フレアワゴン・カスタムスタイル・4WD(MM53S)のローダウン+ウィンカーのLED化について
普段はブログのタイトル通り、釣りがメインで、たまに自宅で飼っている猫とウサギについて書いているブログなんですが、筆者が元々自動車の整備士をやっていた経緯から、極稀に車の記事を書かせて頂いています。
今回は、釣り専用車として使っていた軽自動車を買い替えたので、その買い替えた軽自動車について少しお話をさせて下さい。
こちらは買い替える前のAZワゴンです。
釣りとは直接関係ないのですが、平成18年11月に新車で購入し早14年。釣り専用車として神奈川県内をあちらこちらと走り回ってくれましたが、この日がこの車での最後の釣行となりました。長く乗ったので感慨深いものがあります。走行距離も14万キロ。今まで頑張ってくれてありがとう。 pic.twitter.com/gvm1WRe0Yr
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) September 17, 2020
2006年に新車で買って14年。
大半が釣りで走行距離が延び14万キロ以上走りました。
まだ走るので捨てるのは勿体ない…ということで、現在は実家で母親や娘が足に使っています。
一度買うと長く乗る質なので、今回も買えば確実に10年以上は乗ります。
また、近年の地球温暖化、海水温の上昇などで、私が住んでいる関東圏でも冬はドカ雪、台風は巨大化、豪雨、水害なども毎年のように起こっています。
そんなことから、今回はフレアワゴン・カスタムスタイルの4WDを購入することにしました。
昔からベタベタに車高を落とすのはあまり好きではないのですが、ダウンサスを入れて軽くローダウンはしていました。
今回もいつものようにローダウンさせようと思ったのですが、想像以上に苦戦する羽目になりました。
今回ローダウンしようと思ったフレアワゴン・カスタムスタイルは、令和2年8月が初年度登録※の車です。
※この記事内でお話ししております事柄、情報等は令和2年当時のものです。
ローダウンするという点で申しますと、この4WDを買ったことが痛かったです。
コロナの影響で、新車を注文してから納車まで4ヶ月以上※掛かったのですが、無駄に時間が掛かりその間にいろいろ社外パーツを買い揃えたのですが、当然ダウンサスも購入しようとネットで検索しました。
※令和2年5月に注文し納車されたのは令和2年9月末でした。
同じ車種で2WDと4WDで足回りが同じという車も存在しますが、今回ブログの記事の対象のフレアワゴン・カスタムスタイルにつきましては2WDと4WDでは全く足回りは異なります。
足回りが異なりますので、当然スプリングの形状も違います。
4WDに2WDのスプリングは装着出来ませし、当たり前ですがその逆も装着は不可です。
当然4WD専用の社外のダウンサスが存在するはずなのですが、ビックリするくらいこのフレアワゴン・カスタムスタイルの4WD用だけ数も少なく製造しているメーカーも少ないんです。
というか、中には記事をお読み頂いております方で、この記事に辿り着いている時点で、同じことでお悩みになった方もいらっしゃるかと思いますので、ご理解頂けると思いますが…w
そして、2WD用は製造メーカーの数も多く、ダウン量の幅も広く、スーパーダウンサスなどでは4cm~5cmくらい下がるものもありました。
ところが一転、4WDになると製造メーカーも3社ほどで、そしてなぜか全メーカーでダウン量が1cm~1.5cmと、これじゃダウンサスを入れても車高が下がったのか、下がってないのか分からないのでは?という感じのものしかありません。
4WDは1.5cm以上車高を下げると何か問題があるのか…と思い、ダウンサスの販売店やマツダのディーラーに問い合わせてみましたが、的を得た回答は得られませんでした。
車高を下げて問題が発生するのであれば、その解答を得られると思いますので、言い方を変えると車高を下げること自体は特に問題が無いとも取れます。
