北条湾で今シーズン初の青魚(サバっ子)の釣果を確認出来てから、早いもので1ヶ月ほど経とうとしています。
前回の釣行では、マイワシの釣果も確認出来、順調に本格的なサビキ釣りのシーズンに向けて魚達も寄って来ています。
コロナ禍ではありますが、今年のGWは外出に関する規制や制限などもなく、釣り三昧のGWを過ごし、なんだかんだと今シーズン初の青魚の釣果があってから1ヶ月で7回ほど釣りに出掛けました。
ここ10年ほど、北条湾名物だった「居つきのイワシ」※の終了の鐘も鳴り、去年の暮れから今年の初めまで順調だったカマスラッシュも終了し、2月、3月は北条湾では何も魚が釣れない状況が続きました。
※居つきのイワシ=通年を通して何がしかのイワシの群れが一年中北条湾内におりサビキ釣りでイワシが釣れていました。
そして、2022/4/17に今シーズン初の青魚であるサバっ子の釣果が確認出来たのですが、先述した通り今年のGWは中1日で釣りに行きまくり、ある程度現在北条湾に集まっている青魚が良く反応するサビキ仕掛けの傾向が見えてきたので、簡単にまとめておきたいと思います。
イワシ類の寿命は、その種によって多少の差はあるものの、概ね5年~7年程度で、生後2年目の個体から産卵をするようになります。
前述した通り、「居付き」となると、1年の大半を北条湾内、もしくは北条湾周辺の海域で過ごしているわけで、徐々に魚達がサビキ仕掛けにも慣れていき、地味にスレて※いきます。
※スレる=釣り針や仕掛け、エサなどに魚が慣れていき警戒心が強くなり食いが渋くなること。
毎年毎年、少しずつ反応するサビキ仕掛けにも違いが出ることが多く、その年の傾向というものがあります。
今年の傾向を考える上で、今シーズンのポイントは「居付きのイワシ」終了の鐘が鳴ったことです。
どういうことかと言いますと、今までは通年を通してかなり北条湾に近い海域でイワシ達は生活をしており、ほぼ1年中北条湾を出たり入ったりしながら生活していました。
こういう場合は地味にスレていくものの、通年を通してスレ方が大きく変化することはなく、ある程度釣れるサビキ仕掛けも限定的になります。
しかし、今シーズンは2月、3月とサビキ釣りでは1匹も魚が釣れないという状況になり、完全にこの2ヶ月間で北条湾から青魚の姿が消えました。
つまり、1回ゼロベースに戻り一掃されているということになります。
前回の釣行時に釣果が確認出来たマイワシですが、体調13cmほどと去年の夏頃産まれた個体と思われ、そのサイズからも北条湾に居付いていたマイワシではないことは一目瞭然で、産まれた海域から北条湾に辿り着いた新たな群れかと思われます。
マイワシの証、体側の斑点です。https://t.co/l9HMDNXqVN pic.twitter.com/2QIu857jZ7
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) May 7, 2022
当然、反応するサビキ仕掛けにも、居付きのイワシとの違いが出ます。
では、具体的にどういう違いが出ているのかお話ししていきたいと思います。
青魚が反応する色というのは、釣り場の海の中の状況や周辺(地上)の状況で変わってきます。
北条湾で言うならば、北条湾は夜間街灯が常時点いていることが多く、常夜灯のようなものがあり湾内は比較的広範囲に渡って海中に夜間でも光が届いています。
他の釣り場と大きく異なることが、この常夜灯による光です。
青魚やイカなど、光に反応する…という魚類はたくさんいますが、厳密に言うとこの照射された光に反応しているわけはなく、光が照射されることにより各々の魚達が追うエサが発光して出す光に寄って来ます。
例えば、イワシ類であればアミコマセなどのアミは、夜間光を照射すると蛍光の緑色の光を発光します。
このアミが発光する光にイワシが集まり、そのイワシを求めてイカなどのフィッシュイーターも集まります。※
※イカの場合は幼生ですとアミを求めて集まります。
フィッシュイーターの類の魚はイワシなどの身体が反射した時に出す、白色や銀色の反射光に集まります。
これを踏まえて、北条湾という釣り場の海の中はどういう環境なのか…ということを考えてサビキ仕掛けを選定していくわけですが、北条湾は湾の深部に川が流れ込んでいることにより、三崎港周辺の海域でもプランクトンが豊富な場所です。
居付きのイワシがいた例年ですと、多くのプランクトンや本当に小さな小魚が出す光の色に近いケイムラ色が一番有効でした。
しかし、今シーズンは現時点(本記事執筆時)では蛍光の緑色に露骨に反応しています。
具体例ですと、以下の写真のようなサビキ仕掛けです。

①

②
①の写真のサビキ仕掛けは全体的にケイムラ色で統一されている、スキン等余計な集魚パーツが付いていないサビキ仕掛けです。
安定的に青魚をサビキ釣りで釣る場合に有効な仕掛けであり、今シーズンも無難に釣果が出ています。
②は釣り針のチモトに蛍光の緑色の塗料が塗布してあるサビキ仕掛けで、今シーズンは露骨にこの仕掛けに反応しています。
前回の釣行時に釣れたマイワシも、このサビキ仕掛けに食ってきました。
これから、更に様々な青魚が北条湾に寄ることも想定され、居付きの群れではなく新たにやって来た群れであっても次第に少しずつスレていきます。
地味に魚達の反応する色にも違いが出てくる可能性はあり、最低限この二つの種類のサビキ仕掛けは常備しておいた方が無難かと思われます。
昨今、コロナ禍になり釣り需要の高まりから、欲しいサビキ仕掛けが手に入りにくい状況も有り得ます。
ポイントは「ケイムラ色」と「緑色の蛍光色」です。
多少サビキ仕掛けに違いがあっても、このポイントを抑えておけば、全く釣れないということは有り得ないと思います。
補足ですが、もう少し青魚が成長してきますと、以下のサビキ仕掛けも有効です。

このサビキ仕掛けは、全体がケイムラ色で統一されており、釣り針にシラスに似せたスキンが付いています。
特にサバ系には有効で、サバは後にフィッシュイーターに回る側の魚で、自分の口に入る小魚は頻繁に襲います。
また、青物で言いますとワカシなどは釣果の実績としてあります。
もうしばらくすると、現在北条湾内に寄っている小魚達を求めて、頻繁に青物を始めとしたフィッシュイーター達が入って来ます。
効率良くサビキ釣りでたくさん魚を釣って頂ければと思います。
また、釣行記事でいろいろご報告させて頂きます。

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