今週末(12/15・16)は冬休みを前に釣りをお休みさせて頂きました。

やんちゃ盛りの子猫2匹を始め、ウサギ2羽と魚達も飼っており、少々動物達の世話が立て込んでしまったことや、釣りに行こうと思っていた12/15の海の状況が悪く…強風な上に気温も低い、トドメは小潮から長潮に変わるタイミングとあまりに釣れる条件が無さ過ぎた為、今週末は釣りを断念しました。
去年の今頃も、北条湾にマイワシを求めて毎週のように釣りに行っていました。
去年は「真冬にサビキでマイワシ??」と、あまり遭遇したことが無い状況にやや興奮し、勢いで釣りに行っていました。
それから約1年、毎週北条湾に通い状況を皆様にお伝えして参りましたが、勢いだけで釣りに行っていた去年の教訓としては、やはり無理はしないこと。
去年は「真冬ですが、サビキでマイワシ釣れてますよ~」と、皆様にアナウンスすることに目が行きがちで、伝え方を考えたり、データを取って分析したり、些か冷静さにも欠けており効率良く釣るためのコツを伝え切れませんでした。
先に申し上げた無理をしないこと…は、特に冬は釣りに行かない勇気…とでも言うんでしょうか、私も釣りバカなので、何とかこじ付けで無理矢理釣れる理由や状況を探そうとしてしまいます。
しかし、ここ最近のブログの記事でもお話しさせて頂いておりますが、冬の北条湾のサビキ(サビキに限りませんが)釣りは、とにかく釣れる、釣れないがハッキリしておりタイミングを外すと、釣れない惨めさと、心と身体を芯から冷やす寒さ、何も悪いことをしていないのに一人罰ゲーム状態に陥ります。
ほとんどの方が普段は仕事をしておられ、仕事がお休みの日に釣りに行かれていると思います。
私は自分の子供が既に成人し、社会人になっているので、ウサネコの世話くらいですが、中には家族サービスもしなくてはならない中、やっと自分の時間を作り釣りに行かれている方もいらっしゃると思います…が…
春先までは、そこをグッと堪え、釣りに行こうと思う日の海の状況や気象状況、直近の釣果情報などを元に冷静に判断することをお勧め致します。
冬なので、「釣れないから海水浴でもするか…」というわけにもいきません。
また、多くの方が横浜横須賀道路、三浦縦貫道と有料道路を通り、往復100キロ近い距離を車で走って行かれると思います。
せこい話ですが、お金も時間も無駄になってしまいます。
ちなみに私は保土ヶ谷バイパスの本村インターの傍が自宅なのですが、北条湾まで夜中ですと40分ほどで着きますが、片道ほぼ50キロ、往復100キロです。
たまに北条湾に釣りに行って、釣れなかったからマグロでも食べて帰るか…なら問題ないと思いますが、月に何度も行かれる方は特に釣りに行かない勇気をお勧め致します。
さて、前振りが長くなってしまって恐縮ですが、今年の傾向と今後の対策ですが、今年個人的に気になっていることが3つほどあります。
①夜間帯より朝夕マヅメを含む、日中の方が釣果が上がっている。
②海水温が去年よりも高く釣れる魚種が1ヶ月ほどズレている。
③海水温が高い影響もあると思われますが、東京湾深部(本牧・大黒、川崎)での青魚の釣果が好調。
大項目で分類すると、この3点が非常に気になっております。
この後、私なりの見解をお話しさせて頂きますが、東京湾に関しましては本牧、大黒、川崎のみのお話となります。
都内、千葉などの状況は把握出来ておりません。
予めご了承下さい。
では、分析…というほど大袈裟なものではないのですが、個人的に現時点で感じていることをお話しさせて頂きます。
①夜間帯より朝夕マヅメを含む、日中の方が釣果が上がっている。
これは、何度かお話しさせて頂いておりますが、元々サビキで狙う青魚は夜行性ではありません…と言い切れないのですが、夜釣りでよく狙うメバルやクロダイ。
こういった、完全に夜行性の魚や、逆に完全に日中しか行動しないベラ類、余談ですがキュウセンベラは陽が沈むと砂の中に潜って眠ります。
魚のくせにたいしたヤツです。w
明確に行動する時間帯が分かる魚と青魚は違い、半昼半夜とでも言いましょうか、夜釣りで釣れないことは無いのですが、基本的に昼間活動が活発になる魚です。
基本的にはサビキ釣りは昼間やる釣り…と思って頂いて構いません。
少し見方を変えますと、魚自体が活動する指針の中で一番重要視しているのが昼か夜でない…ということです。
