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猫とウサギと釣りのブログ

ウサギの親子に育てられた先代猫を引き継ぎ、ロップイヤーの親子と同居するキジシロ猫の兄妹の日常と、筆者の趣味の釣りに関するブログです。(主に釣り、自動車関連の記事もあり)

 
Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  サビキ  北条湾  ウルメイワシ  メッキ  ギンガメアジ  ミナミハタンポ  青魚  泳がせ  

【三崎港・北条湾】2023年度シルバーウィーク4回の釣行まとめ(2023年9月17日・18日・23日・24日)

こんにちは。

いよいよ青物が北条湾内に入って来るようになり、一年で一番エキサイティングな釣りが楽しめる時期ということで、2023年度のシルバーウィークは休みという休みの日、全て釣りに出掛けたことなどから、ブログを更新するヒマがなかったので、4回の釣行の状況を本記事でまとめさせて頂きたいと思います。

2023年9月の17日、18日、23日、24日の4日釣りに出掛けました。

順を追って、その日その日の釣行内容をお話しさせて頂きます。

早速ですが、最初の釣行日、2023年9月17日の釣行から見ていきたいと思います。

この日は午前3時半頃より釣りを始めました。



問題視するほどではありませんが、相変わらず海水の温度は高めで推移しています。

午前4時頃、ミナミハタンポが1匹釣れますが、それ以外は全てネンブツダイ…

今シーズンは、未明の時間帯にサビキ釣りをするのは、語弊のある言い方になってしまいますが、やるだけ無駄…基本的にネンブツダイ以外何も釣れないことが多いです。





そして、未だ釣り上げられていない、未明の時間帯に北条湾内にいるフィッシュイーター、これは恐らくカマスではないかと思っています。



何れも針掛かりせず、バラしてしまっていますが、キビナゴをエサにウキ釣り、メタルジグを足下まで追って来た時はハッキリと魚影が見えましたが、恐らくカマスです。

ただ、一昨年のカマスラッシュの時のように、大群で北条湾内にいるのではなく、かなり数は少ないと思います。

カマスそのものに、今シーズンの異常な海水温の影響はないと思われますが、カマスがエサとして追っている、トウゴロウイワシが若干影響を受けている感が否めず、全体的に未だ北条湾の入口付近に集結していることが多く、当然追っているトウゴロウイワシの群れが一番集まっているポイントに必然的にカマスも集まりますので、北条湾の奥へ行けば行くほど釣りにくい状況かと思います。

そして、午前5時を回りウルメイワシの群れが北条湾に入って来ました。



活餌に使いたいトウゴロウイワシが釣れないので、やるだけ無駄…を承知でネンブツダイを泳がせていましたが、やはりやるだけ無駄でダイナンウミヘビがヒットします。



そして、これは今シーズンの傾向でもありますが、明け方トウゴロウイワシが釣れ始めると、カマスが北条湾から出て行った…そう思って頂いて問題ないと思います。



今回4回のシルバーウィークの各釣行の特徴として、マヅメ時から日の出後1時間以内に干満問わず潮止まりの時間が重なります。

サビキ釣り、泳がせ釣り、どちらにも言えることなんですが、時間帯的には非常に魚の活性が上がり易い時間帯ですが、その時間帯に潮の動きが止まってしまう…釣りをする上で釣れる要素が全て完璧に揃うこと自体が有り得ませんが、薄暗い時間と潮の動きは釣れる釣れないの要素の中でもかなり重要で、これらが相反する状況というのは魚がどういう動きをするのか読むことは難しく、その時にならないと分からない…というのが正直なところです。

Twitter(X)やブログを長くご覧頂いております方はお分かり頂けていると思いますが、北条湾が故の釣りにくさがモロに出てしまう状況になります。

例えば、上記のような状況でトウゴロウイワシの活性は然程下がらないけど、フィッシュイーターの活性は下がっている…

青魚、青物と呼ばれる魚は常に泳いでいないといけない種が多く、仮にフィッシュイーター達にご飯を食べる気がなくても常に一定のスピードで回遊は続けます。

これをやられると、トウゴロウイワシはご飯を食べる気満々でも、あちこちに天敵がいるのでメシどころではなく逃げ惑います。

当然、ウルメイワシを始めとする、サビキ釣りのターゲットの魚達も同様に「食べる」ことより「逃げる」ことを優先します。

北条湾は狭い湾が故、食われる側と食う側の距離が近付き易く、活餌を釣ることも、サビキ釣りも、最終的にはフィッシュイーターを釣ることも出来ず、ただ呆然と海を眺めているだけ…という状況になります。

青物の活性が低いので、当たり前ですがルアーを投げても無駄です。

時間や潮回り(潮汐)の若干の違いはあれど、今シーズンのシルバーウィークが不発に終わった原因の一つが上記の理由からです。



この日は満潮での潮止まりが午前5:49です。

この時に、北条湾内にフィッシュイーターは入って来ていました。

余裕があるほどではありませんが、活餌のトウゴロウイワシのストックも幾分ありましたが、肝心のフィッシュイーターが潮の動きと連動して恐ろしく活性が低かったです。

こちらは上記のツイートから1時間半後のツイートです。



ストックしていた活餌のトウゴロウイワシも底を突き、まさに今泳がせている活餌頼みです。

この日は翌日も休みで、再び釣りに来ようと思っていたので普段より粘りましたが、最終的に泳がせ釣りの竿を片付けるために仕掛けを上げてみると、3本のうち2本は活餌が暴れて釣り針から外れたと思われ、活餌自体が付いていませんでした。

釣り針だけ海中を漂わせていても、そりゃ釣れません。



翌日リベンジする気は満々ですが、翌日ですから…前日と潮の動きがほとんど同じなんですよね。

翌日の答えを先に知ってしまった気分で、やる気はあるんですが、どこか二の足を踏む感じの気乗りしない自分がいました。

これもしがないサラリーマンが故、「この日は絶対釣れんだろうな…」と、日時を選んで釣りに行けず、与えられたフィールドの中でしか釣りが出来ません。

逆を言えば、その与えられたフィールド内で如何に結果を出すのか…という点も楽しみの一つではありますが…

2023年9月17日午前7時半頃の北条湾岸壁周辺の様子
2023年9月17日午前7時半頃の花暮岸壁周辺の様子

この日の釣果はこんな感じです。



この日は帰り際に、隣で釣りをされていた方がボラを釣りました。

釣られた方が「要りますか?」と仰るので、「えっ!?要らないんですか?」と返しましたが「要らない…」と仰るので遠慮なく頂きました。



このサイズになりますと、ゴミとして出るアラの量も多いですし、身に臭いはなくとも捌く間はボラ特有の生臭さもあるので敬遠する気持ちも分かります。

魚を捌くことに慣れますと、サビキ釣りで釣れるウルメイワシを刺身にするために、チマチマ捌いているより、このくらいのサイズの魚を出刃包丁で一気に捌く方が意外と簡単です。

このサイズのボラで、捌き終わるのに20分は掛かりません。

ボラの解体ショーに近いですが、ツイートにもあります、改めて勉強になったこととは、今シーズンは気温、湿度が異常に高い夏で、廃車寸前のポンコツのオッサンの膝にもモロに影響が出て、北条湾内の海水の温度もかつてない30度を記録しました。

海の中は地上の影響をほとんど受けませんが、それでも海水温が30度…

いくらか魚の生態にも影響が出るだろうな…と思っていましたが、9月も中旬に差し掛かっていたにも関わらず、地上は完全にまだ夏全開。

海水の温度も依然高い状態が続いていました。

ところが、ボラを捌いて驚き桃の木山椒の木でした。w

真夏の陽気、且つかつてない海水の温度の中、このボラは完全に冬支度を始めており、まさに「寒ボラ」でした。



ツイート(ポスト)の写真左側のお腹の部分ですが、黒っぽくなっている箇所が内臓が入っているお腹、所謂「腹身」の部分で、黒い部分と魚の身の間に、白く立っている(盛り上がっている)身があると思いますが、通常の魚にはこの白い身はなく、同じボラでも冬支度をしていないボラには無い身なんですが、これ全て脂なんです。

こちらの写真の楕円の赤丸の身が脂です。

寒ボラの脂身


人間で言う内臓脂肪で、内臓を覆うようにビッシリと脂が付いていました。

目の周りが白っぽくなっているのも、これも全て脂で寒ボラは尋常じゃないくらい脂を溜め込み、冬場は視力が付き過ぎた脂の影響で目が見えなくなるくらいで、釣り易くなる上に脂がのっているので美味いんです。

こちらはその腹身を焼いた時の動画ですが、グリルの底の液体は、全て焼いたボラの腹身から滴り落ちた脂です。



そして、このボラはまだ小さいですが卵も持っていました。



12月にもなればかなり大きくなり、この卵を塩漬けにして、加工したものが有名なカラスミです。

こちらは1匹のボラから1つしか取れない珍味、所謂「ボラのヘソ」です。



ボラは雑食性の魚ですが、主食は藻で海藻ではなく「藻」です。

海底に生えていたり、沈んでいる藻を砂ごと吸い込み、このボラのヘソで磨り潰し消化し易くして食べます。

ボラのヘソは幽門と呼ばれる、胃の一部が変化した器官で人間で言う食道と胃の間にあります。

食感は砂肝にそっくりなんですが、鳥の砂肝も食べた物を消化し易くするボラのヘソと同じような役割をしています。

魚体の大小に関わらず、1匹のボラから1つしか取れないため、ほとんど市場には出回りません。

まさに、釣り師だから食べることが出来る珍味です。

また、その形から「そろばん玉」などとも呼ばれます。

ボラ特有の生臭さは、体表を覆うヌメリが原因で、鱗を剥ぎキチンとヌメリを取り、皮を剥げば、身に基本的に臭いはありません。

河口付近や海底にヘドロなどが堆積している場所に住むボラは、泥やヘドロを藻を食べる時に一緒に吸い込んでしまうため身に臭いがある個体もいます。

北条湾へやって来るボラは、居付き型のボラではなく爆食いをし冬支度をするために外海からやって来る個体がほとんどなので、過去に何度も北条湾でボラを釣って食べていますが、今まで身が臭かったことは一度もありません。

【参考】焼きも刺身も激ウマ!長潮の北条湾で脂ののった寒ボラをGET!(2022年11月3日)

