【三崎港・北条湾】青物とは違うフィッシュイーター現る?(2023年2月12日)
この日は釣果的にはイマイチでしたが、中身が濃く収穫の多い釣行となりました。
まずは、釣行の流れを簡単にお話しさせて頂き、タイトルの「青物とは違うフィッシュイーター??」についてお話しさせて頂きたいと思います。
この日は午前4時半頃に北条湾に到着したかったのですが、思い切り二度寝をブチかまし予定よりも1時間ほど遅刻し午前5時半頃に北条湾に到着しました。
釣りを開始してます。気温8度、天候は曇り、風は1m?2mほど、海水温は13.5度です。いろんな意味で海水温が非常に微妙です。今日は気温が高めなせいか久しぶりに釣り人がそれなりにいます。キビナゴGETはかなり厳しいと思いますが、日の出辺りまでやってみます。 pic.twitter.com/ip4W0J4n5l
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 11, 2023
本当は虫餌で遠投での投げ釣りではなく、堤防の縁や浅瀬、岸から極近い範囲で探り釣りをしようと思っており、アオイソメを前日に購入しておいたのですが、肝心の探り釣りに使う竿を自宅に忘れ、釣具店で購入したアオイソメを1匹も使うことなく北条湾へ放流しに来ただけとなってしまいました。
立春も過ぎ、暦の上では春が始まり、徐々に日の出の時刻も早くなってきているので、午前5時半も過ぎるとみるみる空が明るくなり始め、あっという間ににマヅメ時となり勝負の時を逃してしまいます。
サビキ釣りしかり、泳がせ釣りしかり、モタモタしているヒマはなく大急ぎで釣りの準備に取り掛かりました。
風も比較的穏やかで、海面の波もほとんどなく、海を覗き込むと何がしかの小魚の群れがたくさんいることが分かりました。
恐らくトウゴロウイワシかカタクチイワシ…
今日も第一投目辺りから速攻で釣れるだろ…
などと高を括っていましたが、一向にアタリがありません。
徐々に空が明るくなり始め、マズイね…マズイよ…せめてトウゴロウイワシが2匹~3匹で良いから釣れてくれ…
泳がせ釣りの仕掛けだけでもブチ込んでおきたい…
思いとは裏腹に全くサビキ仕掛けにアタリがありません。
釣りを開始して20分ほど経ち、午前6時前になりようやくトウゴロウイワシがヒットします。
トウゴロウイワシがきました。 pic.twitter.com/kJFqNoSN8p
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 11, 2023
立て続けに釣れ取り敢えず泳がせ釣りの仕掛けを付けた竿を、活餌(トウゴロウイワシ)を付けて3本セットします。
正直申し上げて、一番重点を置いているのはやはり泳がせ釣り。
ここ5年くらいを見ましても、毎年少しずつ地味に魚達の動きが変化してきており、良くも悪くも毎年同じパターンではなく、その年その年で釣れる魚も釣れる時期も変わってきていることは間違いなく、スレが酷くなるもののフィッシュイーター達がかなりの頻度で北条湾周辺にやって来ています。
年を跨いで青物が北条湾周辺に寄ることも今まではなく、今シーズンが初めてでした。
しかし、1月中は青物と思われるフィッシュイーターも確認出来ましたが、2月に入ってからは確認出来ていません。
とはいえ、毎回申し上げておりますが、これだけトウゴロウイワシとカタクチイワシの群れが集まっているのに、この格好の餌場をフィッシュイーター達が放っておくわけがない…この思いが強く、確率としてはかなり低いかもしれませんが、再び青物がやって来てくれることを祈りつつ、毎回泳がせ釣りに注力しています。
なんとかマヅメ時に泳がせ釣りを始めることが出来、あとはここ数週間のパターンになるだろう…と思っていましたが、予想通りトウゴロウイワシが釣れつつカタクチイワシが混じり始めます。
カタクチイワシがきました。 pic.twitter.com/w3AsH5flE7
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 11, 2023
サビキ釣りはいつものパターン全開で続いてメバル。
ベビーメバルです。海へお帰り頂きました。 pic.twitter.com/ang5d8eU1b
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 11, 2023
ベビーメバルが入れ食いのように釣れましたが、20cm弱の1匹だけ持ち帰り、その他のメバルは全て海へお帰り頂きました。
そしてウミタナゴ。
ウミタナゴです。最近のパターンになってきました。 pic.twitter.com/51kfeiNwXo
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 11, 2023
これでここ最近の釣行時の役者は揃いました。
