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猫とウサギと釣りのブログ

ウサギの親子に育てられた先代猫を引き継ぎ、ロップイヤーの親子と同居するキジシロ猫の兄妹の日常と、筆者の趣味の釣りに関するブログです。(主に釣り、自動車関連の記事もあり)

 
Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  サビキ  北条湾  アジ  イワシ  カマス  シマアジ  青魚  魚料理  

【三崎港・北条湾】長潮の北条湾で魚種も豊富にアジ爆釣れ!(2023年8月11日)

こんにちは。

前回の釣行で、ここ1ヶ月ほどの異常に高い海水温が原因で、北条湾内に青魚を始めとする小魚達が入って来ない、留まりにくいことがハッキリしました。

※どうして現在北条湾内の海水の温度は高いのか…現在(2023年8月現在)の北条湾の状況は「コチラ」の記事を参照して下さい。

今年の神奈川県内の夏は、ゲリラ豪雨こそ頻度高く降るものの、長時間の大雨や台風の直撃がありません。

一般的には台風に良い印象をお持ちでない方が大半で、それが普通だと思いますが、自然界に於いては台風でもたらされる大雨や強風の影響が、一定の自然環境を保つ役割を果たしていることもあります。

どうして今年は雨が少なく台風の直撃がないのか…

そもそも台風とはなんぞや??

簡単に申し上げますと、お鍋でお湯を沸かす時の原理と同じで、暖かい海水から水が蒸発する時に生まれる上昇気流(水蒸気)によって出来る低気圧が台風です。

地球上でのお話しですので、鍋とは比較にならない規模の上昇気流が生まれ、上に行けば行くほど気流の速さも加速し、地球の自転が反時計回りであることから、気流の回転は反時計回りに回転します。

これの勢力が一定以上の規模に達すると、その低気圧のことを台風と呼びます。

そして、台風が発生しても台風だけでは進むことが出来ません。

単に反時計回りに回転している巨大な雲の渦でしかないのが台風で、理論上有り得ませんが、仮に外的要因を一切受けませんと、台風の元となる暖かい海水がある以上ずっと同じ場所で回転しています。

夏の風物詩でもある日本の本州を直撃する台風となって進んでくる理由が、これまた真夏に良く聞くフレーズですが、太平洋高気圧です。

台風は太平洋高気圧の影響を受けて、太平洋高気圧の縁を移動して行き、やがて北に進み海水の温度が低くなり、台風のエネルギー源である高い海水の温度の海域を出ますと、お湯を沸かしている鍋の火を止めた時と同じように勢い良く水蒸気が上昇しなくなりますので、勢力が衰え元の低気圧になり、やがて消えてしまいます。

台風の中心が日本の本州など地上に上陸すると、急に勢力が弱まるのは、暖かい海水が蒸発する時の上昇気流が無くなるので、つまり台風のエネルギー源が無くなるので一気に勢力が弱まり惰性で回転しているような状態になります。

そして、これらの台風の進路の鍵を握っているのが、先ほども申し上げました太平洋高気圧です。

コチラ」の記事の写真をご覧頂き、本記事にお戻り頂きたいですが、今年の太平洋高気圧の配置図と平年のものが掲載されています。

先ほど、台風は太平洋高気圧の縁を進むと申し上げました。

平年の太平洋高気圧の気圧配置ですと、太平洋高気圧の縁が日本の本州に掛かっています。

今年の太平洋高気圧の気圧配置ですと、日本の本州をすっぽりと太平洋高気圧が覆ってしまっており、この状態で台風が太平洋高気圧の縁を進むため、今年の台風は九州地方を通過し、中国大陸や朝鮮半島方面に抜けて行ってしまうことが多く、関東地方、神奈川県には台風がやって来ていません。

また、日本の本州、関東地方、神奈川県が太平洋高気圧にすっぽりと覆われているので、フェーン現象などの影響もあり、酷暑、猛暑が続き、そこにきて雨も降らないので様々な物が熱を帯びた状態が続き、暑さが更に暑さを呼ぶような状況になっています。

そして、冒頭の「どうして現在北条湾内の海水の温度は高いのか…」という前回の釣行記事のお話しに繋がるのですが、こうしたことから過去に例がないくらいに、現在の北条湾内の海水温は異常なくらい高くなっています。

ただ、このお話しは「北条湾」に限ったお話で、仮に同じ北条湾岸壁であっても、船道に面し潮通しの良い製氷所の前や花暮岸壁、釣り禁止なっていない三崎港周辺や城ケ島内の各釣り場はこの限りではありません。

私は、北条湾というあの狭い湾、そこに川が流れ込んでおり、少々大袈裟ですが海の生態系の縮図のような、少し特殊な環境である北条湾という場所に魅せられ、毎年毎年様々な変化を見せてくれ、またその変化に柔軟に対応していく魚を含めた様々な生き物を観察することが好きなので、通年を通して魚が釣れない時期でも北条湾に通っています。

今は8月です。

サビキ釣りのメインシーズンです。

現時点では、北条湾以外の場所でサビキ釣りをすればたくさん青魚を釣ることが出来ると思います。

しかし、私は他の釣り場には行かず北条湾に通い、Twitter(X)ブログをご覧頂いております皆様には、他の釣り場をお勧めしているのは、上記の理由からです。

現在の北条湾の海水の温度は27度~29度辺りで推移しています。

この海水の温度では、熱帯に住む魚は別ですが、一般的に言われる青魚や青物にとってはかなり厳しい数字です。

本来であれば、1匹も魚がいなくなってもおかしくない海水の温度ですが、様々なリスクを背負ってでも、限られた極僅かな時間だけでも、青魚も青物もエサを求めてやって来ています。

それくらい魚達にとっては魅力のある餌場であることに間違いはなく、今後この魚達はどういう動きをするのか…釣りをする以上釣果も大事なのですが、個人的には今は一番ここの部分が気になって仕方がありません。

1匹も魚がいなくなってもおかしくない…こう申し上げましたが、ここ半月ほどの釣行で完全に食事をしに来る極僅かな時間以外は、青魚や青物のほとんどの魚が北条湾を出ていると思われます。

小学1年生から一人で釣りに行き、釣り歴40数年…魚の食いが渋い時の釣り方など、多くのことを経験し学んできたつもりですが、そんな私でも魚がいないのではどうすることも出来ません。

これも、今現在の北条湾での釣りを皆様にはお勧めしない理由の一つです。

常夜灯もあり足場も良いので、釣りがし易い場所ですが、皆様は私のように休みの度に釣りに行く釣りバカばかりではないと思いますし、折角釣りに行くのであればやはり魚は釣れた方が良いのは当たり前かと思います。

何れ北条湾内の状況も必ず改善されると思います。

その際は、Twitter(X)や本ブログでアナウンス致します。

少なくとも、8月中の北条湾内での釣りは避けた方が宜しいかと思います。

前振りがかなり長くなってしまいすみません。

この日の釣行の話に戻します。

この日は午前3時頃から釣りを始めました。



魚が釣りにくい原因が釣りに行く度に明らかになっていく中、この日の潮回りは長潮…

釣りを始める前からボウズ覚悟で、調査釣行をするつもりで釣りに行きました。

釣りを開始しますが、予想通りの展開で、水温が高かろうが、潮が動いてなかろうが、元気いっぱい!足下にはこの方達がたくさんスタンバっていました。



20分ほど釣りをしましたが、絶賛念仏祭り開催中!で、ネンブツダイ以外の魚の気配を全く感じないので、マヅメ時に入る時間、午前4時以降に釣りを再開することにし、空針でサビキ仕掛けを海中に垂らしておきました。



午前4時を回り、釣りを再開すると予想通りアジがヒットします。



ここで大事なことが、この日は長潮でした。

先の「釣りを開始します…」のツイート内の潮見表をご覧頂くと、所謂「THE・長潮」の潮の動きで、グラフにすると幾分潮が動いていることが分かりますが、実際にはほとんど潮が動いていないのと変わらないんです。

アジ青魚と呼ばれる魚種の中では、一番潮の動きに敏感で比較的神経質な魚です。

干潮や満潮の時刻、所謂潮止まりのタイミングで露骨に食いが止まり、干満問わず再び潮が動き始めると一気に食ってくる…こういう分かり易い動きをするのがアジなんですが、一番大事なことが大潮でも長潮で「潮」が動いているということが重要で、潮回り(潮汐)は二の次なんです。

長潮のように潮が大きく動かない状況でも、入れ食いになったり、大漁になったりすることはあり、魚達の食事のタイミングが全て潮の動きだけで決まるわけではなく、他の要因も絡んできますので潮回りよりも、潮が干満問わずに動いているタイミングで釣りをすることが肝要です。

これらをこの日の状況に当てはめますと、ネンブツダイが釣れた時のツイート内の文言は、敢えてふざけて言葉を選んでおりますが、ネンブツダイであっても潮の動きで食う、食わないの変化はあります。

この日は午前4時まではまともに釣りをしませんでした。

釣りを開始した時点で、潮は動きが鈍くとも動いている状況でした。

そして、第一投目からネンブツダイは釣れました。

その後、半ばネンブツダイが入れ食い状態になってしまったので、釣りは一旦止め午前4時から再開することにしました。

この日の日の出の時刻は午前4:57です。

概ね、1時間前から少しずつ明るくなっていき、所謂マヅメ時の時間帯になります。

朝マヅメ、夕マヅメと言いますが、一般的に「マヅメ時」とは明け方の薄暗い時間帯を指します。

少し話が逸れますが、北条湾という場所は未明の時間帯などでも、本来夜行性ではないイワシ類やサバ、アジなどの青魚が釣れる釣り場です。

これは、常夜灯の光が海面に届いているため、植物プランクトンが光合成をするために四六時中表層付近を漂っているからです。

常夜灯などがない釣り場、もしくは常夜灯があっても光が弱い釣り場などでは、日中の日差しによって植物プランクトンは光合成を行います。

夜が明け、明るくなり始めると、まず植物プランクトンが海の表層付近に集まり始めます。

これを追って動物プランクトン、動物プランクトンを追って青魚などの小魚、更に言えばこの小魚を追ってフィッシュイーター…という流れです。

こういうことから、マヅメ時は魚の活性が上がる…厳密に言いますと、魚の活性が上がる要因はプランクトンだけが理由ではないので、魚を釣り易くなる…ということです。

そして、北条湾の場合は、先ほど申し上げましたように、常夜灯があることで、どういったことが理由で魚が釣れるのかということが、逆に分かりにくい側面がありますが、明け方になるとアジイワシ類などの小魚が北条湾内に入って来て釣れ始めます。※

