“福島の英雄”スペインに…「この恩は一生忘れない」
5人は異国で受けた称賛に「この恩は一生忘れない」と深い感謝を表明した。
5人は同日夕、オビエドの劇場で開かれる授賞式に臨んだ。
受賞するのは、地上から原発への放水などに取り組んだ警視庁警備2課管理官の大井川典次警視(56)、東京消防庁ハイパーレスキュー隊の冨岡豊彦消防司令(48)、陸上自衛隊中央特殊武器防護隊長の岩熊真司1等陸佐(50)。
またヘリコプターから原発に放水した第104飛行隊長の加藤憲司2等陸佐(39)。
地元の双葉警察署長として住民を誘導した渡辺正巳警視(57)の5人。
地震直後、介護施設にいた要介護者数百人を救出した渡辺警視は「福島県警では殉職者が出た。本当の英雄は彼らだと思う」と心情を吐露。
今回の受賞について「地球の反対側から温かく見守っていただいたことに感謝したい。日本人は恩を受けたことは一生忘れない」と頭を下げた。
岩熊1等陸佐は「(現場に展開した)約10万人の自衛官の代表としてここへ来た。われわれは訓練で得たすべてを出し切って、今後も災害救援に当たろうと思っている」と述べた。
冨岡消防司令は「出動命令が下る前から『自分が行って(原発を)何とかする』と家族を説得していた」と打ち明けた。
21日、スペイン皇太子賞を受賞する5人と功績は次の通り。
▽警視庁警備2課管理官 大井川典次
3月17日、福島第1原発3号機使用済み燃料貯蔵プールへ向け、高圧放水車で放水した警視庁機動隊を指揮
▽福島県警双葉警察署長(当時、現在は県警本部公安課長) 渡辺正巳
福島第1原発のある双葉町で、最後まで現場に残り、住民の避難誘導を指揮
▽東京消防庁ハイパーレスキュー隊総括隊長 冨岡豊彦
3月19日、福島第1原発で遠距離ホース延長を行い、3号機使用済み燃料貯蔵プールへの大量放水を指揮
▽陸上自衛隊中央特殊武器防護隊長 岩熊真司
原発に対する放水や給水、除染活動などを指揮
▽陸上自衛隊第104飛行隊長 加藤憲司
3月17日、原発3号機の真上から大型ヘリコプターによる放水を指揮
(スポニチ)

アストゥリアス皇太子賞の授賞式を前に記者会見に臨んだ「フクシマの英雄」たち。左から陸上自衛隊の岩熊真司1佐、警視庁の大井川典次警視、佐藤悟・駐スペイン大使を挟んで、陸上自衛隊の加藤憲司2佐、福島県警の渡辺正巳警視、東京消防庁の冨岡豊彦消防司令。
■未経験可。勤務時間は自由出勤。時給1,500円~の副業。

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