【城ヶ島・三崎港・北条湾】イワシの群れと釣果を確認!予想が当たりました!(2020年2月2日)
今回は、お伝えしたい事が山ほどあるので、いつものくだらない前振りは無しでいきなり本題に入らせて頂きます。(いつも前振りは無くて良いという声が聞こえてきそうですが…w)
前回、1月最後の釣行が、北条湾まで出向くものの、あまりの大雨で釣りを断念しました。
久しぶりに二週間釣りをしていない状況となり、この日の釣りが待ち遠しくて仕方ありませんでした。
予報では、風はやや強いものの、天気に問題は無く、潮回りも小潮とあまり良く無いとはいえ、私が釣りをする未明の時間から朝マヅメに掛けて上げ潮と、全体的な状況としてはそれほど悪い条件下ではありませんでした。
二週間ぶりの釣りに、前日の土曜日から鼻息荒く必要以上に興奮し、眠れないのでAmazonプライムで邦画を1本観ることに。
これまたグッと映画にのめり込み、かなりのハイペースで酒が進み、寝る頃には自宅なのに千鳥足になっていました。
この時点でかなり嫌な予感がするのですが、午前1時起床予定なのに目が覚めたのは午前2時半。
思い切り1時間半も寝坊し慌てて自宅を出発します。
「冬だから釣り座が無いってことはないだろうけど、1時間半が勿体ない…」
後悔の念にかられながら、幾分飛ばし気味で北条湾を目指します。
この日も1/19の釣行同様、寒ボラとタコをメインに狙うつもりで準備をしていました。
普段、サビキメインで釣りをしている時より、やはり釣りを始めるまでに時間が掛かります。
出るのは溜息ばかりですが、いくら息を吐いても時間は戻りません。
トドメは飲み過ぎによる二日酔いで気持ち悪い上に頭が痛い…
前日の釣りに行きたくて舞い上がるほどのハイテンションとは打って変わってテンションが上がりません。
そして、そんなこんなで北条湾に到着。
風はやや強いものの、気温も高くそれほど寒くないことなどもあってか、久しぶりに釣り人がたくさんいました。
ただ、釣り人が集中しているのは製氷所の前で、北条湾側には一組しかいませんでした。
それなら、いつものお気に入りのいわき丸さんの前に釣り座を構えようかな…と近付くと、お気に入りの釣り座で場所取りをしてくれているヤツが…
釣りのお供のアオサギが既にスタンバイ。
一度車から降りて海の様子を伺いましたが、いわき丸さんの後ろにいつも係留されている漁船がこの日は係留されていませんでした。
実は、このいわき丸さんの後ろのポイントは、ボラやシーバスを今まで一番釣ったことがあるポイントなんです。
排水口はここ以外にもたくさんの場所にあるのですが、このポイントの排水口付近で釣りをするとボラ、セイゴ、去年の実績ですとワカシなんかもサビキで釣りました。
そういうこともあり、この日はこの釣り座で釣りを開始します。
そして、しっかり釣りのお供のアオサギもこちらに移動。
釣りのお供のアオサギもスタンバイ中。 pic.twitter.com/DeTRHS6ytP
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 1, 2020
Twitterの投稿画像の左側は到着時にお気に入りの場所に居たアオサギの写真で、右側は釣り座を構えた場所に移動してくるアオサギの写真です。
飲み過ぎな事もあり、恒例の軽く便意を催しながら釣りの準備を開始します。
先にも申し上げた通り、この日はサビキ釣り以外にもいくつか仕掛けを準備しなければいけないことから、釣りの準備に手間取ります。
北条湾到着から20分~30分ほど掛けて釣りの準備を完了します。
「釣りを開始します…」のいつものツイートをしているヒマも無く、ダッシュで城ケ島側のトイレへ急行。
トイレから戻り、残りの撒き餌の準備やライブ配信、Twitterへの投稿などをしていると、やや風が強くなってきます。
家内には、サビキ釣りのシーズン中のように忙しなくアタリがあるわけではないので、車の中で待機していて良いよ…と言ってあったのに、私がトイレから戻って来たのは分かっていますが、一向に車に来る気配がありません。
取り敢えずライブ配信を開始し、家内の元に行き「車に居て良いよ…」と伝えると…
「イワシが居るんだよ、さっき1匹バラした…」
なにっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
マイワシか??ウルメか??