こちらが寒ボラの魚料理です。

まずは、ボラのヘソのお刺身。



続いて脂だらけの腹身の塩焼きです。



こちらはボラの中骨に残った身、所謂中落ちを叩いた刺身です。



そして、肝心のボラのお刺身です。



ボラは本来白く透き通るような白身で、味も淡泊な魚なんですが、寒ボラだけは同じ魚なのか?と疑ってしまうくらい味が激変します。

身の色からも脂感がお分かり頂けると思いますが、見た目が完全に養殖のブリの刺身と変わりません。

そして、人間にとっては激ウマの寒ボラの脂…まさかの兄猫はまでボラを拒否し、食べてくれませんでした。w



食いしん坊の兄猫が食べない…猫達にとっては相当脂が濃かったんだと思います。

ここまでがシルバーウィーク初日の釣行ですが、既に書いている私が疲れてきてあと3日分あんのか…と正直、今思っていますが、出来れば最後までお付き合い頂ければと思います。

出来る限り要点だけをまとめていきます。

ここからシルバーウィーク二日目です。

シルバーウィーク初日に、未明のフィッシュイーターの反応が幾分良かったことや、この日も前日同様にマヅメ時から日の出後1時間の間に潮止まりのタイミングが重なり、青物は苦戦が予想されることから、未明のフィッシュイーターに軸足を置き早めに釣りを開始しました。



この日は泳がせ釣り+ウキ釣りでネンブツダイを活餌に狙ってみましたが、結果的には反応はありませんでした。

釣り始めから2時間半、ひたすらネンブツダイが釣れ続け、他の魚は一切釣れませんでした。

動きがあったのは、午前5時。

ウルメイワシがヒットします。



カマスと思われる未明のフィッシュイーターは、泳がせ、ウキ共に反応がなかったのも納得出来る感じで、この日は未明に出来るナブラは極僅かで、何がしかの魚が小魚にアタックはしているものの、ナブラが出来る頻度も少なく普段よりフィッシュイーターの数が少なかったように思いました。

オマケに北条湾内から出て行くのも早く、ウルメイワシが釣れた時点では既に湾内から出ていたものと思われます。

青物と思われるフィッシュイーターもこの時点では姿を現わしておらず、いつ食いが止まるかも分かりませんので、必死にサビキ釣りを続けます。

午前5時半頃、更に動きがありトウゴロウイワシがヒットします。



矢継早にメッキもヒット。



よーし!

この調子で青魚を釣りつつ、活餌のトウゴロウイワシをしこたま確保だ!

俺の準備は万端だ…いつでも来い!!

状態で、釣りを続けていると、思わぬ珍客がヒットします。



一見、マアジに見えますが、目に特徴があり体色もマアジより黄色が薄く全体的に青味掛かっており、アジの特徴であるゼイゴが非常に小さく薄いんです。

私の40年以上の釣り人生で、数回しか釣ったことがありませんが、恐らくメアジだと思います。

本来であれば、静岡以南の暖かい海域に住むアジの仲間で、神奈川ではあまりお目に掛かれない魚です。

太平洋側の千葉、茨城では釣れるようですが、何れにせよ黒潮など暖かい海流が流れ込んで来る海域を好みます。

ここのところお目に掛かっていませんが、数年前から釣れるようになったカタボシイワシ、去年から釣れるようになったミナミハタンポ、この辺の魚達も以前は神奈川では釣れない魚で、何れも暖かい海域を好む魚です。

そして、今回のメアジ。

挙げると切りがありませんが、以前では神奈川では釣れない魚が毎年釣れるようになってきています。

これ自体、何も今始まったことではなく、全体的な海水温の上昇により、魚達の生息範囲がどんどん変化してきている証だと思います。

北条湾周辺の磯焼けは回復傾向にありますが、ウニの大量発生自体が高い海水の温度の影響でもあり、逆に以前はサビキ釣りの外道として比較的嫌われ者だったサッパなどが北条湾周辺では釣れなくなりました。

恐らく、これも高い海水温を嫌い、釣れるようになった魚達とは逆に、生息範囲が北上しているものと思われます。

そして、いよいよフィッシュイーター登場ですが、この日は恐ろしく活性が低かったです。



地味にナブラは出来るのですが、フィッシュイーターが本気のアタックで出来るナブラではなく、フィッシュイーターが回遊している場所にいる小魚がフィッシュイーターから逃げようとしているだけで、フィッシュイーターの活性は低いままで結局この後大きく動きに変化はないまま納竿となりました。

この日の釣果はこんな感じになりました。



珍しいメアジが釣れたことは良かったですが、依然高い海水温の影響はあり、数釣りが非常に難しい状況でした。

兄妹猫の朝食は、メッキと活餌に使って死んでしまったトウゴロウイワシを焼いてあげたのですが、前日のボラの残りがあり、これをどう誤魔化して混ぜるか…

結果的に、普段よりご飯の量が多くなってしまい、兄妹揃って残してしまいましたが、それなりに食べてくれたので良かったです。



兄妹猫の夕食は、兄猫には相変わらず残っているボラを誤魔化して追加し頑張ってもらいました。



人間用の魚料理は四種盛りのお刺身丼を作りました。

こちらはメアジとメッキギンガメアジ)の身の比較写真です。



左側の小さい切り身がメアジ、右の大きい切り身がメッキです。

メアジは姿形はマアジやマルアジに似ていますが、身は一転メッキやシマアジに似ています。

味も大味でマアジやマルアジにはやや劣る感じで、メッキやシマアジに近かったです。

こちらが四種盛りのお刺身丼です。



ツイート(ポスト)内の写真左上がメッキエリア、左下がウルメエリア、右上がメアジエリア、最後に写真右下、丼の真ん中に乗っているのは、前日のボラの焼いた腹身の残りとボラの刺身を叩いたものです。

この、三種、四種、五種盛り的なお刺身丼はお勧めです。

今シーズンは特にですが、高い海水温の影響もあり例年釣れている青魚の群れが少なく、同じ種類の青魚を数釣ることが難しく、釣果に統一感がなく釣れる魚種がバラバラになりがちです。

一つのどんぶりに刺身をまとめることで、見た目的にも良くなりますし、何と言っても一つのどんぶりで食べ比べが出来るので、思いの外気付きが多く食べていても美味い上に面白いです。

アホみたいに毎週行く釣りに、毎回付き合ってくれる家内への感謝の意味で、釣った魚で朝食を作っているので、いつも一人前しか作りませんが、この日の釣果で頑張れば大人二人前くらいは作れます。

宜しければお試し下さい。

2023年9月18日午前7時半頃の北条湾岸壁周辺の様子
2023年9月18日午前7時半頃の花暮岸壁周辺の様子

ここから後半の2日です。

ちょうど、この時期に配信されたニュースでしたので、このタイミングでブログでもアナウンスさせて頂きます。



※時間が経過しますと、ツイート内のニュースのリンクが切れていることがあります。

ツイートの通りで、TwitterからXに変わり、単なる一ユーザとして使っていた私からすると、使いにくさも否めず何度もアカウントを削除しようか迷いましたが、何だかんだ今までお付き合い頂いた方々への思いもあり続けてきましたが、さすがに課金してまで使うほどのものではないと私は思っています。

例え月額数百円でも、お金を払う価値はないと思っており、私はインフルエンサーやYouTuberを目指しているわけではなく、何か皆様の役に立てば…な…くらいで一方的に情報を発信しています。

言い方を変えれば、見たい人は見てね…という感じで、情報を発信することで、自分に対しての何かは求めておらず、無料というところが一番大きく、タダで使えるツールだからこそ多少の手間は惜しまず情報を発信してきました。

アカウントを削除する前に、可能な限りアナウンスは致しますが、課金制になった場合は、何卒ご理解頂きますようよろしくお願い致します。

さて、ここから後半の2日ですが、前半の2日より更に潮回りが悪く、そこにきて相変わらずマヅメ時から日の出後1時間の間に潮止まりのタイミングが重なり、この釣れない状況の通りの釣行となりました。

後半戦初日は、週間天気予報では雨は降らず曇りの予報でしたが、直前になりどんどん雨の予報に変わり結局雨の中釣りを始めました。



午前3時半頃より、釣りの準備を開始し取り敢えずサビキ釣りをしてみましたが、予想通りネンブツダイ以外の気配は感じられず、雨雲が通り過ぎるタイミングとも重なることから、午前4時半から釣りを再開させることにし、それまで車の中で仮眠することにしました。



午前4時半過ぎから釣りを再開しますが、再開した途端に釣れるのは念仏念仏念仏

潮の動きも鈍く魚の気配を感じない…

念仏ラッシュに心が折れ掛かりますが、釣りを再開して15分ほど経った頃、ウルメイワシがヒットします。



潮の動き通りで、この日はここからが長かったです。

時折、ウルメイワシは釣れるものの、念仏、ウルメ、念仏、ウルメの繰り返しで、釣れる頻度はネンブツダイの方が圧倒的に多く、再び念仏ラッシュに心が折れ掛かりますが、サビキ釣りをしないとウルメイワシも釣れません。

これが約1時間続き、ようやくトウゴロウイワシがヒットします。



鼻息荒く泳がせ釣りの仕掛けにトウゴロウイワシをセットしますが、肝心のフィッシュイーターがいません。

逆の言い方をすれば、フィッシュイーター…つまり天敵がいないからトウゴロウイワシはゆっくり食事をすることが出来るので釣れる…ということです。

フィッシュイーターがやって来た時のために、必死にトウゴロウイワシを狙って活餌をストックします。

そんな中、今度はメッキがヒットします。



続けてカスゴ、チャリコ、チダイなどと呼ばれますが、マダイの幼魚がヒットします。



そして、待ちに待ったフィッシュイーター登場ですが…



潮回りが翌日は長潮で、この日は小潮です。

潮回りのサイクルの末端で、潮汐のサイクルの中で一番潮が動かない時です。

この日は完全にこの潮を動きを象徴するような魚の動きで、どの魚も今一つ動きが鈍く、活性が低い状況続きました。

そうこうしていると、ナブラが全く出来なくなり、再びサビキ釣りにアタリが出始めます。

こういう活性が低い時は良く分かるのですが、今シーズンのウルメイワシは群れの数も少ない上にスレが酷いです。

サビキ仕掛けを付けた磯竿の竿先がチョンチョンと小さく動き、竿を持ち上げると針掛かりしていない…

大きく竿がしなるアタリではなく、小刻みなアタリはウルメイワシにサビキ仕掛けを見抜かれていて、サビキ仕掛けのそばまで来て急旋回するように釣り針をかわしている時の動きです。

