【城ヶ島・三崎港・北条湾】かつてないサイズのマイワシが回って来ています(2020年7月26日)
本当ならば東京オリンピックで盛り上がっていたであろう…4連休。
皆様は如何お過ごしになられましたでしょうか。
私は連休初日の7/23に北条湾へ釣りに行き、金曜日、土曜日と所用で出掛け、連休最終日に再び北条湾へサビキ釣りに行って来ました。
梅雨が明ける、明ける詐欺で、最初に天気予報で聞いたのが、7/20以降に梅雨明け宣言出来るだろう…
次が連休中に梅雨明け…
そして、連休に入る前に、今度は突然7月中の梅雨明けはない…と。
まだしばらく、前線の停滞による愚図ついた天気と格闘しなければいけない状況のまま連休に突入しました。
余談ですが、今年も各地で水害が起こりましたが、例年と大きく違うのは水害の切っ掛けとなる大雨が台風によるものではなく、前線が停滞することによる、線状降水帯の発生などで水害が発生しました。
このまま前線の影響で大雨は降ろうとも、7月に台風の発生が無い場合、観測史上初のことらしいです。
言われてみれば、今の時期は台風の発生は当たり前で、関東周辺を週末に台風が通過しないことをひたすら祈っていた記憶があります。
気象に関しても、海の中のことに関しても、近年は変化が目まぐるしいほど早く、去年のことは遠い昔のお話…のように感じます。
釣りに行く2日前、7/24に調べた潮回りと天気予報ですと、風はやや強めで4mほど、天気は曇りの予報でした。
土日の状況です。天気は曇りではありますが今のところ雨の心配は無さそうです。風は若干強めで終日同じような感じです。潮は両日共に中潮で悪くありません。天気や風が終日同じような状況なので潮汐のタイミングやマヅメ時などどの魚を狙うかで釣行される場合はタイミングを図った方が良さそうです。 pic.twitter.com/mdwIdeE1pw
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 23, 2020
前日から風は終日同じくらいの風速で、曇りではあるものの当初は雨の心配はない予報でした。
しかし、この天気予報を調べた後から、数時間置きにどんどん天気予報に雨マークが増え、私が釣りに行くいつもの未明の時間も雨の予報に変わります。
前回の釣行(7/23)では、活餌で大型魚はあと一歩のところでニアミスで終わり、この日の釣行でリベンジしたかったのですが、活餌で釣りをする余裕があるかも怪しくなってきます。
生き餌は惜しかったです…少々生き餌のサバがデカかったかもしれません。次回リベンジです。 pic.twitter.com/VFlweiIEHu
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 22, 2020
更に言えば、使うサビキ仕掛けの種類も増やし、極力小サバを釣らずに、ピンポイントで20cmオーバーの青魚だけが釣り易いサビキ仕掛けの検証もしようと思っていましたが、こちらも検証する余裕があるか怪しくなってきます。
近々で雨や風によるシビアな条件下での釣りが多かったので久しぶりに新しいサビキ仕掛けを試してみよと思います。撮影を邪魔するヤツの毛が写っていますが今回たくさんあるサビキ仕掛けの中からチョイスしたのがこちらの二つの仕掛けです。なぜ選んだのか…などは後ほどブログにてお話させて頂きます。 pic.twitter.com/zqgN60YKOL
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 23, 2020
連休最終日なので、取り敢えず北条湾へ行ってみることにし、いつもの午前1時起床で釣りに行くことを決定します。
寝坊することなく、午前1時に起床し、早速天気予報を確認します。
予報自体に大きな変化はなく、次に雨雲レーダーを確認すると、雨雲レーダーの予測で、ちょうど北条湾で釣りをしているであろう時間帯に赤いマークがモロに三浦半島上空を通過して行きます。
マジか…この真っ赤の雨雲マークは土砂降りの上をいくマークだよね…
まぁ、最近は天気予報も良く外れるしな…行ったら大雨の雨雲が通過する時間がズレるとか、実は大した雨が降らないとかあるかもしれないしな…
自宅周辺は湿度が100%でかなり蒸し暑かったですが、取り敢えず雨は降っていません。
そんな状況も後押しをし、一抹の望みに賭け自宅を出発します。
なるべく良い方向に物事を考えよう…などと、思いながら車を走らせること30分ほど…
衣笠インター手前で、私の一抹の望みを木っ端微塵に粉砕する土砂降りの雨が…
それでも、この日の私は負けず、「ほら、横横は山の中だから…北条湾は海だし海に近付けば雨は上がってんじゃないの?」と粉砕された望みのかけらを、必死につなぎ合わせます。
しかし、行けども、行けども雨が弱まる気配はありません。
むしろ、どんどん雨足が強まり、三崎口駅の手前ではとうとう道路が軽く川になり始めます。
北条湾へ向かう途中の午前2:40頃の映像です。場所は三崎口駅手前のカーブの続く上り坂です。軽く川になってました。 pic.twitter.com/SaAYSWJAwJ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
さすがにここまで来て、この状況で、北条湾だけ雨が降っていないなんてことは有り得ません。
もう雨は仕方がないので、今度は海水にどのくらい濁りがあり、海水の温度が雨の影響で下がっていないか気になりました。
北条湾に到着すると、幸いなことに幾分雨は弱まります。
いつものように様子見で北条湾周辺をグルりと一周すると、さすがのこの天気、釣り人はほとんどおらず、釣り座もお好きな所でどうぞ状態。
取り敢えず、いわき丸さんの後方付近に車を停め、海水の濁りと海水の温度をチェックします。
釣りを開始します。気温24度、天候は雨、風はほぼ無風、海水温は23度です。雨が降ったり止んだりを繰り返しています。雨が降り出すとかなり強く降るので日の出前に撤収するかもしれません。雨のせいか釣り人はほとんどいません。 pic.twitter.com/wfMMMZE8L3
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
私の自宅がある横浜では、前日から強い雨が降ったり止んだりを繰り返していましたが、北条湾周辺では然程強い雨は降っていなかったようで、海水に濁りもほとんど無く、海水温も下がっていませんでした。
