【三崎港・北条湾】カマスの群れは北条湾から出てしまったのか…カマスの回遊ルートとその理由(2021年12月29日)
クリスマスもあっと言う間に過ぎ、気が付けば思い切り年の瀬になっていました。
何かと忙しない時期ですので、事故等には十分ご注意下さい。
そんな慌ただしい中、私は12/30より正月休みなのですが、厳密には12/29の仕事が終わった時点から正月休みに入りますので、仕事が終わり次第早速北条湾へ釣りに行って参りました。
ちなみに、この釣行が2021年の釣り納めではなく、もう一回行く予定です…家内には呆れられていますが…w
毎回釣行記事を書く度に申し上げており、若干ウザイかもしれませんが、今シーズンの北条湾はイワシ類の青魚の釣果はイマイチでしたが、10月下旬頃よりフィッシュイーター祭り状態となり、かつてない展開に、悔しい思いも何度もしましたが、それらを含め興奮しながら楽しませてもらっています。
・メッキ(ギンガメアジ)を釣った釣行記事
・マゴチを釣った釣行記事
・イナダ(1回目)を釣った釣行記事
・イナダ(2回目)を釣った釣行記事
青物ラッシュが終了し、「これで今年の北条湾の釣りも終わりかな…サビキは釣れないし…」などと思っていると、フィッシュイーター祭りはまだまだ続き、青物ラッシュの後はカマスラッシュというまさかの展開になり現在に至っております。
ようやく仕事から解放され、好きなだけ釣りに行けるぞ!と鼻息荒く釣行の計画を立てていますが、年末年始は風が強いという長期予報が出ました。
正月休み第一弾として、やる気満々でこの日の天気予報を見ますが…