この日はこの小刻みなアタリが非常に多かったです。

そんな中、竿受けにセットしていた磯竿が根元からしなり、あまりの強烈な引きに、竿受けから磯竿を外せないほどの大きなアタリがあります。

釣れたのは40cmオーバーの巨大なアイゴ。



しばらくすると、今度はキュウセンベラ(メス)がヒット。



根魚であるアイゴや、ハギ系、フグ系、ベラ系などエサ取り名人と呼ばれるような、泳ぎがあまり得意ではなく、同じ場所にずっと居続けるような魚達が釣れること自体が、青魚などの回遊性、且つ大群の群れを作る魚達がいない証なんです。

1時間も同じ釣り座でサビキ釣りをすれば、足下には必然的にアイゴなどの根魚やエサ取り名人系の魚達はアミコマセの臭いで集まって来ます。

ここに青魚などの泳ぐスピードが早く、大群の群れで集まる魚達がいる場合は、どうしても泳ぎと数で根魚達は圧倒され、サビキ仕掛けのそばには近寄れず、遠巻きからおこぼれに預かるような状況になっています。

青魚などの群れが頻繁に回遊して来ない時は、根魚達は自分達のペースでゆっくり食事が出来るので、サビキ仕掛けのそばに寄って来て針掛かりしてしまうということです。

この日はこの後、再びフィッシュイーターが登場こそしましたが、アタックしている様子はなく、ただ泳いでいるだけで食ってくる気配は皆無でした。



2023年9月23日午前8時頃の北条湾岸壁周辺の様子
2023年9月23日午前8時頃の花暮岸壁周辺の様子

この日は、粘っている間にビールに手が出てしまい、少々飲み過ぎもあったかもしれませんが、帰宅後、釣果や釣れた魚をご紹介している写真を撮り忘れ、いきなり兄妹猫のご飯を作り始めてしまいました。



我が家の兄妹猫の朝食はキュウセンベラ、マダイの幼魚、メッキのアラ、トウゴロウイワシを焼いてあげました。

妹猫は普段はカメラの後ろで待機していることが多いのですが、この日は待ちきれなかったのか自ら登場してご飯を食べ始めてしまいました。



人間用はウルメイワシとメッキ、トウゴロウイワシで押し寿司を作りました。



身が白く血合いの色が茶色味掛かっているのがトウゴロウイワシの身で、青魚の身と並べると紅白のコントラストが非常に鮮やかなんです。

ウルメイワシ・トウゴロウイワシ・ギンガメアジの押し寿司


いよいよシルバーウィーク最終日ですが、最終日は先述しました通り長潮で、これぞ長潮…という感じの魚の動きで、正直申し上げまして、北条湾に到着した時点から終始魚が釣れる気配はありませんでした。



未明の時間帯は、ここ最近は定番となりつつある念仏ラッシュです。



この日もここからが長かったです。

潮汐の変化も実感出来ないくらい海面の変化が無く、魚の気配も感じない、非常に静まり返った沼のような北条湾が目の前にあり、魚が釣れる気配を全く感じない状況が約3時間、ネンブツダイ以外何も釣れませんでした。

サビキ仕掛けにアミコマセを付けて海中に投入すれば、途端にネンブツダイは釣れますが、心が折れ掛かった時に釣りのお供が登場。



この子はそこそこネンブツダイを食べてくれるので、何とか釣りを止めずに続けられましたが、やはり釣れるのはネンブツダイのみ。

午前5時半頃、ようやくトウゴロウイワシがヒットしますが、これも普段より20分ほど遅かったです。



続けてウルメイワシもヒットしますが、何れもお世辞にも活性が高いとは言い難く、ダラダラした感じの釣れ方です。



そんなサビキ釣りがほとんど釣れない中、こういう時に限ってフィッシュイーターが普段より早く北条湾内に入って来ました。

シルバーウィーク4日の釣行の中では、一番フィッシュイーターの動きが活発で、今日はもしかしたらイケるかも…という時に肝心の活餌のストックがほとんどありません。



こうなるとお手上げです。

フィッシュイーターが北条湾内にいる限り、まずトウゴロウイワシは釣れません。

大型の魚に限ったお話しではありませんが、サビキ釣りで釣る小魚であっても時合いの時というのは意外と短く、その時を逃すと魚は非常に釣りにくくなります。

そんなこんなでフィッシュイーターの活性も下がり始め、アタックをしなくなりただ泳いでいるだけの状態になってしまいました。



片付けを始め、泳がせ釣りの竿も片付けた際に、活餌が齧られていました。



恐らく、未明の時間帯にいるフィッシュイーターはカマス、明け方以降のフィッシュイーターは青物…と予想しているのですが、この傷の付き方はどちらでもなく、カマスと青物だと説明がつかない傷跡です。

これだけでは、何とも言い難いので魚種を断定した物言いは避けますが、次回からの釣りはこの辺も頭に入れて釣りをしてみます。

魚種が特定出来た場合は、速やかにTwitter(X)にご報告させて頂きます。



シルバーウィーク最終日は一番悲惨な感じになってしまい、この日は人間用の魚料理はありません。

兄妹猫の朝食はトウゴロウイワシとウルメイワシを焼いてあげました。



夕食はウルメイワシのみを焼いてあげたのですが、今の時期のウルメイワシは美味しいですからね、兄猫の気持ちも分かりますが、この日はとうとう我慢し切れず妹猫がまだ食べているにも関わらず、シレッと横から入り込み妹猫のご飯を食べ始めてしまいました。



最後までお読み頂きありがとうございました。

釣行を優先し、ブログを書く時間を取らなかったので、4日の釣行をまとめて記事にさせて頂きましたが、次回からは1回1回の釣行を記事になるべく簡潔にまとめ、今まで通りの記事に戻します。

未だに、異常な海水の温度の影響は否めませんが、今まで神奈川では釣れなかった魚の釣果なども確認出来ており、次第に海水の温度も安定してくると思います。

例年より1ヶ月ほど早く始まった、青物ラッシュも頻繁に青物が北条湾内に入って来ているので、今シーズンはまだショゴ(カンパチ)を2本しか上げられていませんので、ここを最重要課題としてしばらく釣りに励みたいと思います。

【参考】
明け方にメッキ入れ食い&今シーズン初の青物をGET!(2023年9月3日)
前週に続きメッキ入れ食い&2週連続でショゴをGET!(2023年9月10日)

次回は大潮と久しぶりに潮が良く動く日に釣りが出来そうです。

また、ご報告させて頂きます。

2023年9月24日午前7時半頃の北条湾岸壁周辺の様子
2023年9月24日午前7時半頃の花暮岸壁周辺の様子

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Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  サビキ  北条湾  泳がせ  メッキ  ショゴ  ギンガメアジ  カンパチ  青物  

【三崎港・北条湾】前週に続きメッキ入れ食い&2週連続でショゴをGET!(2023年9月10日)

こんにちは。

今回は徐々に海水温が下がりつつあるものの、依然異常な海水温だった時の影響が地味に残り、例年のような釣り易さは戻っていませんが、タイトルにありますようにサビキ釣りメッキギンガメアジ)が好調だったことや、二週続けてショゴカンパチ)の釣果が確認出来たことから、これから断然面白くなるショゴを釣った泳がせ釣りについて、後半で詳しくお話しをさせて頂きたいと思います。

まずは、この日の釣行を見ていきたいと思います。

ここ三週間ほど、未明の時間帯に恐らくトウゴロウイワシを狙っている、未確認のフィッシュイーターが存在します。

ナブラの出来方、アタックの仕方、この辺を良く観察していますと、一見するとイカの類のようにも思えるのですが、イカであればアタックした時に説明のつかない波が出来たり、逆に魚のフィッシュイーターであれば、サイズは然程大きくないフィッシュイーターではないか…ある程度的を絞り、都度狙って釣りはしているものの、今のところ釣り上げることが出来ていません。

日の出後にここ数週間姿を現わす、青物の群れだけを狙うのであれば、シャカリキになって未明の時間帯から釣りをしなくても良いのですが、この未明の時間帯に北条湾内にいる未確認のフィッシュイーターの正体を突き止めるべく、この日は午前2時半頃に北条湾に到着しました。

前回、今シーズン初の青物ショゴをGET!した時の潮回りは中潮でしたが、この日の潮回りは長潮ではないだけマシですが、非常に潮の動きが鈍い若潮です。

魚の動きが鈍いことは、ある程度予想して来ましたが、未明の時間帯は予想の遥か上をいく厳しさで、例年の今の時期であればサビキ釣りも好調なはずで、プラスα他の釣りでも何がしかの魚が釣れる時期、且つボウズという状況はほぼ100%有り得ない時期ですが、この日は釣りの途中で本気でボウズを覚悟する厳しさでした。



唯一良かったことは、台風の影響はほとんど無かったと思われますが、それでも海水温が前回の釣行時よりも1度下がって25度。

今後、北条湾内の海水温が順調に24度~26度くらいをキープしてくれると、例年並みに青魚や青物が頻繁に湾内に入って来てくれるようになり、もっと釣果を得やすい状況になっていくと思われます。

潮回りが若潮で、潮の動きが鈍いことは承知していましたが、この前回よりも更に1度海水温が下がったことに、過剰な期待をし鼻息荒く大急ぎで釣りを開始します。

そして、今シーズンのド定番ですが、第一投目からネンブツダイがヒットします。



ヒットもへったくれもなく、足下を覗けば暗くてもハッキリ分かるレベルの数の群れで、ネンブツダイが待ち受けています。

そこにアミコマセを付けたサビキ仕掛けを投入すれば、釣れるのは誰でも想像に難しくない状況です。

しばらくすると、サビキ仕掛けを付けた竿にアタリが全くなくなり、ネンブツダイも釣れなくなります。

ん??

家内に…

なんだ?なんで念仏のアタリが止まったんだ??

