【三崎港・北条湾】サビキ&泳がせ釣りは終了だと思っていましたが…(2022年12月25日)
この日は、当初の予定では釣行日前日の夜に所用があったため、釣りに行くつもりはなかったのですが、ヒマさえあれば釣りのことを考えている釣りバカ(私)が、あることを見付けてしまい、居ても立ってもいられない状況になり、強引にスケジュールを調整し、これまた強引に釣りに行って来ました。
釣りバカが見付けたあることとは、北条湾周辺海域の海水温の変化です。
現在無理矢理スケジュールを調整中で、なんとか1時間、2時間でも調査的に釣りに行けないか模索中です…いるのかいないのか…これを逃すと後悔しそうな気がしています。w https://t.co/AVHyY9sNag
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 24, 2022
前回の釣行が2022/12/18です。
この時の北条湾内の海水温は16度でした。
現在の北条湾では、サビキ釣りでは思うような釣果が得られず、トウゴロウイワシを活餌に泳がせ釣りをメインにやっています。
青物の若魚(ワカシ・イナダ等)こそ北条湾に姿を見せなくなってしまいましたが、恐らく青物の若魚とは違う、かなりサイズの大きなフィッシュイーターが地味にマヅメ時から日の出の辺りまで姿を現しています。
そして、姿を現すフィッシュイーターは単独で行動しているものと思われ、恐らく1匹なのですが、毎回その気配を感じながら狙って釣りはしているものの、未だ釣果には結び付けられていません。
トウゴロウイワシは汽水域や比較的低い海水の温度にも耐えられますが、フィッシュイーターの類の魚(青物やスズキ系)は概ねミニマムで15度くらいが下限の温度です。
前回の釣行時は海水温が16度であったため、一週間で海水温が1度下がったとしても15度。
これであれば、年末の釣り納めの頃でもギリギリなんとかなるかな…と思っていましたが、ツイート内のグラフにあります海水温の推移を見てみますと、前回の釣行後から右肩下がりでグングン海水温が下がっています。
ちなみに、この観測地点は神奈川県の水産技術センターの三崎瀬戸という場所で、城ケ島に向かって城ケ島大橋よりやや東京湾寄りの、城ケ島と本土の間の船道のエリアで計っている値です。
海水の温度というのは、暖流や寒流といった大きな海流の影響を一番受けており、地上の気温の変化にはあまり左右されません。
しかし、これが北条湾はいろんな意味で特別な場所(海域)で、今回の海水温で言いますと、これまた北条湾の深部に川が流れ込んでいるため、川から流れ込む真水の影響を受けそれにつられて海水の温度が一気に下がることがあります。
川と海では、日本にある広大な河川であっても、海の水の量には到底叶いませんし比較になりません。
川の規模が小さければ、小さいほど気温の影響を受け、川の水は冷やされてしまいます。
その冷やされた川の水が、あの狭く海水が滞留し易い、つまり流れのない場所に流れ込めば北条湾内の海水は一気に冷えてしまいます。
先ほどのツイート内のグラフは、改めて申し上げますが、北条湾内の水温の推移ではありません。
潮の流れが比較的早い船道の海水の温度であり、北条湾内の海水温は確実にもっと低いはずです。
北条湾内の海水温がどのくらい下がっているのかは分かりませんでしたが、間違いなく前回の釣行時より下がっていると思われ、海水の温度の下がり具合では、下手をすればトウゴロウイワシすら北条湾内から出てしまっているかもしれません。
私にとってはかなりの緊急事態で仕事などしている場合ではなく、今すぐ北条湾に出向いて現地を確認したい…
今後もサビキも泳がせもいけるよ!というネタを探したいわけでもなく、今シーズンは終了だから久しぶりに正月をゆっくり過ごせば…という釣れないお墨付きをもらいたいわけでもなく、とにかく現状がどうなっているのか確認したくてたまりませんでした。
釣行前日の所用が酒席だったことや、釣行そのものが調査的な意味合いが強かったので、この日は午前5時過ぎに北条湾に到着しました。
普段は釣りの準備を一通り終えてから、海水温を計ったりするのですが、この日は釣り道具を車から降ろす前に、まず海水温をチェックしました。
釣りを開始してます。気温5度、天候は晴れ、風は無風、海水温は14度…13.5度?くらいです。予想通りトウゴロウイワシは北条湾を出たようです。一応、日の出辺りまでやってみますが、何も釣れないと思います。波紋のはの字もなくフィッシュイーターはまず入って来ないと思います。 pic.twitter.com/kj3LDNEQAk