それならば、サッサと釣って、サッサと帰ろうとダッシュで釣りの準備に取り掛かります。
釣り開始当初は、後ほど貼るライブ配信動画などでもお分かり頂けると思いますが、雨粒が地面に打ち付ける音もかなり大きく、土砂降りでした。
そんな中、順調にサバがヒットします。
サバがきました。 pic.twitter.com/WZLv5xHkxu
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続いてムツがヒット。
ムツがきました。 pic.twitter.com/foNFB2ZhLl
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
このムツが釣れた後、釣りの神様が手を差し伸べてくれ、突然雨が止み風も無風になります。
どうしてそんなに優しいんですか?気持ち悪いんですけど…帰り道で事故ったりしませんよね?と釣りの神様に質問したくなるくらい劇的に良い方向に変わります。
雨が止んだので、車で待機していた家内も釣りに参戦してくれ、短時間で一気に釣るぞ…と気合いを入れ直すと、私の竿の竿先が海中に潜ってしまうくらいのアタリがきます。
下に左右に縦横無尽に走り回り、一気に引き抜こうとすると重くて上がらない…
なんだ?なんの魚??
再び寄せ直し、今度は少し弾みを付けて一気に引き抜くと、30cmくらいのサバ??と思いましたが、良く見るとマイワシです。
魚が跳ねる音でお分かり頂けると思いますが、かなりデカいマイワシがきました。 pic.twitter.com/5Y4srGIXYF
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
北条湾では、ここ数年は毎年マイワシは釣れますが、このサイズは中々見た事がありません。
念のため、マイワシである証の体側の斑点の写真も撮りました。
念のため体側の斑点を。 pic.twitter.com/IYzmd9XE3J
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
ちなみにマイワシを持っているのは家内なんですが、家内の手と比較しても大きさがお分かり頂けるかと思います。
巨大マイワシの興奮冷めやらぬうちに、今度はウルメイワシがきます。
ウルメイワシがきました。 pic.twitter.com/msMeNDUHa9
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
良いね!良いね!天気や風のことばかり考えていた時は、あまり釣れる気がしなかったけど、結構好調じゃん!
テンション爆上げ、ルンルンしまくりの空気をブチ壊すヤツが釣れます。
お呼びでないクサフグです。 pic.twitter.com/dG1QdCCyI7
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
クサフグです。
ただ、このクサフグも私に恨みがあったわけではなく、理に適っているんです。
このクサフグが釣れた辺りで、急にアタリが無くなります。
入れ食いとまではいかないまでも、一定間隔でコンスタントに釣れていましたが、サッパリアタリが無くなりました。
もしや…と思い、家内にバケツの海水を汲み換えるよう依頼します。
予想的中で、一気に海水が濁り、海水の温度も下がりました。
先程まで降っていた雨が流れ込んできましたね。急に濁りが酷くなりました。 pic.twitter.com/xhDwtM3WFJ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
私が北条湾へ来る途中で遭遇した大雨以前は、北条湾付近では前日から大した雨が降っていなかったんだと思います。
故、私が到着した時は、海水に濁りもなく、海水温の低下もありませんでした。
しかし、私が遭遇した大雨の雨水が、北条湾深部に流れ込んでいる狭塚川に流れ込み、多少の時間差を置いて北条湾に流れ込んで来たと思われます。
こちらの比較写真でご覧頂くとよりお分かり頂けると思いますが、温度計が入っている上の写真は私が北条湾に到着した時に撮影したものです。
温度計が写っているのが到着時の海水の濁りです。下の写真が撤収間際の海水の濁りです。これだけ濁ると食いも渋くなりますし、それだけ雨水が流入しているということです。濁りが落ち着くまではサビキ釣りは製氷所寄りの場所で釣りをされることをお勧め致します。 pic.twitter.com/6KOsfJb1WZ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
下の濁りがある写真はクサフグが釣れた後に撮影した写真です。
そもそも、クサフグは塩分濃度の低下や海水温の変化、濁りにも強い魚です。
青魚は海水の水質の変化に敏感な魚で、特にイワシ類やアジは敏感です。
写真のレベルで濁りが出てしまうと、当然濁りの分だけ一気に雨水が北条湾内に入って来ているので、低塩分の海域や層が出来てしまいます。
こうなると、北条湾内の水質が比較的安定した場所に群れは逃げてしまいます。
この状況下で、まだ釣りを続けて釣る…というのであれば、まずはサビキ仕掛けを落とすタナを深くする…それでもダメなら釣り座を変えるしかありません。
ここで釣りの神様から釣り終了!のホイッスルが吹かれ、雨も降ってきたので納竿とすることにしました。
濁りも強くなり、風も出てきて、アタリも止まったので帰ります。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
ずっと雨の中での釣りを覚悟していたので、結果的にはラッキーな釣行となりました。
この後、北条湾で同じような雨が降ったかは分かりませんが、帰りの道中もトンネルを抜けるといきない豪雨…みたいな状況が続きました。
これは帰りの横横ですが、これまたかなり川になってました。 pic.twitter.com/P1KBBgE1la
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
ブログを書いている今も、相当な雨音をたてながら雨が降っています。
さすがに前線に次ぐ前線の停滞で、もうかれこれ1ヶ月以上雨模様の日が続いています。
釣りとは関係ありませんが、私の車と家内の車を連休中に洗車したのですが、1ヶ月半ぶりくらいの洗車でした。
そして、この日の釣果はこんな感じになりました。