すると…

竿受けに竿を置く前に念仏が釣れちゃうし、針から外すのが面倒臭い…と。

いや、いや、いや今日はダメ、釣りして…

少し離れた所にトウゴロウイワシの群れがいるから、トウゴロウイワシを釣ってくれ…と頼みます。

膝が痛いポンコツのオッサンもポンコツなりにサビキ釣りに参戦しますが、ここから地獄の数時間が始まるとは、この時は夢にも思いませんでした。



力無く揺れる竿先…

潜ることもせず、走ることもしないアタリ…

ネンブツダイのアタリは一瞬で分かってしまうので、竿先が動く度に溜息が出ます。

しばらくすると、先ほど岸から少し離れた所に、無数に波紋が出来、かなりの数がいたと思われるトウゴロウイワシの群れが静かになってしまいます。



気力を振り絞り、念仏ラッシュでやる気が出ない自分を、ツイート(ポスト)することで誤魔化し始めます。



それでも状況は変わらず、相変わらず入れ食い状態のネンブツダイに嫌気がさしてきます。



とうとう心が折れ掛かります。w



この時点で、釣りを開始してから2時間強経っていました。

完全にマヅメ時に突入しており、日の出の時刻まであと30分という状況です。

今シーズンの傾向から、この辺りでウルメイワシやトウゴロウイワシが釣れ始めてもおかしくはありませんが、この日はとにかく、念仏念仏念仏

今まではネンブツダイ以外の釣果がありましたが、ネンブツダイ以外何も釣れない状況で、今シーズン初の日の出の時刻を迎えます。

終わった…

ネンブツダイが釣れたものの、完全にボウズと変わらない悲惨な釣果…

今更、ネンブツダイをストックし、兄妹猫用に持ち帰るのも癪に障る…

今日は何も釣れませんでした…チャンチャン!で良いか…

日の出の時刻を過ぎ、海水温等々で厳しい釣行が続きましたが、こんなに動きがないことは今までなかったので、原因はすぐには分かりませんでしたが、原因を考えながら一服し、完敗を認め頃合いを見て片付けを始めようと思っていました。

泳がせ釣りしかりですが、未明にいるフィッシュイーターも恐らく狙っているのはトウゴロウイワシ。

肝心の活餌のトウゴロウイワシの釣果がゼロでは話になりません。

青物の群れが北条湾内に入って来ている様子も皆無。

重い腰を上げて片付けを開始しようとしたその時、明らかにネンブツダイでもトウゴロウイワシでもないアタリがありました。

咄嗟に竿を持ち引き上げると…



ん…

だいぶ、今日は時間が遅いけど、この後来る(他の青魚や青物)かもな…

家内に…

もう少し釣りしよう…全てのサビキ仕掛けのコマセを付け直してくれ…と頼みます。

ウルメイワシが釣れて10分ほど、ウルメイワシに混じってメッキがヒットします。



未明からの悲惨な念仏ラッシュはなんだったのか…と思うほど、ここから怒涛のメッキラッシュに突入します。

前回の釣行時に、メッキはシラススキンのサビキ仕掛けは一度も食ってきませんでした。

この日は、圧倒的にトリックサビキに食ってきますが、一応シラススキンのサビキ仕掛けにも反応はありました。

ただ、歴然とトリックサビキの方が有効で、この日もメッキのアタリは強烈なので、ハリスが切れてバラしは連発してしまいました。

そして、メッキラッシュの最中だったので、動画を撮り忘れてしまいましたが、メッキに混じって3匹だけトウゴロウイワシが釣れました。

トウゴロウイワシが3匹釣れ、猛ダッシュで泳がせ釣りを開始しますが、如何せんトウゴロウイワシは釣りにくく、釣りを止めるまでに釣れたのはこの時の3匹だけ。

活餌のストックはゼロ。

何とか活餌のトウゴロウイワシを釣ろうと奔走しますが、釣れるのはメッキばかり…

嬉しいのか、嬉しくないのか分からない状況の中、主役の青物の群れが北条湾内に姿を見せ、派手なナブラを作り始めます。


青物の群れがトウゴロウイワシの群れを追い回し始めると、ある意味当然のことですが、メッキの食いが急に渋くなっていきます。



ナブラを作りながら、私が泳がせ釣りの仕掛けを投げ込んである辺りにも、青物がの群れが回って来ていました。

そもそも、私の膝が痛む理由は前回の釣行記事の冒頭でご説明させて頂きましたが、この日も湿度が高く陽も昇り気温も上昇し膝の痛みが限界に近くなっていきます。



膝が痛い…

しかし、目の前で食うか食われるかの死闘を見せつけられると、膝の痛みより釣りバカの血が騒いでしまいます。



相変わらず青物の群れはトウゴロウイワシを追い回しています。

あぁぁぁぁ…そろそろ…膝が…

ダメだ…

今日はもう帰…

泳がせ釣りの仕掛けを付けた竿の道糸が激しく揺れ、竿先もビンビン揺れています。

かなり至近距離にフィッシュイーターが近寄って来た証で、ロックオンされれば一気に竿が持って行かれる…

しばらくすると、揺れは収まりますが、地味に道糸が動いています。

大丈夫だ…

活餌のトウゴロウイワシは生きているし、まだ活餌として機能するはず…

でも、膝が…

この時点では、サビキ釣りにはアタリは全くなく、北条湾内を縦横無尽に暴れ回るフィッシュイーターの影響で、小魚達は自分達の食事どころではなくなっていました。

活餌のストックもない…

投げ込んである活餌のみ…

確率から言えば、青物が釣れる確率はかない低いです。

しかし、泳がせ釣りの活餌のそばにもフィッシュイーターは寄って来ています。

取り敢えず、この日のサビキ釣りは終了とし、サビキ釣りをしていた道具から片付けを開始しました。

一通り片付けも終わり、あとは泳がせ釣りの竿を片付けるだけ。

この時点で、青物の群れはまだトウゴロウイワシを追い回していました。

今日はしつこいな…青物…

青物の群れが北条湾内から出て行ってくれれば、気持ち良く踏ん切りも付くのに、よりによって膝が痛い時に限って出て行きません。

とうとう、痛み止めと称しビールに手が伸びます。

状況や泳がせている時間からしても、いい加減活餌のトウゴロウイワシも力尽きる限界が近いはずです。

家内に…6時半の時点で食ってこなかったら帰ろう…こう告げ、家内と二人泳がせ釣りの竿を見つつ、迫力ある自然界の食うか食われるかの死闘を眺めていました。

すると…

泳がせ釣りの仕掛けを付けた竿が跳ね上がります!

キターーーーーッ!!

竿を持ち一気に合わせますが…

ん??

なんか…軽い…

縦横無尽に走るには走るけど、軽いし抜けるサイズだな…



釣れたのは前回の釣行時に釣れたショゴカンパチの若魚)と、ほぼ同サイズのショゴでした。

ナブラの出来方や、北条湾内にいる他の小魚の動きなどから、サイズの大きな魚と予想していましたが、結果としてショゴの群れの数が多かったものと思われます。

前回の釣行時も、今回も未明から日の出以降のフィッシュイーターの動きなどはほぼ同じで、活餌に使っているトウゴロウイワシからすると、常に天敵だらけで気が抜ける時間がほとんどないので、非常に釣りにくい状況になっています。

前回の釣行時はトウゴロウイワシは6匹、この日は3匹しか釣れませんでした。

いくらエサ持ちが良いと言われるトウゴロウイワシでも、釣り針を掛けられ常に天敵の前に晒されれば限界もあり、やはり弱るのも早く最悪は絶命してしまいます。

理想は定期的に活餌は元気の良いものに付け替え、活餌の様子を確認しながら釣りをすることですが、肝心の活餌が無いのであれば当然ながら出来る範囲は限られてしまいます。

前回、今回ともに数少ない活餌で、ショゴとは言え青物をGET出来たことは奇跡に近いです。

ブログでは、特に今の時期からの、北条湾での青物ラッシュ時は、活餌を現地調達での釣りの難しさなどのお話しをさせて頂いております。

活餌を現地で調達するメリットは、各釣り場に現れるフィッシュイーターが、実際にその場所で捕食しているエサを使うことにあり、ルアーや実際には捕食していない生きた魚を購入して釣りをするより圧倒的に食いが良くなることです。

しかし、前述しました通り、どれだけ魚の活性が上がり易い状況でも、フィッシュイーターが近くにいる場合は、トウゴロウイワシ達も自分達がメシを食っている場合ではなく、まず逃げなければならないのでトウゴロウイワシ自体が釣れません。

こうなりますと、あとは少ない活餌を如何に有効に活用するか…という点が重要になってきます。

今回は、ここから今更聞けない泳がせ釣りの基本…的なお話しと活餌について少しお話しさせて頂きます。

そして、今回この記事でお話しさせて頂きます泳がせ釣りにつきましては、あくまで北条湾という釣り場に限ったお話しをさせて頂きます。

一言で「泳がせ」と言いましても、生きた小魚をエサにして釣る釣りは広義で言えば全て泳がせ釣りになります。

マゴチなどを狙う際の、所謂「食わせ」「飲ませ」などの、主に親針と孫針が付いた仕掛けで釣る釣りも、活餌を使いますので泳がせ釣りです。

活餌が泳ぐことが出来る層を固定した釣り方(船釣りなどに多い)の釣りも、生きた魚をエサにする場合は泳がせ釣りになります。

ビギナーの方は特に重要なんですが、仮に初めて泳がせ釣りをしようと思って釣り具店に行っても、みんな「泳がせ」と書いてあるけど、微妙に仕掛けが異なる…こういうことが多々あると思います。

前述しました通り、生きた魚をエサにする場合は、どれも泳がせ釣りで間違いはなく、ハッキリした定義があるわけでもなく、むしろ釣り具メーカーが仕掛けの名称を決め、それを何とかく釣り師達が使っている…こんな感じのことが多いです。

ちなみに、良く聞く「青魚」「青物」「根魚」なども、分類学上の正式な呼び名ではなく、漁業者や釣りをする人が何となく分けて呼んでいる名称で、正式なものではありません。

このように、釣りの仕掛けに関することは、正式な名称が無い…と言って過言ではなく、しっかりと購入する仕掛けがどういう仕掛けなのか理解した上で購入することをお勧め致します。

手前味噌で恐縮ですが、私は釣り針と糸があれば現地で仕掛けを作ることが出来ますが、多くの方はそうではないと思います。

そして、北条湾で泳がせ釣りをする場合は、「エレベーター式」と言う泳がせ釣りの仕掛けを購入して下さい。

私が好んで購入している、もちろん実績もある仕掛けは以下の仕掛けです。

エレベーター式の泳がせ釣りの仕掛け
【表】

エレベーター式の泳がせ釣りの仕掛け
【裏】


ちなみにこれは変え針用なので、仕掛けそのものはセットされていませんので、最初に買う際は仕掛けもセットのものを購入して下さい。

裏面の説明をご覧頂くとお分かり頂けますが、エレベーター式の特徴は、活餌が常にフリーの状態、つまり一定の層(水深)に固定されず、活餌そのものが本来泳いでいる層を泳げることです。