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 24, 2022
海水温はかなり微妙なラインで、13.5度から14度。
海水温を計った瞬間に…
この温度じゃフィッシュイーターはたぶん入って来ないね…(北条湾に)
下手すりゃトウゴロウイワシもいないかもな…
と、家内に話しました。
北条湾到着時は、風もなく海面はベタ凪ですが、前週まで無数に出来ていたトウゴロウイワシが作る海面の波紋が一つもありません。
フィッシュイーターのみならず、魚の気配を全く感じない状況で釣りを開始します。
ちなみに釣り人は製氷所の周辺に数組いるだけです。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 24, 2022
釣り人もほとんどおらず、十年一昔前に居付きのイワシ※が北条湾に登場した頃、極寒の北条湾で家内と二人だけでマイワシをバンバン釣っていた時を彷彿とさせ、なんだか懐かしさを感じるくらいに人の気配もなく、日の出の時刻で帰ろうと決め約1時間半だけ真剣にサビキ釣りをして様子を見て帰ろうと思っていました。
※通年を通して北条湾内に居たイワシ類。
魚の気配も人の気配もなくとにかく静かです。 pic.twitter.com/KnIsN2FmHa
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 24, 2022
サビキ釣り自体は真面目にやっていましたが、ネンブツダイすら釣れません。
この時点で人間用の魚料理のことなど考えておらず、せめて我が家の兄妹猫のご飯に出来る魚が釣れないか…と、小まめにアミコマセを付けサビキ釣りに没頭しますが、一向にアタリはありません。
ハァ…(*´Д`)
なんだ、なんだ…
今日は猫のエサも釣れないのか…
参ったね…
今日こそボウズかな…
と思っていると…
釣りを開始して30分ほど経過した時、突如トウゴロウイワシが釣れ始めます。
まだいますね…トウゴロウイワシです。 pic.twitter.com/wkwtd5hqkH
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トウゴロウイワシが釣れ始めると、食いは浅いものの俄かにアタリが出始め、トウゴロウイワシ以外の魚も足下に寄ってきました。
ネンブツダイも釣れないので、単に魚の活性が低いだけかもしれませんね。 https://t.co/CIA7B1dNpH
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中々針掛かりせず、何の魚が寄っているのか気になりましたが、アタり方からかなり魚のサイズは小さく何かの稚魚レベルの魚だと思います。
どんな魚種にせよ、稚魚がいる…トウゴロウイワシもいる…ということは、海水温のグラフに翻弄されただけ?
もしかして、あまり海の中の状況は変わってない??
少々困惑するくらいの感じで、心のどこかでフィッシュイーターもいない…
トウゴロウイワシもいない…
ハイ!
今シーズンの泳がせは終了!
を、確認しに来ていた節がありましたが、地味にケツに火が付き始め火が燻り始めます。
こうなってきますと、やはり針掛かりしない稚魚サイズであっても何の魚なのか確認したくなります。
頻度高くアミコマセを付け、何の魚がアタっているのかを知るために、シャカリキになってサビキ釣りに没頭していると…
とても稚魚とは思えない、竿先が一気に海中に潜る強烈なアタリがきます。
ウルメイワシがきましたね…w pic.twitter.com/kW5TQCPRNw
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 24, 2022
25cmの完全に成魚クラスのウルメイワシがヒットします。
これには家内と二人でビックリ!
釣りを開始したタイミングでは、単に魚全体の活性が低かっただけで、然程海水温の低下の影響はない…と判断しました。
釣りをしていた時間も短く、調査的な短時間釣行だったので、数こそ釣れませんでしたが、トウゴロウイワシは前週とほぼほぼ変わらない数の群れが未だ北条湾内に居ると思われ、ウルメイワシに関しては、数は少ないですが完全に成魚サイズの群れが地味に明け方北条湾内に入って来ているものと思われます。
また、ウルメイワシに関しましては、私は専門家ではないのであまりいい加減なことも言いたくないのですが、私一個人の見解として捉えて頂ければと思いますが、以下の写真は成長し切っていない卵ではないかと思います。

