今回は北条湾でアジを狙う際のポイントを簡単にまとめさせて頂きます。
アジはもちろん食べても美味しいですし、引きも強く釣りそのものも楽しいですが、何と言っても釣り師の心をくすぐるのが数釣りが難しいことにあると思います。
釣り船で魚探(魚群探知機)を使って群れを探して釣るのとは違い、陸っぱりからサビキ釣りでアジを狙うとなると、まずアジが自分が構えた釣り座付近にいるかどうか…というところから始めなければなりません。
群れがいるかどうかは、完璧に探る方法はなく自らの経験値と勘に頼るところが非常に大きくなってきます。
例年でも今の時期は海水温も上がってきて、アジの釣果が北条湾でも確認出来る時期ですが、去年と今年で言えばかなりサイズの大きいアジの釣果が確認出来ています。
北条湾に於いて、サビキ釣りでメインで狙うイワシやサバなどの群れは数も多く群れそのものがかなり大きな群れで押し寄せます。
こういうことからも、イワシやサバは群れがそこに居さえすれば数を釣ることは容易で、お子様でも簡単に釣ることが出来ます。
一方アジはと言いますと、イワシやサバに比べて一つの群れが小さく、群れる数も少ないです。
これも数を釣るのが難しい要因ではありますが、アジの場合はなんと言ってもイワシやサバに比べて神経質で非常に賢い魚です。
釣りに行かれた際の、北条湾の状況を良く分析しその都度その状況に合った釣りをしないと中々数が釣れません。
こちらのTwitterでのやり取りはほんの一例なんですが、その時々の北条湾の状況で毎回アジが良く食ってくるサビキ仕掛けも変わってしまいます。
本日一番釣果があったサビキ仕掛けはこちらです。シラススキンと拮抗していましたが、唯一釣れた20cmオーバーのアジは画像のケイムラにきました。シラススキンはサバっ子にかなり有効でした。【サビキ仕掛けの詳細はこちら】https://t.co/2u4gNXyEZc pic.twitter.com/HipF2Ew8S0
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) May 8, 2021
そこで通年を通してとお約束は出来ませんが、アジを狙うにあたり今の時期のポイントを簡単にまとめておきます。
まず、アジは基本的に雑食で、イワシやサバがあまり食べない虫エサ(イソメやゴカイ類)なども食べます。
もちろん、その他のプランクトン類、生きた小魚やエビなど、とにかく何でも食べる魚です。
サビキ釣りで狙いますので、主のエサはアミコマセで問題ないのですが、一番気を使って頂きたいのがサビキ仕掛けです。
私が使用しておりますサビキ仕掛けの要点は以下のリンク先にまとめて御座います。
ご一読頂ければと思います。
■サビキ仕掛けにつきまして
とにかくサビキ仕掛けが出す「色」や「光」を意識して欲しいのですが、なぜこの時期に改めてこのような記事を書いたかと申しますと、今の時期の北条湾は青魚の稚魚に代表されるように他の生物の子供達がたくさん湾内に入ってきます。
それらの稚魚や幼生が出す色や光を意識し、その時々の状況で最も適したサビキ仕掛けをお選び頂くことが一番肝要になってきます。
例えば、6月の終わり頃まではバチ抜け※の時期でもあり、虫エサが出す蛍光の緑色にも反応します。
※バチ抜けとはゴカイやイソメ系の虫エサが産卵期に満月の大潮の夜に砂の中から出てきて繁殖行為を行うこと。
アオリイカなどの幼生も北条湾内に入って来て夜間などは蛍光の緑色の光を発色します。
更に様々な魚の生まれたばかりの小さな稚魚の群れもたくさんいます。
これらの稚魚は主に白色や銀色の反射光を発します。
また、梅雨の時期にもあたり北条湾の深部の川から真水の流入も多くなることから、プランクトンも多く発生する時期です。※
※プランクトンは各々のプランクトンで発する色は様々ですが、主に白色、銀色、緑色、赤色が多いです。
私がTwitterにて、釣行時に毎回「釣りを開始します…」と、その時の北条湾の状況をお伝えするツイートをしております。
必ず投稿する写真が以下の写真です。

これはメインはその時の北条湾内の海水温をお伝えしたいのですが、実はもう一つ意味がありまして海水の濁りをご確認頂きたくツイートしています。
これはTwitterを始めたから…というわけではなく、私は昔から釣りで使用するバケツは白色のもの以外使いません。
なぜかと申しますと、手を洗ったり、釣った魚を入れたりするために往々にして皆様もバケツに海水を汲むと思いますが、その際に海水の濁りをチェックしているからです。
特に夜間での釣りでは、イカなどの幼生が寄っていると、刺激を与えると蛍光の緑色を発します。