例えば、この日釣れたショゴ。

自分達(ショゴ)が好む層(水深)を泳いでいる小魚だけを捕食しているのではなく、自分達が食べたい(捕食したい)魚がいる層に自らが出向きアタックを繰り返します。

可能な限り、活餌のトウゴロウイワシをフラットな状態にさせてあげることが一番肝要です。

エレベーター式の泳がせ釣りの場合、まず捨てオモリを付け、オモリだけを海へ投げ入れます。

糸ふけ(道糸の弛み)を取り除いたら、竿先から道糸に活餌を付けた釣り針(ハリスと針、活餌)を付け、そのまま海中に活餌を放します。

その後、竿を持ちある程度の距離まで、活餌を送り出し、あとは活餌次第で泳がせておきます。

釣りそのものは、至ってシンプルで簡単なんですが、エレベーター式の泳がせ釣りの場合、フィッシュイーターがヒットしても、そもそも活餌がフリーの状態なので、捨てオモリが付いているヨリモドシの位置まで活餌が付いたハリスが到達しないと合わせることが出来ず、フィッシュイーターが活餌を食うのが浅いと針掛かりさせることが難しくバラしに繋がります。

慣れないと、アタリが派手なので、アタリがあった時点でテンパり、合わせることを忘れがちなんですが、アタリがあった際は竿を大きく合わせる前に、重さを感じるところまでダッシュで道糸を巻き上げて下さい。

ガン!と重さを感じたら力一杯一度合わせます。

この時点で、軽くなった場合は、フィッシュイーターの食いが浅く針掛かりしていません。

同じくこの時点で合わせ、重さを感じた場合は針が掛かっていますので、あとは上手く魚をコントロールして足下まで手繰り寄せます。

魚のフィッシュイーターの場合は、マゴチや根魚系の魚以外、青物やシーバスなどは自らの口に入らない獲物はほとんど捕食しませんので、たいてい丸飲みで釣り針ごと活餌を飲み込んでいることが多いので、焦らずにしっかりと合わせて下さい。

ショゴが飲み込んだ釣り針


少々分かりにくくて申し訳ありませんが、上記の写真はショゴの頭(カシラ)を兄妹猫用に解体している時に出てきた釣り針です。

下のメッキが邪魔ですが、釣り針が刺さっているのが、所謂カマの部位で、人間で言う喉から食道、胃の一歩手前くらいまで釣り針ごと活餌を飲み込んでおり、合わせた際に引っ張られて食道を貫通しカマの部分に刺さったものと思われます。

ここまで釣り針を飲み込んでいれば、そうそう簡単に釣り針だけが口から出てくることはありません。

そして、青物やシーバスなどのように、活餌を丸飲みにし、且つ追い回す捕食の仕方、つまり泳ぐスピードで勝り、追い付いて獲物を捕らえる魚の場合は、活餌に釣り針を付ける際に、鼻掛けにすることをお勧め致します。

必ずしも真後ろから活餌を襲うわけではありませんが、基本的な捕食のスタイルとしては後方から活餌を襲います。

鼻掛け以外にも、活餌に釣り針を付ける際は背掛けなど、様々な付け方がありますが、仮に背掛けの場合、当然活餌の背ビレ付近に釣り針が刺さっているということは、ハリスも同じ付近にあるということになり、フィッシュイーターが活餌を丸飲みにしようとした際に、ハリスが邪魔になり活餌の食いが浅くなり上手く針掛かりしないことがあります。

口を開いてみると良く分かるのですが、青物も口は大きいのですが、開く角度が狭く、仮にハタなどの口は口を全開で開くと開く角度が広いことが分かると思います。

活餌にとって鼻掛けの場合は、所謂「顔」に釣り針を刺すのと変わらず、顔には眼球、口、エラ、脳など生きる上での重要な器官や神経が集中しているので、負担が大きく弱り易いです。

一方、背掛けの場合は、背ビレ付近に釣り針を刺しますので、致命的なダメージを負うこともなく、比較的活餌にとっては負担が少なくて済みますので、エサ持ちが良くなります。

仮定のお話しになりますが、仮に成魚サイズのカンパチ、ブリを15cmほどのメッキを活餌に狙う…

こういった場合は、活餌の体高が高いですが、圧倒的にフィッシュイーターの口の大きさの方が勝りますので背掛けでも問題ありませんし、エサ持ちを良くする意味でも背掛けをお勧め致します。

どういう体形の魚を活餌にするのか…

活餌のサイズ…

狙うフィッシュイーターの種類…

フィッシュイーターのサイズ…

鼻掛けの長所は、フィッシュイーターが活餌を飲み込み易いこと…

背掛けの長所は、活餌に負担が掛かりにくいため、エサ持ちが良いこと…

前回の釣行も、この日も活餌の確保には手を焼き、ギリギリの数の中で釣りをしていました。

余るほと活餌を用意した上で、いざフィッシュイーターとの対決…という状況になるわけではありませんので、これらを踏まえて都度都度臨機応変に対応して釣りをすることをお勧め致します。

そして、トウゴロウイワシを活餌にし、実際に鼻掛けの場合のエサの付け方ですが、以下のツイートは「泳がせ」釣りの仕掛けにエサを付けているのではなく、マゴチ狙いの孫針が付いた「飲ませ」の仕掛けにトウゴロウイワシを付けています。

泳がせ釣りの仕掛けに、トウゴロウイワシを付ける動画が無かったもので、代用ではありますが、親針(口に掛けている釣り針)の付け方と泳がせ釣りでの鼻掛けも同じ方法です。



わざと、何度かトウゴロウイワシの口を開いているのですが、折り畳まれている薄い唇のような口がありますが、この薄い部分ではなく、もう少し奥に少し堅い軟骨がありますので、その軟骨に釣り針を通します。

あまり、奥に釣り針を刺し過ぎると、目の周りには神経も集中しており、その先は脳です。

これらにダメージを与えてしまいますと、すぐにトウゴロウイワシが力尽きてしまいますので、注意して釣り針を刺して下さい。

また、中々釣り針が刺せず、モタついていても同様にトウゴロウイワシが弱ります。

釣り針を刺す際は、トウゴロウイワシは優しく掴み、短時間で手際よく釣り針を刺し、釣り針を刺したら一度バケツに戻します。

釣り針を付ける際に、当たり前ですが海水からトウゴロウイワシを出しているということは、トウゴロウイワシは呼吸が出来ていません。

これも魚が弱る切っ掛けになってしまいますので、一度バケツに戻しある程度復活したらハリスを持ち、泳がせ釣りの仕掛けに取り付けて下さい。

そして、ここからが釣れる人と釣れない人を大きく左右することなんですが、一度泳がせ釣りの仕掛けに活餌を付けて海へ放すと、その後海の中で元気に活餌のトウゴロウイワシが泳いでいるのか、力尽きているのか分からないと思います。

活餌の状態を確認するために、頻繁に仕掛けを上げていれば、どんどん活餌は弱り使い物にならなくなってしまいます。

基本的には、この活餌の確認作業は余程のことがない限りしない方が無難です。

釣り針の刺し方一つからそうなんですが、活餌には必要以上に負担を掛けず、出来るだけ元気な状態を保つことを最優先することが、泳がせ釣りで結果を出す一番の近道です。

では、どうやって活餌の状態を把握するのか…

それは、道糸の動きを良く観察することです。

エレベーター式の泳がせ釣りの場合、まず捨てオモリだけを付けた仕掛けを投げ入れ、その後活餌を付けたハリスを付けて活餌を海へ放します。

活餌を海に放したら、糸フケをキチンと取り除き、ピンと張っていなくても良いので、ある程度道糸が張っている状態を常に保ちます。

風が強い時などは、特に道糸が弛み易いので、弛みが出た場合は都度道糸を張り直して下さい。

道糸が張った状態であれば、活餌が元気に泳いでいれば道糸が頻繁に動きます。

これで、元気なのか力尽きているのかを確認します。

活餌自身が恐怖を感じる範囲にフィッシュイーターが近付いてくると道糸の揺れが大きくなります。

概ね、この状態になると、道糸がその後尋常じゃない動きに変わり、ロックオンされると誰が見ても分かるくらい激しく揺れます。

一度活餌を付けて泳がせ釣りをセットしたら、頻度高く道糸を注視し変化をくまなくチェックすることをお勧め致します。

少々語弊のある言い方になってしまいますが、北条湾は非常に狭い湾なので、あの場所にエサとなるトウゴロウイワシがいて、それを狙うフィッシュイーターもいて、活餌にトウゴロウイワシを使っていれば釣れない事の方がおかしいくらいなんです。

その状況で釣れない人はなぜ釣れないのか…

原因の大半は活餌が力尽きていることに気付いていないか、何らかの原因でフィッシュイーターにガン無視されているか…です。

青物などは特にそうですが、フィッシュイーター達がある程度の数の群れで、トウゴロウイワシなどの群れを追い回すのは、群れから遅れを取ったりはぐれたりする個体を待っています。

活餌のトウゴロウイワシがある程度元気であれば、そもそも自由を奪われているわけですから、フィッシュイーターからすれば恰好の的です。(はぐれた個体と認識します)

食ってこないことの方がおかしいんです。

活餌をたくさん釣ることも、もちろん重要なんですが、それよりも重要なことが活餌をしっかりと管理することです。

これさえしっかり出来ていれば、今シーズン特にスレが酷い、ウルメイワシをサビキ釣りで釣ることより、泳がせ釣りで青物を釣る方が簡単です。

そして、最後にこの解説をさせて頂きたいのですが…



自作などの仕掛けではなく、釣り具メーカーが作った仕掛けですので、そもそも間違いがある…と、普通はあまり思わないと思いますので、どんな仕掛けでも自分で加工などせずそのまま使うことが多いと思います。

しかし、泳がせ釣りの仕掛けの場合は、「泳がせ」で括られる釣りの範囲が広いことなどもあり、そのまま使うと釣れるはずの青物が、釣れない釣りまっしぐら…になっていることが多々あるんです。

では、何がダメなのか…ポイントはハリスに付いている「フック」です。

まずは、以下の写真をご覧下さい。

泳がせ釣りに使うフック


写真の一番右のフックはヨリモドシが付いていませんが、そこに意味はないので無視して下さい。

右側のフックは、フックそのものの強度が高く、フックが壊れにくく外れにくいフックです。

大物釣りの仕掛けなどには多用されており、確かに魚の引きなどが強烈でも破損したり外れたりした経験はありません。

左側二つのフックはオーソドックスなフックで、様々な仕掛けに多用されていると思います。

そして、この3つのフックは実際に購入した泳がせ釣りの仕掛けに付いていたものです。

一番右のフックは、仕掛けの台紙に大物釣りを連想させる文言も記されていたために、大物用でこのフックを使用していたものと思われるん…ですが…

今回の、泳がせ釣りについての解説は、あくまで北条湾に限ったお話しということで、少なくとも一番右のフックが一番使えません。

真ん中のフックも地味にダメ…

最適なフックは一番左です。

一番右のフックがなぜダメかと言いますと、返しのように折れ曲がったフックが穴に入ることでロックされる…これ自体はフックが外れることもなく、また一本の金属を折り曲げて作ってありますので強度は抜群です。

しかし、その折れ曲がった先端が道糸に絡み易くなります。

真ん中のフックは、一番右同様に鋭角に折れ曲がっている部分があります。

この鋭角に折れ曲がった角に、道糸が集中しやはり道糸自体が絡み易くなります。

一番左のフックは、弧を描くような形をしており、一番道糸に絡みにくく、飛ばしウキなどウキ釣りで使うフックとしては一番多用されていると思います。

想像してみて下さい…

活餌が恐怖を感じる距離にフィッシュイーターがいたとすれば、全力で逃げようとしますよね?