しかし、令和2年時点でネットで検索をし、フレアワゴン・カスタムスタイルの4WDだと1cm~1.5cmのダウン量で統一されているのも気になり、恐らくほとんど下がらないであろうことは分かっていましたが、フレアワゴン・カスタムスタイルの4WD用(ダウン量1cm~1.5cm)のダウンサスを買って装着してみました。
案の定、見た目では車高が下がっているのか全く分かりません。
その後もいろいろネットで検索をするものの、目ぼしいダウンサスは見つからず、スプリングメーカーに問い合わせをし、ワンオフで作ってもらえないか問い合わせをしましたが、最低100台分から…や、作ってはくれるものの金額がアホみたいな金額になるものなど、現実的ではない回答しか得られませんでした。
諦めかけていた時に、「フレアワゴン・タフスタイルの4WD」用のダウンサスを目にします。
同じフレアシリーズで、グリルやライト類、バンパーなど外観を変えた、ボディはフレアワゴン・カスタムスタイルと同じ車のダウンサスだと、ダウン量が2.2cm~2.7cm下がるダウンサスが存在しました。
ダウンサスの販売店に、フレアワゴン・カスタムスタイルに装着可能か問い合わせますが予想はしていましたが的を得た回答は得られません。
普通に考えれば、ボディが同じなので足回りも同じはずです。
しかし、比較することも出来ず、確証は得られません。
元整備士の感覚で言えば、9割は装着出来るはずなんですが、一抹の不安が残ります。
悩んでいても仕方がないので、このサスもダメ元で購入することにしました。
実際に装着してみると、予想通り装着可能でした。
こちらが装着後の状態です。

そもそも、この一連のローダウンについてブログの記事にしようと思っておらず、フレアワゴン・タフスタイル用のダウンサスを組んだ後に、同じことで困っている人もいるかもしれないし、ブログの記事にしようかな…と思ったので、ダウンサスを組む前の比較写真がないのでイマイチ分かりにくいかもしれませんが、これで一応ノーマルの状態から3cmほどダウンしています。
装着後、1,000キロほど走りましたが、異常な底突きや何かが干渉するなどのトラブルは一切ありません。
これ以上のダウン量を求めるとなると、あとは車高調しかないかと思います。
個人的には車高調だとスプリングも遊び、跳ねるのが嫌なのであくまでダウンサスに拘りました。
私が購入したダウンサスはこちらになります。
車を購入したマツダのディーラーの方にお聞きする限り、令和2年度でフレアワゴン・カスタムスタイルの4WDは私を含めて2台しか売れていないとのことでした。
4WDを好んで購入する人ならばフレアワゴン・クロスオーバーやフレアワゴン・タフスタイルなどの車種もあり、カスタムスタイルでわざわざ4WDを購入する人が少ない、つまり売れないからダウンサスも無い…とも言えるのかもしれません。
ここからは、ダウンサスとは関係ないお話しなのですが、折角なので少しお話しさせて頂ければと思います。
上記写真のフレアワゴン・カスタムスタイルに履かせているホイールですが、これはデミオ(DJ3FS)の16インチの純正ホイールです。
センターキャップにもマツダのエンブレムがあると思います。
オフセットがドンピシャなんです。




そもそも、オフセットとはなんぞや?というところを少しお話しさせて下さい。
オフセットとは、ハブ(ホイールを装着するハブボルトが出ている(付いている)ところ)を基準に見て、ホイール(タイヤ)が内側に入っているか外側に出ているかを表す数字のことを言います。
ホイール(タイヤ)が内側に入っていれば-オフセット(マイナスオフセット)、ホイール(タイヤ)が外に出ていれば+オフセット(プラスオフセット)となり、このデミオの純正アルミホイールは-40のオフセットでリム幅※が5.5Jです。
※ホイールの幅(タイヤを装着するところ)
リム幅で装着出来るタイヤの太さが変わってきます。
所謂引っ張りタイヤはリム幅に対して、細いタイヤを履かせると引っ張りタイヤになります。
フレアワゴン・カスタムスタイルのオフセットは諸元表などに載っている純正ホイールの値で載っていると思います。
デミオも同じくネットで検索すれば諸元表が出てくると思います。
その他にも、ネットで検索すれば概ね、どのオフセットのホイールを履かせれば面一(ツライチ)になるかなどは分かると思います。
