被災のアザラシ無事出産
毛むくじゃらの体が元気に動き回る。鴨川シーワールドで、ゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれた。母親「クララ」(6)は、大津波に襲われた福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」から3月16日に緊急避難してきた。飼育スタッフは無事出産にホッとしている。
赤ちゃんは性別不明、体長80センチで体重10キロほど。クララは7日午後3時ごろ出産した。2時間20分後、授乳も確認され、母子とも元気いっぱい。避難当初はエサも食べなかったが、少しずつ食欲が回復、飼育担当者らは万全の体制を敷いていた。
親子の状態が落ち着くのを待って、1週間後をめどに公開する。荒井一利館長は「この赤ちゃんが、無事に再開したアクアマリンに帰る日が1日も早く来るよう願っています」
「アクアマリンふくしま」から来たゴマフアザラシ「クララ」(左)と生まれた赤ちゃん=鴨川シーワールド
(asahi.com)