北条湾は狭い湾ですので、至近距離に仮にフィッシュイーターの側が活餌に気付いていなくとも、活餌が恐怖を感じる距離にフィッシュイーターが来る確率が非常に高いです。

何度も暴れていれば、ハリスの動きも様々な方向、角度に持っていかれます。

強度なども重要なんですが、先述しました通り活餌に不必要なストレスを掛けない、出来る限り自然な状態で泳がせる…こういったことが肝要で、実は一度活餌が暴れて道糸にハリスが絡み、活餌は生きているけどフィッシュイーターからは警戒される状態になっていた…これが先述しました「何らかの原因でフィッシュイーターにガン無視されているか…」です。

泳がせ釣りを実際に北条湾でしかことがある方ですと、活餌は生きているけど仕掛けがグチャグチャになっていた…こういう経験がある方もいらっしゃると思います。

私も常に好んでいる泳がせ釣りの仕掛けが手に入るわけでもなく、違う泳がせ釣りの仕掛けを購入することもあります。

この時に、先ほどのフックが弧を描いている形をしているフックでない場合は、全て事前に取り替えています。

今シーズンは、異常に高い海水温の影響が地味に今でも残っており、青物の釣果は確認出来ていますが、活餌の確保が非常に困難な状況です。

少ない活餌を有効に活用する意味でも、こういったところまで思いを巡らせて活餌が元気で泳げるように対策を講じることをお勧め致します。

また、ベストなハリスの長さは「半ヒロ※」です。

※一ヒロ(ヒトヒロ)大人が両腕を伸ばした長さ。半ヒロ=大人が片腕を伸ばした長さ。

ハリスが短か過ぎても、活餌の動きが不自然になります。

逆に長過ぎると、今度は道糸と絡み易くなります。

釣りは意外と奥が深く、ただ針にエサを付けて海に沈めておけば魚は釣れる…というものでもなく、試行錯誤しながら魚との知恵比べを楽しんで頂ければと思います。

そして、この日はようやく平年並みの海水の温度に戻り、海水温は25度でしたが、まだ若干異常に高かった海水温の影響が残っているな…と感じました。

フィッシュイーターが頻繁に入れ替わったり、この日の潮回りが若潮と、潮の動きが鈍い潮回りだったこともありますが、青魚の群れが北条湾内に滞在する時間が短いことや、活性が上がりにくい雰囲気を感じました。

9月も中旬に差し掛かり、ここ三週間ほどは釣りに行く度に1度ずつ海水の温度も下がってきていますので、このまま順調に前回の釣行時と同じ温度でも問題ありませんので、海水の温度が上がりさえしなければ10月の頭には魚達の動きも例年と同じようになってくると思われます。

海の中の変化は、単に海水の温度だけが見た目的には例年と同じになっても、今シーズンは一番高い温度で29度まで上がり、この異常に高い海水の温度を嫌って寄り付かなくなった群れや、海水温の上昇で様々な変化も生まれ、こういったこと全てが元に戻るのには時間が掛かります。

ここ数週間、メッキ(ギンガメアジ)の釣果が好調なことも、この海水温の高さの影響ではないかと考えています。

メッキは北海道を除く、日本全国の沿岸部に生息する魚ですが、比較的暖かい海水を好みます。

例年、真夏の7月辺りから9月くらいまで釣れることがありますが、今シーズンのように入れ食いになることは稀で、今シーズンはかなりの数の群れが北条湾内に入って来ていると思われます。

それとは対照的に、北条湾のサビキ釣りでの代表格と言って過言ではないウルメイワシは、今シーズンはこの高い海水の温度を嫌いマヅメ時の極僅かな時間しか北条湾内に入って来ません。

完全に去年の同じ時期とは真逆になっており、去年はウルメイワシが入れ食いになることは多々ありましたが、メッキが入れ食いになることはなく、今シーズンはこれが完全に逆になっています。

こういうことを踏まえますと、海水の温度は元に戻りつつありますが、依然北条湾の入口付近の釣り座の方が、青物、青魚共に釣り易いと思われます。

この日の釣果はこんな感じになりました。

2023年9月10日 北条湾釣行 釣果


こちらはこの日釣れた魚種です。

2023年9月10日 北条湾釣行 釣れた魚種


一番上がショゴ(カンパチの若魚)、左下がメッキ(ギンガメアジ)、右上がウルメイワシ、その下がトウゴロウイワシです。

ショゴが30cm強、メッキが20cm強、ウルメイワシが18cmほどです。

この日はショゴとメッキ、そこにウルメイワシ、あまり北条湾では揃わない面々なので、兄妹猫と人間と仲良く分けて食べることにしました。

人間用は、お刺身に出来るサイズの各魚をもらい、刺身には厳しいサイズ+刺身にした魚のアラを兄妹猫には焼いてあげることにしました。

まずは兄妹猫の朝食ですが、メッキ、ウルメイワシ、活餌に使っていて力尽きてしまったトウゴロウイワシを焼いてあげました。



メッキは元々脂感の少ない魚ですが、晩秋に釣れるメッキはそこそこ脂ものり、個人的には秋以降のメッキは好きなんですが、どうやら我が家の妹猫は、夏場の脂感のないメッキにハマってしまったようで、ここ数週間はメッキがご飯に入っているとまずご飯を残しません。

健気に大人しく妹猫が食べ終わるのを待つ兄猫ですが、いつも何も残っていないので少々不憫に思えてしまいます。w



変わって、兄妹猫の夕食ですが、これは美味かったと思います。



朝食時よりキレイにお皿の肉片を舐め取った妹猫…

「洗った皿??」バリに何もないお皿を眺めしばし呆然とする兄猫…

さすがに、少々可哀そうだったので、追加で焼いた魚の身をシレッと皿に置いてみました。w



満足してくれたようで何よりです。

ちなみに、翌朝の朝食も猫缶などを追加しなくても大丈夫なくらい身が取れました。

そして、人間用ですが、贅沢に今回は握り寿司を作ってみました。

こちらがショゴとメッキの握り寿司です。

素人が握った握り寿司なので、見た目が不格好なのはご容赦下さい。

ショゴとメッキの握り寿司

ショゴとメッキの握り寿司

ショゴとメッキの握り寿司


こちらは握り寿司がウルメイワシ、軍艦巻きがショゴの中落ちを叩いたものです。

ウルメイワシの握り寿司とショゴの中落ちの軍艦巻き

ウルメの握りとショゴの軍艦巻き

ウルメイワシの握り寿司とショゴの中落ちの軍艦巻き


ショゴの中落ちの軍艦巻きはマジで絶品でした。

カンパチ系のショゴに対して、ブリ系ですとワカシくらいなんですが、カンパチは若魚でも本当に味が濃くて、絶妙な脂感もありどのサイズのカンパチを食べても激ウマなんですよね。

対して、ワカシですと今の時期は特にですが、脂感もなく少々身も硬く不味くはないですが、唸るほど美味くもない…

贅沢な話ですが、これから11月くらいまでは、例年ですと青魚、青物共にラッシュ、ラッシュ、ラッシュで青物ラッシュで楽しませてくれると思うと、一年の中で一番日曜日が待ち遠しく、ハッキリ言って仕事なんかしている場合ではないですね。w

二週連続でショゴを上げ、他の青物もいるかもしれませんが、大半の青物の群れがショゴだと思われますので、次回の泳がせ釣りは家内に全てやってもらおうと思っています。

家内も少しずつ、大きな魚を釣り上げることにも慣れ、その引きなども楽しめるようになってきているのですが、やはり未だに青物などの引き+走られるとどうしてもテンパりバラすので私が釣り上げていました。

動画なども撮り、臨場感のあるリアルな情報がご提供出来るよう、次回も頑張ります。

次回は中潮と潮回りは悪くありません。

Twitter(X)でのライブ配信は、定点で今までは一箇所でしたが、今シーズンの青物が釣れる時期に限り、青物狙いの竿を定点で撮るライブ配信を行おうと思っています。

釣れるか分からない竿のライブ配信をずっと見ているわけにもいかないと思いますが、記録には残り後から見返すことが出来ますので、こちらの配信も宜しければご覧下さい。

また、ご報告させて頂きます。

2023年9月10日午前7時頃の北条湾岸壁周辺の様子
2023年9月10日午前7時頃の花暮岸壁周辺の様子

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釣行時リアルタイムで更新・釣り専用Twitter(X)アカウント(ライブ配信も行っております)

トリックサビキでのサビキ釣りのやり方(動画)

ツイート内の釣り場につきまして

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釣り場のゴミと北条湾にいる動物について

釣行時のライブ配信につきまして

他の釣り場との違い・北条湾という釣り場の特徴




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【三崎港・北条湾】明け方にメッキ入れ食い&今シーズン初の青物をGET!(2023年9月3日)