※現在はいないと思われますが、北条湾では「居付きのイワシ」に代表されるように、北条湾から出ない青魚の群れも存在しました。そして、北条湾内から出ない青魚達は潮が動いてさえいれば、時間帯は関係なく釣れました。

この日のアジも同じ動きをしていました。

しかし、これも繰り返しになりますが、北条湾は常夜灯があるので未明でアもジが釣れることがあります。

7月の中旬くらいまでは、未明の時間帯に北条湾に到着し、サビキ仕掛けを投入すれば即アジ…頻繁にこういう状況になり、この時はアジの群れはほとんど北条湾から出ず、四六時中湾内にいたものと思われます。

しかし、冒頭で申し上げました、北条湾内の異常な海水温の上昇と共に、マヅメ時の極僅かな時間だけ北条湾内に入って来るようになり、活性高く釣れる時間は10分~20分と本当に短いです。

この10分、20分を外すとボウズもあり得る状況に現在はなっています。

そして、この日はこの後ウルメイワシもヒットしました。



続いてシマアジです。



シマアジはバラしてしまいましたが、40cmくらいのものが掛かり、さすがにサビキ仕掛けでは抜け(海中からタモ無しで引き上げる)なかったので、タモを用意している間にハリスが切れてしまいました。

何れの魚も、釣れた時はその前に釣れていた魚は釣れなくなっていました。

つまり、ウルメイワシが釣れた時にアジは釣れなくなっており、シマアジも同様でシマアジが釣れた時にウルメイワシは釣れなくなっていました。

各々の魚種でどのタイミングで北条湾内に食事に来るかはマチマチですが、滞在時間は非常に短くあっと言う間に北条湾から出て行ってしまいます。

北条湾はプランクトンが豊富なので、魚達は食事をしに必ず来るのですが、異常な海水温を嫌っての行動だと思われます。

最後にオマケ的にこの日はカマスもヒット。



直近1ヶ月ほどの釣果を見てみますと、それなりに魚種は豊富に釣れています。

しかし、繰り返しになりますが、北条湾内は海水温が高過ぎて、各魚達の湾内での滞在時間は極僅か…

北条湾の中に入って来ていますので、通り道に当たる製氷所の前や花暮岸壁、釣り禁止になっていない三崎港周辺の釣り場などの方が、現時点では釣り易く数を釣ることが出来ると思います。

少なくとも、海水の温度が25度くらいで落ち着くまでは、北条湾内での釣りはお勧め致しません。

これこそオマケですが、片付けの際中にサビキ仕掛けを海中に落としたまま竿を畳んでいたらサビキ仕掛けに掛かっていました。



この日の釣果はこんな感じになりました。

2023年8月11日 北条湾釣行 釣果


釣れた各々の魚種全てが北条湾内にいたのは長くて15分くらいかと思われます。

アジの釣果が多いのは、今シーズンは単純にアジがたくさん寄っているからで、ウルメイワシに関しては数こそ寄っているもののスレが酷い印象を受けます。

こちらはこの日釣れた魚種です。

2023年8月11日 北条湾釣行 釣れた魚種


上からシマアジ、ウルメイワシ、アジ(マアジ)です。

シマアジは例年このくらいの時期に釣れるのは釣れるんですが、一回り小さいサイズが多く、今シーズンはエサが豊富なんだと思われ、北条湾でサビキで釣れる魚は全体的に太っており、サイズも一回り大きめです。

ちなみに、この日はリリースしてしまったので写真には写っていませんが、カマスも例年この時期に釣れますが、他の魚同様に一回り大きい感じです。

こちらはアジの比較写真ですが、上の写真がこの日釣れたアジで、下の写真が6月上旬に釣れたアジです。

アジの比較写真


約2ヶ月で一回り以上成長しています。

サバは早々に北条湾から離れたと思われ、現在は全く釣れません。

イワシ類は群れは寄っているのですが、スレが酷く釣りにくい状況が続いています。

そんな中、今シーズン好調なのがアジで、然程スレは感じず魚さえいれば釣れ、肉付きも良く順調に成長しています。

我が家の兄妹猫の朝食は、マアジとシマアジの中骨(中落ち)を焼いてあげました。



兄妹猫の一食分には少々多かったので、妹猫が若干残してしまいましたが、残りはキレイに兄猫がやっつけてくれました。



人間用の魚料理は、マアジ、ウルメイワシ、シマアジの刺身の三種盛りを、山掛け丼にしてみました。

青魚三種盛りの山掛け丼

青魚三種盛りの山掛け丼

青魚三種盛りの山掛け丼


この日は本当に長潮か…と疑う感じでアジが極短時間入れ食いになりました。



サビキ仕掛けを付けた竿を4本出していたことや、北条湾内での近々の魚の動きが読めていたことから、家内と構えて待っていた感じなので、決して大漁ではありませんが、この数を釣ることが出来た感じです。

今の時期は概ね、午前2時~3時頃に北条湾に到着する感じで釣りに行きますが、サビキ釣りのメインの時期であることや、足場も良く釣りがし易いことなどから、未明にも関わらずかなりの釣り人がいることもあります。

日の出の時刻が近付くにつれ釣り人が更に増えていくことが通常ですが、ここ1ヶ月くらいは逆に日の出の時刻に釣り人が半減…この日に至っては北条湾側の岸壁では私と家内しか釣りをしていませんでした。

それだけ釣りにくく、釣れない表れだと思います。

北条湾という釣り場は、少し特殊な環境であるため、台風や太平洋高気圧など広義の気象の状況にも左右されますし、一筋縄ではいかず、どのタイミングで北条湾内の海水の温度が平年並みに戻るか、現時点で私も数字を出して予想することが難しいです。

トドメは過去に例がない…ということです。

ただ、現状非常に魚が釣りにくく、タイミングを逃すとボウズの確率が極めて高いです。

どんなに遅くとも、9月頃には落ち着いてくると思いますので、それまでは他の釣り場で釣りをすることをお勧め致します。

冒頭で申し上げました通り、私は釣果も大事なんですが、北条湾という少し変わった釣り場に魅せられ、またそこに集まる魚達の動きを観察することも好きで、北条湾という場所に拘って釣りに行っています。

余程のことがない限り、毎週釣りに行く釣りバカです。

皆様におかれましては、頃合いを見てTwitter(X)やブログなどをご覧頂き、その時々の状況をご確認頂ければ幸甚です。

また、ご報告させて頂きます。

2023年8月11日午前6時頃の北条湾岸壁周辺の様子
2023年8月11日午前6時頃の花暮岸壁周辺の様子

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過去10年で経験のない異常な海水温…魚達はどういう動きをするのか…(2023年8月)

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【三崎港・北条湾】過去10年で経験のない異常な海水温…魚達はどういう動きをするのか…(2023年8月5日)

こんにちは。

早いもので8月に入りました。

8月、9月、サビキ釣りに於いては魚も釣り易く、釣れる魚もある程度成長し、一番面白い時期なんですが、今シーズンの北条湾ではそんなサビキ釣りに水を差す状況が起こっています。

ブログ執筆時点では、台風6号の影響で神奈川でもあちらこちらでゲリラ豪雨のような雨が頻度高く降りましたが、2023/8/5の実際の釣行時まではほとんど雨が降っていませんでした。

夏を代表する太平洋高気圧が異常に張り出し、日本の本州をすっぽりと覆い、フェーン現象による連日の猛暑…

例年台風はこの太平洋高気圧の縁を進んで行きますが、今年は異常に張り出した太平洋高気圧の気圧配置によって、南の海上で台風が発生しても九州から朝鮮半島、中国大陸の方へ抜けてしまい、例年のように本州に台風自体が近付けない状況が追い打ちをかけています。

例年ですと、定期的に台風や低気圧などによる雨や強風などの影響を受ける北条湾ですが、非常に穏やかな状況が長期間続いています。

北条湾という湾は、ウナギの寝床のように縦に細長い地形をしており、海水が淀み易く湾内の海水がシャッフルされるには、それなりの雨量の雨や強風など、外的要因がないと中々シャッフルされません。

今シーズンはこういった外的要因が少ない上に連日の猛暑…

通常、海水は気温や日差しなどの影響は受けにくく、こういったことが原因で海水の温度が上下することはありません。

海水の温度は、暖かい海流や冷たい海流のなどの影響を受けて温度が変わります。

そして、この日の北条湾の海水の温度はとうとう30度にも迫る28.5度でした。



ここで誤解や勘違いをして頂きたくないのが、私が計っている海水の温度は北条湾の表層付近の海水の温度です。

水深が深くなれば、この限りではなく、通常の海水の温度であると思われます。

北条湾の深部には川が流れ込んでいますが、それほど大きな川ではなく、北条湾全体に流れを作ったり、影響を及ぼすことはほとんどありません。

オマケに先述しました通りの地形ですので、潮の流れもほとんどなく外的要因がないと、ろ過装置や水の循環器がない水槽を屋外に置いてある状況と変わらず、表層付近と海底付近での温度差が生まれ、且つ暖かい水は上に溜まりますので、尚のこと表層付近の海水の温度は上がります。

更に北条湾は狭い湾ですので、通常は受けない日差しや気温の影響を受けている可能性も否定出来ません。

一例ですが、北条湾は様々な魚が釣れる湾でもあり、私自身が専門でやっていないので、Twitterやブログでは話題に上りませんが、クロダイなども良く釣れる釣り場で、団子で狙うクロダイなどの釣りでは今の北条湾の表層付近の海水温の上昇による影響はほとんどないと考えられます。