この日は全体的に魚の動きが鈍く、一番釣れたのはトウゴロウイワシ、そしてベビーメバル、カタクチイワシの食いも渋くサビキで一応狙っていたキビナゴは釣れませんでした。
カタクチイワシの食いが渋い時点でキビナゴは半ば諦めており、トウゴロウイワシが好調だったことから、頻繁に活餌を付け替え泳がせ釣りを集中的にやりました。
この日も北条湾内や製氷所の前など徒歩でくまなく海の様子を見て回りました。
相変わらず潮目も出来ていましたが、潮の動きは弱くこの日は城ケ島大橋の下、やや岸よりに潮目が出来ていました。
おおまかにこの日の釣行の流れはこんな感じだったのですが、先ほども申し上げました通り、全体的に魚の動きも鈍く陽が昇りはじめてからは、メバルを中心に根魚のオンパレードだったので早々に3本出していたサビキ仕掛けの竿を1本に絞り、日の出後30分ほど、午前7時頃まで釣りをして帰ろうと思っていました。
この日で青物と思われるフィッシュイーターが姿を見せなくなって約2週間。
釣行回数にして2回。
2週間…冷静に考えればかなりの時間が経過しているのですが、青物と思われるフィッシュイーターが姿を見せなくなって3回目の釣行ということで、心のどこかで再び戻って来てくれないか…こんな淡い期待が心のどこかにありました。
去年の秋からの青物ラッシュでは、去年は1発目で70cmのカンパチをGETし、その後も今まで北条湾では見たことがなかったヒラスズキ…イナダと続き、スレとの闘いでしたが、かなりエキサイティングな釣りを楽しめました。
【参考】各フィッシュイーターを釣った記事
・カンパチ
・イナダ
・ヒラスズキ①
・ヒラスズキ②
その感触が残っており、もう一度…もう一度…と、どうしてもフィッシュイーターと言うと気持ちがそっち(青物系)に向いてしまっていました。
青物やスズキ系の魚だけがフィッシュイーターではなく、フィッシュイーターとは肉食魚(魚肉食)の魚の総称で、当然イカの類も含みます。
トウゴロウイワシやカタクチイワシなどの小魚がこれでもかっ!というほどいる、今の北条湾をフィッシュイーター達が放っておくわけがない…と、散々申し上げていましたが、上記のように視野が狭くなっており(青物系に)、この日はその視野の狭さで完全にミスを犯しました。
それがこちらなんですが…
表面的にはイーターの気配を感じませんが、なんかいますね…静かなるドンが… pic.twitter.com/n3IIOr84vi
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 11, 2023
そのミスとは…
この日は泳がせ釣りの仕掛けを付けた竿を3本出していました。
ツイートの写真と、竿を3本出していたという状況でお気付きになった方もいらっしゃるかもしれませんが、上記で申し上げました、フィッシュイーターとは魚を食べる魚の総称…
つまり、北条湾での釣果実績のある魚で言いますと、ヒラメやマゴチ、エイなども当然含まれます。
ツイートの写真のエサの付け方は鼻掛けと言い、活餌の上顎に針を掛けて泳がせます。
この活餌の付け方ですと、活餌の持ちが良くなり、青物やシーバスなどを釣る時には、このエサの付け方が無難です。
他の活餌の付け方ですと、背掛け、尾掛けなど他にもありますが代表的なエサの付け方はこの3つくらいに絞られます。
背掛けや尾掛けは活餌に負担が掛かるため、すぐに活餌が弱ってしまうことが難点で、頻繁に活餌を交換する必要が出てきます。
ただ、エサの付け方に何の意味もないわけではなく、狙うフィッシュイーターのエサの捕食の仕方で、活餌の釣り針の掛け方を変えませんと、今回のようにものの見事に針を避けられたような状況になってしまいます。
青物やシーバスなどは、海面や障害物など小魚の逃げ道を塞ぐように追い込み、エサとなる小魚に追い付いて丸飲みにします。
ツイートにあります今回の場合は、恐らくヒラメやマゴチの類の魚の仕業かと思われます。
【参考】2021年11月に泳がせ釣りでマゴチを釣った記事
活餌が弱り、海底付近に沈み込んで来た時に襲われたものと思います。
これは海底にいるフィッシュイーターやカマスなどの捕食の仕方で、狙った獲物を丸飲みにするのではなくかぶり付き、食い千切るような捕食の仕方をする魚の仕業です。
カマスは別として、姿が平べったく海底にいるフィッシュイーター達が、その平べったいフォルムに進化した理由は、海底の砂地に身を隠し易くするためで、こういう進化を選んだ方達の多くは出発力はありますが、持久力がなく元来無駄なエネルギーを使いたくない省エネな魚達なんです。
常に泳いでいる、眠る時も泳いでいる青物などのように、完全に獲物に追い付き仕留めるのではなく、1回のアクションで半分でも食えりゃ良いや…みたいなノリでかなり食事はアバウトなんです。
要は動きたくない…ということです。
マゴチやヒラメ用の仕掛けに「孫針」が付いているのは、そのアバウトな捕食の仕方に対応するためです。