こんにちは。

冒頭から釣りとは直接関係ない話で恐縮ですが、私は10代の頃に単車に乗っていて転び、その際に右ひざのお皿を割ってしまいました。

30代半ばを過ぎた辺りから、毎年梅雨の時期なると湿度が高い日が続くことが多く、その時期だけ地味に右ひざに痛みが出るようになりました。

今年はこの古傷が高い気温と高い湿度の影響で、梅雨を過ぎても痛みが治まらず、歳の影響もあるとは思いますが、過去にないくらい痛みが出ることがあり、この日の釣行前日はとうとう右足を引きずるようになってしまい、釣りに行く事を断念しようか迷っていました。

特にサビキ釣りは、入れ食いになろうものなら、忙しなく竿を上げ下げしなくてはならず、しゃがむことも多く、最悪バランスを崩して海に転落…こういったこともないとは言い切れません。

2023年の今年50歳になり、悲しくも歳を痛感することが多く、安全面からもいろいろ考えましたが、この日は月齢的にも満月寄りの中潮で、私が良く釣りに行く時間帯に潮が上げ潮で大きく動き、マヅメ時とも被ります。

ここまで好条件が重なることも、通年を通して毎週釣りに行っている私でも滅多に遭遇することがありません。

結果として、サビキ釣りは基本的に家内に任せ、恐らく使い物にならない私はサビキ釣り以外の釣りをする…こういう感じで釣りに行くことにしました。

この日は午前0時半の干潮での潮止まり以降、上げ潮に転じ午前2:20頃より大きく潮が動き出す感じでした。

午前2時過ぎに北条湾に到着し、釣りの準備に取り掛かりました。



高速道路ではさすがにありませんでしたが、三浦縦貫道から一般道に入ると、走行しているにも関わらず、フロントガラスが曇るレベルでの湿度の高さ。

自宅や車など、エアコンが効いており、湿度が低い場所に居れば膝の痛みも然程出ませんが、一旦外に出るとじわじわと痛みが増してきます。

走行していてフロントガラスが曇る状況では、ほぼ湿度は90%超えは確実…

その曇るフロントガラスを見ているだけで、膝が痛くなりそうでした。

釣りの準備中は、椅子に座って準備をしていましたが、サビキ釣りから泳がせ釣りの準備まで、全て終わった頃には既に椅子から立ち上がるのに、気合いを入れないと立てない状況になっており、ほんの少しだけ釣りに来たことを後悔しました。w

そんな廃車寸前のオッサンが、唯一希望を持てたのが、この日の海水温でした。

前回の釣行時の海水温より、この日は1度下がって26度。

25度~26度くらいで安定してくれると、次第にいろいろな魚が北条湾内に入って来ると思います。

ただ、ツイートにもありますように、海水温が再び上昇に転じる可能性は十分にあり、油断は禁物です。

今シーズン、北条湾内の海水の温度が異常に上昇した原因の一つに、台風や熱帯低気圧が関東周辺に全くやって来なかったことがあります。

そんな中、語弊のある物言いになってしまいますが、待望の台風が発生しました。



この台風の進路には要注意です。

この異常な気温と湿度も、続いたとしてもあと1ヶ月続くか続かないかだと思います。

そう考えますと、この台風が大暴れし海水が淀み易い北条湾内の海水を一気にシャッフルしてくれれば、北条湾内に魚達が入って来易い状況に改善してくれる可能性は非常に高いです。

そして、肝心のこの日の釣行の内容ですが、廃車寸前の使い物にならないオッサンの、唯一の希望を木っ端微塵に打ち砕く、ド定番のネンブツダイからスタートします。



ここ2ヶ月ほどは、北条湾内の異常な海水の温度の高さなども相まって、ネンブツダイスタートはド定番でしたが、前回の釣行で待ちに待ったトウゴロウイワシの釣果が確認出来ました。

釣り開始直後から、足下に小魚が作る小さな波紋が至るところに出来ていました。

雨粒が海面に落ちた時に出来るような、小さな弱い波紋は海面スレスレのところにいるプランクトンを小魚が食べた時に出来る波で、暗いので魚種までは判別出来ませんでしたが、恐らくトウゴロウイワシの群れだと思われます。

家内にしばらく持ち竿※でトウゴロウイワシを狙ってみてくれ…と頼み釣りを続けると、予想は的中トウゴロウイワシがヒットします。

※竿受けに竿を置いたままにせず、手で竿を持って釣りをすること





そして、この日はこのトウゴロウイワシを狙っているフィッシュイーターが未明の時間にいました。

イカの場合、静かに獲物に近付き、自分の射程距離に入ると一気に襲い掛かります。

追い掛け回して、追い付いて捕食するのではなく、一瞬の不意を突くような捕食の仕方をします。

海面上から見ますと、数匹のトウゴロウイワシが、一瞬海面から飛び出すことを繰り返していました。

ピチャピチャと音を立てて、地味に小魚が海面から飛び出している時は、概ねその下にイカの類がいてアタックしていることが多いです。

この日の場合は、一見するとイカがトウゴロウイワシを襲っているようにも見えるんですが、海面から飛び出す小魚の数も多く、小魚が飛び出した後に魚が海面スレスレで反転する時に出来る波が出来ていました。

こういう場合はイカではなく、サイズの小さい魚のフィッシュイーター…の可能性が高いです。

結論から申し上げますと、フィッシュイーターが何なのかはこの日は分からなかったのですが、あと一つ言えることが青物ではないんです。

青物の場合は、ロックオンすると縦横無尽に追い駆けますが、基本的にこの追い駆ける、獲物を追い駆ける時のスピードで勝り最終的には追い付いて捕食するようなアタックをします。

当然、青物の若魚であっても、同じような狩りをしますので、仮に海面スレスレでアタックすれば、もっと派手なナブラや波が出来ます。

個人的には、未明の時間帯にいたフィッシュイーターはカマスではないか…と思っており、前回の釣行時にカマス狙いの釣りをしてみて、若干反応がありましたが釣り上げることは出来ませんでした。

今回もカマス狙いで釣りをしてみましたが、前回よりも反応はなく同じく釣り上げることは出来ませんでした。



今回の未明のフィッシュイーターの動き、予想しているカマス狙いの釣り、これらをやってみて思うことが、やはりイカの類なの?という疑問のフラグが立ち始めました。

仮にイカの類だとするとかなりサイズ的に大きなイカだと思います…というか、そう言わざるを得ない状況でした。

次回、極端に北条湾内の海水の温度が上がっていなければ、トウゴロウイワシの群れは恐らく湾内にいると思いますので、トウゴロウイワシを使って未明のフィッシュイーターを狙ってみます。

それ以前に、廃車寸前のオッサンの膝がどうなっているのか…という問題が先ですが…w



今まではフィッシュイーターに狙われることもあり、マヅメ時以降に北条湾内に入って来ていたウルメイワシが未明の3時台にヒットします。



オマケで及びでないこの方もヒット。



そして、日の出直前にメッキギンガメアジ)の群れが一気に北条湾内に入って来ました。



メッキに関しては、この日はトリックサビキサビキ仕掛けを付けた竿を2本、シラススキンのサビキ仕掛けを付けた竿を1本出していましたが、キレイにシラススキンには無反応でトリックサビキのサビキ仕掛けにしか反応しませんでした。

メッキは引きが強烈なので、トリックサビキのハリスですと、ハリスが切れてしまいバラしが多かったです。

スキン付きのサビキ仕掛けの方が、基本的にはハリスが太いのでそっちを食ってくれればもっと数釣りが出来たと思いますが、残念ながら一度も食ってきませんでした。

メッキがトリックサビキを好む理由や、シラススキンを嫌う理由を次回以降良く観察し、気付いたことがあれば逐一Twitter(X)にてご報告させて頂きます。

サビキ釣りに関しては、依然高い海水の温度の影響もあってか、何れの魚も湾内にいるのは極短時間で、活性が上がる時間もものの10分、15分程度でした。

午前5時半を回り、海中の中でキラキラ光るメッキの群れもいなくなり、ネンブツダイのアタリもなくなります。

満潮での潮止まりの時刻も迫り、純粋に魚の活性が全体的に低くなったとも言えるのですが、ここ3年くらいの青物の動きの特徴として、日の出の時刻以降30分~1時間以内に北条湾内に入って来る傾向が強く、状況的に確率は低いと思いましたが午前6時まで釣りをしよう…と思うものの、如何せん古傷が全開で痛い廃車寸前のポンコツ…

日の出の時刻から15分くらい経った頃、とうとう立っていることもままならなくなり、片付けに入りました。

この日は釣れた各魚種共に、サビキ釣りは入れ食いになることはないものの、一定間隔でそれなりにコンスタントに魚が釣れ続けていました。

表面上はナブラや波紋なども出来ず、純粋に魚の活性が下がったか、北条湾内から群れが出て行ったようにも見受けられるのですが、あまりにも急に何のアタリもなくなりました。

これはこれで不自然で、少々違和感を感じていました。

廃車寸前のポンコツのオッサンが、本当に廃車になるかもしれない、天敵の湿度が如何に高いかを空が教えてくれていました。



万が一、青物の群れが予想通り入って来るとすればそろそろ…

午前5時半を回り、海面の変化をくまなくチェックしながら片付けをしていましたが、ナブラの「ナ」の字も出来ず至って静かです。

やはり、見た目通り魚の活性が下がっただけか…と思いながら片付けを進めていると、ライブ配信に映っていないのですが、画面左側に置いてあった泳がせ釣りの竿にアタリがあります。

廃車寸前のポンコツ…左足一本でケンケンしながら竿を掴みました。

釣れたのはカンパチの若魚の「ショゴ」です。



お恥ずかしい話なんですが、若魚を含めてカンパチ系とブリ系、シマアジとギンガメアジ、この四魚種だけは、なぜかいいつも間違えてツイートしてしまいます。

当然、各々の魚は何度も釣っており、本来であれば見間違えるはずはないんですが…w

ほんの少し…ほんの少しだけ言い訳をさせて頂きますと、今はYouTubeなどの動画サイトもありますが、基本的には魚を調べたり覚えたりする時は、死んだ魚の画像で覚えることが多く、釣ったばかりで生きていると色合いが死んだ時とかなり違うんですよね。

ただ、似た魚…とは言え、決定的な魚体の違いはありますので、まだまだ勉強不足であることは常に痛感しております…すみません。

情報を発信する側からしますと、本当にいつもすみません…

むしろ、マアジとマルアジなどは、釣った瞬間に気付くことが多いのですが、本当に何でなのかこの四魚種だけはいつも間違えてしまい、片付けや血抜きなどをしている時に気付くと、既にTwitter(X)上でたくさんのご指摘を頂いている状況になります。