私がやっているサビキ釣りや泳がせ釣りでは、モロに影響が出てしまうんですが、なぜサビキ釣りや泳がせ釣りでは影響が出るのか…

先述しました通り、北条湾の深部には川が流れ込んでいます。

この川から有機物が運ばれ、その有機物に植物プランクトンが集まります。

今度は植物プランクトンを求めて動物プランクトンが集まります。

動物プランクトンを求めて青魚や小魚達が集まります。

青魚や小魚を求めて、所謂フィッシュイーターが集まります。

ざっくり言うと、こういうサイクルで北条湾には様々な青魚や青物が集まるのですが、一番のポイントは植物プランクトンで、植物プランクトンは光合成をする必要があるため、海面の表層付近を漂います。

この植物プランクトンが起点となり、各々が求めるエサが必然的に表層付近に集まります。

魚達には適温とされる海水の温度には上限があります。

この日のように28.5度ともなると、青魚や青物と呼ばれる魚達の、適温の海水温の上限は超えており※、仮にエサを食べるためであっても、常にこの海水温の層にいることはありません。

※その種での違いはありますが、一般的に青魚・青物の適温の海水温の上限は24度~26度くらいと言われています。

前回の釣行時の海水温は26度でした。



ここ1ヶ月ほど、釣りに行く度に海水温が上がっており、ずっと懸念しておりましたが、一時的にでも下がることはなく、とうとうこの日の28.5度という温度に到達しました。

十数年北条湾に釣りに通っていて初めて見た海水の温度です。

先ほども申し上げましたが、表層付近から海底付近、上から下まで全て同じ海水の温度ということは有り得ず、基本的には水深が深くなればなるほど海水の温度は下がります。

こういう状況の時に、プランクトンを求めてやって来る青魚や小魚達はどういう動きをするのか…

考えられることは自分達(青魚)の適温とされる海水の温度の層まで潜る…(水深の深い層を泳ぐ)

北条湾から出る…

大まかにこの二つが考えられます。

実際はどうだったのか…この日の釣行で見ていきたいと思います。

この日もTwitterのフォロワーさんのお子さんに釣りをレクチャーすることもあり、様子見を兼ねて少し早めに現地に赴き、午後4時頃から釣りを始めました。

ただでさえ、うだるような暑さでやる気が出ない状況で、更にテンションを下げてくれるこの方がまず釣れます。



前回の釣行に続き、この日もここからが長かったです。



マヅメ時を過ぎ、日没の時刻になっても一向に青魚のアタリすらありません。

陽が出ている間は、大群でコノシロの群れが北条湾内に入って来ていました。



良くご覧頂くと、あちらこちらで水しぶきが上がるのですが、これはコノシロが飛び跳ねている様子で、根拠があるわけではなく、私の想像の域を出ませんが、恐らくコノシロはエサとなるプランクトンを食べていたんだと思いますが、高い海水の温度を嫌い飛び跳ねていたと思われます。

ナブラに代表されるように、魚は往々にして自身に身の危険が及ぶと、海面から飛び出す行動を良くします。

エサは食べたいけど、自分達にとって居心地の悪い海水温に反応し飛び跳ねていたと思われます。

前回の釣行で、嫌というほどコノシロは堪能したので、敢えて行きませんでしたが、恐らくコノシロの群れが寄っていた、北条湾の深部に行ってサビキ釣りをすればコノシロは入れ食いだったかもしれません。

そして、もう一つポイントがありまして、どうしてこの日のコノシロの群れは、北条湾の最深部に集まっていたのか…

コノシロは海の食物連鎖で言いますと、所謂青物などよりは下の階層に位置し、イワシなどと同じフィッシュイーターとして他の魚を食べるのではなく、自らが捕食される側の魚です。

この手の魚は、敵に追い込まれ易い狭い場所などを嫌います。

しかし、この日コノシロの群れがいたのは、北条湾の最深部。

万が一、フィッシュイーターがやって来れば、あっと言う間に追い込まれ、下手をすれば一網打尽にされ兼ねない場所です。

そんな危険な場所になぜ…?

恐らく、北条湾の深部の川の影響で、幾分海水の温度が低かったことが考えられます。

極力、自分達がストレスを感じない場所で食事をしたい…そこで行き付いたのが、リスクはありますが海水の温度が低い北条湾の深部だった…ということだと思われます。

そして、トドメはこちらの状況なのですが、かなりの大群でコノシロの群れは北条湾内にいましたが、前回の釣行時はコノシロ祭りが開催されるほど爆釣れ!だったコノシロがこの日は1匹も釣れませんでした。



少しでも海水の温度が低い場所を求めて集まっていた…ということの表れで、それがこの日は北条湾の最深部、通常はエサを食べる時に一定の範囲で北条湾内を回遊しながらエサを食べますが、広範囲に回遊はしておらず湾深部の極限られた狭いエリアだけを回遊していたと思われます。

そして、日没からおよそ20分後、ようやくアジがヒットします。



このアジが釣れたことで通常であれば北条湾内にいてもおかしくない青魚や小魚達が、北条湾から出ておりエサを食べる時だけ湾内に入って来ていることがハッキリしました。

アジが釣れるまで、タナを変え全ての層でサビキ釣りをしてみましたが、1回もアタリはありませんでした。

そして、ムツもヒットします。



釣れれば、今シーズン寄っているムツっ子のサイズはかなり大きく、食べても美味し魚なのですが、如何せん群れの数は少ないと思われます。

サビキ釣り終了をお知らせしてくれるこの方もヒット。



クサフグが釣れた時は、ほとんどアジのアタリはなくなっており、最初のアジが釣れてから20分ほどでアジの活性の高い状況が終了…というよりも、再びアジは北条湾から出て行ったと思われます。

最初のアジが釣れるまで、タナを変えてみたり、アジに有効なサビキ仕掛けに交換したり、出来ることは全てやり、且つコンスタントにネンブツダイは釣れていたことなどから、魚全体の活性は決して低くはなくアジの群れがいればネンブツダイ同様に釣れていたと思います。

しかし、この日は日没前にアジは釣れませんでした。

日没前にアジの群れは北条湾内にはおらず、日没後極短時間だけアジの群れは北条湾に現れた…ということだと思います。



前回の釣行時も同じでしたが、未明から釣りをしていて、あまりにネンブツダイしか釣れないので、日の出前に撤収する方がかなりいました。

それくらい、釣れる時間は極短時間で、そもそもアジを始めとするウルメイワシの群れなども、ほとんどの時間帯で北条湾内にはおらず、お食事タイムの一瞬だけ湾内に入って来る…こういう動きをしています。

今の北条湾は釣れないわけではありませんが、釣れるタイミングを読み誤ると全く釣れない可能性が高く、ビギナー向けの釣り場とはお世辞にも言い難いところです。

当たり前の話なんですが、魚が1匹もいない釣り堀で釣りをしているのと何ら変わりません。

ブログ執筆時点で、語弊のある物言いになってしまいますが、久しぶりに本州に直撃しそうな台風7号に期待をしています。

台風が直撃しなくても良いですが、数時間暴風域に入り、北条湾内の海水がシャッフルされるだけでも、状況は改善されると思われます。

台風の進路が変わったり、台風の影響であまり改善されなかったりするようなことがあれば、恐らく8月いっぱいは今のような非常に釣りにくい状況が続くと思われます。

そして、この日の釣果はこんな感じになりました。

2023年8月5日 北条湾釣行 釣果


ボウズこそ免れた感じで、あまり長い時間釣りをしない私が約5時間釣りをしてこの結果です。

悲惨です。w

こちらは一応釣れた魚種です。

2023年8月5日 北条湾釣行 釣れた魚種


ご説明は不要かと思いますが、上がアジ(マアジ)、下がムツです。

サイズは共に18cmほどです。

釣果がこの悲惨な状況なので、当然人間用の魚料理はありません。

何とかギリギリ我が家の兄妹猫の1回分の食事が作れた感じです。



調査も兼ねていましたが、普段よりもかなり粘って釣りをしてしまったので帰宅が遅くなってしまいました。

兄妹猫にはご飯を待たせてしまい申し訳なく思いました。



例年の今の時期ですと、日中を含めいつどんな時間にサビキ釣りに行っても、何がしかの青魚が釣れるのが北条湾なんですが、今シーズンは全く違い、北条湾という場所と魚を良く理解していないとボウズもあり得る状況が続いています。

ネタバレ的になってしまいますが、本記事を執筆しているのが2023/8/12で前日の8/11の山の日に釣りに行って来ました。

短時間しか活性が上がらない…魚が北条湾内に入って来ない…この状況に変わりはありませんでしたが、長潮にも関わらずそれなりに釣れ、次の釣行記事では良い情報もお知らせ出来ると思います。

なる早で釣行記事をまとめますので、今暫くお時間を下さい。

次回の釣りは上記釣行で、その次は中一日空けて8/13に釣行予定です。(本記事執筆時が8/12です)

潮回りは中潮と潮の動きに問題はなく、あとは台風の影響がどの程度出ているか…で釣りに行けるか行けないかが決まる感じです。

最悪釣りはしなくとも、現地に赴き北条湾の様子や海水の温度などを計り状況をTwitterにてお知らせ致します。

また、ご報告させて頂きます。

※この日は帰路に着くのが遅くなってしまい、普段リンクを貼っております北条湾岸壁、花暮岸壁の様子を撮影した動画はありません。悪しからずご了承下さい。

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【三崎港・北条湾】コノシロ祭り開催!爆釣れ!入れ食い!意外なコノシロ料理も!(2023年7月30日)

こんにちは。

この日の北条湾は午前1時半頃が満潮での潮止まりで、その後下げ潮で一気に潮が動くタイミングを狙って釣りに行きました。

北条湾に到着すると、未明にも関わらずそれなりに釣り人はおりましたが、湾内はフィッシュイーターの気配も感じず、非常に静かで嵐の前の静けさ…とも取れ、今年50になったオッサンが一人爆釣れ!を勝手に想像し、鼻息荒くルンルン♪で釣りの準備に取り掛かりました。