シコか??(カタクチイワシ)
「カタクチじゃない、マイワシかウルメかは分かんないけど、かなり大きい…」
更に…
なにっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
飲み過ぎの気持ち悪さも吹っ飛び、目を凝らしてガン見で海中を見つめます。
風が軽くあったので、さざ波が立ちイマイチ見にくいのですが、確かに群れは小さいですが、時折イワシっぽい魚が群れで泳いでいくのが確認出来ました。
一気にテンション爆上げで、「釣りを開始します…」のツイートをし釣りに専念します。
釣りを開始します。気温15度、天候は晴れ、風は2m〜3mほど、海水温は12度です。詳細は原因は分かりませんが、海水温が一気に下がりました。少し混乱してますが、海水温が12度なのにイワシらしき群れが湾内にいます。先程一度バラしました。混乱しながら興奮してます。 pic.twitter.com/NxhKMKrU9Z
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 1, 2020
ただ、ツイート内にありますように、この日の海水温は12度。
海水温を計った時は、何度も見直し、海水も汲み直して計りましたが、やはり12度。
イワシの群れがいるのは嬉しいのですが、これが非常に気になりました。
一般的に言われているのは、マイワシ以外のイワシ類は14~15度以下の海水温の海域を嫌います。
マイワシでも12~13度が下限。
そもそも本来であれば、この海水温の北条湾になるとあまりイワシ類の群れは湾内に入って来ません。
城ヶ島周辺しかり、少し沖合に出ればもっと海水温も高く、イワシ達が生活し易い場所が今シーズンはあるはずです。
とにかくこの日はこの後も、ひたすら「なんで??」が続きます。
イワシっぽい魚の群れは確認出来ましたが、私がトイレに行っている間に、家内がバラした1匹以降まったく食ってくる気配がありません。
健気に横でジッと待っているアオサギに、イワシが釣れないので、この日もタコ用に用意して来た豆アジをお裾分けしながら、ひたすら海を観察し続けます。
釣れないのでエサ用のマメアジをお裾分け。 pic.twitter.com/hEbYqlOrHL
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 1, 2020
海の観察もそうなんですが、去年の秋以降、今シーズンの冬の北条湾でのイワシ類の動きとして、かなり去年より早い段階で群れが北条湾から出て行きました。
これも一般論ですが、イワシの群れが岸近くから離れる理由としては、海水温の低下か産卵のためと言われています。
去年辺りまでは、この一般論に極端に反することなく説明が付く動きをイワシ達はしていました。
例年ですと、一番海水温が下がる2月の中頃から、海水温の低下と産卵のため順次イワシの群れが北条湾から出て行き、産卵が終わる4月辺りまで北条湾に戻ることはなく、3月辺りからサバっ子(サバの稚魚)が釣れ始めGW辺りから本格的にイワシ類が釣れ始める…簡単に言うとこんな流れでした。
今シーズンの冬も、12月中旬から1月に掛けてイワシ類の群れが完全に離れたかな…と思われる状況も多々ありましたが、どうも腑に落ちなかったのが、これも本ブログで何度かお話しさせて頂いておりますが、イワシ類の群れが離れると例年なら同じ時期にほぼ北条湾に来なくなるアオサギがずっと北条湾にいることが腑に落ちませんでした。
冬場は自然界の動物達にとっては、エサが捕りにくくなることはもちろんなんですが、北条湾からイワシ類の群れは離れたんじゃないの?と思うような状況が続いていても、私が釣りに行くと必ずアオサギが今シーズンの冬はいます。
アオサギ達は、道具を使ってイワシ類を捕まえるわけではないので、サビキ仕掛けに食ってくる、食ってこないは当たり前ですが関係なく、北条湾にイワシが居れば良いわけです。