この日は仕事納めということもあり、多少早く帰宅出来たとしても、釣りに行けるのは夕方から。
これ…絶対寒いよね…
釣りの神様はなぜ私に試練しか与えてくれないのか…
とはいえ、釣りに行かなければ魚は釣れないので、釣りの神様に小言でブツブツ文句を言いながら、この日は自宅を夕方の5時半頃出発しました。
高速道路を走っていても風に煽られ風の強さを感じながら北条湾を目指しました。
年末ということもあり、三崎街道(R134)などは多少渋滞するかな…と思っていましたが、特に渋滞することもなくスイスイと走り北条湾に到着します。
暮れのこんな風の強い日に、釣りをする人なんてあまりいないかな…などと思いながら北条湾に到着すると、予想とは裏腹に釣り人だらけ。
マジか…
釣り座がない…
というより、釣り人がどんどんやって来て、軽く釣り座の取り合いになっていました。
そんな釣り人だらけの中、二転三転しながら釣り座を決めるまでに時間を要しますが、何とかダイブセンターの前に釣り座を構えることが出来ました。
風も強くて寒いし、今日は5匹釣ったら帰ろう…
家内にそう告げ、早速釣りを開始します。
釣りを開始します。気温11度、天候は曇り、風は6m?7mほど、海水温は14度です。何がビックリって釣り人の数が凄いです。釣り座の奪い合いですね…勝負の時は19時半くらいからでしょうか…カマスがまだ居ればの話ですが。w あとはこの強風がどう影響するですね…21時くらいまではやると思います。 pic.twitter.com/EBUSM8Flik
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 29, 2021
天気予報での風速は4mほどでしたが、実際にはツイートの通り6m~7mの強風。
気温こそ二桁ですが、あまりの風の強さにどんどん体温を奪われていきます。
ツイート内の潮見表をご覧頂くと、干潮での潮止まりが19時半頃です。
その後の上げ潮でカマスが食ってくるかな…と予想。
しかし、その予想時刻を過ぎても一向に釣れる気配がありません。
かなり釣り人の数が多かったので、周りの状況なども小まめにチェックしますが、皆さん釣れていませんでした。
この状況であれば、単に食いが渋いだけなので、苛立ちは覚えませんが20時半を回った頃異変が起きます。
家内が「右のおじさんは釣れてるよ…」と。
なに??
釣れてる??
良く見て見ると、確かに右隣りにいた方はカマスらしき魚を釣り上げていました。
一瞬、よーし!!カマスはいるぞ!さっさと釣って帰るぞ!とテンションが上がりますが、ここからこの日の寒く長い釣りが始まり、ロダンの考える人状態に入っていきます。
この日、私はダイブセンターの真ん前で釣りをしていました。
右隣の方は、北条湾岸壁の入口の所に小さな鳥居があり、その辺りで釣りをされていました。
距離にして20mくらいでしょうか、そのくらいの距離しか離れていませんでした。
釣り方は同じようなウキ釣り。
全く同じではないと思いますが、ルアーとウキ釣り…のような大きな違いはなく、仕掛けなど細かい部分は多少の違いはあってもほぼ同じ釣り方です。
右隣の方のアタる頻度などを見ていても、決して食いが良いとは言えず食いが渋いことは分かりましたが、私達は1回もアタリがなく、魚がいない釣り堀で釣りをしているような状態です。
隣は釣れていることや、寒さなどから家内も苛立ちを覚え「なんで?どうして?何が違うの?」と寒い中必死に釣りをしてもアタリすらない状況にかなりイライラしていました。
この日は、いろいろ試してみるべく、仕掛けやエサなどもある程度準備して釣りに出掛けました。
12/19の釣行以来カマスの事を考えています。幼少期の記憶も辿りずっと考えてます。明日40cmサイズのカマスもいる…と信じリベンジして参ります。12/19以降頻度高く北条湾に行っていますがいると思うんです…40cmオーバー…取り急ぎ思い付く対策をしました。【12/19の釣行記事】https://t.co/DNtqITKgrX pic.twitter.com/tnilW2gz3u
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 28, 2021
40cmオーバーとかぶっこいている場合でなく、私もとにかくカマスを釣らせてあげたい…と、頭から湯気が出そうなくらい自分達が釣れない原因を考えます。
ちなみにエサは定番のキビナゴ、サンマ、サバ、コノシロの切り身を持って行き、全て試しましたがアタリは無し…
タナが違うのか?と、タナも小まめに変えるもアタリは無し…
パッと見で、釣れている方は蛍光の緑色の電気ウキを使っており、私達は赤色の電気ウキだったので、同じ蛍光の緑色の電気ウキに交換するもアタリは無し…
仕掛けも余計なパーツを外し、ハリスだけの一本針に交換しますがアタリは無し…
その他にも細かいことも含め、いろいろ試し万策尽きた感じで、悔しさとかでなく、私も家内同様に問題を解決出来ない自分にイライラしてきます。
冷静さを失うと絶対に原因は追究出来ない…
少し頭を冷やすために北条湾岸壁を散策し一服している時に…
そうか!!
風だ!この強風だ!!
カマスに気を取られ過ぎていました。
どういうことかと言いますと、カマスに限ったお話しではなく、フィッシュイーターの類の肉食の魚は、エサとなる小魚などの群れを追ってやって来ます。
今今北条湾にいるカマスの群れも「はぁ~北条湾は水温も水質も快適だな~」という感じでやって来ているのではなく、エサとなる小魚が北条湾内にいるからやって来ています。
そして、小魚は特になんですが、強風などが続き、海が荒れると風の影響を受けにくい狭い湾や入り江に逃げ込み、風が収まるのを待ちます。
こういったことから、これに気付き速攻で北条湾の奥に釣り座を移しました。
恐らく強風で小魚が湾の深部に逃げ込んでいるはず…そしてそれをカマスの群れが追っているはず…
予想はドンピシャでカマスがヒットします。
釣り座を変えたのでライブ配信を止めましたが、ようやくきました。#北条湾 #釣り #カマス pic.twitter.com/HGBBjlLjKQ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 29, 2021
ただ、この日は本当に食いは渋く、キビナゴの1匹掛けでないと食ってきませんでした。
取り急ぎ、自ら釣って未だにカマスが北条湾内にいることが確認出来たので、いろいろ探ってみましたが、この日は以下の図のように北条湾の奥にカマスが集まっていました。

