【城ヶ島・三崎港】釣果はカタクチイワシのみ!徐々に群れが離れていると思われます(2019年2月10日)
降雪の予報もあり、天候がイマイチな三連休ですが、唯一晴れの予報が出ていた中日に北条湾へ釣りに行って来ました。
ここ数週間は、徐々に青魚の群れも減り、日中に釣果が好調だった状況も少しずつ変化し、どの時間帯のどういったタイミングが一番釣果をあげやすいかが非常に判断しにくい状況になっています。
ブログに頂いたコメントなどでは未明から明け方にかけ、マイワシが好調だったとの情報も頂き、この週は天候が良ければ私がいつも釣りに行く未明から朝マヅメに掛けて釣りに行きたかったのですが、如何せん降雪の予報に加え、強風な上に気温も低いという釣りに行くこと自体を躊躇うくらい気象条件が最悪でした。
しかしながら、この時期はいつ釣れなくなってもおかしくないので、やはり様子くらいは見に行きたい。
ということで、唯一晴れの予報で、ピンポイントで風が納まる日曜日の夕方に釣りに行きました。
潮等、海や青魚の動きを考慮するというよりは、釣れたらラッキーくらいで、三連休中の一番寒くなさそうな時間帯を狙ったという感じです。
釣りを開始します。気温8度、天候は晴れ、風は1mほど、海水温は15度です。釣り人はほどほどに居る感じです。これから夕マヅメ、潮止まりあたりまでを狙ってみます。 pic.twitter.com/QwMOaUReb5
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年2月10日
日中の釣行ではなく、少しでも暗い時間帯を狙い、夕マヅメから20時前の満潮時までを狙います。
先週、先々週と釣れる時間帯が少しずつ夕マヅメから夜間帯に移ってきています。
去年の今頃は、今年ほど海水温が高くなかったので、マイワシも潮の流れが緩やかな湾内から、潮の流れが速い湾外へあまり出ることなく、潮止まりの前後2時間を中心に、お食事タイムになると突然爆釣れしましたが、今年はこの海水温が高いことで北条湾内に留まることなく、北条湾周辺に群れが散っているように感じています。
去年の今の時期は対岸の花暮岸壁ではほとんどサビキで釣果が上がりませんでしたが、今年はいくらかでも釣果が上がっているようです。
これも、海水温が高くマイワシを始め、北条湾周辺に居付いている青魚達が北条湾以外の場所を含めて回遊しているものと思われます。
海水温が去年より高く、マイワシしか釣れなかった去年より、多くの種類の青魚が釣れることは良いことなのですが、この微妙に群れの数が減ってきたこの時期、この海水温の高さが仇になっているように思います。
と言いますのも、去年は北条湾から出てしまうと、潮通しが良く海水温が下がるのでマイワシ達は極力北条湾内から出ませんでした。
天敵の大型魚が北条湾内に入って来ても、極力北条湾内で逃げ回っていました。
そして、北条湾内から大型魚が出て行くと、マイワシ達のお食事タイムが始まり爆釣れ…言ってしまえば生け簀の中で釣りをしているような状態で、集中的に一箇所に集まっていたので非常に釣り易かったです。
しかし、今年は海水温が高く、青魚達の行動範囲が広がってしまったため、マイワシ以外の青魚も居付いて全体的な青魚の数が増えているとはいえ、群れが散り散りになり活性が上がる時間帯は変わらずとも、どの場所にお食事タイムの時に群れがやって来るか非常に読みにくいです。
こうなると魚群探知機でも欲しくなり、陸上から目視でどこに群れがいるのか確認するのはほぼ無理です。
ただ、私がなぜ毎回このような状況になっても北条湾に拘っているのか申しますと、ブログでも何度かお話ししておりますが、北条湾には「狭塚川」という川が流れ込んでいます。
海に川が流れ込んでいる場所は有機物やプランクトンが豊富なので、青魚達のエサも乏しくなるこの時期は他の海域よりは青魚達も集まりやすい条件が整っています。
また、私がなぜ未明から朝マヅメ、夕マヅメから夜間帯と、暗い時間帯を好んで釣りに行っているかと申しますと、原則的に青魚は夜でも釣れますが夜行性ではありません。
視界も悪く、大型魚に襲われやすい時間帯は、遮るものが何もなく開けた海域より、適度に狭く適度に障害物がある場所を好みます。
これもブログで何度も申し上げていますが、青魚達は寝る時も泳ぎ続けています。
青魚ではありませんし、そもそも魚ではありませんが、イルカなどは脳を半分ずつ休ませ(眠らせ)、泳ぎながら眠ると言われています。
今年は海水温の高さから、青魚達の行動範囲が広がってしまっていると思われ、夜になると必ず北条湾に戻って来るとは言えませんが、一部の群れは北条湾へ暗くなると戻って来ると思います。
こういった理由から私は北条湾に拘って釣りに行っています。
そして、この日の北条湾ですが、幸いなことに気温は低いですが風も穏やかで然程寒さは感じず助かりました。
風が穏やかなお蔭で海もベタ凪。
そして、透明度の高い海。
透明度が高いのに、青魚の群れは見えず、悲しいことにそのキレイで静かな海が「はぁ??青魚なんかいねぇよ…」と物語っていました。
これは、この日のライブ配信動画ですが、釣り開始から30分以上ピクリとも竿が動きません。
最初の1匹が釣れるまでは、非常に時間が経つのが遅く感じられ、今日こそボウズか…と不安に駆られ、陽も落ちていき寒さだけが増していく感じです。
そして、釣り開始から40分くらい経った頃、ドカン!と大きなアタリがあります。
根魚っぽいアタリでしたが、後が続けば青魚か?と期待しますが、後に続いてアタリくることはありませんでした。
