この日の釣行は、前回(2/11)の釣行とは打って変わって気象的にも、海の状況的にも春の訪れは近く、サビキ釣りの本格的なシーズンインも間近に迫っているな…と実感出来る釣行でした。
ここ数週間、釣行後のブログ記事の冒頭で、長々とイワシ達の動きの考察ネタばかりお話ししており、正直ウンザリされている方もいらっしゃったかもしれませんが、この日のイワシ達の動きや海の状況は時期的には1ヶ月ほど早いとはいえ、春に向けたいつもの動きという感じでした。
前回までの釣行は、まさに真冬の釣り…という感じで気温も低く、風もそれなりにあり「極寒」の中での釣りで、とにかく寒さとの闘いでした。
イワシ達の動きからも、数釣りは全く望めず、本当にイワシを観察しに行っている…そんな感じで、一度自ら「今シーズンの冬は釣れなくても北条湾に通います!」と宣言したものの、撤回して違う場所に釣りに行こうか悩んだほどでした。
しかし、今更違う場所に釣りに行こうにも、こうも数年間、通年を通し毎週のように北条湾に入り浸っていると、いざ違う釣り場…となると、どこで何が釣れているのかも分からずに、逆に一から釣り場を探し、最悪道具まで用意しなければなりません。
でも、寒くて釣れない釣りもメンタル的にキツイ…
前回の釣行後、しばらく悩んでいたのですが、週末が近付くとどうも週末は暖かくなる予報。
釣れるか釣れないかはさておき、取り敢えず寒さからは解放される模様。
今週末は土日で気象関連の状況がガラリと変わります。土曜は天気も良く穏やかで釣り日和かと思います。打って変わって日曜日天気も落ち着かず風も強い予報となっています。両日共気温が高めで極寒の釣りからは久しぶりに開放されそうです。時間に余裕のある方は日曜日の釣りは控えた方が良さそうです。 pic.twitter.com/DZPPx33h2J
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 14, 2020
折角、ここまで北条湾についていろいろ調べ見て来たし、やっぱり北条湾へ釣りに行くか…と、この週末も北条湾への釣行が決定します。
気温が高くなり、寒さから解放されるとはいえ、通常では気温と海水温に因果関係はないので、気温が上がってもすぐに海水温が上がり、イワシの活性が上がり爆釣れ!は考えにくいです。
釣り自体はやり易くなるかもしれませんが、海の中は然程変わらないので、釣果的な期待はせずにいつもの日曜日の未明に釣りに行くことにします。
この日はツイート内の予報にもありますように、日曜日の午前9時頃を境に荒天になる予報です。
モタモタしていると、撤収前にその荒天に巻き込まれるので、遅刻厳禁で前日早めに就寝。
午後6時には床に就き翌日に備えます。
就寝後1時間ほど…
宅配便で起こされます。
家内は爆睡。
一度起こされ、目が冴えてしまい小一時間ほどスマホ弄りながら布団に潜っており、ようやく眠気が来た寝入り端…
今度はバカ猫の兄妹に火が付き遊び始めます。
キャットタワーから容赦の無い大ジャンプで私のお腹へ着地。
着地と同時に爪全開の足で一気にダッシュ。
頼むから寝かせてくれ…
家内は爆睡。
ようやくバカ猫兄妹も落ち着き、再び眠りに就こうと頑張りますが、イマイチ気温が高く若干暑くて眠りに入れない…
このパターンは寝ないで釣りコース…
早く寝なければ…と焦りも加わり余計に眠れない…
そして、家内は何があってもずっと爆睡。
結局2時間ほど寝て、何とか寝坊はせずに自宅を出発。
久しぶりに、出発までの準備の間なども、寒さを意識することなく身体がリラックスした状態で北条湾を目指すことが出来ました。
この日の天気予報が荒天の予報だからか、いつもに増して走っている車が少なくかなりスイスイと走り北条湾へ到着します。
北条湾へ到着すると、風はほぼ無くベタ凪ではないものの、波はほとんどなくこの日は久しぶりに軽く濁りもあります。
気温が高く、身体が強張らず、気持ちがリラックスしているせいか、「さぁ!釣るぞ!」と気合い十分でテンションMAX。
これも荒天の予報のせいか、到着時には釣り人はなんとゼロ。
様子見で北条湾をグルりと一周しますが、大型船が停泊しているとはいえ、製氷所の前にも釣り人はおらず完全に釣り人はゼロ。
誰も釣り人はいないので、焦ることもなくいろいろ車から降りて釣り場の様子を伺います。
前回釣りをしたダイブセンターの辺り、お気に入りのいわき丸さんの前…
いわき丸さんの前の場所で海を眺めていると、やや岸から離れた場所に波紋が出来ていました。
何の魚の波紋だ…と観察を続けていると、おそらくイワシ、もしくは他の青魚の波紋です。
これを発見し、更にテンション爆上げ!