面一(ツライチ)ももちろんなのですが、今回一押ししたいのはメーカー純正のホイールという点です。
純正のホイールの剛性や精度はその辺の安いホイールの比ではありません。
また、純正のホイールは新品をまともに購入するとアホみたいな金額ですが、新車外し※でほとんど走行していないホイールがネットオークションなどで1台分セットで安価で売られています。
※新車を購入し、社外のホイールを装着したためほとんど走行していない中古の純正ホイールのこと。
ちなみに、上記写真のデミオの純正ホイールはヤフオクで1台分(4本)で2万円でした。
ほぼ新品で1本5,000円の計算になります。
剛性が高いということは、歪みなども生じにくいです。
精度が高いということは、バランスも崩れにくいです。
塗装なども、社外のホイールなどよりも強く、余程のことがない限り塗膜やメッキが剥げることもありません。
長く乗られる方には、サイズが適合する純正ホイールの流用でのドレスアップはお勧め致します。
そして、もう一つだけ簡単にお話しさせて下さい。
ここまで記事をお読み頂いたということは、車のカスタマイズやドレスアップの趣味が私と似通っている方かと思います。
ローダウンし、ホイールのオフセットを合わせフェンダーと面一(ツライチ)にする…
ここまでやると、やはりウィンカーのLED化なども気になるところです。
ここで一つ問題になるのが、今回お話ししておりますフレアワゴン・カスタムスタイル(MM53S)はウィンカーの制御を従来のリレーで行っておらず、「ボディ・コントロール・モジュール(BCM)」で制御している点です。
従来のリレーでウィンカーの制御をしている場合のウィンカーのLED化は、一番安定するのはリレーそのものをLEDバルブ用のリレーに交換することでした。
しかし、ボディ・コントロール・モジュール(BCM)で制御している場合は、そもそもリレーが存在しませんので、上記の方法でのウィンカーのLED化は出来ません。
では、このボディ・コントロール・モジュール(BCM)とは何なのか…と申しますと、車のライト類を含む電気系の装置は、従来までは単体のものもありますが、いくつかの系統に分かれて個々にリレーなどで電力の供給量などを調整していました。
しかし、このボディ・コントロール・モジュール(BCM)搭載の車両は、ボディ・コントロール・モジュール(BCM)で全ての電気系の装置を一括で制御しています。
故、先にも申し上げました通り、ウィンカーリレーの交換によるウィンカーのLED化は出来ません。
抵抗内蔵のLEDバルブや外付けの抵抗器を付ければ良いだろ…というお話なんですが、中々これが上手くいかないんです。
もしかすると、一度フレアワゴン・カスタムスタイル(MM53S)でウィンカーのLED化にチャレンジして、この記事に辿り着いた方もいらっしゃるかもしれませんが、自動車メーカー、車種、もっと言えば同じ車種でも個々の車によって若干ですが、落ち着く(ウィンカーがハイフラにならない)抵抗値にバラつきがあり、単に抵抗内蔵のLEDバルブと交換しても、突然ハイフラになりしばらくすると落ち着く…逆に点滅速度が遅すぎる…などの不具合が出てしまいます。
バカなんじゃないの?というくらいメジャー処のLEDバルブを買って試しました。
抵抗内蔵型のLEDバルブを前後4灯に装着した場合は、車両の電圧が不安定になるタイミング(アイドリングストップ後の再始動時など)で、突然ハイフラになることが度々ありました。
そもそもこんな状態では車検も通りませんし、何と言ってもみっともないですよね。
前後外付け抵抗器を付けた場合は、抵抗器やLEDバルブの製造メーカーなどで違いがありますが、比較的ウィンカーの点滅速度が遅くなる傾向があり、且つリアウィンカー(テールランプ)付近に外付けの抵抗器を固定させることが大変でした。
抵抗器は発熱しますので、プラスチック類への装着、または付近にプラスチック類のパーツがある箇所に取り付けますと、プラスチックが溶けてしまいます。