人間の釣りをする私から見ると、イワシを待ってても獲れないだろ?と言いたくなるような状況でも、アオサギがずっと北条湾に居るということは、私の想像を超える頻度で実は北条湾にイワシの群れが入って来ているのではないか…と、ここ1ヶ月ほどで思い始めました。
その北条湾に入って来る頻度も、アオサギ達にとっては死活問題ですので、数日に1回…とかではなく、ほぼ毎日短い時間ながらも北条湾にイワシの群れは入って来ているのではないか…と思っています。
ただ、その入ってくるタイミングや切っ掛けが何なのかは今のところ分かっておりません。
いくら冬場とはいえ、数日に1回しか食事が出来ない餌場に張り付いているほどアオサギもバカではないと思います。
この日見たイワシらしき魚の群れは、非常に数が少なく小さな群れでした。
イワシ類は生まれた年は産卵に関わりません。(産卵をしません)
生まれて2年目の個体から産卵に関わります。(産卵をします)
これは、私一個人の見解ですので、根拠があり正確なお話しではありませんが、今の時期のイワシ達は産卵の準備に入る個体と、産卵に関わらず越冬のために行動している個体がいます。
産卵の準備に入り北条湾を離れた個体は、本来であれば産卵が終了しないと北条湾には戻って来ません。
そして、越冬のために行動している個体ですが、この個体の動きが今シーズンの冬の北条湾に居付いているイワシ類の個体の動きが例年には全く無く、今までの常識では考えられない行動をしていると思われます。
ただ、これはイワシ類が進化した…とか、習性が変わった…ということではなく、今シーズンの冬の北条湾周辺の海域の海水温が例年になく高い傾向にあり、例年ですと海水温が低過ぎて北条湾から外に出ることが出来ず、ある一定の時期まで北条湾内に居るしかなかった状況が、海水温が高いことにより近海と北条湾を行ったり来たり出来、行動範囲が広がり日中餌場に向かい、陽が沈むと北条湾で休むために戻って来ている…こんな感じなのではないかと思っています。
この日のイワシらしき魚の群れは確かに数も少なく小さいものでした。
しかし、足元に泳いでくる頻度などから、エサを求めて北条湾に来ているとすれば、もっと撒き餌やコマセ、サビキ仕掛けに反応して良いはずです。
状況的には、所謂「ガン無視」です。
そして、これも例年には無い動きなのですが、以前本ブログでもお話し致しましたが、朝マヅメ頃になり徐々に空が明るくなってくる頃に北条湾の中央部に群れが集結しました。
なぜ、今シーズンの冬は明け方になると湾の中央部に集まるのかは分かっていません。
完全に陽が昇ると、恐らく北条湾から出て行ったと思われます。
少なくとも、足元にイワシらしい魚の群れが泳いで来ることはありませんでした。
この湾の中央部に集結する行動や、夜間北条湾などのように比較的波が穏やかで、海水温も安定し易く狭い場所にイワシなどの群れを作って行動する魚が入って来ること自体は、危険を回避する行動という意味ではおかしなことではありません。
むしろ、今のイワシ達の行動が本来の姿であり、6年ほど前の真冬にサビキでマイワシ入れ食い…から始まったここ数年が、おかしな行動だったのかもしれません。
ここ数年は、北条湾内の海水温は通年を通してイワシ達が生活出来る海水温でしたが、冬になると北条湾から出ると生活出来る海水温の下限を下回るため、ある意味北条湾に取り残されたような状況になり、北条湾以外の海域の海水温がある程度上がって来ないと北条湾から出ることが出来なかった…
このため、食べるエサも限られるため、昼夜を問わずサビキで爆釣れとなる…
現在は、海水温の上昇で行動範囲も広がっていることから、本来のイワシ達の行動に戻っただけ…ということも考えられなくはありません。
去年の12月の記事だったと思いますが、「もしかするとイワシ類の産卵期が早まったり、卵を抱えた個体が例年より早く北条湾周辺に戻って来るかもしれない…」というお話しを致しました。
この日釣れたカタクチイワシ(シコイワシ)…
持ってました、卵!

