シーラカンス、遺伝子の一部が陸上動物と共通
東京工業大学の岡田典弘教授らは、生きた化石と呼ばれる古代魚シーラカンスのゲノム(全遺伝情報)を解読した。
水中でフェロモンを感じ取る遺伝子の一部が哺乳類など陸上動物と共通していることが初めて分かった。
かつて陸上生活に備えた痕跡が遺伝子に残った可能性もあるとみて今後詳しく調べる。
水中から陸へと生活環境を変えた進化の謎を解く手掛かりになるという。
研究は東工大と国立遺伝学研究所、東京大学の共同チームの成果。
中央アフリカのタンザニア産のシーラカンスのゲノムを解読した。
ゲノムの長さは人を含めた哺乳類と同等で、生命活動を支えるたんぱく質の遺伝子は2万個以上あった。
遺伝情報を記す塩基という物質の組み合わせは27億通りだった。
研究チームは個体同士のコミュニケーションに使うフェロモンを嗅ぎ分ける遺伝子に着目した。
シーラカンスは魚特有の魚類型遺伝子に加え、哺乳類や両生類などで知られる動物型遺伝子も備えていた。
シーラカンスはヒレに筋肉と骨があり、魚類と陸上動物の形態を併せ持つ。
その中間の形態を遺伝子でも裏付けたとしている。
現在は海に生息するが「魚類が陸上生活に移行していった進化の過程を知ることができるのではないか」(岡田教授)とみている。
シーラカンスは約4億1600万~3億6700万年前に現れたとされ、6500万年前には絶滅したと考えられていた。
ところが1938年に発見された。
タンザニアやインドネシアなどに生息している。
(日本経済新聞)
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