サビキ釣りの準備も完了し、「釣りを開始します…」のツイートと共に現在の北条湾の状況をお伝えすべく海水温を計りました。

すると…

荒かった鼻息も一気に収まり、非常に宜しくない懸念点を発見してしまいます。



気温が高いことは特段問題ではないのですが、海水温が26度…

ここのところ、釣りに行く度に地味に海水温が上がってきていることが気になっていました。

釣り開始から爆釣れ!で、釣りを始めて30分ほどで帰ろうかと思った前回の釣行時の海水温は24度でした。

その種によって若干の差はあるものの、概ね青魚の適温とされる海水温の上限は24度くらいです。

人間でも「あぁ~ちょうど良い湯加減…」と適温のお風呂から、1度、2度とお湯の温度が上がっていき、2度も上がればお風呂に入っていることは出来ても、心地良い状況ではないと思います。

北条湾という場所は、非常にプランクトンが豊富な場所で、魚達にとって他の餌場より格段に魅力的な餌場です。

あの狭い湾にフィッシュイーターの群れが押し寄せ、青魚や小魚達にとっては追い込まれ易い危険な場所…

大雨が降れば川からの真水の影響をモロに受け、海水の温度や水質の変化も著しい場所…

青魚達にとっては決して好ましい場所ではないのですが、そんな多くのリスクを承知でも、それに勝る豊富なエサがあるので青魚や他の小魚などもたくさん集まります。

今回の高めな海水温という状況を、青魚や他の小魚達はどう判断するのか…

魚達がどう動くのか…という点では、個人的には面白味がありますが、下手をすればボウズもあり得るお話しで大手を振って喜べる状況ではありません。

この辺を中心に、くまなく観察しながら釣りを開始しました。

緊張感を持って釣りを始めましたが、その緊張感を途切れさせるこの方がヒット。



君は26度(海水温)でも平気なのね…

とは言うものの、ネンブツダイも時折釣れる感じで、念仏ラッシュには程遠い感じの釣れ方で、潮の動きと相反する釣れ方でした。

ここからが長かったです。



釣りを始めてからおよそ2時間、全く魚の気配を感じない釣りが延々と続きます。



潮の動きは大きくなっていくのに、ネンブツダイすら釣れなくなっていきます。



この辺りで完全に海水温が高過ぎる影響だと確信し始めます。



そして、久しぶりにアタリがあり興奮気味に釣り上げると…

帰ろうか…と、真剣に悩んでしまうこの方がヒット。



釣りに於いては、1日24hの中で魚が活発に動きやすい時間帯、魚が活発に動きやすい潮の動き、大まかにこの二大要素が非常に大事で、ここに海水の温度や気象の状況など様々な要因が加わりその時々の魚の釣れ方が変わっていきます。

二大要素の好条件が重なっている時は、入れ食いにはならなくとも、釣りをしていて魚の活性が高いことが実感出来る魚の動きが何かしらあります。

ゴンズイが釣れた時点で、この二大要素の好条件が重なり始めていました。

言い方を変えますと、魚の活性が上がり易い状況になったのでゴンズイが釣れた…とも言えます。

では、今シーズンあれだけ好調だったアジは??

ウルメイワシは??

なんで釣れないの??

答えは単純明快で、この時は北条湾内に青魚はいなかった…ということです。

今日こそダメか…

真夏のサビキ釣りのメインシーズンにボウズ…

仮にそんなことになれば、真夏のサビキでボウズ…かれこれ子供の頃、40年以上ぶりの悲惨な釣行…

かなりの角度でボウズを意識し始めた頃、待ちに待ったアジがようやく湾内に入って来てくれました。



取り急ぎ、ボウズは免れますが、この日は真剣にボウズを覚悟していました。



釣りを始めて1時間くらい経った頃、事の重大さを意識し始め、せめて兄妹猫の一食分のご飯だけは…と、実は大き目のサイズのネンブツダイをストックし始めていました。

アジが釣れ始めたことで、ネンブツダイ達は海へお帰り頂きました。

食いは渋いものの、アジはコンスタントに釣れ続け、何とか人間、猫共に一食分くらいのアジが釣りたい…と奮闘しているとコノシロ北条湾内に入って来たようで、コノシロがヒットします。



よーし!

この1匹があれば、アジが人間用、コノシロが猫用、その逆もありということで、取り敢えず人間、猫共に一食分は確保出来たな…などと考えていると…

サビキ仕掛けを付けた4本の竿が同時に真っ直ぐ海中に引き込まれます。

竿受けの根元から竿がしなり、まるでカツオの一本釣りでもしているかのような感じです。

家内と二人で、コノシロがヒットした竿は4本なので、両手にコノシロが掛かった竿を1本ずつ持ち、力任せに引き上げます。

釣り針が掛かったままコノシロを放置すると、サビキ仕掛けが絡まり再起不能になってしまうので、取り敢えず釣り針だけ外し、竿を空針(エサを付けない)のまま海の中へ落としておきました。

すると…

その空針のサビキ仕掛けにもコノシロがヒット。

空針でもサビキ仕掛けを海に入れればコノシロ…

絶賛コノシロ祭り開催中!状態になっていきます。



一般的にはコノシロは成魚で25cmほどと言われています。

しかし、今シーズン北条湾で釣れるコノシロは優に30cmを越え、35cmを越えるサイズのもの釣れています。

恐らくこれは地球温暖化や海水温の上昇などが影響していると思われます。

アジはアジで釣れ続けていたので、本当はもう少しアジを釣りたかったのですが、これ以上釣りをしても恐らくコノシロ祭りが終わることはなく、しばらく続きそうだったのでこの日はこのタイミングで納竿としました。

最初のアジが釣れるまではやきもきし、非常に時間が経つのが遅かったですが、アジが釣れてからはあっと言う間の出来事でした。

この日の釣果はこんな感じになりました。

2023年7月30日 北条湾釣行 釣果


ご説明は不要かと思いますが、一応釣れた魚種です。

2023年7月30日 北条湾釣行 釣れた魚種


上がコノシロで下がアジ(マアジ)です。

コノシロが35cmほどで、アジは18cmほどです。

せっかくコノシロ祭りが開催されたので、我が家の兄妹猫の朝晩の食事はコノシロを堪能してもらいました。



朝食は丸のまま、尾頭付きで徹底的に骨を取りほぐしてあげました。



コノシロは身が臭い…と思っている方が結構いるのですが、魚全般に言えることなんですが、所謂根魚などは海藻やカニ、エビなど岩場(岩礁地帯や岸壁の縁)にある、または生息している動物をエサにしており、その食性から磯臭い匂いが身に付くことはありますが、コノシロは回遊魚ではありませんが、青魚などに代表される回遊性の魚は基本的にプランクトンを主食としていることが多く、身が臭いのではなく体表のヌメリ、魚達はこれで自分の身を守っているのですが、このヌメリや皮、鱗に臭いがあり、これらをキチンと下処理すれば基本的には生臭さはなくなります。

コノシロも主食はプランクトンで、回遊魚よりは狭い範囲ですが、餌場と餌場を移動しながら食事をし常に同じ場所に居続ける魚ではありません。

人間用の魚料理のお話しの中で詳しくお話しさせて頂きますが、根魚の磯臭さなど、臭いに敏感で好き嫌いが激しい妹猫もコノシロは好んで食べています。

本当にコノシロの身は美味しいんです。

兄妹猫の夕食は朝食同様にコノシロなんですが、朝食時にコノシロの下処理はしてしまったので尾頭付きではありませんが、逆に下処理後の中骨、所謂中落ちの部分も焼いてあげました。



私も若干盲点で、どうしてもコノシロ=骨切りというイメージを持っていましたが、猫用のほぐし身を作っていて気付いたことが、思いの外身離れが良く、下手に骨切りをせず焼きの場合はそのまま焼いて骨を取る方が食べやすいのではないかと思いました。



丁寧に骨を取り除いたコノシロのほぐし身…

私が食べたいくらいでした。w



そして、先ほど簡単に触れましたコノシロの身の臭いについてですが、体表を覆うヌメリ、鱗、皮が臭いが元であり、身に臭みはありません。※

※河川の河口付近に居付いているコノシロは若干身が臭いことがあります。

今回の人間用の魚料理は、コノシロの身を酢締めにしたタタキ、コノシロの身をミンチにし軽く油で揚げ、外はカリッと中はしっとり半生の半生ハンバーグ、アジはド定番のタタキを作りました。

上記の魚料理に沿って、コノシロの捌き方のお話しを進めていきたいと思いますが、コノシロに限らずですが、釣った魚を美味しく召し上がるには、釣りをしている時から釣った魚に気を配らなければなりません。

今の時期は特にですが、鮮度を保ったまま持ち帰ることが一番重要です。

クーラーボックスはしっかりと冷やし、不必要にクーラーボックスは開けず、釣った魚は出来るだけ生かしておき、息絶えてしまったら釣った魚をまとめてクーラーボックスに移し、可能な限り冷やすことに徹して下さい。

魚に限らずですが、生き物は絶命した瞬間から腐敗が始まります。

釣りが終わり、片付けて帰路に着いたら終了ではなく、帰路に着いたら今度は釣った魚の腐敗との時間の闘いの始まりです。

コノシロやサバなど、ヌメリが強い魚は特になんですが、魚が絶命しますとヌメリなどの生臭い臭いが身に移ってしまいます。

帰宅後、すぐに食べることはしなくとも、良く魚を洗い、鱗を剥ぎ、頭は切り落とし、腸(はらわた)を取り出す…ここまでの工程は、極論釣り道具を洗う前、最優先で処理をすることをお勧め致します。

魚の腐敗はエラから始まり、次に腸が腐っていきます。

今まで釣った魚にいたことはありませんが、アニサキスなどの寄生虫の多くは魚の頭部や内臓に寄生しています。

宿主が絶命すると、当然次の宿主を探す意味でも概ね24h以内には亡くなった魚の体内を移動し始めます。

こういった観点からも、釣った魚を食べる場合は、帰宅後すぐに魚の下処理を迅速に行う必要があり、安全且つ美味しく頂くためにとても大事なことです。

今回のコノシロについては、先ほど釣果をご紹介した写真や、釣れた魚種をご紹介している写真などをご覧頂きますと、所々鱗が剥がれ、明らかにヌメリが魚全体を覆っているのがお分かり頂けると思います。