先に申し上げました、メバル、クロダイは非常に神経質で音や光を嫌います。
こういった性質の魚は、やはり夜活動することを選びます。
エサ取り名人で、おちょぼ口で何でも食べるベラは夜行動する理由が無いので、人間同様朝起きて、夜眠るオーソドックスな生き方を選びました。
では、青魚は…と言いますと…
彼らは泳ぎ続けなければいけない…というのが一番のポイントです。
食事をする時も、眠る時も常に泳いでいます。
クロダイやメバル、ベラのように海中で同じポイントに、ヘリコプターで言うホバリングのような状態で留まることが出来ません。
故、明るいか暗いかは問題でなく食べられる時に食べ、眠れる時に寝るこれが一番重要なんです。
そして、青魚の場合、天敵が多いというのも特徴です。
夜間の暗い時は人間でも、物が見えずらいです。
青魚も同じで、猫などのように暗闇でも物がハッキリ見える眼力は持っておらず、動きが鈍くなった夜狙われることが多いです。
一晩中追い回され、命からがら逃げ回ります。
当然、自分達の食事どころではありません。
食べる前に飲む!どこかの胃腸薬のCMではありませんが、食べる前に食べられないように逃げる…が先で、自分達の身の危険が無くなり、食事を出来る環境が整うことが最優先です。
去年の12月の本ブログ記事をご覧頂くと、明確に今年と違うのが去年の今頃はほぼマイワシ以外釣れていません。
これは次の項でお話し致します海水温の話にも繋がるのですが、今年は今だウルメイワシやカタクチイワシが釣れています。
これが意味するのは、去年と比べると同時期の北条湾の海水温が異常に高いということです。
サビキで狙う青魚はもちろん、海水温が高いということで捕食する側の魚達も、例年であればもう少し外海に行っていておかしくないのですが、エサとなる小魚が豊富な事と、海水温の高さで例年より頻度高く北条湾に現れています。
こういったことも夜間帯より、日中の方が釣果が上がっている理由の一つと考えられます。
②海水温が去年よりも高く釣れる魚種が1ヶ月ほどズレている。
少し話が中途半端ですが、前項の話の続きなのですが、②項も織り交ぜてお話しさせて頂きます。
北条湾はウナギの寝床のような細長い湾です。
両サイドの岸と岸が非常に近く、縦長に長い形をしています。
北条湾内に青魚達が群れていて、そこに捕食する側の大型魚が入って来て群れを追い駆けるとします。
両サイドの岸と岸が近いことが仇となり、群れは無数の方向に散って逃げることが出来ず逃げる方向が同じになりやすいんです。
捕食する側が数匹いたら完全にアウトです。
上下の水深を利用し逃げるか、泳ぐスピードで捕食する側に勝つしかありません。
故、ナブラも立ちやすく、湾内を見ているとどこにどんな魚がいるか非常に分かり易いです。
そもそもそんな危険な場所に、ではなぜ青魚達が集まるのか…
これは、北条湾最深部に流れ込んでいる狭塚川という川が一つのポイントです。
城ヶ島や三崎周辺ですと、唯一の川であり、この川が流れ込んでいるため、青魚達の好物の植物プランクトンが豊富に北条湾内に集まります。
これを求めて青魚達は集まって来ます。
そこに捕食する側の魚も集まってくるという構図なのですが、今年は海水温が高いため青魚達が一時的に北条湾から出やすい状況だと思います。
湾内は非常に潮通しが悪いです。
つまり海水がシャッフルされにくく、海水温に変化が起こりにくいんです。
北条湾から出てしまうと、その日の海流や潮の影響で海水温が変化しやすく青魚達が過ごす最適な温度を下回ってしまうこともあります。
しかし、今年は去年に比べ海水温が高いので北条湾から出ても、青魚達が過ごし易い最低の温度を下回ることがないので捕食する側の魚がたくさんいる時は湾内から一時的に避難していると思われます。
そして、捕食する側の魚が去って行った後、再び北条湾に戻って来ていると思われます。
こうした事も、今年は夜間帯での釣りより日中の釣りの方が釣果が上がっている理由の一つと思われます。
これは直近2週間の三崎周辺の海水温のデータです。

徐々に下がってきているとはいえ、依然16度は下回らずこの時期にしてはかなり暖かいと思います。
そして、先ほど去年の同時期の本ブログ記事のリンクを貼りましたが、去年の今頃はほぼマイワシしか釣れていません。