当たり前ですが、純正パーツではなく社外品なので、LEDバルブや外付けの抵抗器の精度も決して高いとは言えず、いろんな組み合わせを試しましたが、フロントのウィンカーは外付けの抵抗器とLEDバルブを装着し、リアのウィンカーには抵抗内蔵のLEDバルブを装着すると、今のところ安定してウィンカーが点滅しております。
この記事を書いている時点で、上記の組み合わせのLEDバルブをウィンカーに装着して1ヶ月ほど経っています。
概ね、一週間で200キロ弱毎週走ります。
フロントに装着している、抵抗器が外付けのウィンカーバルブはこちら
※ウィンカーのポジション化もするパーツですが、ウィンカー点灯時はポジションランプは消灯しますので車検はこのままで通ります。
リアウィンカーに装着しているLEDバルブは抵抗内蔵型のものを装着しており、こちら
必ずしも同じ商品でないとダメ…ということはないと思いますが、ポイントは前後どちらかは抵抗器が外付けのもので、もう一方は抵抗器が内臓型、そして抵抗器が内蔵型のものは「HV車・EV車」対応のLEDバルブをお使い下さい。※
※お乗りのフレアワゴン・カスタムスタイルがハイブリッド仕様でない場合はこの限りではありません。
「HV車・EV車」対応というのは、HV車・EV車はエンジンのみ車より電圧が不安定になり易く、それに対応しているということです。
先にお話ししました、ボディ・コントロール・モジュール(BCM)による、言ってしまえば一括制御ですので、HV車・EV車対応のLEDバルブでない、通常のLEDバルブですと不具合が生じた時にウィンカー以外の場所に影響が出てしまう可能性があります。
例えば、全然関係ない箇所の警告灯が点灯してしまったり、車自身がウィンカー以外の場所の故障と判断してしまう可能性があります。
こうなると、その後車自身がどういう動作に出るかは分かりません。
いきなりエンジンが止まる…とか、ブレーキがきかない…ということは有り得ませんが、AUTOライト等、AUTO機能全般が使用不能になったり…ということなどは考えられます。
フレアワゴン・カスタムスタイルは半ば強引に軽自動車にハイブリッドを搭載したことなどもあるかと思いますが、非常に電圧に敏感な車だと思いました。
そこにきてボディ・コントロール・モジュール(BCM)という一括制御なので、従来のリレー方式の制御とは比較にならないくらい電圧に敏感な車です。
一定の検証が終わり、一定の結果が出たと思い、この記事を書かせて頂きましたが、記事を書いている時点でダウンサスを始め、ウィンカーのLED化も年単位での使用後の話ではありませんので、記事にありますことを実践しても全く同じ結果が得られるとは限りませんし、この記事を掲載後に何がしかの不具合が出る可能性もあります。※
※不具合等が出た場合、随時加筆修正を加えていきます。
記事内の方法でカスタマイズをされる場合は、上記の点をご理解頂き、自己責任でお願い致します。
ローダウンし、ウィンカーのLED化…従来であれば誰でも簡単に出来るドレスアップですが、意外と悪戦苦闘したので、備忘録的に記事にしてみました。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
今後とも、よろしくお願いします。
【追記・2021年2月21日】上記ブログ記事におきまして、ウィンカーのLED化の項目で、フロント側に到着しております抵抗器が外付け、且つウィンカーをポジション化する社外のキットですが、取付当初発売されていたものですと、左右のウィンカーをポジション化するためにポジションランプから電源を取る配線が一つしかなく、それを二股に分けて左右のLEDバルブを点灯させていました。
恐らく電圧が不安定なことによる点灯不良だと思われますが、何れにせよ取付から約半年で左右共にポジション用の白色のLEDが点灯しなくなりました。
メーカーから正式な改良品という発表等はありませんが、改良品と思われる商品があり、その商品はウィンカーに関する配線バルブは全く同じで、ポジションランプの配線を今までの一箇所ではなく二箇所から取るように仕様変更されていました。
宜しければ以下のリンク先をご確認下さい。
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