こちらの写真が一番分かり易いと思いますが、ピンと突っ張った皮に鱗は一枚も付いていないと思います。

鱗が無いコノシロ


これはコノシロを焼いている時の写真ですが、魚を洗ったら魚体に包丁を入れる前に一枚残らず…の勢いで、まず鱗をキレイに剥ぎます。

例え一箇所でも魚体に包丁の刃を入れてしまいますと、その切った部位が開き魚全体に張りがなくなり鱗が剥がしにくくなります。

鱗を剥いだら、次は頭を落とし内蔵を取り出します。

これはコノシロやサッパ、カタボシイワシなど骨骨しい魚の場合は、以下の写真のように腹身の末端の部分を腹ビレの辺りまで切り落とします。

コノシロの捌き方


コノシロの腹身のこの部位は、骨の塊と言って良いくらい骨が密集しており、可食部にするには難しく、三枚に卸す際にも邪魔になりますので、予め切り落としておきます。

大まかな下処理は、ここまでやっておけば臭い対策も問題なく、後は冷蔵庫で保存しておけばOKです。

コノシロの酢締めのタタキを作る場合は、上記の状態から三枚に卸し、コノシロの身がヒタヒタに浸るくらいの割り酢を、酢:8、水:2くらいの割合で作り、コノシロの身の上にキッチンペーパーなどを被せコノシロの身全体に割り酢が回るようにし30分ほど冷蔵庫で寝かせます。

コノシロの酢締め


アジの魚料理で有名な南蛮漬け、この料理も油で揚げたアジをお酢に浸しますが、魚料理でお酢に魚の身を浸す一番の理由は骨を柔らかくすることで、その次に臭い対策などの意味合いがあります。

臭い…という点だけで言いますと、皮を剥いでからお酢に浸せば良いのでは…とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、寿司ネタで有名な光物も、酢締めしたネタが多くほとんどが皮は付いた状態だと思います。※

※寿司ネタなどの場合は皮を残すのは見栄えもあります。

お酢は骨も柔らかくしてくれますが、同様に身も柔らかくなり緩くなってしまうため、皮を残すことで身に張りを持たせる意味があります。

臭いに関しては、鱗とヌメリの下処理を丁寧行えば、ほとんど感じることはなく、この状態で皮が付いていても生臭さは感じません。

ここからがコノシロ料理の本番と言っても過言ではないのですが、今の北条湾はかなりの数のコノシロの群れが寄っています。

本当はアジやイワシ類をたくさん釣りたいのですが、コノシロに翻弄され撤収を余儀なくされる釣行もしばしばです。

小骨が多く下処理が面倒…というだけで、釣りをする人間にはあまり好まれませんが、今北条湾で釣れるコノシロのサイズは完全に成魚サイズで35cmを越えるものも釣れています。

魚を釣る…という点では、引きも楽しめ面白いと思いますので、コノシロだからこその魚料理と下処理の方法をご紹介させて頂きます。

先ほどのコノシロの酢締めのタタキからもう一歩踏み込んで、小骨の多いコノシロだからお勧めさせて頂くのが、コノシロの身をミンチにして作る魚料理です。

コノシロの身をミンチにしてしまえば、当然骨は気にならなくなりますし、今回のようにハンバーグ、練り物、つみれなど魚料理の幅も広がります。

ミンチにすることでの追加の下処理は、三枚に卸した身の皮を剥ぎます。

どうせミンチにするなら皮も一緒にミンチにすれば良いだろ?

と、お思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、コノシロのヌメリや鱗には独特の生臭さがあり、一つ目の理由としては臭い対策です。

ヌメリと鱗を取り除いてしまえば、皮にはほとんど臭いはありませんが、念のため…という感じです。

二つ目の理由は、ミンチにした時の身の色合いです。

皮を一緒にミンチにしてしまうと、ミンチにした身の色合いが黒っぽくなってしまい、あまり食欲をそそる身の色になりません。

三つ目は食感です。

フードプロセッサーでミンチ状にするのですが、身は当然粉砕されますが、皮はどうしてもそこまで細かくなりません。

鶏の軟骨のつみれなどは、敢えて軟骨感を出すために荒く軟骨を残してありますが、魚をミンチにする場合は、やわらかい身の中に硬く違和感のある軟骨…みたいな感じになってしまい、特につみれなどの場合は食べた時に違和感を覚え易いので取り除きます。

魚料理に不慣れな方ですと、どうしても壁となって立ちはだかるのが魚の皮の処理かと思います。

皮引きはもちろんのこと、皮むきもイマイチ上手く出来ず魚の身がグチャグチャになってしまったりすると思います。

コノシロは元々身は硬い方なのですが、小骨が多いことからより身がしっかりとしており皮はむき易い魚です。

今回は以下の動画で解説させて頂きたいと思いますが、まずは通常の皮のむき方です。

ちなみに、コノシロに限らず、このくらいのサイズの魚ですと、一々皮引きはせずとも簡単に手で皮をむくことは可能です。



コノシロの背ビレ側の角の皮を爪でつまみ、皮と身の間に指を押し入れるような感じでゆっくり皮を剥がしていきます。

3/1ほど皮がむけたら、皮全体を手で掴み一気にむけばキレイに皮と身が剥がれます。

皮を爪で上手く掴めない場合は、以下の動画のようにコノシロの身の背ビレ側の角に少しだけ包丁で皮と身の間に切れ目を入れます。



そして、先ほどと同じ要領で、3/1ほど皮がむけたら皮全体を掴み一気に剥がします。

皮を剥ぐとこんな感じになります。

コノシロの捌き方


身の中央の赤身掛かった部分が、コノシロの血合いの部分なんですが、血合いの部分は所謂筋肉なので皮と身がしっかりとくっついており、剥がれにくい部位です。

捌くコノシロの鮮度が落ちていたり、身が緩くなっていると皮側に身が残ってしまいますので、血合いの部分の皮を剥ぐ際はしっかりと指を押し込み丁寧に皮と身を剥がして下さい。

コノシロの身を柵にしたら、今度は余分な腹骨を身ごと削ぎ落します。

コノシロの捌き方


白い膜のような部分に、縦に何本も立派な腹骨があるのがお分かり頂けると思いますが、出来るだけこの骨がある部位だけを斜めに削ぎ落します。

ここまでで、ミンチにする上での下処理は完成です。

帰宅後、クーラーボックスからコノシロを取り出すと、独特の生臭さが部屋の中に漂います。

しかし、この柵の状態にしますと、身に鼻を付けて臭いを嗅いでも全く生臭さは感じません。

コノシロの身自体には本当に臭いがなく、味は絶品です。

ここからは、いよいよミンチにするのですが、まず柵にしたコノシロの身を適当な大きさにブツ切りにします。

コノシロのミンチの作り方


この日はネギを一緒に入れましたが、お好みですり卸した生姜や大葉、練り物のように火を通すのであれば椎茸やタマネギなどを一緒に入れても美味しく頂けます。

火を完全に通すのであれば、一緒にミンチにする具は無限です。

ミンチにするとこんな感じになります。

コノシロのミンチの作り方


これをボールに移し粘りが出るまで軽くこねます。

コノシロのミンチの作り方


これでコノシロのミンチの完成です。

この日は私は半生ハンバーグなるものを作りましたが、つみれにしてお吸物、鍋、いろいろな具材を混ぜて練り物、ネギなどを混ぜてハンバーグにしポン酢で頂く…など、ミンチから先の調理方法は無限です。

実際に半生ハンバーグを食べても、全く骨は気にならず改めてコノシロの美味さに驚きました。

この日作った魚料理はこんな感じです。

コノシロの酢締めのタタキ

コノシロの酢締めのタタキ

コノシロの酢締めのタタキ

コノシロの半生ハンバーグ

コノシロの半生ハンバーグ

コノシロの半生ハンバーグ


高温のネギ油で一気に焦げ目を付け、敢えて中は火が通らない状態にしました。

コノシロの半生ハンバーグ


外はカリカリ、中間層はフワフワ、中央部は染み出たコノシロの脂と生の身が相まって非常に甘く絶品でした。

そして、コノシロの話ばかりで忘れかけていましたが、こちらはド定番のアジのタタキです。

アジのタタキ

アジのタタキ

アジのタタキ


この日の北条湾定食はこんな感じになりました。

2023年7月30日 北条湾定食


コノシロはしっかりと処理さえすれば生臭い魚ではなく、味もピカイチの魚です。

今北条湾で釣れているコノシロは、サイズも30cmオーバーと引きも楽しめ釣ること自体は非常に楽しいです。

コノシロ祭りに遭遇した際は、腹を括って割り切り、コノシロ料理を堪能してみては如何でしょうか。

ここのところ、釣行記事の文末に毎回同じことを書いて恐縮ですが、リアルタイムを謳っておきながら、実際の釣行とブログの更新に概ね一週間のタイムラグがあります。

私もしがないサラリーマンが故、仕事よりも釣りを優先したい気持ちは山々なのですが、やりたくなくても仕事を優先しなければなりませんので、ご理解頂けますようお願い致します。

次回は今回のように、釣った魚の話がメインではなく、北条湾という特殊な環境だから起こっている、ある現象についてのお話しになります。

なる早で次の釣行記事を書かせて頂きますので、今暫くお時間を下さい。

また、ご報告させて頂きます。

2023年7月30日午前5時頃の北条湾岸壁周辺の様子
2023年7月30日午前5時頃の花暮岸壁周辺の様子

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テーマ : 釣り    ジャンル : 趣味・実用


Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  サビキ  北条湾  アジ  カマス  イワシ  コノシロ  青魚  魚料理  

【三崎港・北条湾】釣り開始30分で撤収??アジ爆釣れ・入れ食い!(2023年7月23日)

こんにちは。

この日は普段よりは幾分遅い、午前3時前に北条湾に到着しました。

この日の潮の動きとしては、北条湾に到着直後から潮が大きく動く状況で、既に湾内でフィッシュイーター大暴れ…こんなことも想像しながら北条湾を目指していましたが、さすがにそれはなく静まり返ったベタ凪の北条湾が目の前にありました。