今回のミスというのは、泳がせ釣りの竿を3本出すのであれば、ヒラメ、マゴチ等の魚も視野に入れ考慮し、最低でも1本は活餌を背掛けで付けておくべきでした。
活餌に背掛けで釣り針を1本掛け、孫針を尾の辺りに掛けるとバラしはかなり少なくなりますが、ほぼ10分~15分程度で活餌は力尽きてしまいます。
孫針が付いた仕掛けを使う際には、キビナゴなどの死にエサを使う方が良いのですが、北条湾で魚の死にエサを使いますと、アカエイの恰好の的になります。
タモに入らない巨大なエイwww 全然嬉しくないです。帰り際に疲れました。w https://t.co/fW2gkCk6lF pic.twitter.com/Qm80tnhxfx
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) April 16, 2022
サバっ子を活餌にしたら今日もヤツの餌食になりました。【ライブ配信はこちら⇒タイムスタンプは2:50辺りからご覧下さい】https://t.co/ujhdTYkru7 pic.twitter.com/SA7ZbCGCEZ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) April 23, 2022
※上記ツイート内のライブ配信につきましては、現在はご覧頂けません。
次回の釣行から、上記で申し上げた内容を考慮し、多角的にフィッシュイーターを狙ってみたいと思います。
そしてこの日の釣果ですが、冒頭で申し上げましたようにたいした魚は釣れませんでした。