そして、沼のように静まり返った静かな北条湾を眺めて1時間近くが経過した頃、約1年ぶりの釣りのお供がやって来ます。
約1年ぶりに登場の釣りのお供の鳥です。名前が分からないのですが、恐ろしく魚を捕るのが下手くそで去年マイワシ爆釣れの時に良く姿を見せていました。 pic.twitter.com/M5MWPZGDt1
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年2月10日
後に調べて分かったのですが、この鳥は「ゴイサギ」というサギの仲間のようです。
そして、いつものアオサギとは別の個体と思われますが、いつものアオサギより一回り小さくあまり至近距離まで近寄って来ないアオサギも登場します。
いつも来るアオサギと恐らく違う個体だと思われますが、徐々に鳥に囲まれてます…が、アタリはありません。 pic.twitter.com/lAp46TXZPW
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年2月10日
この私の釣行記に良く登場する動物達、特に鳥ですが、実は魚群探知機の役割を果たしてくれることが多いんです。
彼らが飛来する時は、たいてい近くに魚の群れがいます。
カモや鵜は水に浮くことが出来るので、陸上に飛来する必要はないのですが、このアオサギやゴイサギなどは地上や船の上、係留ロープなどに止まりエサとなる魚を獲らなければなりません。
真横に飛来しなくとも、一定の距離を置いて飛来した場合、北条湾で言えば湾中央部や近くに群れが寄って来ている証だと思ってほぼ間違いないです。
夏場などは良く目にし、冬場は中々見ることがありませんが、カモメなどは海面近くの魚の群れを集団で襲う鳥山が出来ることもあります。
どこで釣るか悩んだ場合、鳥に注目したくさん鳥が集まっている付近に釣り座を構えることもありです。
ちなみに、ハトやカラス、スズメは当てになりませんので悪しからずご了承下さい。
この日も、このゴイサギとアオサギが飛んで来て10分ほどで、さっきまで沼のようだった海面が波紋だらけになって沸き立ちます。
そして、波紋を出して湧いている主はカタクチイワシ。
カタクチイワシがきました。 pic.twitter.com/FPnDbzfshV
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年2月10日
この後、30分ほど入れ食いとまではいかないものの、活性の上がった状態が続きます。
この日は結局カタクチイワシ以外釣れなかったので、釣りのお供全員にカタクチイワシをお裾分け。
一年ぶりの釣りのお供にカタクチイワシを。 pic.twitter.com/iKqXduKmGk
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年2月10日
シレッとやって来ていたいつものニャンにもお裾分け。
そしてニャンにもカタクチイワシを。 pic.twitter.com/jDMgJtzLfv
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年2月10日
どうでも良いのですが、先のゴイサギの動画をご覧頂くとなんとなくお分かり頂けるかもしれませんが、このゴイサギ、ビックリするくらいいろいろ不器用なんですよね。
そもそもまず飛来して、着地する時にコケたりするんです。
この動画のカタクチイワシを取る時も、もっとスムーズにチョンと飛んで魚を取りに行けば良いのに、半分飛んで、半分歩いてみたいな中途半端な動作で上手く取ることが出来ず、アオサギや猫に奪われることもあります。
ゴイサギが自分で魚を捕まえる時は、アオサギに比べると口ばしも短いので、よく係留ロープに止まって海面近くに上がってくる魚を狙います。
狙いを定めて、狙った魚めがけて、口ばしを開き捕まえようとするんですが、勢い余って海に落ち溺れそうになることもあります。
この個体だけなのかもしれませんが、よくそんなんで自然界で淘汰されないね?とツッコミを入れたくなるような、何とも愛嬌のある鳥なんです。
話を釣りに戻しまして、この日は結果的に釣果はカタクチイワシのみでしたが、恐らく私が釣りをした時間に、北条湾に寄って来たのがカタクチイワシだった…ということだと思います。
まだ、他の青魚も周辺海域に居ると思われますが、全体的な数は週を追う事に減っているように思います。
やはり一番釣りたいのはマイワシなんですが、行動範囲が広がり数が減る中、マイワシの群れにピンポイントで出会うことが出来るか…
こればかりは運に掛けるしか無さそうです。
釣行時間に関してですが、去年同様ピンポイントで夕マヅメから朝マヅメまでの、潮止まりを基準に前後2時間程度を目安にされると宜しいかと思います。
この日は釣れなかったので、何とも言えませんがマヅメ時はウルメイワシ、カタクチイワシ、サッパなどが狙えると思います。
マイワシはもう少し、完全に暗くなってからの方が良いかと思います。
仕掛けに関しましては、ここ数週間針の色や集魚板のお話をさせて頂きましたが、当然暗い時間帯なので集魚板はあまり意味がありません。
また、針の色も暗いので神経質になる必要はありません。
むしろ、トリックサビキでチモト(針の付け根)に蛍光塗料が塗布されているものが売っています。
こちらの方が釣果が上がるかもしれません。
ちなみに、ライブ配信のチャットでご紹介致しましたが、この日は金銀交互の針でチモトに蛍光塗料が塗布してある仕掛けを使用しました。
そして、この日の釣果はこんな感じです。

