貝類コロニー、深海底で発見-静岡大の道林准教授ら

地球上の原始生命は深海底のマントル物質の変質作用の過程で生まれたとされる説が有力で、道林准教授は「今回の発見は生命誕生の環境を理解する上で貴重」と話している。
研究成果は近く、米国科学アカデミー紀要のオンライン版に掲載される。
道林准教授らは2010年9月、有人潜水調査船「しんかい6500」で、マリアナ海溝の地質学的調査を実施した。


しんかい6500
シロウリガイ類のコロニーは、マリアナ海溝の陸側斜面の水深5620メートル地点で発見した。
道林准教授によると、シロウリガイ類はこれまで、日本近海の海溝や海山の湧水域で生息することが知られていた。
地殻下のマントル物質から栄養を取るシロウリガイ類が発見されたのは、今回が初めて。

マリアナ海溝の深海底で採取されたシロウリガイ類
マントル物質は、主成分のカンラン岩が水と反応して蛇紋岩に変質する際、水素を放出する。
シロウリガイ類はこの水素をエネルギー源とする微生物と共生している。
道林准教授らは今後、コロニーの実態などを詳細に分析していくという。
■シロウリガイ
光合成に依存しない「化学合成生物群集」を代表する二枚貝。
駿河湾や南海トラフなどで発見されている。
(静岡新聞)

マリアナ海溝のシロウリガイ類
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