お腹のところにある、オレンジ色のものがカタクチイワシ(シコイワシ)の卵です。
この子持ちのイワシ類が北条湾で釣れたのは去年が初めてのことでした。
イワシ類の産卵場所がどこなのか…というのは諸説ありますが、ここだ!と特定はされておらず以前分からないことが多いです。
去年の4月頃に初めて子持ちのイワシ類が釣れ、かなり驚きました。
イワシ類の産卵は、岩や海藻など固定されている物などに産み付けるのではなく、数十メートルの深場でメスが数回に分けて海中に放卵し、産み終わると特に卵を守ることなくそのままです。
たくさんの数の卵を産むのですが、大半は他の魚等に捕食され成魚にまでなる確率は極めて低いです。
子持ちのイワシ類が北条湾で確認される前年、生シラス※などで有名な湘南地区(主に腰越)で前代未聞のシラス漁の大不漁が起こりました。
※シラスはカタクチイワシ(シコイワシ)の稚魚です
恐らく、ここ数年でイワシ類の産卵場所が劇的に変化していると思われます。
イワシ類には帰巣本能や、産卵などで特定の場所を目指す習性はなく、また卵を守る習性もないので、変な言い方ですが条件さえ整えば産卵する場所はどこでも良い…こんな感じだと思います。
産卵する際に、数十メートル潜ると言われており、通常比較的海の表層付近に居ることが多い魚なので、なぜ産卵する時に潜るのかは不明ですが、要はこの深ささえあればどこでも良い…と、卵を産むことに関してはある意味適当なのですが、一つ分からないのが、一時的だとしても卵をお腹に持つ前になぜ岸から離れるのか…これが分かりません。
後ほど、釣果についてお話しする際に写真を貼りますが、この日釣れたカタクチイワシ(シコイワシ)はビックリするくらい痩せていました。
元々カタクチイワシ(シコイワシ)は、イワシ御三家(マイワシ・ウルメイワシ・カタクチイワシ)の中でも一番サイズ的に小さく、成魚でも15cm~18cnほどで小さい魚なのですが、それにしても痩せていました。
去年の秋以降に釣れたカタクチイワシはもっと太っており、明らかにどこかから北条湾周辺に旅をしてきた…的な痩せ方でした。
恐らく、これからもっとたくさんの卵を持った個体が釣れると思いますが、この日釣れたカタクチイワシ(シコイワシ)は卵の数も少ない気がしました。
ちなみにこちらがこの日釣れたカタクチイワシ(シコイワシ)です。
カタクチイワシがきました。 pic.twitter.com/JSifwvqlrV
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 1, 2020
これは釣れた中で一番サイズが小さかったですが、非常に痩せていました。
この日は結果として釣り上げることは出来ませんでしたが、確実に最低でも2種類のイワシの群れが北条湾内に居たと思われます。
1種類はお話ししましたカタクチイワシ(シコイワシ)。
もう1種類は、あくまで魚影での判断なので確約は出来ませんが、恐らくウルメイワシかと思われます。
ただ、そうすると海水温が12度だったのに??
と一瞬思ったのですが、じゃぁ、海水温が12度でカタクチイワシ(シコイワシ)はなぜ釣れた?
ということにもなります。
これは、本当に、純粋になんで??