こちらは拡大したものです。

十年一昔前は、子持ちのイワシ類が岸から釣れることはあまりなく、基本的には外海の暖かい海域でイワシ類は産卵すると言われていました。
5年~6年ほど前から産卵期に子持ちのイワシ類が北条湾で釣れるようになり、これと並行して湘南でシラス漁の不漁がニュースで仕切りに流れるようになりました。
これは完全に海水温の上昇の影響だと思われますが、イワシ類の産卵場所が明らかに変わってきていると思います。
が…
そもそもイワシ類の産卵期は晩春から初秋に掛けて、つまり夏がメインの時期になります。
イワシ類は生後2年目の個体から産卵するようになります。
初春…頑張って、盛って言って4月をイメージしても、まだ3ヶ月以上先です。
今まで定説的に言われてきたことが、全く当てはまらず通年を通して同じ場所で、青魚、青物などを見続けていますと、物凄い速さで魚達の行動様式が刻々と変化しているのを肌で感じます。
ここがミソで、定説的に言われていることを、今の北条湾に当てはめますと、もうフィッシュイーターは入って来ない…ハイ!終了!と決め打ちしてしまっても良いのですが、魚達が毎年毎年違う動きをし、今後の予想が非常に困難になっており、この困難という状況の中に期待も含まれているため、実際に釣りに行きこの目で確かめないと何とも言えない…という状況です。
とにもかくにも海水温…
これに尽きると思います。
これで全てが決まります。
フィッシュイーターで言えば、自らが好まない海水温になるか、エサとなるトウゴロウイワシを始め、小魚達が北条湾から出て行ってしまうか…
これがターニングポイントだと思っています。
ショボイこの日の釣果はこんな感じです。

ご説明は不要かと思いますが、こちらはこの日釣れた魚種です。

大きな方がウルメイワシ、小さな方はトウゴロウイワシです。
こちらはベビーなので海へお帰り頂いた魚達ですが、足下にゴンズイ同士でピッタリとくっ付き密集して泳ぐゴンズイ玉は可愛かったです。
ゴンズイ玉を作るサイズのベビーゴンズイです。w pic.twitter.com/Tnu6fUlMDp
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このまま大きくならなければ、水槽で飼っていつまでも見ていたい感じでした。
こちらはベビーメバルです。
今度はメバルです…w pic.twitter.com/Gkkm80xeMW
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 24, 2022
釣れた全てのメバルは海へお帰り頂きましたが、一時ベビーメバルは入れ食いになりました。
コマセに寄っていたようで、かなりの数の群れが足下にいました。
メバルは数匹で群れを作る根魚なんですが、ベビーが故かなりの数で群れていました。
ウルメイワシは本当に丸々と太っており、たった1匹ですが押し寿司にしようか悩みましたが、一応クリスマスということと、青魚大好きな妹猫に、ここのところ青魚を食べさせてあげられていないので、クリスマスプレゼントということで兄妹猫に譲りました。

ウルメイワシはパンパンに脂を溜め込んでいたので美味かったと思います。

兄猫はご飯の際に私達の足下にまとわり付き、お皿を置くと勝手に食べ始めるのですが、なぜか妹猫は遠巻きに待機し抱っこして連れて来ないと食べないんです。
その妹猫を連れに行っている隙に、兄猫は妹猫の方がウルメイワシの身が多いことを察していたのか、シレッと妹猫のお皿から食べ始めます。
青魚大好きな妹猫の方が、確かにウルメイワシの割合は高かったのですが、兄猫にバレていたようでシレッと妹猫のご飯から食べ始め、終始落ち着きなく妹猫のご飯の残りを気にしていました。あっちを食べ…こっちを食べ…を繰り返し最後は兄猫がキレイに食べ尽してくれました。https://t.co/K7QzwLSepN pic.twitter.com/Ta2jypZYa1
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) December 25, 2022
久しぶりに妹猫も満足してくれたのか、離席する際に伸びをしながら去って行きました。
兄猫は相変わらず落ち着きがなく、あっちを食べたりこっちを食べたりしながら、最後はキレイに食べ尽してくれました。
暮れの正月休みに入りましたら、今年最後の釣り納めの釣りに出掛けようと思っています。
この記事を書いている時点で、暮れの仕事のスケジュールが確定していないので、日時は決めておりませんが年内にあと1回は釣りに行きますので、宜しければTwitter共々ブログもご覧頂ければと思います。
また、ご報告させて頂きます。
・2022年12月25日午前7時半頃の北条湾岸壁周辺の様子
・2022年12月25日午前7時半頃の花暮岸壁周辺の様子

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