こちらは釣れた魚種ですが、ここ最近の釣行時の傾向そのままで、いつもの感じです。

上からウミタナゴ、メバル、トウゴロウイワシ、カタクチイワシです。
ちなみに、持ち帰ったウミタナゴは1匹だったのですが、子持ちでした。
【閲覧注意】今日釣れたウミタナゴは子持ちでした。引っ張り出しているものは腸なんですが、その下に黒い粒々みたいなものが見えると思いますが、孵化したばかりのウミタナゴの赤ちゃんの目です。もう少しハッキリと魚の形になると子供を産みます。 pic.twitter.com/N6YvmHoOxL
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 12, 2023
兄妹猫の朝食は、釣れた数が数なので釣れたトウゴロウイワシとカタクチイワシ全てを焼いてあげました。

トウゴロウイワシ8割、カタクチイワシ2割…

妹猫から厳しいクレームが入るかと思いましたが…
兄妹猫の朝食は釣果的に厳しくトウゴロウイワシが8割なんですが、いつになく妹猫の食べっぷりが良く見る見るなくなる妹猫のご飯をしきりに兄猫が気にしながら食べていました。結局妹猫は残さず二人共キレイに食べてくれました。せめてカタクチイワシを食べさせてあげられるように次回は頑張ります。 pic.twitter.com/3yG7qsLVBI
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 12, 2023
単にお腹がすいていただけかもしれませんが、良い食べっぷりで二人共完食。
トウゴロウイワシとカタクチイワシを兄妹猫にあげてしまったので、残るは根魚コンビのウミタナゴとメバルしかいませんので、その2匹を人間が頂きました。
酒のつまみにしていたアーモンドとそら豆のお菓子がしけってしまい、捨てるのも勿体ないのでそのお菓子+ウミタナゴとメバルで炊き込みご飯を作ってみました。

研いだお米の上に残り物のお菓子を載せ、ゴマを適量振りかけます。
その上にウミタナゴとメバルと載せ、そら豆は特にですが、一度乾燥させたものなので普段お米を炊く時より多目に水を入れ普通炊きで炊きていきます。

炊き上がるとこんな感じになります。

メバルとウミタナゴを含め、炊き込んだ食材がクセが強いものがない、且つ植物系の脂(豆の脂)と動物系でも魚の脂は相性が良いので、炊き上がったご飯に臭みもなく少し塩を振るだけで十分食べられる感じになります。
炊き上がったら、魚だけ一度取り出しほぐし身を作ります。
そのほぐし身を再びお釜に戻し、適度に混ぜ合わせれば完成です。
その名も「リサイクル根魚めし」です。

リサイクル根魚めし

先月まで姿を見せてくれていた青物のフィッシュイーター達は、正直申し上げて毎回姿を確認しつつもスレが酷く釣るのが難しいだろうな…と感じていました。
今回、活餌を襲ったフィッシュイーターがマゴチやヒラメ系であれば、幾分釣り易いのではないかと思っています。
次回からは、この辺に注力し釣果をお示し出来るように頑張って参ります。
次回は大潮と、潮回り的には悪くありません。
また、ご報告させて頂きます。
・2023年2月12日午前8時頃の北条湾岸壁周辺の様子
・2023年2月12日午前8時頃の花暮岸壁周辺の様子

この記事をスマホ・タブレットでご覧頂く場合はこちらからどうぞ。
■釣行時リアルタイムで更新・釣り専用Twitterアカウント(ライブ配信も行っております)
■トリックサビキでのサビキ釣りのやり方(動画)
■ツイート内の釣り場につきまして
■コメントの投稿につきまして
■釣り場のゴミと北条湾にいる動物について
■釣行時のライブ配信につきまして
■ウクライナへの支援・寄付・募金ページまとめ
■他の釣り場との違い・北条湾という釣り場の特徴
釣りブログを検索




- 関連記事
-
-
【三崎港・北条湾】活餌の確保に難ありでしたが何とか70cmのクロアナゴをGET!(2023年2月23日) 2023/02/25
-
【三崎港・北条湾】強風のため釣りは断念致しました(2023年2月19日) 2023/02/19
-
【三崎港・北条湾】青物とは違うフィッシュイーター現る?(2023年2月12日) 2023/02/16
-
【三崎港・北条湾】依然厳しい状況ながらポイントは「潮目」(2023年2月5日) 2023/02/11
-
【三崎港・北条湾】カタクチイワシ絶好調!関東では釣れないはずのあの魚まで釣れちゃった!?(2023年1月29日) 2023/02/05
-