という感じです。
イワシ類は非常に海水温に敏感な魚なので、本当になんで?という感じです。
ここまでは、今まで観察してきたことを踏まえ、この日の子持ちイワシが釣れたことなどから、いろいろ私の考察をお話しさせて頂きましたが、この後はなぜなぜや理屈抜きで今後のイワシ類の動き(予想)とどうやって釣るかを少しお話しさせて頂きます。
イワシ類の動きに関しては、正直分かりません…と言いたいところですが、根拠が無く「勘」に近いお話しですが、今シーズンの冬はこのままダラダラした感じで、イワシの群れが北条湾に入って来たり、入って来なかったりを繰り返しながらメインシーズンに突入する気がします。
メインシーズンに突入したかの一つの基準として、サバっ子が釣れ始めたらシーズンインと思って大丈夫だと思います。
例年であれば、2月、3月の北条湾でのサビキ釣りは通年を通して一番厳しい時期で、青魚の釣果はゼロで根魚ばかりという日が多いです。
今年は、その根魚もウニの影響で磯焼けが酷くほとんど目にすることが出来ていません。
当たり外れが大きく、根魚であっても今までは釣れていましたが、今シーズンの冬はその根魚も期待出来ないため、釣果的にかなり厳しい釣行が予想されます。
実際に、この日のように目視でイワシ類の群れが確認出来たが、全く食ってこない時の対処法ですが、再三本ブログでもお伝えしておりますが、イワシ類の習性を上手に利用して下さい。
先にも申し上げましたが、この日のイワシ類の動きは全くエサを求めていませんでした。
撒き餌も撒いてみましたが、撒くだけ勿体ない気がするほど効果がありませんでした。
こうなると、足元に意図的にイワシ類の群れを寄せることが出来ないので、自然にイワシ類の群れが回遊して来た時を確実にものにしなければなりません。
この日使ったサビキ仕掛けはこちらなんですが、これを使えとは言いませんが、スキンなど余計な疑似餌や反射板等が付いていない、銀色の針のトリックサビキの仕掛けをお使い下さい。

北条湾は湾内の海水の流れが緩やかなので、中々海中が荒れにくく海が澄んでいることが多い湾です。
イワシ達から仕掛けが丸見えで釣りをすることが多くなります。
海が澄んでいても、イワシ達に食事をする気があればまだ良いです。
しかし、この日のように、恐らくですが今今北条湾内に入って来るイワシ類は食事をしに来るより、逃げ場(休憩所)的な意味合いが強く餌にほとんど反応しません。
ただ、北条湾内に居るイワシ達が全て100%無反応かというとそうではありません。
中にはちょっと変わったヤツもいるので、そういった変わったヤツをイワシの習性を利用して針掛かりさせます。
北条湾のイワシ類※はキラキラした白色の光の反射に、瞬間的(反射的に)に反応する習性があります。
※反射に対して反応する習性はどこの海のイワシも同じですが、釣りをする場所で反応する光の色に違いがあります。
サビキ仕掛けの傍を、イワシ達が泳いでいる時にキラッと光ると反射的に針を咥える(エサを食べる)習性があります。
今の時期はこれを上手に利用出来るか出来ないかで釣果に大きな差が生まれてしまいます。
そして、先ほど反射板は使うな…と申し上げましたが、銀色の反射板なら良いんじゃない?とお思いになるかもしれませんが、状況がシビアな今の時期ですと、集魚板や反射板ですと海が澄んでいることもあり、反射する光が強過ぎて警戒されてしまうんです。
メインシーズンであったり、海が濁っている時、活性が高い時などは強い光にも反応しますが、撒き餌に無反応、サビキ仕掛けはガン無視…のような状況の時はサビキ針のみの反射に頼った方が無難です。
この時期のように、条件的に厳しい状況でのサビキ釣りはエサで魚を釣る…というより、ルアーや餌木、フライなどの釣りに近く、狙う魚の習性を利用しないと釣果に繋がりません。
