江戸期の直下型地震、震度にばらつき-中央区は5強以下
東京大学地震研究所の都司嘉宣准教授は、江戸時代末期のマグニチュード(M)7級の首都直下型地震である「安政江戸地震」で、地域によって震度に差があったとする分析をまとめた。
大名屋敷の被害を記した古文書を読み解き、震度を推定した。

現在の千代田区丸の内や内幸町にあたる地域などが震度6弱以上になる一方、中央区は震度5強以下だった。
今後の国の被害想定の見直しに影響を与える可能性もある。
安政江戸地震は1855年に東京直下で起きた。M7.1と推定され、4千人以上の死者が出た。
千代田区の丸の内、内幸町、神田神保町にあたる地域は大名屋敷が全壊した記録が残っていた。
被害から震度6弱以上の揺れと推定した。
この地域は15世紀半ばまでは入り江で、地盤が軟らかく揺れが強まったと考えられる。
1923年の関東大震災でも揺れが強かったという。
文京区湯島や台東区上野、江東区清澄、墨田区立川なども震度6弱以上と評価した。
一方、現在の中央区に相当する地域では、大名屋敷が半壊にとどまることなどから、最大で震度5強程度に見舞われたとみている。
また古文書からは、埼玉県や東京都の東部が液状化していた様子もうかがえた。
いずれも16世紀以前に利根川が流れていた地域で、軟らかい堆積物からできた地盤が液状化したようだ。
国の中央防災会議は2005年に首都直下型地震の被害想定を公表。
東京湾北部でM7.3の地震が起きた場合、東京23区東部や千葉県の東京湾岸などの広範囲で震度が6強に達すると予測している。
(日本経済新聞)
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