あまり数を釣っても捌くのが大変なので、数的にも内容的にもちょうど良い感じの釣果となりました。
こちらはこの日釣れた魚種です。

上からマイワシ、マサバ、ゴマサバ、ムツ、ウルメイワシです。
このマイワシは25cm強。
マイワシとしてはほぼ成魚です。
降雨後や雨の日に釣れない日が続いていましたが、この日はゴマサバも数は少ないですが混じりました。
ムツに関しては、本来ならもう釣れなくなっている時期なんですが、はたして今シーズンはいつまで釣れるのか…
春先に産卵を終え、北条湾を出て行ったカタボシイワシですが、先日再び卵と白子を持って再到来しました。※
※カタボシイワシ再到来!BIGなマイワシもGET!
春先に産卵を終えた個体とは、また違う個体だと思われますが、カタボシイワシはニシン系のサッパの仲間です。
冬から春に掛けて、入り江や湾内などの浅瀬で一斉に産卵、放精をするのは本来はサッパです。
カタボシイワシは秋から冬に掛けて、やはり入り江や湾内の浅瀬で一斉に産卵、放精をします。
元々近親種であるのは間違いないのですが、近年は気象ばかりでなく、魚についても今までの定説は全く当てはまらないことが多いです。
7/19の釣行時に釣れたカタボシイワシも卵と白子を釣れた個体全てが持っており、その次の釣行時には産卵を終えもう北条湾内には群れはいませんでした。
もっと言えば、カタボシイワシ自体は、東京湾で2015年頃に初確認されているようです。
元々、東海以南に住む魚で、2015年に東京湾で初確認され、2018年~2019年に掛けて北条湾でも確認されました。
魚達の異変については、話し足りないほどありますが、それはまた次回にすると致しまして、本当に近年はその年、その年で新しいことが起こります。
そして、この日もフィッシュイーターにやられたと思われる傷を持っている個体が釣れました。