今シーズンの冬の北条湾のサビキ釣りは、イワシ達の動きも例年に無い動きが多く、正直分からないことだらけで、ただでさえ釣行時間が延び気味です。
出来るだけ短時間で満足いく釣果を得るためにも、是非イワシという魚の習性を利用して少しでも効率良く釣果を得て頂ければと思っています。
そして、この日の釣果ですが、子持ちのイワシを確認出来たり、久しぶりのイワシの釣果ということで嬉しさもあるのですが、如何せん数が3匹と惨憺たる結果でした。

3匹な上に、釣れたカタクチイワシは激痩せ…何とも言えない感じです。
そんな3匹でも久しぶりのイワシの釣果ということで、我が家の兄妹猫にも頑張ってアラを焼いてあげました。

悲しいことに、アラの中骨の方が三枚に卸した身より太いんじゃないか…という感じでした。
こちらも釣果が3匹という事で、釣れた魚だけで満腹とはいきませんが、久しぶりに釣りたてのイワシのアラを焼いてあげました。中々良い食べっぷりでした。 pic.twitter.com/GxeEdUapuT
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 2, 2020
久しぶりに釣りたてのイワシとあってか、ガツガツ食べてくれました。
人間用も頑張ったのですが、カタクチイワシ(シコイワシ)を捌く前は、3匹で二貫くらい寿司が握れるかな…なんて思っていましたが、二貫どころから身から皮を剥ぐと身が無くなってしまいそうだったので、皮は付けたまま炙りました。

炙らないと皮が気になるので、皮を炙った身をネギと一緒に簡単に叩き、そのままだとあまりにショボイのでおにぎりの具にしました。

カタクチイワシの炙りタタキのおにぎりです。
具に軽く醤油を掛けて頂きましたが、少なくてもやはり釣りたて、炙ったこともあり風味が最高でした。
先ほども申し上げましたが、恐らく私達が気付いていないだけで、それなりの頻度で北条湾内にイワシの群れは入って来ていると思います。
ただ、入って来た時の動きも例年にない動きで、食事をしに来ているというより、危険を回避するために北条湾内に入って来ているという感じかと思っています。
魚はいるのに釣れないという、このもどかしい状況はあと1~2ヶ月程度続くと思われます。
イワシ狙いでご釣行される際は、今今は事前のデータよりも実際に北条湾に行ってから、良くその日の湾内を観察しイワシ達の習性を利用するような釣りを心掛けて頂ければと思います。
こちらはこの日のライブ配信動画です。
釣れた3匹のカタクチイワシ(シコイワシ)は1回目は1匹、2回目は一荷で釣れたので結果的に2回しか魚を釣り上げていませんが、一応釣れた状況はご確認頂けるかと思います。
あとは、釣りのお供のアオサギにせっせと豆アジをあげるオッサンの姿が大半です。
宜しければご覧下さい。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 1, 2020
だいぶ日の出は早くなってきたな…という印象ですが、まだまだ明け方は寒く厳しい釣行が続くと思いますが、来週も頑張って釣りに行きたいと思います。
来週は潮周りは土日共に大潮です。
大潮の時にイワシ達がどんな動きを見せるのか確認出来ればと思っています。
また、ご報告させて頂きます。
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何度もコメントを頂きありがとうございます。
正直申し上げて、ボラに関する情報はあまり需要が無いかな?と勝手に思い込み、今まであまり詳細にブログの記事には書きませんでした。
今度、改めて私の知りうること、また北条湾のボラに関して分かっていることなどをまとめさせて頂きます。