マイワシはイワシ類の中でも、活発に活動する海水温の範囲が一番広いんです。
下は13度くらいから、上は20度くらいまでとかなり幅が広く、特に下の温度に関しては他のイワシ類とくらべて2度~3度低いです。
去年の同時期は海水温がおそらく15度を下回っていたと思います。
この15度が一つのポイントになりますが、この15度に近く、もしくは下回るようになってくるとウルメイワシやカタクチイワシは釣れなくなり(北条湾から離れ外海の海水温の高い場所に移動する)、マイワシだけが残るようになります。
そして、このくらい海水温になってくると北条湾内に現れる捕食する側の魚種も減ってきます。
特にヒラメなどは、潮通しの悪い湾内は嫌うため、逆に北条湾内にはほとんど入って来ません。
※ヒラメを狙うのであれば製氷所の前が良いと思います。
こうなってくると、狭い北条湾内にマイワシしかいないような状態になり、去年の今頃のようにキレイにマイワシのみが爆釣れ!になってくると思われます。
③海水温が高い影響もあると思われますが、東京湾深部(本牧・大黒、川崎)での青魚の釣果が好調。
これに関しましては、恐らく北条湾に釣りに来られている方の多くが本牧、大黒、川崎を通り越す、または北条湾に来るより近いのではないかと思います。
神奈川の三浦半島周辺の釣果情報を見ますと、城ケ島や三崎周辺の海水温だけが高いわけではなく、何がしかの暖かい海流が東京湾の中に流れ込んでおり、それによって全体的に海水温が高い状態が続いていると思われます。
本牧、大黒、川崎でアジが好調という情報は良く目にします。
アジはイワシ類よりも海水温の変化に敏感な魚なので、それがまだ好調ということはワラサなどの大型の青魚も周辺海域にいる可能性もあり、わざわざ遠くまで足を運ぶことなく冬でもサビキで青魚が狙えるかもしれません。
本牧、大黒、川崎でアジが好調、北条湾でウルメイワシ、カタクチイワシが好調、この状況が続いていればまだ海水温が全体的に高いと思って大丈夫だと思います。
総括としましては、状況を見て北条湾以外にも釣りに行ってみる、北条湾(城ヶ島・三崎周辺)に行くのであれば釣れる魚種や海水温に合わせて北条湾以外で釣りをしてみるのもありだと思います。
■川崎・東扇島西公園釣果情報 勇竿釣具店
また、活餌で大物を狙うのも今の段階では釣り易いと思います。
■神奈川県水産技術センター(リアルタイム海況データ・ 三崎瀬戸)
上記リンクは先ほどの海水温のキャプチャー画像の元ネタです。
こういったサイトでも構いませんので、海水温の変化を小まめに調べ今後の釣れる魚種や釣れ方を予測し、実際に釣りに行かれる日や場所で潮や天候を調べ、最終的に釣りに行く日のどのタイミングが一番釣れそうか予測し無駄なく効率良く釣行されることをお勧め致します。
冬なので当たり前ですが、とにかく今の海辺は寒いです。
寒空のかな、一人罰ゲームにならず、皆様が大漁であることを祈っております。
来週はいよいよクリスマスですね…
本当に1年は早いです。
何かと忙しい師走です。
くれぐれも事故などに遭わぬようお気を付け下さい。
来週3連休は全日大潮です。
我が家の新たな家族の子猫はお魚大好きなので、頑張ってイワシを釣りたいと思います。
また、ご報告させて頂きます。
■釣行時リアルタイム更新・釣り用Twitterアカウント
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いつもコメントありがとうございます。
仰る通り、私もいざ三崎や城ケ島方面での釣果情報を検索し、あまりに無い上に、いい加減な情報、または非常に古い情報しかなく、ブログやTwitterを利用しリアルタイムな情報を発信しようと始めました。
また、無駄に釣り歴だけは長いので、ビギナーの方に分かり易く、且つ結果が出せる釣り方をお伝えすることを心掛けています。
ベテランにしか釣れない…ではなく、どうやったらベテランにしか釣れない魚をビギナーの方でも釣れるか教示することも役目の一つと考えております。
そもそも急速に発達したインターネットに、大量の情報が集まり、その大量のデータを精査し、どれが正しく新しい情報なのかを判断する能力も今は求められていると思います。
