありません。

人間の肛門などの括約筋に似ており、胃の一部が変化した幽門と呼ばれる部位で真ん中の穴で海藻や藻などの繊維の多い食べ物を、磨り潰すようにして消化します。

ボラは雑食性且つ、このヘソ(幽門)で泥などと一緒に食べた食べ物を漉し取る食性や、こういう特殊な器官を持っていることで、かなり細かく食べ物を消化し吸収するので、ボラが住んでいる海域によっては身に臭みが出てしまうということがあります。

そして、このヘソを捌いて食べる…となると、当然内臓の一部なので外から見てもどこにヘソがあるのか分かりません。

以下の写真を参考にして頂きたいですが、ボラのヘソは胸鰭と腹鰭の間にあります。

ボラのヘソ


写真の赤丸が腹鰭です。

縦の赤線上で切り落とすと、概ね身側にヘソが残る感じです。

ボラを見て、どの辺にヘソがあるのか分からない場合は、いきなり頭は落とさず、お腹を割いて内臓を引き出していくと、頭の付け根の辺りに明らかに丸いそろばん玉のような器官があります。

ちなみに赤の線上で頭を切り落とすとこんな感じです。

ボラの頭(カシラ)


写真のような感じで、出来るだけ胸鰭の根本で頭を切り落とせば、ヘソを切り落としてしまうことはないと思います。

柔らかい砂肝のような感じで、臭いは全くなく薄切りにしてお刺身で食べますと、噛めば噛むほど甘味が出てくる感じで、非常に美味です。

日本酒に良く合うような味わいです。

人間用はこの日はタタキ、刺身、焼きの3種類を作りました。

タタキは、ウルメイワシ、ギンガメアジ、ボラの中落ちで作りました。

こちらはウルメイワシとギンガメアジの切り身です。

ウルメイワシとギンガメアジの切り身


写真をご覧頂ければお分かりかと思いますが、右がギンガメアジの身、左がウルメイワシの身です。

ウルメイワシはだいぶ脂がのっていました。

ボラの中落ちの写真を撮り忘れてしまいましたが、ボラの中落ちとギンガメアジ、ウルメイワシの身を軽く叩き、どんぶりに酢飯、大葉の微塵切り、叩いた身、卵の黄身をのせて「寒ボラと青魚のタタキ丼」の完成です。

寒ボラと青魚のタタキ丼

寒ボラと青魚のタタキ丼

寒ボラと青魚のタタキ丼


次は焼きです。

寒ボラの腹身の塩焼きです。

久しぶりにボラを捌きましたが、お腹の中が脂だらけで少々驚きました。

ボラの腹身


腸にもビッシリ脂が付いており、腸と一緒に結構な量の脂を取り除いたのですが、写真の中骨に沿って付いている白いものは全て脂の塊です。

焼いていても、下手なサンマよりも脂が燃え、軽くグリルが火事になっていました。

寒ボラの腹身の塩焼き

寒ボラの腹身の塩焼き

寒ボラの腹身の塩焼き


最後はお刺身で締めたいと思いますが、お刺身も脂が凄かったです。

捌くのに身を触っていると、手に脂が付き水を弾いていました。

白身魚とは思えない脂感でした。

寒ボラとボラのヘソの刺身

寒ボラとボラのヘソの刺身

寒ボラとボラのヘソの刺身


大葉の上に盛ってあるものが、ボラの「ヘソ」のお刺身です。

そして、この日の北条湾定食はこんな感じになりました。

2022年11月3日 北条湾定食


総括としては、今の北条湾は本当に不安定で、私でも現地に行ってみないと魚の動きが分からない…というのが本音です。

恐らく、青魚もカマスもまだ北条湾に近い海域にはいると思います。

しかし、今シーズン北条湾に寄っている青物のサイズがあまりに大きいので、青物の動き次第で大半の魚の動きが変わってしまい、仮に北条湾内に青魚やカマスがいても、青物が北条湾内から出て行かないと釣りにならないんです。

北条湾という狭い範囲の特殊な環境の釣り場の悪い要素が、今シーズンは思い切り出てしまっており、過去の経験則などが全く当てになりません。

釣れない原因はどうあれ、魚が釣れないことは紛れもない事実で、この日は地元のカマス狙いの方々も誰一人釣りをしておらず、釣りをしていた方は明らかに普段あまり見ない方々で、今の状況を知らないんだなと思いました。

そして、とにかく釣り人の出入りが激しかったです。

あまりのアタリの無さに、何人の釣り人が入れ替わり立ち替わり、釣りをしては釣れないから帰る…そして新しい釣り人が来る…を繰り返していたことか…という感じです。

私は毎週北条湾に入り浸っているので、あまり他の釣り場のことはWEB上の情報くらいしか持ち合わせていませんが、今の北条湾よりは東京湾内の各釣り場の方が釣果が上がっているように見受けられます。

もしくはダメ元で、花暮岸壁や城ケ島内の各釣り場の方が、釣れる確率は上がると思います。

正直申し上げて、2022/10/16にカンパチを釣ってからは、釣りに行く度に厳しい状況になっており、釣りに行く足取りが私も重いことは確かです。

今度こそ何も釣れないのではないか…と毎回思いながら釣りに出掛けています。

サビキという誰でも簡単に出来る釣りから派生して、いろんな魚を釣って皆様に楽しんで頂ければ…と、陸っぱりから大型魚も狙ったりしていますが、今シーズンから来シーズンに掛けては寒くて長い冬になりそうな気がしています。

一応、しばらくはサビキ釣りで青魚、ウキ釣りでカマス、泳がせ釣りで陸っぱりから夢の大型魚…的な釣りをしてみますが、今後はボウズ連発も有り得るかもしれません。

出来る限り、皆様に楽しんで頂けるような情報をお伝え出来るように頑張ります。

また、ご報告させて頂きます。

※ライブ配信動画のリンクにつきましては、見どころも特になく釣りをしていた時間が長かったので割愛させて頂きます。ライブ配信動画をご覧頂く場合は、申し訳御座いませんがTwitterのタイムラインからお願い致します。

2022年11月3日午前7時半頃の北条湾岸壁周辺の様子

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Koichi Otsuka

Author:Koichi Otsuka
犬派なのに猫とウサギと住んでいる、釣りと酒をこよなく愛する50代のオッサン。釣り歴は小学1年生(6歳)から40数年…■神奈川県内を中心に陸釣りに奮闘中。■釣行先は気分によって変わります、予めご了承下さい。■元自動車整備士ということもあり、極稀に車の記事が突然掲載されることがあります。■釣り専用Twitterアカウントにて、釣行時のリアルタイムな情報を配信しております。■釣行時、ツイキャスよりライブ配信もしております。詳細は【釣行時のライブ配信につきまして】をご覧下さい。

釣り歴が長いこともあり、今まで渓流、川、湖、そして海、ルアー、フライ等々あらゆる釣りを経験し、原点回帰とでも言いましょうか、最近は生まれて初めて魚を釣ったサビキ釣りにハマっております。一周回って更に深く掘り下げて釣りを楽しんでおります。本ブログは基本的にビギナーの方でも分かり易く書いているつもりです。そのため、余計な注釈や説明があり文章全体が長い構成になってしまうことを予めご了承下さい。

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