キレイにカタクチイワシのみです。
この日は釣りのお供が多かったので、釣れた半分くらいはお供達にお裾分けし、平均18cmくらいの目視で15cm以上のものを持ち帰りました。
カタクチイワシの場合、私が青魚のフライが好物ということもあり、毎回同じ料理で恐縮ですがこの日もフライにしました。
20cm近くのサイズでも、カタクチイワシの場合身が細く、頭でっかちなので無駄なく食べるには揚げ物が一番かと。
しかも、カタクチイワシの場合、20cmほどの成魚でも骨が柔らかく、頭から丸ごとフライにしても骨が気になりません。

鱗を剥ぎ腸を取り除きます。

衣を付けて油で揚げれば完成。
本当に、ビールと良く合います。
今回はオマケでこんなものを作ってみました。

バターロールにレタスを敷き、タルタルソースを塗り、その上にカタクチイワシのフライを挟んだ「シコサンド」。
※カタクチイワシは別名「シコイワシ」とも言うのでシコサンドです。
お子様などは喜んで召し上がって頂けるかと思います。
カタクチイワシが釣れた際は是非作ってみて下さい。
この日はカタクチイワシしか釣れなかったので、我が家の猫の兄妹も選択肢は無く、カタクチイワシの姿焼きを夕食に。

一応イワシなのか、焼くと凄く良い匂いがするんですよね。
今日はカタクチイワシしか釣れなかったので、我が家の猫はカタクチイワシの姿焼きを。 pic.twitter.com/evPKzbY6yL
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年2月10日
ペロリとたいらげました。
去年とはだいぶ状況が違い、これはこれで何が釣れるか…という楽しみもあります。
言い方を変えると、これが自然を相手にすることなんだな…なんてことを思いながら釣りをしていました。
毎年、毎年目の前にある海に変化がある…
地球を始め、海も生きているんだな…みたいな感じでしょうか。
来週はいつもの未明から明け方に釣りに行けたらと思っています。
潮回りも土日共に中潮と悪くありません。
また、ご報告させて頂きます。
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