最近はコメントを頂けることもあり、釣って新鮮な魚を食べることもさることながら、皆さまと交流出来ることも楽しみの一つになってきております。
この場を借りて、改めてブログをご覧頂き、またコメントの投稿ありがとうございます。
一層冬に突入し、寒さが厳しくなる中、釣りに行く励みになっております。
さて、この日は前日の夜、仕事絡みの忘年会がありいつもの時間に起きる自信が無かったのですが、案の定1時間ほど寝坊。
いつも通り一度は午前2時に起きるも、思い切り二度寝。
「アッ!」と飛び起きると午前3時。
慌てて準備をしダッシュで一路城ケ島へ向かいました。
そしてこの日の潮はこんな感じです。

まぁ、3時半が干潮だからその後の上げ潮の時を狙うか…などと、自分で自分に言い訳をしながら城ケ島を目指しました。w
ただ、少し気掛かりだったのが、このところこの低い気温にも関わらずかなりの釣り人がおり、釣り場所や車を停めるスペースに困ることもあり、もういっぱいかな…という心配はありました。
現地には午前4時半前に到着。
さすがに気温が2~3度という寒さもあってか、この日は意外にも人は少なく釣り人もまばらな状況。
幸い風はなく、海もほぼベタ凪。
無風に近い状況でも気温の低さから肌を刺すような寒さでした。
釣りの準備をしながら、いつも釣りをしている場所付近を見ると岸壁に何やら水を撒いたような跡が。
荷物を持ち近寄って行くと、ついさっきまで誰かが釣りをしていた形跡が。


大量のマイワシと思われる鱗と、アミコマセを流した後がありました。
なぁ~んだ、今日はマイワシが回ってきているから余裕だな…と、一匹も釣っていないのに気分だけは大漁に釣って帰るモードに突入。
海を見てもナブラが立ち、海からマイワシが湧いてきているような状況。
30分くらい釣ってさっさと帰るか…と、一匹も釣っていなにも関わらず、今度は時間まで決めて勝手に帰るモード全開。
そして、いざサビキ釣り開始!
調子良くアッという間に3匹をGET!
すると…
なぜかさっきまでナブラも立ち湧いていたマイワシの群れが、一気にどこかへ行ってしまいました。
しかし、足元には大量のマイワシの鱗が…
まぁ、すぐにまた戻ってくるだろうと思ったのが大間違い。
撒き餌を撒き、マイワシを寄せようとするも全然効果無し。
気が付けば釣り開始から1時間が経過。
30分でさっさと帰るどころか、3匹釣った後1匹も釣れず時間だけが無情にもどんどん経過。
さらに30分何も釣れずに時間が経過。
久しぶりのアタリがあるものの、マイワシではなくウミタナゴ。

サビキ釣りは本来あまり撒き餌は使いません。
そもそも網やカゴにアミコマセを入れて釣ったり、私がやっているサビキ釣りのようにアミコマセの冷凍ブロックを解凍し、その中にサビキ仕掛けを通し針にアミを引っ掛けて釣るため、そもそも撒く必要がないというものあります。
また、サビキ釣りの場合、上記申し上げた理由以外にも、撒き餌を撒き過ぎると上記のようにウミタナゴやアイゴなど根魚が寄ってきたり、マイワシのタナに上がってきてしまい釣りにくくなります。
私が現在ご法度…とまではいかないまでも、普段使わない撒き餌を使っているのは、シーズン中のようにたくさんの群れが湾内にいるわけではなく、ごく限られたいくつかの群れが恐らくあちらこちらを回遊しているように思っているため、群れを寄せるためと寄せた群れを少しでも長い時間留まらせるために使っています。
しかし、今回のように勝手に帰る時間まで決め、その後思うように釣果が得られず焦ってバンバン撒くと、ドツボにハマり望んでいない魚がバンバン釣れる羽目に。w
この後もウミタナゴが数匹釣れ、以前マイワシの群れは回って来てくれません。
マジか…ボウズじゃないにせよ、釣果がマイワシ3匹って…大量に釣れるイメージのサビキ釣りとは程遠い結果になるかな…などと、釣り開始直後の一匹も釣っていないのに勝ち誇った感の自分はどこにもおらず、手足は寒いし釣果も寒いしテンションだだ下がりの自分がそこにはありました。
釣り開始から2時間ほど経ち、撒き餌もほぼ無くなり諦めて帰ろうかな…と思い始めた頃ヤツが登場。


そう、いつものアオサギです。
ちなみにこの日はいつもの茶トラ猫は姿を現しませんでした。
すまんな…今日はお前にあげるどころか、自分達が食べるマイワシも釣れていないんだよ…と、心の中で思っていると…
ナント!遠くに激しく音を立てるナブラを発見!
マイワシの再来です。
よ~し!最後のチャンス!とばかりに撒き餌を撒くと岸近くに寄って来ました…が…
この日は久しぶりに「悔しい!」という感情が湧くほど食いが渋く、目の前でバシャバシャ音を立てるほど湧いているマイワシが一向にサビキ仕掛けに針掛かりしません。
目の前にいる群れの中に仕掛けを落としても完全にサビキ針だけはスルー。
考えられるのは、ここのところ纏まった雨も降っておらず、海も穏やかなことからかなり高い透明度で夜間にも関わらず、肉眼で海の中のサビキ仕掛けが見えてしまうほど海が澄んでいたこと。
あとは小潮ということもありますが、上げ潮の時間帯にも関わらず潮の動きが鈍かったこと。
結局、2時間強釣りをしてあまりの食いの渋さと寒さに心が折れ、この日はここで納竿。
釣果はこんな感じです。

