ドコモのspモード不具合で思うこと
私はこの障害が発生した起因となったサーバやシステムの「保守」業務に関わっていた事があります。
携帯電話だけでなく、普段当たり前のように使っているもの、動いているものって使えて当たり前だと思います。
車も動いて当たり前、ネットも接続出来て当たり前、携帯電話も繋がって当たり前…
コンピューター(サーバ等)は間違った指示さえ与えなければ延々と正確な動作を繰り返し行います。
しかし、たくさんのサーバやシステムが世界中で動いていても、最終的にはそのサーバやシステムを保守(整備や点検等、正常に動作させるための手入れ)をする際にヒューマンエラーは発生します。
当然、サーバやシステムの不具合はバグや機器の寿命など他の要因でも起こりますが、予期出来るものに対してはそれなりの策が講じてあります。
機器の不具合の発見が遅れ、障害の規模が甚大になる場合などはヒューマンエラーが原因ということは少なくありません。
どれだけ様々なものが発展しても、最終的には人の手によって行う作業が発生します。
お金を払って携帯電話を使っているわけで、システムを安定稼働させる責任はもちろん今回の場合ドコモにあります。
しかし、電話を使用しているユーザも「当たり前」という感覚をなくし、自己防衛の観点からメール一つ送る時もメールのヘッダ部分や送受信先のアドレスの確認をするくらいしても良い気がします。
メールは送信ボタンを押したら必ず送信対象の相手に届くもの…は間違いです。
プライベートのメールの送受信であれば、大きな問題に発展することは少ないかもしれません。
しかし、仕事でメールを多用する方はこの機会に一度お考え頂いてはどうでしょう?
全然トンチンカンな相手に社内の機密情報が届いてしまったら…
メールは送信前に送信先のアドレスをチェックする…
BCCに自分のアドレスを必ず入れてメールを送る…
BCCに自分のアドレスを入れる理由はメールがキチンと届いているかの確認です。
ただこれも完璧ではなく、仮に私がドコモからauに送信した場合、自分が送ったメールが自分に届いてもau側などのシステムに不具合があって届かないこともあります。
電波状況などももちろん絡んできます。
一度でもメールのやり取りで失敗した方は、おそらく自分なりの策は講じていると思います。
失敗していない方は、明日は我が身…システムに不具合があって間違ったところにメールが届いてしまっても、メールが届いた事実には変わりありません。
待ち合わせ場所、時間の変更などでもメールが届く時間差など嫌な思いをした事がある方もいるかもしれません。
本来当たり前である事でも、それを当たり前と思わず考え、行動することで自分に降りかかる火の粉を最小限に抑える事も出来ると思います。
あらゆる事を想定し、事前に準備を整える事も重要だと思います。
■12/22現在の復旧状況-交換機はリセット完了
■ドコモのspモード障害、なぜ「メールアドレスの置き換え」が起きたのか
■spモードの不具合問題 - NTTドコモが対策本部を設置
■ドコモ、spモード不具合に続報 - メール送受信で影響を受けたのは10,491人
■ドコモのspモード不具合、アドレスが置き換わったのは6878人
■ドコモのスマホ、またメール送受信トラブル(2012/1/2)
■20万人に「不着」伝えず ドコモのスマホメール障害 1日夜に発生、料金請求書で個別に連絡(2012/1/3)
SEのためのネットワークの基本
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