ヒッグス粒子、発見へ前進-宇宙の成り立ち解明へ
欧州合同原子核研究機関(CERN)は13日、2つの国際研究チームによる実験で、万物の重さ(質量)の起源とされる「ヒッグス粒子」を発見できる可能性が高まり、研究が大きく前進したと発表した。
来年いっぱいデータを集めれば、ヒッグス粒子の存在を確認できる期待が膨らんできたという。
宇宙がいつどのように誕生し、どうやって今の姿になったのかを、長年、世界の科学者らが探究してきた。
40年以上も前に提唱されたヒッグス粒子が見つかれば、物質が質量を持った謎が解け、現在の宇宙理論の大きな裏付けとなる。
ノーベル賞級の成果といえる。
ジュネーブ郊外にある1周約27キロメートルの大型加速器で陽子と陽子とを光速近くに加速させて衝突させ、研究チームの名前にもなっている「アトラス」「CMS」という2つの実験装置で別々に粒子の性質を調べた。
アトラスには日本から東京大学、高エネルギー加速器研究機構など15の大学・機関が参加している。
2月末から10月末までの実験データを解析したところ、アトラスの場合、ヒッグス粒子が存在する確からしさは98.9%だった。
物理学の世界ではこの数字が99.9999%だと発見となる。
実験結果についてCERNは「ヒッグス粒子の発見というには、まだ十分ではない」としながらも、「興味をそそられるヒントが2つの実験から出てきた」とコメントした。
現在の素粒子物理学を支える理論(標準理論)では、宇宙はビッグバン(大爆発)によって誕生し、その時、様々な種類の素粒子が生まれた。
最初は質量を持たず、光速で自由に飛び回っていたが、その後、ヒッグス粒子で満たされた空間が登場、動きにくくなって質量が備わったと説明される。
ヒッグス粒子を巡る今回の成果は、CERNが事前に13日に発表するとアナウンスしたため、「世紀の大発見か」と国内外で話題になっていた。

ヒッグス粒子による質量が発生する仕組み
(日本経済新聞)
神がつくった究極の素粒子-ヒッグス粒子
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