厳密には傷ではありませんが、尾の部分を大型魚にかじられた後だと思います。
今シーズンは、この大型魚に襲われた傷や、襲われた際に出来た傷が治り奇形になってしまっている個体が良く釣れます。
全ての傷を北条湾内で負っているわけではないと思いますが、北条湾周辺にかなりの数のフィッシュイーターの大型魚が寄っている証拠だと思います。
今年こそは活餌で大型魚を仕留めたいと思います。
私は持っていないのか、たまたま竿にフックを掛け忘れて竿を持って行かれたり、ハリスが持たず切れてしまったり…とあと一歩というところで毎回逃しています。
先程貼ったTwitterのツイートも、その日に限って小サバが釣れない…
大型魚が湾内に居るのに、見合ったサイズの活餌が釣れない…
この日釣れた小サバくらいが活餌にはベストでした。
そういう時は、逆に大型魚が北条湾内に入っていない…
まぁ、自然相手で、人間の思い通りにならないから面白いのですが…
そして、この日の「小サバ処理部隊」の任務は、活餌にはちょうど良い小サバを完食することです。

毎回、兄妹猫用に焼いていますが、普通に美味しそうです。

小サバ6匹ですと少々量が多いのですが、残さずアッという間に任務完了でした。
本日も我が家の小サバ処理部隊の任務は、瞬殺で完了致しました。文句も言わずモリモリ食べてくれるので助かってます。w pic.twitter.com/Fs2e9m8SxG
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
そして、人間用はと言いますと…
たいてい帰路の道中に、今日はこういう料理を作ってみよう…や、こういう風にして食べよう…みたいな案が浮かぶのですが、なぜかこの日は全く案が降ってこない…
結局、自宅に戻り、兄妹猫のサバを焼いていても決まらない…
疲れてんのかな?と思うくらい何も浮かばず、兄妹猫の焼きサバを家内がほぐしている時に、何となく焼いたサバを食べたいな…と思ったのが切っ掛けで、名付けて「一石二鳥の贅沢丼」なるものを作ってみました。
まずはムツと小サバで炊き込みご飯を作ります。
ムツは腸を取り除き、鱗を丁寧に剥ぎます。
サバは丁寧にヌメリを取り、腸を取り除きます。
サバは多少は平気ですが、あまりヌメリが残っていると、炊き上がりが生臭くなることがあるので、なるべく丁寧に水で洗い流して下さい。
下処理をしたムツとサバを研いだお米の上に敷いていきます。

ちなみに家内の実家が島根県で、実家から送ってもらった仁多米で作ってみました。
おにぎりや炊き込みご飯は、お米が美味いか不味いかでたいぶ出来上がりが変わるので、たまたまですが今回は仁多米があったのでそれを使いました。
そして、炊き上がりがこちらです。

サバとムツの身をほぐし、炊けたお米と混ぜ合わせます。

ほぐし身と混ぜ合わせるとこんな感じです。
今回は、ただの炊き込みご飯ではなく、この上にサバとウルメイワシの刺身をふんだんに盛ります。
サバとウルメイワシを三枚に卸します。

三枚に卸したら、それを適当な大きさにブツ切りにします。

今回は、炊き込みご飯で火が通ったサバとムツの身と、生(刺身)のサバとウルメイワシのコラボがポイントなので、邪魔しない程度に卵焼きだけ一緒に混ぜました。
火が通った魚と生の魚を同時に味わえる、名付けて「一石二鳥の贅沢丼」の完成です。

今回は最後に刻んだ大葉をちらし、ワサビ醤油を掛けて頂きましたが、自分で言うのも何ですが、かなり美味いです。
本当に贅沢な感じでした。
少し手間が掛かりますが、お勧めの一品です。
そして、成魚クラスのマイワシですが、こちらは迷うことなく刺身で食べようと思っていました。
成魚クラスのマイワシが岸から釣れるということは、本来はあまり無く、概ね生後1年目の個体や2年目の最初の産卵を迎える個体が多く、サイズも15cm~20cmのものが岸から釣れるサイズの主流です。
一般的に言われているマイワシの産卵期からすると、やや遅い時期ではありますが、今回釣れたマイワシも卵を持っていました。