しかし、仕事でIT関連のことをしている、またはしたことがある方でないと、中々この膨大なデータを正確に扱うのは難しいと思います。
パッと目に入る情報に目が行きがちにどうしてもなります。
私がやや小難しい、潮や海水温、気候変動や自然現象、動物達との関連などを織り交ぜてブログを書いているのは、今までは感覚や勘、雰囲気など視覚的には見えずらい、それこそベテランにしか分からない部分を、視覚的に分かり易くするために様々な事を関連付けてお話しさせて頂いています。
あとは、ここの部分を強調し過ぎると、そもそもブログの趣旨が変わってしまうので、今まであまり強調しませんでしたが、地球規模での気候変動による自然災害への危機感を少しでも皆様に意識してもらえたら…という思いがあります。
特にここ数年の異常気象は凄まじい早さで毎年変化し続けていると思います。
子供の頃から今まで、釣りを始め、サーフィン、ボディーボード、ジェットスキーととにかく海で遊んできました。
海水の温度が通年を通して高くなり、年中サビキで青魚が釣れることは、釣りにとっては有難いことです。
しかし、良い反面は必ずあり台風の巨大化、それに伴い大雨や強風での被害、こういったことに繋がります。
「釣り」という趣味や遊びを通してなら、目の前の海に変化は必ず意識します。
毎週、同じ場所に雨でも風でも釣りに行き、その変化を皆様にお伝えし、実際に皆様にも釣りをして頂けば細かいことは分からずとも、釣れる魚で海が暖かいのか冷たいのかくらいは理解出来ると思います。
地球規模での温暖化に対して、ああしろ、こうしろと言うつもりはなく、私のような一個人が出来ることなど微々たるもので温暖化を止めることは出来ません。
しかし、現に目の前で進む温暖化に対して、釣りを通して皆様に意識して頂き、危機感を持ち一人一人で出来る微々たることを意識し、且つ実行し、せめてご自身のご家族の防災に役立てて頂けたらと思っています。
魚を釣って食べることもその一つです。
火が無い場合、目の前の魚をどうやって食べるか…
保存するにはどうしたら良いか…
腐りやすい魚、腐りにくい魚…
その時々の思い付きも多々ありますが、ブログというツールを活かし、記事として残すことで何かのお役に立てればと考えました。
本来、釣り方を知っていて、釣れる場所も分かっているならわざわざ情報発信などせず、一人粛々と釣って酒のつまみと猫のエサにすれば良いわけです。
偉そうに講釈を垂れるつもりは御座いませんが、私のようなヤンキー上がりの一庶民が、人のために出来ることと言えば、良く知っている海のことや釣りのことを皆様にお伝えし、少しでもお役に立てればとブログを書いています。
今は比較的に時間にも余裕があるので、最低でもあと数年は今の釣りのスタイルを続け、今後北条湾という釣り場と釣りを通して気候変動も織り交ぜた釣果情報を発信出来たらと考えております。
私がブログを書いているコンセプトをお伝えさせて頂きました。
お気を悪くせず、今後もよろしくお願い致します。
> こんばんは。
> 三崎は、あんまり情報を発信する
> 方が居ないので、このブログは、
> 釣りをする方には大変、ためにな
> ると思います。
>
> 大黒や本牧は管理釣り場で毎日の
> 釣果をブログにupしてくれるのは
> 良いのですが、全ての職員が釣り
> に詳しい訳じゃないのが難点です。
>
> トリックとサビキの区別はつかな
> いし、逆に詳しい職員は、釣れて
> ない時にベテランが釣り上げた、
> アジ数を釣果に加算しなかったり。
>
> 実際にサビキでアジが釣れると、
> ブログで見たのに全然釣れない!
> 誰も釣れてないとクレームつける
> 釣り客も見かけます。
>
> 有料だし、駐車場料金も取られる
> しで気持ちはわからないでもない
> んですけどね。
>
> これだけネットが普及してるのに
> タイムリーな情報が中々、得られ
> ないのが、陸っぱり釣りの情報。
>
> 今後も、リアルな情報を発信して
> 下さい。こちらも、横浜港周辺の
> リアルな情報を発信していきます。
>
> まだまだ、ふれーゆ裏は夕まずめ
> に、きちんと装備すれば良型の、
> アジが20〜30は釣れてきます。
>
> 時折、30センチ近い奴や同サイ
> ズのサバ、セイゴ、コノシロ、
> メジナが混ざり愉快です。