マイワシ9匹…2時間釣ってマイワシ9匹…目の前でマイワシが湧いていただけに非常に悔しい釣りとなりました。
ウミタナゴの応酬をくらい、そこそこのサイズのものが釣れたのでマイワシの釣果も思わしくなかったことからも、1匹だけ持ち帰りました。
近年、マイワシが城ヶ島や三崎港近辺で真冬に釣れることは珍しくないようですが、本来であれば暖かい海水を求めて外海に群れが移動します。
ちなみにこの日の海水温も以前10度台後半と思われるくらい暖かかったです。
いろいろこの時期になぜマイワシが岸からサビキ釣りで釣れるのか分析というと大げさですが、自分なりに考えているのですが、一つは海水温の高さがあると思われます。
海水温も一桁台になると、その場所からは離れ暖かい海水の場所へ移動すると思われます。
つまり、近年は通年を通して海水温が高い状況なのかもしれません。
また、シーズン中に岸近くまで寄ってきた全ての群れが残っているわけではなく、その中の一部の群れが残っておりたくさんの群れが湾内を埋め尽くすような状況ではなく、その一部の群れが湾内各所を回遊していると思われます。
そして、その群れの種類もナブラが立つ、マイワシが湧くような状況の群れは概ね15cm~18cmのマイワシの群れ。
ナブラが立たず、群れの規模としてはかなり小さい群れもおり、海面からは群れが寄ってきたのが分かりにくい群れは概ね20cm~25cmの群れがいると思われます。
絶対数で言うと、このサイズの大きい群れは中々お目に掛かれないのでかなり少ないと思われます。
ここでちょっと思うのが、マイワシは通常成魚であっても30cmほどにしかなりません。
ということは、もしかすると、これはあくまで私見ですが、外洋に出ず一生の大半を城ケ島、三崎港近辺で過ごすマイワシもいるのかな…と思いました。
実績として、25cmに迫るマイワシは今シーズン釣れました。
そして次に、この日までは半分冗談で、ブログ的に盛り上げようと書いていましたが、猫や鳥の動物達の行動。
この日のアオサギは非常に分かり易かったのですが、まるで「マイワシの群れが寄ってくるぞ。だから釣って僕にマイワシをくれ。」とアオサギが言っているのではないか…と思うくらいのタイミングで、アオサギが登場したらマイワシが再来しました。
彼らもマイワシを食べたいけど、そもそも海中の魚を主食としてはおらず、海鳥のように海に潜って魚を捕るように現段階では進化していません。
つまり、誰か、第三者の力を借りるか、自分の手の届く範囲でしかマイワシを食べることが出来ません。
満潮の時にクチバシが届く範囲で捕まえるとか、猫なら猫パンチで捉えられる場所で捕まえるとか。
しかし、ここで出会うアオサギや猫は人間には慣れており、恐らく釣り人からお裾分けを貰うことを覚えたんだと思います。
彼らはこの場所の近辺に住み着いており、毎日海を見ています。
これも私見で根拠は無いのですが、マイワシが寄ってくるタイミングや、何か法則的なものを彼らなりに知っているような気がしました。
実際に、今回のように誰かが釣った形跡よりも、アオサギや猫が出没した直後や居る時の方が爆釣れします。
ちなみにこの日は釣れた形跡はありましたが、現地到着時にアオサギも猫もいませんでした。
何度かブログでもお話させて頂いておりますが、1年を通してサビキ釣りだけをし、釣れる魚や釣り場の動物、そこにまつわる事柄をこんなに細かく意識し分析したことがなく、何だか最近は釣りよりもそちらの解明の方が楽しくなってきている感があります。
今後も気付いたことや、思うことをブログを通して発信させて頂きたいと思いますが、あくまで私見で根拠が無いものや間違った情報もあるかと思いますので、予めその点をご了承下さい。
ここ最近、釣り以外の話が延々と長くなりすみません。
本題に戻り、この日の料理はマイワシの蒲焼からヒントを得た料理を作ってみました。
この日釣れたマイワシは、ここ数週間の中でもかなり小さ目のサイズだったこともあり、刺身系や煮付け系にすると食べ応えがなくなりそうだったもので。
マイワシの蒲焼からヒントは得たのですが、蒲焼というと甘辛い醤油ダレを思い浮かべると思いますが、塩蒲焼とでもいうのでしょうか…
味が塩味の蒲焼風丼ぶりです。