こちらはGoogle Mapです。
キャプチャー画像の黄色の丸印が、この日最初に私達が釣りをしていた場所です。
赤い線から矢印方向の北条湾の奥にカマスの群れが集まっていました。
言ってしまえば、先ほど申し上げた通り、私達は魚の居ない釣り堀で釣りをしていたわけです。
風の強い日に必ずカマスの群れがこういう行動をする…とは確約は出来ず、こういう可能性がある…という感じでご承知頂ければと思います。
これはカマスに限ったお話しではありませんので、大型の肉食の魚がエサを求めて北条湾内に入って来た場合、且つ強風の状況が続くと同じ動きをすることがあります。
風が落ち着けば、以前と同じ行動範囲で小魚を追うと思います。
一番肝要なことは、カマスの動きはエサとなる小魚の動きで決まる…という点です。
そして、この日の釣果…といきたいところですが、すみません…疲れもあったのか、釣果報告のための釣ったカマスの写真を撮り忘れ、カマスを捌き終わった後、兄妹猫用にアラを用意している時に撮り忘れに気付いたので、釣ったカマスの写真はありません。w
切り落としたカマスの頭を見て…アッ!!写真撮ってない…と気付きました。
時すでに遅し…です。w
釣果はカマス2匹、サイズは2匹とも25cmほどでした。
カマスの釣果も確認出来た上に、正月休みということもあり、またすぐ釣りに行けるのでこの日は無理をせず、2匹目を釣った時点で納竿としました。
釣果が2匹ということで、アラもあまり出ませんので、この日の兄妹猫シリーズはお兄ちゃんのみとなりました。



これだけガツガツ食べてくれると釣り甲斐もあります。
本日の我が家の兄妹猫の朝食…厳密には兄妹猫のお兄ちゃんの朝食はここのところ定番のカマスのアラです。釣果が2匹ということもあり、ほぼ100%拒否する妹には敢えてあげませんでした。お兄ちゃんは釣りたての魚が大好きなので、こうガツガツ食べてくれると釣った甲斐もあります。 pic.twitter.com/Cr5oCXCKqG
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 30, 2021
25cmのカマス2匹なので、北条湾定食もお休みさせて頂きますが、今回は釣りたてのカマスで作ると絶品の「カマスのみりん漬けの一夜干し」をご紹介させて頂きます。
まず、カマスは鱗を丁寧に剥ぎ、背開きで開き、中骨を取り除きます。

次に漬けダレですが、みりん:1、醤油:1、酒:0.3くらいの割合、且つ砂糖はお好みの量で漬けダレを作ります。

漬けダレの量はカマスの身が浸るくらいで、砂糖の量は味をみながらお好みの量を入れて下さい。
カマスは背開きにした状態で、今の時期ですと空気が乾燥しているので常温でも大丈夫ですが、冷蔵庫でラップをせず20分~30分程度寝かせて下さい。
カマスの身は水っぽいので、余計な水分を飛ばします。
カマスの身の水分を飛ばしたら、カマスの身を漬けダレに漬けていきます。


時々ひっくり返し、両面をまんべんなく30分程度漬けて下さい。
カマスの身を漬けダレから取り出し、余分な漬けダレを水切ります。

水切りしたカマスの身を一晩(6時間~12時間程度)屋外に干しておきます。(夏場は室内の方が無難です)
カマスの身を夜間干す場合は皮を上向きに、昼間干す場合は皮を下向きに干すと水分が飛びやすいです。(吊るしてもOKです)
夜間6時間程度干したものがこちらです。

そして、これをグリルで焼いていくのですが、魚や干物に限ったお話しではなく、みりんに漬けたものは焦げやすいので、小まめに焼き色を確認しながら焼くことをお勧め致します。
うっかりすると、真っ黒こげのただの炭になってしまいます。
焼き上がるとこんな感じになります。

カマスのみりん漬けの一夜干し

なるべく焦がさないようにじっくり焼くと、血合い骨や腹骨など気にならず、このままかぶり付いて食べられます。
また、みりんに漬けることでカマス独特の生臭さも完全に消えます。
魚が苦手なお子様などにはピッタリの一品かと思います。
是非お試し下さい。
一応、こちらはこの日のライブ配信動画ですが、風が強かったことしか分からず、釣れている画もないのでハッキリ言って見どころはありません。w
2021年12月29日 北条湾釣行 ライブ配信動画
次回は2021年の釣り納め、12/30の釣行を予定しております。
1年の締め括りは大漁で終わりたいところですが、強風の予報が出ており厳しい釣行が予想されます。
可能な限り釣り納めの釣行記事は年内に書きたいと思っておりますが、年を跨いでしまう可能性が濃厚です。
皆様、本年もTwitter、ブログ共にご愛顧頂きありがとうございました。
来年も、リアルタイムな情報発信に努めて参りますので、よろしくお願い致します。
また、ご報告させて頂きます。
・2021年12月29日 午後11時半頃の北条湾岸壁周辺の様子
・2021年12月29日 午後11時半頃の花暮岸壁周辺の様子

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