慶長三陸津波-北海道沖M9が原因…北大特任教授が新説
従来は三陸沖が震源で、M8.1と考えられていた。
北日本の津波対策に再考を迫る新説として、議論を呼びそうだ。
■北日本の防災対策再考も
平川特任教授はこれまでの地質調査で、北海道太平洋岸は300~500年おきに巨大津波に襲われ、最後は約400年前の17世紀初めだったことを突きとめた。
東日本大震災後に調査範囲を三陸に広げ、北海道根室市から宮城県気仙沼市まで計11地点の津波堆積(たいせき)物の分布を比べた。
その結果をもとに、巨大津波を引き起こす震源のタイプを千島海溝沿い▽三陸中部から下北半島沖▽東日本大震災型の三つに分類。
17世紀初めに大津波が2回続いたことを示す地層はなく、北海道東部で高さ15~20メートルに津波が達した痕跡があったことなどから、慶長三陸津波は同海溝沿いの巨大地震だった可能性が高いと指摘した。
慶長三陸津波は、宮城県内で揺れてから津波到達まで約2~4時間あったと古文書に記録されており、震源が三陸沖だった場合、津波到達まで時間がかかり過ぎるとの疑問が指摘されていた。
震源は北方領土の色丹島沖から襟裳岬沖まで広がり、規模はM9級の可能性があると推定した。
平川特任教授は「東北は北海道、北海道は東北の沖で発生する津波にもそれぞれ警戒が必要だ」と指摘する。
■慶長三陸津波
1611年12月に発生。
東北を中心に津波で5000人近く死亡したと記録が残る。
政府の地震調査研究推進本部は、揺れは小さいが大津波を起こす「津波地震」と分類。
震源は三陸北部沖以南の日本海溝寄りで、規模はマグニチュード8.1と推定。
東日本大震災前は、データが不十分として防災上の対象外だった。
(毎日jp)
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