プランクトンがたくさん発生していると、良く見るとある程度の大きさのプランクトンは目視で確認出来ます。
こうした小さなところまで、その時々の海の中の状況を良くチェックして頂きたいと思います。
ただ、チェックしたからと言って、何々プランクトンがたくさんいるからこのサビキ仕掛けを使おう…というわけではありません。
ここで重要になってくるのが海水の濁りと、アジのエサとなるものが自ら光を発するものが多いのか、光が当たると反射光を出すものが多いのかが鍵になってきます。
どういうことかと申しますと、反射光を出すものの場合、当たり前ですが自ら光を発することは出来ず、光が当たらなければ光や色を出すことは出来ません。
つまり海水の濁りが強い場合は、サビキ仕掛けについて上記リンク先で解説しております、白色や銀色系のサビキ仕掛けよりマルフジのチモトに蛍光の塗料が塗布してあるものの方が有効な場合が多いです。
魚は光が届かないなど、特殊な環境にいる魚を除いて、基本的には人間レベルで色の判別が出来ます。
ちなみに、以前にもお話ししましたが、我が家にもおります猫の場合、赤系の色は判別出来ません。
魚は臭いと視覚でエサを探します。
海の中の濁りが強い場合は、当然海中に光が届きにくくなりますので、自ら光を発するエサ以外は魚はエサを認識しにくくなります。
ちなみにこれは岸壁に街灯がある北条湾だからのお話しで、街灯などが全くない暗闇でアジを狙う場合は反射光を利用した釣りは基本的に効果はありません。
そして、プランクトンや幼生、虫エサなどが発する色は、蛍光の緑色が多いです。
逆に海中の透明度が高い場合は、光が届き易いので反射光を利用した釣り方が有効になってきます。
自ら光を発する…と言っても、海中ではぼやけた光り方になってしまいますので、光が反射した反射光の方が光が強くなります。
これを小魚などと勘違いし食ってくるわけですが、完全に海水が澄み切っている場合と、本当に若干でも濁りがある場合で食ってくるサビキ仕掛けが変わります。
この辺を完璧に読み切れるかが、アジを数釣るための重要な要素であり楽しみでもあると思います。
また、撒き餌を撒けば根魚やフグなどが大量に寄ってしまう懸念もあり、あまり撒き餌はお勧め致しませんが、仮にアタリが無くても小まめに竿を上げアミコマセを付け直すことをお勧め致します。
これは、アミコマセの臭いを構えた釣り座の真下に常に残しておくことと、蛍光塗料は光を溜めることは出来ても自ら発光はしませんので、常に海中で緑色に発光させるためです。
トリックサビキのサビキ仕掛けに付いたアミコマセの量でも、魚は鼻も利くので十分撒き餌の効果はあります。
最後になりますが、アジはサバやイワシが回遊する層より深い層を好みます。
釣り船でアジ釣りをされたことがある方なら、一度はアジのタナまで落とす前にサバの襲撃に合い、中々アジが釣れなかった…なんてことを経験されたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、これは北条湾に於いても同じで今今ですとサバっ子が良く釣れますが、このサバっ子が釣れるタナより半ヒロ※ほど深いタナを狙うことをお勧め致します。
※半ヒロ=大人の片腕くらいの長さ(深さ)
去年の晩秋ですが、マアジではなくマルアジの釣果も確認出来ています。
■マルアジが確認出来た釣行記事
一見マアジとマルアジは良く似ているので、見間違えを否定は出来ませんが恐らくかつて北条湾でマルアジは釣れなかったと思います。
良く見るとマアジよりもマルアジの方が細長く、体色も青味掛かっているので違いは釣った時にも違和感を感じました。
アジだけを見ても、去年辺りから釣れる種類も増え、サイズもどんどん大きなアジが釣れるようになっています。
北条湾へサビキ釣りにお出掛けの際は是非アジを狙ってみて下さい。
この記事を書いております翌日、2021/5/30はコロナ禍で釣り需要が増え、国産のアミコマセが入手出来ない状況が長く続きましたが、久しぶりに国産のアミコマセでサビキ釣りをして参ります。
明日釣行を予定しておりますが、数か月ぶりに国産のアミコマセでやってみたいと思います。https://t.co/xnXVuiUTTZ pic.twitter.com/CR1XVvyRCw
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) May 29, 2021
また、ご報告させて頂きます。
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