これからは、この四魚種は特に注意して確認してから情報を発信させて頂きますので、今後ともご指導、ご指摘のほどよろしくお願いします。

この日、突然アタリが止まったのは、予想通りショゴの群れが入って来たので止まったものと思われます。

実際に釣れたショゴは30cmほどで、フィッシュイーターのサイズが小さいことから、派手なナブラなども出来ず、一見すると表面的には静かな状況に見えたということだと思います。

ブリ系、カンパチ系に限らず、ショゴやワカシレベルであれば、生まれて然程時間も経っておらず、経験値が浅い魚ですのでルアーでもいくらか反応はあるかもしれませんが、イカの類、カマス、青物全般に言えることなんですが、北条湾内に入って来るこれらのフィッシュイーターはスレが酷くほとんどルアーや餌木の類には反応しません。

ルアーや餌木に反応しない…こう、断言に近い物言いで申し上げていますのは、実際に私も泳がせ釣り以外の釣りも試しているんです。

今シーズン北条湾内でサビキ釣りをされたことがある方は、特にご理解頂けると思いますが、ウルメイワシのスレの酷さを痛感されていると思います。

コロナ禍以降、急激に増えた釣り人が、あの狭い湾内で24h356d誰かが釣りをしているような状況です。

魚達もバカではないので、どんどん知恵を付けていきます。

釣り人が多過ぎることが、逆に魚に知恵を付けさせていると言っても過言ではありません。

次回の釣行時に、この日と同じ26度くらいの海水温、もしくはもっと下がっていれば次第に北条湾内に青魚達も戻って来ると思われます。

去年の青物第一号は「大満足の1匹・70cmのカンパチをGET!(2022年10月16日)」でした。

ここから青物ラッシュが始まりましたが、今シーズンはショゴとは言え約1ヶ月近く早い段階で青物の釣果を確認出来ました。

ただ、今シーズンは再三申し上げておりますように、スレもあると思いますが、依然高い海水温により肝心の活餌にするトウゴロウイワシの釣果が思わしくありません。

北条湾内…当たり前ですが、これは北条湾の中です。

当然、北条湾の入口があり、その入口に当たる釣り場が製氷所の前や花暮岸壁です。

そして、これも当たり前の話なんですが、青物も青魚も北条湾の入口を通って湾の奥へ入って来ます。

海水の温度だけで言いますと、湾の奥より入口付近の方が、城ケ島と本土の間の船道の潮の流れも速いことから、海水の温度は幾分低めだと思います。

本記事執筆時点では、北条湾の奥(中)より、少しでも入口に近い釣り座の方が、活餌にするトウゴロウイワシも青物自体も釣り易いと思います。

この日の釣果はこんな感じになりました。

2023年9月3日 北条湾釣行 釣れた魚種


左上がウルメイワシ、その下がギンガメアジ(メッキ)、更に下がミナミハタンポ、右にいって右上もが皆様も良くご存じのネンブツダイ、その下がトウゴロウイワシです。

そして、こちらが今回のメインのショゴ(カンパチの若魚)です。

2023年9月3日 北条湾釣行 釣れた魚種


サイズの対比のためにウルメイワシを下に並べましたが、ウルメイワシが18cmほど、ショゴ(カンパチ)が30cmほどです。

釣れた魚種全体の写真を撮り忘れてしまったのですが、ウルメイワシは同サイズのものが3匹、メッキは18cm~25cm程度のものが7匹釣れました。

ミナミハタンポは魚体が薄く可食部が少ないですが、釣れた際には是非焼きで食べてみて下さい。

見た目からは想像出来ないくらい脂感のある魚で、かなり美味です。

今回、ミナミハタンポはかなり悩んだのですが、一応人間用にはショゴがいるので兄妹猫に焼いてあげることにしたのですが…これが予想もしない展開を招きます。

ここ数週間、釣果的にかなり厳しく、我が家の兄妹猫の朝食の確保にも苦慮する状況が続き、念のためにこの日もネンブツダイを早々にストックしたのですが、ネンブツダイのお世話にならなくても良いかな…という状況になった時には、既にネンブツダイはお亡くなりになっていたので持ち帰りました。

そして、兄妹猫の朝食は魚種も豊富にゴージャスな面々を焼いてあげました。



妹猫はアンチ念仏なので、ネンブツダイは兄猫に食べてもらい、その他の魚は均等に分けてあげました。

飼い主的には、美味いこと間違いなし!かなり自信があった朝食だったのですが、ナント!妹猫がまさかの朝食を拒否。



どうも、先ほど申し上げましたミナミハタンポの脂が濃過ぎて嫌だったみたいです。

仕方がないので、本当は人間用に…と、焼いたショゴの兜焼きを急遽兄妹猫の夕食しました。



夕食時の妹猫は、ショゴの兜焼きを完食し、肉片一つ残しませんでした。



去年の晩秋に釣れたカンパチの身も妹猫は食べませんでした。

同時期に釣れたイナダは食べました。

カマスは食べるけど、ミナミハタンポは食べない…

少し兄妹猫の話とは逸れるんですが、カマスとミナミハタンポだと、食べると分かりますが、大トロと赤味くらいの脂感といいますか、サッパリ感が違います。

若魚を含め、ブリ系、カンパチ系も同じ青物と呼ばれる魚ですが、同サイズの魚ですと圧倒的にカンパチの方が脂感が強いです。

養殖の場合は、食べるエサや育てる環境でかなり左右されるので一概に比較出来ませんが、天然物は歴然の差があります。

同じような環境を好み、同じようなエサを食べていて、同じ北条湾で釣れたワカシ(ブリの若魚)とショゴ(カンパチの若魚)ですと、語弊のある言い方になってしまいますが、ワカシの場合は正直申し上げて釣るのが楽しいだけで、成魚に近いウルメイワシの方が断然美味いです。

一方、ショゴはやはり若くてもそれなりに脂感を感じることが出来、小さくてもカンパチだな…と、毎回思います。

そして、この日の人間用の魚料理ですが、そんな青物、青魚を一度で比較しながら堪能出来る4点盛りの刺身丼を作ってみました。

まずは、こちらですが、赤丸の辺りの身はメッキ(ギンガメアジ)の刺身です。

メッキ(ギンガメアジ)のお刺身
メッキ(ギンガメアジ)のお刺身


続いてウルメイワシの刺身です。

ウルメイワシのお刺身
ウルメイワシのお刺身


どんぶりの3/2を占めるこの刺身はショゴ(カンパチ)です。

ショゴ(カンパチ)のお刺身
ショゴ(カンパチ)のお刺身


最後にショゴの中落ちを叩いたものです。



ショゴ(カンパチ)の中落ち
ショゴ(カンパチ)の中落ち


そして、全体像ですが「北条湾産・青物・青魚の4点盛り」のお刺身丼です。

北条湾産・青物・青魚の4点盛り


今回の釣行は特にですが、ショゴや刺身丼、兄妹猫のご飯などから、一見するとたくさん釣れている印象をお持ちになるかもしれませんが、約3時間半釣りをして、ウルメイワシが3匹、比較的数が釣れたメッキですら7匹、活餌にするトウゴロウイワシは6匹しか釣れませんでした。

ネンブツダイは潮が動いていれば、無限ループに入りますので、いくらでも釣れるかもしれませんが、依然高い海水の温度の影響は否めず、とにかく魚が釣りにくいことは間違いありません。

痛くてまともに歩くことが出来ない足を引きずってまで、釣りに行くほど海水の温度以外はほぼ完璧な状況でこの釣果です。

ショゴまで結び付けたのは奇跡に近く、何とかギリギリのラインで釣りをしており、青物を狙うにも肝心の活餌がほとんど釣れません。

冒頭でお話し致しました、台風の影響が吉と出れば良いですが、現状の北条湾は釣れる釣り場とは言い難く、折角足を運んでも無駄足に終わる可能性が極めて高い感じです。

私の場合は、毎週北条湾に通い続けるようになって12年以上経ちます。

秋口に毎年青物を釣るようになって(北条湾内に青物が入って来るようになって)6年以上経ちます。

青物も青魚も年魚※ではなく、新たに生まれた個体の群れ以外は、ほぼ前年度に北条湾に来ている群れが多く回遊して来ていることもあり、細かいところから言えば、月齢を含めた潮の動き、天候、海水の温度、気温などその時々での魚の動きがある程度読める…というところが私の強味で、こういった経験もあることからギリギリのラインでなんとか釣れていますが、ご覧の感じで決して大漁というわけではありません。

※年魚=鮭などのように1年で寿命を全うしてしまう魚

北条湾内の海水の温度も、どれだけ遅くとも10月の初旬には平年並みに戻ると思いますし、もっと青物も青魚も釣れている釣り場がたくさんありますので、今暫くは北条湾への釣行はお勧め致しません。

現にこの日も隣で恐らく投げサビキ?をしていた釣り人の方も、あまりに釣れないので午前4時半頃帰られました。

製氷所周辺の北条湾側でサビキ釣りをされている方も、釣れている様子はありませんでした。

次回は若潮と潮の動きはイマイチです。

足を引きずってでも釣りには行くと思いますが…少しでも効果があれば良いのですが、藁をも掴む気持ちで今週からこの漢方薬を試しています。



これでも学生時代は剣道、空手を始め、スポーツ全般は何でも出来たのですが、今は見る影もありません。w

また、ご報告させて頂きます。

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Koichi Otsuka

Author:Koichi Otsuka
犬派なのに猫とウサギと住んでいる、釣りと酒をこよなく愛する40代のオッサン。釣り歴は小学1年生(6歳)から40数年…■神奈川県内を中心に陸釣りに奮闘中。■釣行先は気分によって変わります、予めご了承下さい。■元自動車整備士ということもあり、極稀に車の記事が突然掲載されることがあります。■釣り専用Twitterアカウントにて、釣行時のリアルタイムな情報を配信しております。■釣行時、ツイキャスよりライブ配信もしております。詳細は【釣行時のライブ配信につきまして】をご覧下さい。

釣り歴が長いこともあり、今まで渓流、川、湖、そして海、ルアー、フライ等々あらゆる釣りを経験し、原点回帰とでも言いましょうか、最近は生まれて初めて魚を釣ったサビキ釣りにハマっております。一周回って更に深く掘り下げて釣りを楽しんでおります。本ブログは基本的にビギナーの方でも分かり易く書いているつもりです。そのため、余計な注釈や説明があり文章全体が長い構成になってしまうことを予めご了承下さい。

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