肺がんの原因となる新たな融合遺伝子を発見
有効な治療薬の開発につながるものと期待される。
肺がんには、発症部位やがん細胞の大きさによっていろいろな種類がある。
間野教授らは2007年に、ヒトの2番染色体にある2つの遺伝子が結びついた「EML4-ALK融合遺伝子」が、「肺腺がん」の原因となることを発見した。
これは、細胞増殖をつかさどる酵素「チロシンキナーゼ」を作るALK遺伝子が、EML4遺伝子と融合することで活性化し、強力ながん化作用をもたらす「EML4-ALKキナーゼ」を産生することで肺腺がんを引き起こす。
研究グループは、新たな活性型融合キナーゼを探すため、肺がん患者1500人の検体を詳しく調べた。
その結果、2種類のRET融合キナーゼ遺伝子、4種類のROS1融合キナーゼ遺伝子を初めて発見した。
さらに、マウスの実験で実際に肺がんを起こすことを確かめた。
ALK肺がんに対する阻害剤は、間野教授らの遺伝子の発見から4年後には、米国で治療薬が販売されている。
今回発見のRET肺がんについては海外で使われている甲状腺がんの治療薬が効果的だとみられている。
なお今回の研究成果は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(研究加速課題「新規がん遺伝子同定プロジェクト」:2009-2014年)によって得られた。
■がん研究会と自治医科大学 プレスリリース
■科学技術振興機構 プレスリリース
(SciencePortal)
■未経験可。勤務時間は自由出勤。時給1,500円~の副業。


iGoogleにガジェットを追加!
- 関連記事
-
-
ダニ、ゴキブリ成分で肺炎-兵庫医大など仕組み解明 2012/02/14
-
アノニマスが欧米で大規模ハッカー攻撃-民主化連帯やウェブ規制反対が目的 2012/02/14
-
肺がんの原因となる新たな融合遺伝子を発見 2012/02/13
-
江戸期の直下型地震、震度にばらつき-中央区は5強以下 2012/02/12
-
蒸気機関車「C6120」がJR内房線を快走 2012/02/11
-