オキアミに関しましては、まずボラを狙う時に私がなぜエサとして使わないかと言いますと、単純に釣れないから…です。
いろいろボラに関してのネット上の記事などを読みますと、「ボラのエサはオキアミが一番!」みたいな感じの記事も目にしますが、正直申し上げまして小学生から釣りをしていて、ボラ狙いでオキアミでボラを釣ったことはありません。※
※場所によってはオキアミで釣れる場所もあるのかもしれませんが。
ボラを釣る時にマグロの赤身を使うようになったのは、小学生の頃、小田原の早川で地元の漁師さんに教えてもらいました。
もう35年以上前の話ですが…w
また、これもボラを釣った中ではかなり強烈に記憶に残っているのですが、かれこれ20年ほど前、私が高校生の時に相模川の河口の馬入橋より少し上流で、1m以上の幻の鯉がいる…という噂というか情報があり、これを釣り上げることに燃えていた時期がありました。
基本的に吸い込みのぶっ込みで、エサをかなり試行錯誤し、いろいろ試していました。
ある時、サナギを潰したものとさつまいもを蒸かしたものをメインにしたエサを作りました。
サナギを潰したものとさつまいもだけですと、水の中で簡単にバラけてしまうので、チヌ釣り用の練り餌をつなぎ代わりに使い粘度を出したもので釣りをしました。
ここまでに、鯉用の練り餌は散々試したのですが、思うような結果が出ず淡水、海水の違いはあれど食べるエサが雑食性という共通点からチヌ用の練り餌を試しました。
吸い込みの仕掛けを投げ入れた付近に、撒き餌代わりに同じエサを団子にしてボンボン投げ込みました。
30分くらいすると大きなアタリがあり、これはとうとうやったか!と思い、20分ほど格闘して釣り上げるとなんと70cmオーバーのボラ(トド)だったんです。
確かに完全な淡水の場所ではなく、汽水域で時期になると当時はハゼなんかも良く釣れる場所でした。
足下に寄せるまで、鯉だと信じて疑わなかったのでかなりビックリした記憶があります。
こういった経験などもあり、私は基本的にはボラを狙う時にはアミなどエビ系のエサはまず使いません。
そうすると、オキアミを砕いたものを撒き餌に入れた方が良い…の話と矛盾するのですが、これは去年サビキでボラを釣った時と、今年の釣り始めの時に気付いたことがあります。
ボラを釣った時と、釣り始めの時に共通しているのが、まずサビキ仕掛けで深めのタナを攻めた事と、オキアミを砕いたものを撒き餌に混ぜて撒いたことです。
ボラを釣った時は、青魚の食いが渋く普段使わない撒き餌を撒きました。
そもそも北条湾でサビキ釣りをする時に、私が撒き餌を一切撒かないのは根魚やフグ、ネンブツダイ、アイゴなどが寄ってしまい釣りにならなくなるからです。
撒き餌を撒かずとも、余程食いが渋くなければ北条湾ではシーズン中はサビキで青魚はそれなりに釣れます。
しかし、ボラを釣った時は青魚の魚影は確認出来るのですが、非常に食いが渋い状態が続きました。
普段私は、こういった食いが渋い時にボウズを避ける意味合いなどから、エサ用のオキアミを1パック必ず持って歩いています。
この日は、まさにそのボウズ逃れで、胴付き仕掛けにオキアミを付けて足元に垂らしていました。
しかし、根魚の食いも渋く、胴付き仕掛けを止めサビキ仕掛けに戻し、余ったオキアミを勿体ないので撒き餌を撒くひしゃくで潰し撒き餌に混ぜていました。
手は尽くしたのですが、反応が乏しいので帰ろうかな…と思った時に50cmオーバーのボラ(トド)がサビキ仕掛けにヒットしました。
そして、今年の釣り始めの日も同じく、食いが渋くボラを釣った時と同じような流れになりました。
しかし、この日は数匹そこそこのサイズのアジが釣れていたので、完全にアジ狙いにシフトし、撒き餌を撒きつつ底スレスレを狙いました。
やはり、封を開けてしまったオキアミが余っていたので、同じようにひしゃくで潰し撒き餌に混ぜて撒きました。