思いの外釣り人はおらず、幾分釣り座に余裕がある感じでいつもの釣り座を確保。

すぐさま釣りの準備に取り掛かりました。

1本目のサビキ仕掛けを付けた竿の準備が完了し、早速家内に釣りを始めてもらいますが、サビキ仕掛けを投入した途端にアジがヒットします。

この日の状況はこんな感じです。



このツイートでネタバレ的になってしまいますが、最初の一投目でアジがヒットし、入れ食いとまではいかずとも、忙しない感じでアジが釣り開始直後から釣れ続けます。



アジ~からの、念仏~…的な流れは、北条湾ではままあることですが、お驚き桃の木、アジに続いて釣れたのはナント!コノシロです。



コノシロは夜行性ではなく、エサを全く食べない、反応しない…ということもないのですが、あまり暗い時間帯に活発に動く魚ではなく、未明に連続ヒットしたのには驚きました。

北条湾で釣れるコノシロは成魚サイズで、小骨の多い魚なので下処理に時間が掛かり些か面倒です。

1匹くらいであればネタ的には嬉しいのですが、何匹も釣れても少々困ってしまう魚です。

そこで、冒頭の釣りを開始します…のツイートなんですが、アジもそれなりに釣れていたので、コノシロ祭りになるのであれば本当に帰ろうと思っていました。

私はサビキ釣りの仕掛けを付けた竿を毎回4本出すのですが、ちょうど4本目の準備が終わった時に最初のコノシロが釣れました。

マジか…

この時間からコノシロはキツイな…

準備が終わったと同時に片付け??

コノシロが3匹以上釣れるようであれば帰ろう…

コノシロであっても、釣れないより釣れた方が良く、嬉しくないわけではないのですが、いくらなんでも北条湾に到着して30分くらいしか経っていません。

魚を釣ること、釣った魚を食べること、これを軸として釣りを趣味にしているわけですが、私の場合は海や魚を観察することも好きで、折角の休日に釣りに来ているのでせめて日の出の時刻までは釣りをしたい(いろいろ観察したい)…という気持ちがありました。

先週はこういう魚がこういった釣り方で釣れたから、今週も同じだろう…ではなく、毎回同じではない、自然の大どんでん返しのなぜなぜを分析し、一つの答えに辿り着くまでのプロセスが好きなんです。

この後、地味にコノシロが2匹目、3匹目と釣れてしまいます。

4匹目が釣れたら帰る…

すると、急にアジとコノシロのアタリが無くなります。

ん??

と思っていると、釣り開始直後からの興奮を一気に冷まし、冷静さを取り戻させてくれるこの方がヒット。



続いてこの方もヒット。



急なこの展開…何かがおかしい…

今日の釣りの神様の悪巧みは何だ??

ネンブツダイ、クサフグが釣れた辺りで、15分ほどアジとコノシロのアタリがパタリと止まりますが、再びアジが釣れ始めます。

アジやコノシロは、イワシ、サバなどのように常に泳いでいる魚ではなく、回遊性は比較的低い魚なんですが、アジもコノシロも主食としているのはプランクトンで、未明の時間帯などは常夜灯の位置や、今の時期ですと同じサビキ釣りをしている方はそれなりにいますので、一時的に自分が釣りをしている場所から群れが移動することはありますが、概ね数十分待てば魚の活性が高い時はまた元に戻って来ます。

30分も40分も待ってもアタリが復活しない場合は、この限りではなく別の要因を考えた方が良いです。

再びアジのアタリが出始めたので、コノシロを警戒していましたが、コノシロの群れは完全に私達の釣り座付近からは離れたようで、この日はこの後コノシロのアタリはありませんでした。

釣り開始直後からアジが結構釣れてしまったので、鮮度を保つことも考えますと、日の出の時刻までが、釣りをするのは限界です。

再びアジが釣れ始めたのは良いのですが、その時点でかなりの数を釣っており、我が家の兄妹猫の朝夕のご飯、人間用の魚料理…と考えても、食べ切れるか微妙な数です。

そこにトドメのコノシロもいます。(30cmオーバーが3匹)

魚の調理方法等で、意図的に時間を置いてから食べる場合は別ですが、釣りで釣った魚はその日のうちに食べ切る…つまらないことですが、私はこれをモットーとしており鮮度が落ちてから食べるのであれば、スーパーの鮮魚コーナーで買って来ても同じです。

日の出までの残りの時間は、魚を釣る…というよりはいろいろ様子を見るための釣り…ですので、少しずつ片付けをしながら釣りを続けました。

普段であれば、マヅメ時以降に釣れることが多いウルメイワシが、マヅメ時前にヒットします。



ウルメイワシに関しましては、日の出以降も釣りを続ければ結果も変わったと思いますが、依然としてスレが酷く足下にかなりの数の群れが寄りますが、針掛かりする率はかなり低いです。

ちなみに、この日は未明の時間にウルメイワシが釣れました。

前回の釣行では、フィッシュイーターが大暴れし、ウルメイワシの群れを追っていたので、ウルメイワシは一匹もサビキ釣りで釣れませんでしたが、この日は早々にヒット…ということは…

この日はフィッシュイーターはいなかったということです。(少なくとも前回の釣行時にウルメイワシを追っていたフィッシュイーターはいませんでした)

その後、いよいよサビキ釣りの仕掛けを付けた竿を1本だけ残し日の出の時刻を待ちました。

すると、最後の最後でカマスがヒット。



今北条湾で釣れるカマスは頑張って20cm程度で、概ね15cm~18cmくらいのものが主です。

群れの数はあまり多くなく数釣りが難しいです。

食べるにしてもサイズが微妙なことなどから、私は特にムキになって狙ってはいませんが、カマス狙いでサビキ釣りをするのであれば、カマスの食性からもトリックサビキよりスキンが付いたサビキ仕掛けが有効です。

特にシラススキンのサビキ仕掛けに一番反応があるように感じています。

そして、カマスを最後に、この日は納竿としました。



ツイートにもありますが、この日はネンブツダイしかりクサフグも1匹しか釣れませんでした。

北条湾で釣りをしたことがある方はお分かり頂けると思いますが、この釣り場はネンブツダイしかいないのか…?と言いたくなるくらいネンブツダイは良く釣れます。

ネンフグ祭りが開催されることもしばしばで、北条湾でサビキ釣りをすれば必ず釣れる魚種です。

アジ爆釣れ!未明にコノシロ!ウルメイワシ、カマスもヒット…これだけ全体的に魚の活性が高かったのに、この日はなぜネンブツダイ、クサフグ共に1匹ずつしか釣れなかったのか…

アジやコノシロ、ウルメイワシやカマス、釣れないだけで他の魚もいた可能性もありますが、ネンブツダイは成魚でも15cmほどで、クサフグはネンブツダイよりは大きくなりますが、たかが知れており、何より青魚やコノシロ、カマスの泳ぐスピードには敵いません。

特にカマス(アカカマス)は成魚になると時速150キロにもなるスピードで泳ぐ魚です。

1匹ずつしか釣れなかったこの日も、足下にはネンブツダイもクサフグもそれなりにいたんです。

いるんですが、他の強豪達に圧倒され、エサ(アミコマセ)のそばまで近寄れず、遠巻きにおこぼれに預かっている状態なので、サビキ仕掛けに掛からないんです。

同じエサを求めていても、先述しました泳ぐスピード、魚体の大きさ、こういったことに長けている種がいると、劣っている種はどうしても引くしかありません。

逆の言い方をしますと、ネンブツダイやクサフグ入れ食い…の時は、これらの強豪がいない…もしくは、活性が低くエサを追っていない…ということなんです。

釣れる魚で、今現在目の前の海の中はどうなっているのか…が分かります。

この日の釣果はこんな感じになりました。

2023年7月23日 北条湾釣行 釣果


コノシロが邪魔をして、アジなどの小魚が見えにくいですが、この日は私にしては釣り過ぎな感じでした。

こちらはこの日釣れた魚種です。

2023年7月23日 北条湾釣行 釣れた魚種


ご説明は不要かもしれませんが、上からコノシロ、アジ(マアジ)、ウルメイワシ、カマス(アカカマス)です。

コノシロは35cmほど、カマスが20cmほどです。

カマスは数釣りが難しい感じですが、例年ですと今の時期に釣れるカマスはえんぴつカマスと言って、15cmくらいのまんまえんぴつのようなカマスが釣れることが多いのですが、今シーズンは一回り大きい感じでサイズの割りには太っています。

アジもだいぶ成長し18cmくらいのものが主で釣れており、頑張らなくてもお刺身に出来るサイズになってきました。

この日の兄妹猫の朝食は豪華にウルメイワシ、カマス、アジ、コノシロの中落ちを焼いてあげました。



今シーズンはアジが好調なので、毎回兄妹猫のご飯はアジがメインになってしまい、例年ですと青魚以外が混じったりして妹猫がそれなりに残すのですが、大好きな青魚なので妹猫が全く残しません。

兄猫は毎回お残りにありつけず、ただただ待つ割りには何も残っていないお皿を舐めるバカ猫みたいなんですが、兄猫がガッツいて食べるというより、妹猫がご飯を食べる速度が異常に遅いんです。



今回の朝食は、釣り過ぎた感が否めないので、普段より残すことを前提で多めにあげました。



兄猫は自分のご飯も普段より多く、案の定妹猫が幾分の残したので、残りを食べて久しぶりに大人しく寝床へ帰って行きました。

兄妹猫の夕食は釣り過ぎたアジのみです。



夕食も朝食同様に多めにアジをあげたので、妹猫が幾分残しました。



人間用の魚料理は、アジは漬け丼、コノシロは三枚に卸し骨切りをしてフリッターにしてみました。

釣った魚を調理する際に、フリッターにする魚は骨が気になる魚や皮が堅いなど、少々食べるのに手間が掛かる魚が多いのですが、この釣った魚のフリッター用の衣は片栗粉と卵だけを溶いて作っています。

