二足歩行は食料独占のため?-京大霊長類研究所がチンパンジー分析
京都大霊長類研究所などの国際チームが、野生チンパンジーの行動観察から、そんな仮説を打ち出した。
米国の科学誌カレント・バイオロジー電子版に掲載された。
人類は数百万年前に直立二足歩行を始めたとされる。
気候変動で森林が減り、サバンナを長く移動するため効率のよい二足歩行を始めたとの説が有力だが、明確な証拠はない。
チンパンジーは普段両手も使って歩くが、二本足で立つこともある。
京都大と英国のケンブリッジ大、オックスフォード大などのチームがアフリカの森で、ありふれたアブラヤシの実と珍しいクーラの実を置いてチンパンジーを観察。
するとクーラだけを拾い集め、二本足で立ち去る行動がみられた。

ナッツを持ち運ぶチンパンジー
アブラヤシだけを置いた場合と比べると、二本足になる回数は約4倍。
また、一度に持つ実の数は、通常の四足に近い歩行の平均4個に対し、二足は同11個だった。

パパイアを持って歩くチンパンジー
松沢哲郎・京大霊長類研究所長は「一度にたくさん持ち運ぶには二足歩行が有利だ。初期人類がなぜ二足歩行を始めたのか、これまでは想像の域を出なかったが、初めて野外実験で証拠が得られた」と話している。
(毎日jp)
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