梅雨時ということもあり、タイトルの雨の日や雨の後の釣りでの留意点を少しお話しさせて頂きたいと思います。
と思いましたのも、Twitterでもツイートさせて頂いておりますが、真水と海水について分かり易く書かれている記事を見つけたので、その記事にちなんで、実際に釣りに行く場所や、Twitterやブログでご紹介させて頂いております北条湾での留意点をお話し致します。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) 2019年6月13日
■「死の海域」が過去最大規模のおそれ、米国南部 - 世界で拡大しつつある低酸素海域、原因は川から流れ込む水
これは米国の話なので、記事に書かれていることが全て当てはまるわけではありませんが、昨今日本でも各地で大規模水害が起こることが当たり前になってきている節もあり、降る雨の量が一昔前とは比べ物にならなくなってきていると思います。
当然、水害が起こるレベルの雨が降っても、最終的には海に流れ出します。
こういったレベルの雨ですと、あまりニュースなどにはなりにくいですが、氾濫した川の下流域や河口、ひいてはその川が流れ込んでいる湾や近海で、真水による海への影響が必ずあります。
近年ですと、駿河湾で獲れる桜エビ。
これが歴史的不漁に見舞われており、一説には原因は駿河湾に流れ込んでいる川が原因だとも言われています。
北条湾は露骨に雨の影響を受けやすい、言い方を変えると雨の影響が分かり易いので、北条湾についてお話しさせて頂きます。
先週の本ブログ記事でも簡単にお話しさせて頂きましたし、上記リンクの記事にも書かれていますが、海水と真水ですと海水の方が重たいです。
重たい要因でもあるのですが、海水と真水ですと海水の方が比重が重いので大きな力を加えないと中々混ざりません。
コップやビーカーレベルで考えますと、簡単に混ざるようなイメージですが、広大な海という範囲と、そこに降る大量の雨水で考えますと、仮に北条湾内の水を全てかき混ぜるということになると、どれだけの力が必要なのか想像もつきません。
北条湾や、北条湾深部にある狭塚川上流域に雨が降ると、北条湾の一番奥の表層部に真水が溜まり、真水の層と海水の層に分離します。
一度、お時間がある時にでも製氷所の前からダイブセンター方面に走り、そのまま対岸の花暮岸壁まで自動車の良いので、北条湾を眺めながら走って頂くと、北条湾が如何に細長い形をしており、海水が滞留し淀み易いかご理解頂けると思います。
そもそも、この地形から海流による流れの影響をを受けにくく、主に潮汐(潮の満ち引き)による海水の動きで出来る流れで湾内の海水がシャッフルされているので、雨量が多く長雨とかになると中々雨水と海水が混じり合いません。
つまり、北条湾内に真水の層と海水の層が出来てしまうので、真水や汽水域が苦手な青魚は海水の層、もしくは海水のみの場所にどんどん逃げて行きます。
例えば、小田原の早川(早川港)、江ノ島の片瀬川などは川が海に流れ出ていきなり広大な相模湾に面しています。
これであれば海の中の海水の流れでどんどん真水と海水がシャッフルされるので、特段真水が流れ込んでいることを意識しなくても問題ありません。
多少雨量が多い雨の日や、その直後であっても影響が及ぶ範囲も狭く大した影響は出ません。
しかし、北条湾のように囲まれた狭い場所で且つ海水の流れが無い場所ですと、どんどん真水と海水が分離していきます。
釣りに行かれる予定の日の近々で大雨が降ったり、釣り当日に雨が降っている場合などは北条湾は避けて釣りをされるのが賢明かもしれません。
雨の日や降雨直後に北条湾で釣りをされる場合は、魚の活性が上がっていると思われる時間帯は特に、アタリがあるまで普段釣りをしているタナより少しずつタナを下げていって下さい。
タナを変えながら何回か試してみて、全くアタリが無い場合は青魚の群れが湾内から出てしまっていることが多いです。
ちなみに、ボラなどがこういう時に湾内に居ても、ボラは汽水域でも問題なく過ごせる魚なので当てにはなりません。
無駄な手間を掛けないことを優先するのであれば、大雨の後や雨天の時は北条湾以外でサビキ釣りをすることをお勧め致します。
リンクの米国の記事中にもありますが、川があることのメリットとしては青魚達が好むプランクトンや有機物が豊富に北条湾内にあるということです。
真水の問題さえなければ、青魚達にとっては格好の餌場なので湾内に入って来ます。
また、これからの時期ですと、青魚達を追って大型魚もたくさん入って来ます。
これを活餌などで狙うには、北条湾は狭いということが逆に釣り易さに繋がります。
今年は梅雨らしい梅雨になりそうです。
Twitterでは全て書き切れないので、改めてブログ記事にさせて頂きましたが、雨の後や雨天時の釣行などの参考にして頂けたらと思います。
最後に…
雨の日のや雨天後の釣行は、決断が大事です。
釣れない…魚がいない…と少しでも思ったら、釣り座をすぐに変えることをお勧め致します。
釣りの原則としては、海面に当たる雨粒などで海中から陸上の人が見えない…や、海中が濁り易く針掛かりし易い…雨音で人の気配がかき消され易い…など、釣りににとっては雨は悪いことばかりではありません。
釣れない…ということは、そこに魚が居ないことが多いです。
優柔不断が一番良くありません。
今週末は、天気が荒天なようなので釣りに行くか迷っておりますが、またご報告させて頂きます。
皆様の大漁を祈っております。
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