片栗粉だけですと高温の油で揚げても焦げにくく、卵だけで溶くことで衣が強靭な膜の役割をしてくれます。

この衣で大抵の魚には対処出来るのですが…

成魚のコノシロの骨は一枚上をいっていました。w

食べて食べられないことはありませんでしたが、少々骨が気になる感じでした。

余談ですが、コノシロとコハダを違う魚だと思っている方が意外と多く、光物の寿司ネタで有名なコハダ。

コハダはコノシロの幼魚です。

シンコ⇒コハダ⇒ナカズミ⇒コノシロと呼び名が変わる出世魚で、コハダは10cmくらいのコノシロの幼魚のことです。

コノシロやサバは酢締めにした身を調理して食べることが多いですが、これは日持ちさせる役割と骨を柔らかくする役割があります。

お酢で骨を柔らかくする魚料理ですと、アジの南蛮漬けなども、一度油で揚げたアジをお酢に浸すのは骨を柔らかくするためです。

釣れないより釣れた方が良いことは言うまでもありませんが、釣れても一筋縄では調理出来ないコノシロですが、今シーズンはしばらくコノシロも北条湾周辺におり、今後もコノシロが釣れる可能性が高いので、何とか簡単にコノシロをやっつけられる魚料理を早々に考えます。

小骨が多いことを除けば、非常に美味しい魚ですので、小骨に負けずに釣れた際は召し上がってみて下さい。

そんなコノシロのフリッターがこちらです。

コノシロのフリッター

コノシロのフリッター

コノシロのフリッター


恐らく、今北条湾で釣れている成魚サイズのコノシロの骨は、高温の油ではやっつけられないと思いました。

そうなると、やはりお酢に頼るか、ミンチにするか…

次回以降、コノシロが釣れた際はこの辺を中心に調理してみます。

続いてアジですが、アジは今回は漬け丼にしてみました。

今の時期はサビキで釣れた青魚を、ほぼ毎回刺身にするので、例年ですと生ワサビを常備し、すり卸して使っていたのですが、昨今の物価高騰と今年はワサビ自体が不作なのかいつも生ワサビを売っているスーパーでもほとんど売っておらず、今年はこれのお世話になっています。

ワサビ醤油


ベースの醤油が溜まり醤油で、それにワサビを溶いてあるものがお勧めです。

三枚に卸したアジの身に、全体的にワサビ醤油が回るように軽く混ぜ合わせ冷蔵庫で20分~30分ほど寝かせておけばOKです。

ワサビ醤油とアジの身を混ぜる


酢飯※をどんぶりに盛り、酢飯の上にワサビ醤油に漬けておいたアジの身を盛り付ければ完成です。

※酢飯でなくても問題ありません。お好みで白米でも大丈夫です。

アジの漬け丼

アジの漬け丼

アジの漬け丼


これは文句無しに激ウマでした。

そして、この日の北条湾定食はこんな感じになりました。

2023年7月23日 北条湾定食


最後にライブ配信についてですが、Twitter(現X)のAPIの制限は着実に行っているようで、とうとうライブ配信に使っていたアプリ、ツイキャスでのライブ配信(Twitterへの投稿)が出来なくなりました。



ツイキャスは一度のライブ配信が30分で、30分ごとの更新が面倒でしたが、画質も良く非常に見易かったので使っていました。

Twitter(X)にも元々ライブ配信の機能はあるのですが、重い上に画質が悪く常夜灯の明かりのみの中、薄暗い場所でのライブ配信にはあまり向いていません。

唯一良いところと言えば、ライブ配信の時間的制約がなく、一度配信すれば私が意図的に配信を停止しない限りずっと配信され続けます。

ライブ配信に使っておりますデバイスのバッテリーの都合上、車からバッテリーを充電しながら配信しているため、トイレ等々で車を使う時は一時的にライブ配信を止めておりますが、今後はそういったことがない限り、その釣行の最初のツイートがライブ配信のツイートになります。

ツイキャスの時のように、タイムラインにライブ配信のツイートだらけにはなりませんので、対象の釣行時のタイムラインを遡り、ライブ配信のツイートから宜しければご覧下さい。

余談というか、余計なお世話ですが、Twitter(X)のAPIを使ったサービスが主軸だったベンチャー企業などは、今後どうするのかな?と思ってしまいます。

本ブログでも、特に出来なくなったことで影響はありませんが、ブログを更新すると自動的にTwitter(X)に投稿してくれる機能がありましたが、随分前に投稿出来なくなり今も更新時に自動投稿は出来ません。

今現在、実際の釣行とブログの更新にズレがあり、リアルタイムでなくてすみません。

お盆のお休みを利用し、このズレを解消するつもりですので、今暫くお時間を下さい。

次回は、猛暑の影響がついに北条湾にも?

コノシロ祭り開催される?…です。

コノシロの小骨に勝てるのか…

釣り方から捌き方、コノシロの特徴など、詳細に解説させて頂きます。

コノシロに興味のある方は必見…手前味噌で恐縮ですが、なるべく詳細にまとめさせて頂きます。

また、ご報告させて頂きます。

2023年7月23日午前5時頃の北条湾岸壁周辺の様子
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Category: 釣り   Tags: 釣り  三崎港  サビキ  北条湾  魚料理  アジ  イワシ  カマス  刺身  青魚  

【三崎港・北条湾】フィッシュイーター大暴れ!サビキ釣りは厳しい結果となりました(2023年7月17日)


こんにちは。

前回前々回の釣行は、Twitterのフォロワーさんの息子さんに釣りのレクチャーをしながらの釣行でしたが、この日はいつも通り家内と二人での釣行でした。

釣りはどうしても自然相手のことなので、こちらの都合は一切お構いなしであることは仕方のないことですが、こういう日こそビギナーの方と一緒に釣りが出来ればな…と思ってしまうくらい、気象や海の状況的には完璧でした。

雨の心配も一切なく、暑がりな私には少々厳しいですが、風もほぼ無風、潮回り(潮汐)は大潮、夏なので仕方ありませんが、暑いことを除けば非常に釣りがし易い状況でした。



午前2時半過ぎに北条湾に到着し、早速釣りの準備を始めます。

三連休最終日でしたが、釣りをするには最適な状況であることからか、未明にも関わらずそれなりに釣り人はおり、釣り座は埋まりつつありました。

1本目のサビキ仕掛けをセットした竿の準備が整い、家内が早速釣りをし始めますが、サビキ仕掛けを入れた途端に、待ってました!と言わんばかりにネンブツダイがヒット。



ほぼ100%に近い確率で、毎回ネンブツダイからスタートなので、「今日、海ん中どうスか?アジとかいます??」とか聞きたくなるくらい、毎回第一投目でヒットします。

今シーズンは本当にアジが好調で、この日も第二投目でアジがヒット。



この後、ややネンブツダイが多めな感じでコンスタントに釣れ続けますが、潮止まりの時間までまだ30分ほどある状況で、且つ大潮の割りには幾分食いが渋い感じでした。

この時は然程気にせず、釣りを続け、午前3時半頃の潮止まりの時間を迎え、その後同じような間隔でアジとネンブツダイが再び釣れ始めます。

潮止まりの時間を超え、これから大きく潮が動くタイミング…

この辺りで少し違和感を感じ始めます。

ん…

なんだ?

この微妙な感じの食いの渋さは…

もしや…

フィッシュイーターが既に北条湾内にいるのでは…

湾内は非常に静まり返っており、一見すると大型の魚がいるようには感じないのですが、この予想は的中し次第にアジすらほとんど釣れなくなり、たまに釣れるのはネンブツダイ…のみとなっていきます。

釣りを始めて1時間ほど、潮も大きく動き始めるタイミングで、フィッシュイーターが大暴れし始めます。

海面にはフィッシュイーターから逃げるために、ウルメイワシが作るナブラがいくつも出来、食うか食われるかの死闘を見ていると迫力満点で興奮はしますが、サビキ釣りとしては壊滅的で、ほぼフィッシュイーターから狙われることがないネンブツダイだけ地味に釣れ続けます。



それなら、毎回やっている泳がせ釣りでフィッシュイーターを狙えば良いだろ??

と、私も思いますし、私の釣りのスタイルをご存じの方は、そう思うと思いますが、これまた非常にもどかしい状況で、一応アジを活餌に泳がせ釣りをしていたのですが、フィッシュイーターが追っているのはウルメイワシの群れ。

アジはあまりにフィッシュイーターが暴れているので、戦々恐々として釣れない状況になっているだけで、アジの群れはフィッシュイーターには追われていません。

そもそも論として、アタックをしていなかっただけで、私が釣りを始めた時には、既に北条湾内にフィッシュイーター達はいたものと思われます。

追われるウルメイワシの群れも既に北条湾内にいた…というか、ウルメイワシの群れが北条湾内にいたので、それを追ってフィッシュイーター達がやって来た…が正しいですが、いくらフィッシュイーターがアタックをしてこないとは言え、あの狭い北条湾内に天敵がいればウルメイワシ達は自分達が飯を食っている場合ではないので、まず釣れません。

仮にウルメイワシが釣れたとしても、弱り易く、バケツの中で元気な状態でストックすることも難しく、泳がせ釣りの活餌として使うのは非常に困難です。

そこで、こういう状況でも釣れていたアジやネンブツダイを活餌に…という発想もあるのですが、やらないよりマシ…という感じでネンブツダイを活餌に使ったことは何度もありますが、せいぜいイカに齧られるくらいで北条湾でネンブツダイを活餌にしてまともなフィッシュイーターが釣れたことはありません。

じゃぁ、アジなら?