作り方は、まずマイワシを背開きで卸し、中骨を取り除きます。

中骨、腸を取り除いたマイワシに、まんべんなく小麦粉を付けます。

マイワシに小麦粉をまぶしたら、フライパンにごま油を入れこんがりと焦げ目が付くように焼いていきます。
まぶした小麦粉がゴマ油を吸いますので、ゴマ油の量が少なければ都度足しながら、小麦粉の衣に十分ゴマ油を吸わせて下さい。
こんがり焼き色が付いたら温かいご飯の上に盛り付けます。
お皿に盛って、白米と食べても十分美味しいと思いますが、今回はこれを丼ぶりにしました。
タレの代わりに、沸騰したお湯に和風の粉末ダシを少々、塩を少々、そこに塩麹を入れて味を整えたものに片栗粉を入れてとろみをつけます。
そのとろみが付いたタレをご飯に盛ったマイワシの上からかけて出来上がり。
お好みでネギなどをトッピングしても美味しいと思います。
蒲焼のタレを使ったり、蒲焼のタレを作り軽く煮付けても当然美味しいと思うのですが、釣りたてのマイワシの風味を活かすために敢えて塩味にしてみました。
今回もゴマとマイワシの調和が良く美味しかったです。
ちなみに1匹持ち帰ったウミタナゴはオーソドックスに塩焼きに。

たまに食べると、臭みも無くしっとりした白身でこちらも酒の肴にはちょうど良かったです。
総括としては、未だマイワシの群れは離れていく気配がありません。
もっと大きいサイズのマイワシを狙い、今年は城ケ島、三崎港でのマイワシ釣りに没頭し年末を迎えたいと思います。
また、ご報告させて頂きます。
■ロップイヤーと猫の動画


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いつもコメントありがとうございます。
「いつきのイワシ」ドンピシャで納得です。
元々、私は観音崎での夜間~朝マヅメの投げ釣りやぶっこみを主として釣りをしていました。
尺ギスや座布団ガレイ、バチ抜け時期のスズキ、マダイなどを狙っていました。
※よろしければブログ内で「マダイ」で検索して頂けると釣果をご覧頂けると思います。
しかし、ここ1~2年は急に魚影が薄くなってしまい全く釣れなくなってしまいました。
そして、今年は春先から城ケ島に入り浸りサビキ釣りをしていました。
サビキだけをこんなに長くやること自体久しぶりな上に、城ケ島、三崎港に入り浸るのもかなり久しぶりでした。
9~10月くらいにウルメイワシとマイワシが混じって釣れていた頃、フッと家内が「マイワシってこんなに薄いんですか?」と聞いてきたことで意識しましいた。
確かに、もう少し肉厚だった気が…
明らかに持った感触もウルメイワシの方が太っていて、見た目的にも美味しそうに見えるくらい差がありました。
皆様からいろいろコメントを頂き、10年近く前に泳がせでイナダを釣った時などを思い返すと、勝手に冬は岸から離れる…という固定観念で城ヶ島へ冬場は青物を狙いに行かなくなっただけなのかな?と思いました。
今年は観音崎に一度も行っていないので、様子見に行ってみたい気もしますが、ここまできたら「ふれーゆ裏タヌキ」様が仰る「いつき」系の青物を狙ってみたいと思います。
いつも貴重な情報をありがとうございます。
また、ご報告させて頂きます。
> こんにちは。毎回、かみさんと
> 更新を楽しみにしています。
>
> 前にもコメントしましたが10年
> 以上前に、釣られている冷凍庫
> 前や対岸の城ヶ島でイワシ釣り
> にハマり、丸3年位、月に数回
> 通い倒していました。
>
> かみさんと話していて、1月の
> 雪が降り出した深夜でもイワシ
> が入れ食いで2時間位で数百位
> 釣れた事があります。
>
> 書かれてる通り、撒き餌はあま
> り使いませんでしたね。どうせ
> 定期的に回遊してくるので撒い
> ても無駄です。
>
> また、当時も撒くとネンブツや
> フグ、キタマクラ等が乱舞。
> アイゴは釣れませんでした。
> 最近の傾向かな?
>
> 朝方より20時から0時に馬鹿
> 釣れした記憶があります。
> 当時は数名しか釣りをしてる
> 常連はいなかったと思います。
>
> 昔、マグロ遠洋漁船に乗って
> た爺さんから聞いた話ですが
> 冬に釣れるイワシは、港内か
> ら出ない「いつきのイワシ」
> と聞いた事があります。
>
> 「だから港外から入るイワシ
> より、平べったく痩せてるだろ」
> と言われて、妙に納得した覚え
> があります。
>
> 同様にアジやサバ、ブリも港外
> に出ないのがいる様です。
>
> サビキにアミ付けも、潮が澄ん
> でると、見切られたり、針や糸
> を小さく細くすると食い出した
> り、ナブラも外敵に追われた、
> イワシは逃げるのに必死でエサ
> に見向きもしない等、面白い
> 経験をしました。
>
> サビキのイワシにシマアジ掛かっ
> たり、ヒラメ釣れたり三崎は何が
> 釣れるかわからない面白さがあり
> ますね。
>
> 今はクルマが無いので、三崎は
> しんどいのですが、もう数年で、
> 定年なので軽ワゴンでも手に入
> れたら通うかも?
>
> いつまでイワシが釣れるか、
> 楽しみにしています。