この日はボラは釣れませんでしたが、日の出後、帰る時に片付けをしていると、家内がかなりの数のボラが足元に寄っていることに気付きました。
この2回の釣行の共通していることは、青魚はもちろん、他の魚も含め全体的に食いが渋い…オキアミを撒き餌に混ぜ、深い層でバラけるように撒き餌の練り方を普段より硬めに作った…
ここからは、私の感じていることで、根拠があり正確な情報ではありませんが、ボラは臭いに非常に敏感で、且つそれが虫であろうが、野菜であろうが、エビであろうが、魚であろうが、身や肉から出る臭いに良く反応するのかな…と思っています。
マグロの赤身も、もちろんマグロを捌いた身です。
赤味から直接、マグロの身の臭いが出ています。
その他も、サナギであっても、芋であっても、オキアミであっても、砕いたり、潰したエサの時に良く寄って来たり食ってきたりします。
極論ですが、雨が降り、川からサツマイモが丸ごと流れて来てもボラは食べないと思うんです。
しかし、折れていたり、小さく砕けていると食べると思います。
過去の経験則などからも、ボラを釣った時はチヌを狙ったり、鯉を狙ったり、サビキ釣りの時が多いんです。
サビキで釣ることがここ最近は多いですが、私はトリック仕掛けでサビキ釣りをするので、アミコマセの中に何度も仕掛けを通します。
この時に、アミがかなり潰れているんですよね。
勿体ないから…とやっていた、オキアミを潰すことが、ボラを寄せてしまい、潰れたアミにも反応してサビキで良くボラが釣れる…という結果になっているのではないか…と考えています。
1月最後の日曜日に北条湾へ釣りに行ったのですが、あいにくの雨で釣り自体は断念しましたが、狭塚川が流れ込んでいる北条湾の最深部にかなりの数のボラが集結していました。
川から流れて来たものを食べているようで、時折大きな波紋が海面に出来、これを見た時は大雨ですが釣りをしたくなりました。
今シーズンの冬は、サビキのシーズンインまでは北条湾で寒ボラをひたすら狙うつもりでいます。
寒ボラを狙っている間に、出来るだけボラに関する記事を書かせて頂こうと思っていますが、他にも何かご質問等御座いましたら、遠慮なくコメントを頂ければと思います。
今後とも、よろしくお願いします。
追伸:イソメ系やルアーにもボラは反応しますが、スバシリ、イナあたりまでで、若い個体が追うようです。ボラ、トドレベルの成魚のボラはあまり追わないと思われます。
> 貴重な情報を教えて頂いて、ありがとうございます。
> 次回の釣行では再びボラを狙いたいと思います。
>
> 「あまりのアタリの無さに、この日は普段撒かない撒き餌」
> これが、オキアミの砕いたものだったのですね。
> 釣具店のクラッシャーなど使われたのでしょうか、試してみます。
>
> 他の方にボラはオキアミは9割食わない、アミブロックのを小さいチヌ針に刺せと教わったので、状況を見極めて色々試したいです。
>
> ボラは口が小さく、小さいものしか食べないそうなのでマグロの切り身も小さく切ってみます。
> 表層をゴカイ類が産卵のため泳ぎ回るバチ抜けの季節は、イソメ類やルアーも追うそうですが釣れた話を聞いた事がありません。
>
> ↓に過去記事などに書かれていた事をまとめました。
>
> 北条湾で言いますと、今回釣れたウミヘビやエイなど、釣れてしまうと大きく厄介な魚も釣れますが、実はボラには非常に有効なエサなんです。
>
> 外道のイメージが強く、意外と狙うと釣れないのがボラ。
>
> 釣り期としては、一年中釣れますが、概ね4月~11月あたりが最盛期です。
>
> 今の時期は釣れないことはないのですが、難しい時期ではあります、
>
> 北条湾や城ケ島近海で釣れるボラは身に臭いも無く非常に美味しいです。
>
> マグロの赤身は血合いでも大丈夫。