となりますが、前回の釣行記事でも書かせて頂きましたが、どうしても牛丼が食べたくて、牛丼屋に入ったのに「すみません…今日、サラダしかないんスよ…」と言われて、じゃぁ、サラダで…という人はいないと思います。

まして、フィッシュイーターがターゲットとしているウルメイワシが目の前にたくさんいるのに、尚のことこぞってアジを食ってくる可能性は極めて低く、ハッキリ言ってやるだけ無駄状態です。

フィッシュイーターの大暴れタイムが40分ほど続き、日の出の時刻を迎えます。

陽が昇るにつれ、ナブラもほとんど出来なくなり、夜明けと共にフィッシュイーター達は北条湾内から出て行ったと思われます。

次第にウルメイワシ達も落ち着きを取り戻し、自分達の食事を始め北条湾内での回遊範囲が広がって行き、足下まで回って来るようになりました。



実際に北条湾でウルメイワシを狙って釣ったことがある方はお分かりかと思いますが、今シーズンはスレが酷く回遊している群れの数に比して、中々針掛かりせず釣り針を咥えてもすぐに離してしまいます。

足下までウルメイワシが回遊して来る=ウルメイワシの活性が高いということで、ウルメイワシ達は完全にお食事モードに入っています。

こういう状況の時に、今シーズンはウルメ職人の家内の出番なんですが、アミコマセを付けたトリックサビキを海面スレスレに落とし、竿は置き竿ではなく持ち竿で、サビキ釣りは基本的に向こう合わせ※で釣る釣りですが、一瞬ウルメイワシが釣り針を咥えた瞬間に軽くこちらから合わせるようにすると、針掛かりさせ易いです。

※向こう合わせ=魚がエサを咥え釣り針が自然と掛かるの待つ合わせ方

そして、大事なことが上記の海面スレスレにサビキ仕掛けを投入…なんですが、ウルメイワシは北条湾内にたくさんいるプランクトンを求めてやって来ています。

植物プランクトンが光合成をするために表層付近を漂い、それを求めて動物プランクトンが集まり、更にその動物プランクトンを求めているのがウルメイワシです。

つまり、ウルメイワシのエサが表層付近にいるので、ウルメイワシの群れも表層付近を回遊しています。

活性が低い=お食事タイムでない時は、ウルメイワシは概ね海面から1m~2mほど下の層を泳いでいます。(これは北条湾内に限ったタナです)

家内はウルメイワシが表層付近を泳ぎ始め、足下に回って来ると持ち竿で海面スレスレのタナでウルメイワシを釣っています。



ウルメイワシの活性が高い状態が40分ほど続き、回遊頻度も下がり始めた頃、帰れ…と背中を押す方が釣れます。



こちらは、超ミニミニなゴンズイの稚魚が作る群れ、所謂ゴンズイ玉なのですが、このゴンズイ達がハッキリ見える海水の透明度で、明らかに魚が泳いでいれば分かる状況です。



先ほどまでハッキリと魚影が見える状況でウルメイワシの群れが足下を泳いでいましたが、完全にウルメイワシの回遊もなくなったところで、私は釣りの片付けに入りました。

片付けている間も、家内は地味に釣りを続けていたのですが、これまた今シーズンは数釣りは出来ていませんが、例年に比べて釣れる頻度が高く、例年よりも多くの群れが回って来ていると思われるカマスがヒットします。



完全にえんぴつカマスは脱し、もう少し大きく、あと1ヶ月もすれば立派に塩焼きや一夜干しで食べられるサイズのカマスが好調です。

片付けも完了し、この日はここで納竿としました。



そして、この日の釣果はこんな感じになりました。

2023年7月17日 北条湾釣行 釣果


釣れた魚を並べて、魚種をご説明しているいつもの写真を撮り忘れてしまいましたが、釣れたのはアジ(マアジ)、ウルメイワシ、カマス(アカカマス)です。

本当にこの日は厳しい…というより、悔しい釣行でした。

気象や海の状況なども良く、現に全体的に魚の活性も非常に高かったです…が…

この全体的に…

当然のことですが、フィッシュイーターなどの大型の魚も含まれます。

先述しました通り、泳がせ釣りも活餌に難あり…

サビキ釣りはと言えば、魚達が戦々恐々としてしまい釣れない…

悔しかったですね…

目の前に、サビキでのターゲットのウルメイワシやアジもたくさんおり、恐らく青物と思われる大型の魚もいる…のに…

晩秋に毎年私は青物を年に数本上げていますが、これはトウゴロウイワシ様様なんです。

トウゴロウイワシは弱りにくく、成魚でも20cmほどにしかならない魚で、活餌にもってこいの魚です。

近年は夏場でも、シーバスを始めとした青物などの大型の魚も北条湾内に入って来るのですが、毎年泳がせ釣りの場合は活餌に難があり、上手いこといきません。

トウゴロウイワシは高い水温を嫌いますので、早くても9月の下旬頃にならないと北条湾内には入って来ないと思います。

ではルアーは??

という話にもなりますが、青魚や青物と呼ばれる魚は、年魚※ではなく数年生きる魚です。

※年魚=鮭などのように1年で寿命を全うする魚

青魚も青物も産まれてから群れで旅に出て、次第に自分達の餌場を見つけて、その餌場を回る感じで回遊します。

今釣れているウルメイワシは産まれて2年目くらいの個体の群れだと思われ、恐らく去年初めて北条湾にやって来て、餌場とし今シーズンも回遊して来たと思われます。

魚は意外と賢く、どんどん知恵を付けていきます。

それが所謂「スレ」で、危険なポイントをどんどん学習していきます。

ここが、釣りの醍醐味の一つでもあり、魚との知恵比べなんですが、青物などは青魚よりも長く生きる魚で、青魚よりも一枚上手です。

北条湾にやって来る青物の危険ポイントの中に、既にルアーはインプットされており、ほとんど反応しません。

通年、毎週ほぼ同じ時間(青物が出現する時間)に釣りに行っている私でも、ルアーで青物を釣っている人は今まで見たことがありませんし、実際に青物がアタックを繰り返している時にルアーを投げてみてもほとんど反応がありません。

それが故に泳がせ釣りに拘っているのですが、如何せん今の状況ですと毎回指を咥えて見てるだけ…状態で、何か策がないものかいろいろ試しているのですが、今のところ結果が出せていません。

結果が出ましたら、当然のことですがブログで詳報させて頂きます。

釣果が釣果ですので、この日の兄妹猫の食事は朝食のみですが、アジとカマスを焼いてあげました。



ツイートにもありますが、グリルに並べると魚の成長の早さを実感すると言いますか、1ヶ月ほど前までは同じアジでももっとたくさん焼いてあげないと、猫2匹分のご飯が作れませんでした。

それが、今はだいぶ数は減りアジがどんどん成長しているのを実感します。



今年はアジが好調なことは非常に良いことなのですが、兄猫にとっては意外と困り事で青魚大好きな妹猫が毎回完食してしまいます。

妹猫のご飯の残りを、大人しく健気に兄猫は待つのですが、今シーズンは毎回ほとんど何も残りません。

少々不憫に思っています。w

人間用の魚料理はと言いますと、今シーズン初ですが、アジとウルメイワシでお刺身丼を作りました。

アジとウルメイワシのお刺身丼

アジとウルメイワシのお刺身

アジとウルメイワシのお刺身丼


アジもウルメイワシもいよいよ難なくお刺身に出来るサイズになってきました。

ウルメイワシは特にですが、足が早い(腐りやすい)という理由だけで生で一般に流通しない魚です。

ウルメ節など、加工食品はありますが、ウルメイワシのお刺身を食べられるのは、まさに釣り師の特権かと思います。

ウルメイワシとマイワシですと、マイワシの方がやや骨も太く身が硬いです。

味はウルメイワシの方が甘味が強いです。

今の時期は鮮度を保ったまま持ち帰ることが重要です。

1匹釣れる度に、クーラーボックスを開けて魚を入れたりせず、数匹釣れて魚が息絶えたらまとめて入れる、海水を氷で冷やす、またはロックアイスなどを更に砕き、海水をシャーベット状にするなど、折角釣った青魚の鮮度を落とすことなく持ち帰ることをお勧め致します。

これを確実に実践するかしないかで、釣り師の特権を味わえるか、スーパーの鮮魚コーナーの売れ残りの刺身にしてしまうかが変わります。

釣った魚を美味しく頂くには、道具(包丁)と鮮度を保つためのお金は絶対にケチらない方が無難です。

最後になりますが、釣り禁止…とか以前の問題だと思いますが、自分で出したゴミは全て持ち帰って下さい。



コロナ禍以降、急に釣りをする人が増えて、北条湾も非常に汚くなりました。

特に私がご紹介しておりますサビキ釣りで使うエサ、アミコマセは腐ると腐敗臭も酷く、今の時期はすぐに乾燥しカピカピに乾いてしまい流せなくなります。

釣りをしている最中も小まめにこぼれたアミコマセをバケツで汲んだ海水で流すなど、釣り場の環境維持をお願い致します。

地味に仕事が忙しく、リアルタイムを謳っておきながら、釣行とブログの更新が追い付いておらず申し訳ありません。

次回は泳がせ釣りの活餌の代用のエサ、そして今シーズン第二弾の刺身系の魚料理も登場します。

ブログの更新はなる早で行いますので、今暫くお時間を下さい。

また、ご報告させて頂きます。

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本ブログの著者について

Koichi Otsuka

Author:Koichi Otsuka
犬派なのに猫とウサギと住んでいる、釣りと酒をこよなく愛する40代のオッサン。釣り歴は小学1年生(6歳)から40数年…■神奈川県内を中心に陸釣りに奮闘中。■釣行先は気分によって変わります、予めご了承下さい。■元自動車整備士ということもあり、極稀に車の記事が突然掲載されることがあります。■釣り専用Twitterアカウントにて、釣行時のリアルタイムな情報を配信しております。■釣行時、ツイキャスよりライブ配信もしております。詳細は【釣行時のライブ配信につきまして】をご覧下さい。

釣り歴が長いこともあり、今まで渓流、川、湖、そして海、ルアー、フライ等々あらゆる釣りを経験し、原点回帰とでも言いましょうか、最近は生まれて初めて魚を釣ったサビキ釣りにハマっております。一周回って更に深く掘り下げて釣りを楽しんでおります。本ブログは基本的にビギナーの方でも分かり易く書いているつもりです。そのため、余計な注釈や説明があり文章全体が長い構成になってしまうことを予めご了承下さい。

※猫についてはTV等に出演した先代猫は亡くなり、現在は二代目(兄妹猫)となっております
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