震度7は6強とどう違う?-建物の損壊数倍に…夜間なら死者増加も
これまでは最大でも同6強だった。
被害想定がどう変わるのかをまとめた。
Q:震度とは。
A:地上での揺れの大きさを表す。
震度0~7まで10段階ある(5、6は弱強の各2段階)。
地震の大きさはマグニチュード(M)で、M7級の大地震でも震源が深ければ、震度は小さい。
逆にM5級でも直下の浅い場所だと、震度は比較的大きくなる。
Q:震度6強と同7とで揺れはどの程度違うのか。
A:どちらも、はわないと動くことができないほどの激しい揺れで、違いは実感できない。
ただ、震度6強だと、傾いたり倒れたりする多くが耐震性の低い木造建物にとどまるが、同7になると、鉄筋コンクリートの建物でも耐震性が低ければ倒れてしまう。
建物が損壊する比率は数倍に跳ね上がるとされる。
地震が夜間に起きれば圧死者が増える可能性が高い。
東京湾北部地震は最悪約1万1000人の死者が出ると予想されるが、うち6割が火災によるもので、建物の倒壊に巻き込まれる人は3割弱。
この数字が震度7になれば大きく増える。
Q:超高層のビルやマンションへの影響は。
A:大半が免震、制震装置を導入しており、震度7でも建物が倒れたり大きく壊れたりすることはない。
ただ、時間をかけてゆっくり揺れる長周期地震動が強いと、高層階ではOA機器や家具が飛ばされることも考えられ、被害は甚大だ。
Q:今回、なぜ震度7に想定が上がったのか。
A:研究チームは過去5年間、南関東の296地点に設置した地震計で、日々起きている地震の震源や地震波の伝わり方を調べた。
M7.3と想定される東京湾北部地震を起こす北米プレート(岩板)とフィリピン海プレートの境界面が、従来より約10キロメートル浅い地下20~30キロメートルにあると分かった。

震源の位置も浅く見直され、地震の規模は同じままでも震度が1段階上がった。
Q:震度7を記録した地震はこれまでにもあった?
A:東日本大震災のほかに、04年の新潟県中越地震で観測された。
1995年の阪神大震災も震度7だが、当時は体感震度や建物の被害状況などから算出していた。
(日本経済新聞)
■首都直下地震の被害想定(概要)内閣府(PDF)
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