うっかりしていて、捌く時に切り落としてしまったのですが、少しだけ残っていたので写真に撮っておきました。
そもそも、マイワシは冬から初夏にかけて産卵をします。
外海の暖かい海域や暖流のそばで産卵します。
カタボシイワシのように、メスが産卵しそこにオスが放精したりはせず、海中に放卵しそのままです。
川の流れのように…ではありませんが、あとはどんぶらこ、どんぶらこと、産み落とされた卵は孵化するまで海の中を漂い続けます。
産卵場所が外海ということなどもあり、産卵をするようになる2年目以降の個体は、あまり岸近くに寄り付かないので岸からの釣りでは、スーパーで売っている成魚サイズのマイワシは中々釣ることが出来ません。
近年はシラス漁が不漁というニュースを毎年のように聞きます。※
※シラスはイワシ類の稚魚です。
これは勝手な個人的な想像ですが、北条湾でサビキ釣りをし、子持ちのマイワシが釣れてしまうということは、そもそも産卵をする場所が変わってしまっている可能性が高いです。
恐らく、今までの定説で言われていた海域で産卵している数が相当減っていると思われます。
海水温の上昇などによる影響だと思われますが、かなり岸近くで産卵していると思います。
ただ、人間も仮に同じ日本人であっても十人十色で性格も違えば、体格も違います。
同じ種類でも、個体差は大なり小なり必ずありますので、全てのマイワシが岸近くで産卵していることはないと思います。
岸近くで産卵しているのは、極一部でこれから年を追う事に増えていく可能性はあります。
北条湾の中で見ますと、今一番寄っている群れはサバです。
サバに関しては、特に例年にない動きをしているということはなく、今現在釣れている小さいサイズのサバな生後1年目の個体で、大きい方の群れは生後2年目の個体だと思われます。
そもそも、幼魚の時期に岸近くで魚が生活するのは、外敵から身を守るためです。
どうしても幼魚の時期は当たり前の話ですが、身体が小さいので泳ぐ速度では自分達より身体の大きな外敵に適いません。
隠れる場所があったり、流れが緩やかな場所で生活することで捕食されないように生きています。
これは青魚のみならず、成魚になると外海に出て行く種の魚はほとんど同じような行動を取ります。
今北条湾で釣れている、サバ、ムツ、ウルメイワシも幼魚であり、彼らの行動としておかしなところは何もありません。
しかし、今回のマイワシの場合、成魚であって且つ本来は産卵をしない場所に産卵期にやって来て、卵を持っています。
これは、異常な行動です。
しかし、行動が異常であろうがなかろうが、サビキ釣り…という一点で見た時に、スーパーで売っているサイズの成魚のマイワシが釣れること自体は、釣りをする側からしてみれば良いことであり、もっと釣りたいと思うと思います。
ただ、先ほども申し上げましたように、サバなどの幼魚が通常の行動様式で北条湾に寄っているわけではないので、マイワシは数的にかなり少ないです。
マイワシが回遊して来た時に、チャンスを逃さず確実に釣り上げなければ数は釣れません。
これが中々難しく、魚との知恵比べにいつもなってしまうのですが…
近年は、毎年毎年驚くようなことが北条湾では起こります。
今年も気象だけ見ても、既に異常です。
これが、どう今後の北条湾でのサビキ釣りに影響するか、良くも悪くも個人的には楽しみです。
最後の最後で少々話が逸れましたが、この日の釣りの話に戻ります。
マイワシのお刺身は至ってシンプルです。
先程のウルメイワシやサバの切り身と違って大きいこともお分かり頂けると思います。
身の下に敷いてあるキッチンペーパーのサイズは同じ大きさです。

これを適当な大きさにスライスし、お皿に盛り付ければ完成です。

マイワシのお刺身です。
この日の北条湾定食はこんな感じになりました。

マイワシのお刺身も美味しかったですが、やはり意外と贅沢感に浸れた贅沢丼の方が印象に残りました。
早いもので、7月の釣行もこの日が最後で、次回はいよいよ8月です。
本来であれば、夏真っ盛りでうだるような暑さの日が続いていておかしくありませんが、降り続く雨のお蔭であまり暑さを意識したことがなく、7月が終わることすら実感がありません。
次回は土日共に中潮と潮回りは悪くありません。
最後に、この日のライブ配信動画ですが、釣り開始当初の雨の強さや、釣り自体は正味45分ほどしかやっておらず、短時間でコンスタントに釣れていた様子はご覧頂けると思います。
宜しければご覧下さい。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) July 25, 2020
もう少し、マイワシが北条湾に留まってくれるのを切に願っています。
また、ご報告させて頂きます。
※追伸
前回の釣行記事で、いろいろなサビキ仕掛けを検証していく…とお話し致しましたが、この日は天候にも不安があり、海の中の状況も変わり易かったため、一番実績のある以下のサビキ仕掛けを3本の竿全てに使用しました。

サビキ仕掛けの検証については、次回以降順次行い、一定の効果が確認出来た時点で本ブログにてご報告させて頂きます。
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