一気に興奮し、恒例の便意を催してしまったので、釣りの準備をする前に城ケ島のトイレへ急行します。
用も済ませ、北条湾へ戻り釣りの準備を開始します。
釣りを開始します。気温9度、天候は曇り、風は1m~2mほど、海水温は16度です。気温も高くほぼ無風なので寒くないのですが、海水温が一気に上がりました。日の出以降、荒天の予報のせいか釣り人は少ないです。製氷所の前には前回の釣行時から停泊している大型船が停泊しており釣り座はほぼありません。 pic.twitter.com/Ae0Z5zxXV9
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 15, 2020
違う意味で二度見し、何回か計り直しましたが、なんと!この日の海水温は前回より一気に3度も上がり16度。
気温が上がったから海水温が上がったということはなく、海水温が一気に3度も上がった詳細な理由は不明ですが、この海水温自体はイワシ達や青魚全般にとっては全く悪いことはなく、むしろこの海水温なら活性高く入れ食いとかになってもおかしくない海水温です。
これで更にテンションが上がり、もう上がらないというところまで上がります。
気温も高く、私自身の身体がストレスを感じることが無い状態で、釣りを始める前の状況も全て良し、気持ち的にはもうイワシが爆釣れですでに帰宅し始めていました。
そんなルンルンの状態で、早く釣りを始めたくて仕方ない状況の時に、更にルンルンになる情報が…
釣りの準備をしている時に、他の釣り人の方から「何を狙ってるんですか?」とお声掛けされます。
「あぁ…イワシあたりが釣れたら良いなと思いまして…」と答えると。
お声掛け頂いた方は何時から釣りをしていたのかは不明ですが、私に声を掛ける前に北条湾の奥(深部)でサビキ釣りをしていたようで、サッパが入れ食いだった…と。
ただ、釣れるのはサッパばかりで、食いが止まったので釣り座を変えようとしていたところでした。
話をしていると、あまり北条湾に土地勘のある方ではないようで、たまたまこの日北条湾に来て竿を出したらサッパが入れ食いになり、その中に1匹だけマイワシが混じり、サッパではない魚が釣れる場所を探していたようでした。
後ほど、まとめ的なお話をさせて頂きますが、この方が釣りをしていた時間帯と私が釣りをしようと思っていた時間帯です。

赤丸がお声掛け頂いていた方が釣りをしていた時間で、青丸が私が釣りをした時間です。
お声掛け頂いた方は、恐らく干潮の潮止まりで食いが止まり、そのタイミングで釣り座を変えようとしていたと思われます。
私は、午前3:25の干潮の潮止まり以降の上げ潮時、及びその後の朝マヅメを狙っていました。
この方が仰っていた通りであれば、恐らくサッパは前回の釣行時には北条湾へ入って来ていたと思われます。
前回の釣行時に釣り上げることは出来なかったのですが、サビキ仕掛けを2本明らかに魚が掛かり、暴れハリスが切れた状態でダメにされました。
この時の仕掛けの絡まり方がサッパが走ったことで絡まる絡まり方に良く似ていました。
釣りを始める前に、こんな釣果情報まで頂き、鼻息荒く釣りを開始します。
ライブ配信に映っている私も落ち着きなく、ウロウロしていると思いますが、こんなことは珍しいのですが、生の声で頂く情報、海から伝わってくる情報全てがイワシが目の前におり、活性高く食って来ておかしくない情報ばかりでした。
なる早で撒き餌も作り、バンバン撒き餌を撒きます…が…
岸から少し離れた場所、概ね岸から7m~10mくらいの場所に、一定間隔で波紋が出来ます。
しかし、先ほどお声掛け頂いた方の感じとは全く違い、なぜかここ数週間の北条湾のイワシの動きになっており、撒き餌、サビキ仕掛け、コマセに全く反応しません。
海水温も高く、潮も小潮ながら上げ潮で動いており、条件的には食って来てもおかしくありません。
イワシもしくは青魚らしく魚の群れがいるのも確認出来ています。
結局、この日はこの後、お話し出来るネタになるようなこともなく、釣り自体は静かに終了します。
もう少し、調べないと詳細は分かりませんが、メインシーズン中でもさっきまで入れ食いだったのに、突然食いが止まるということは良くあります。
ただ、それが何が切っ掛けでそうなるのかは、そのシーズン、シーズンで傾向があります。
マヅメ時に僅かな望みを持ってましたが、サッパリです。参りました。w pic.twitter.com/oTA2at6nEl
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 15, 2020
暖かいこともあり、この日は車に避難することもなく、終始ずっと竿のそばでいろいろと観察しましたが、全く反応はありませんでした。
ツイートにありますように、最後の望みで朝マヅメに賭けていましたが、これもダメでした。
結果として、この日は久しぶりのまさかのボウズ。
個人的には、この日の結果はボウズなのですが、良い意味で得るものが多く、次に繋がる釣行でタイトルの春の訪れ=つまりサビキ釣りのシーズンインも近いと確信致しました。
簡単にまとめてみます。
①入れ食いというキーワード。
お声掛け頂いた方が仰っていたことですが、そもそも例えサッパであろうと「入れ食い」になるということは、イワシを含めた青魚の群れが餌場として北条湾内に入って来ているということです。
潮回りや潮汐、海水温など海の条件で食う食わないはありますが、北条湾内に青魚のエサになるものがなければ、青魚達もわざわざ北条湾を目指してやって来ません。
条件が整った時に、1日の中で例え10分でも20分でもこの入れ食い状態になるということは、青魚達が北条湾を餌場として認識してやって来ている以上、これから全体的な個体数、群れの数、湾内に入って来る魚の種類が増えればメインシーズン中のサビキ釣りでたくさんの魚が釣れる状況に近いうちになります。
後少しの辛坊だと思います。
②イワシを含む青魚のエサとなるものが週を追う事に増えている
これは実際に今今北条湾に釣りに行かれている方であれば、日中の明るい時に足下を良くご覧頂ければ誰でもすぐにお気付き頂けると思いますが、サビキ釣りでも釣れないようなかなり小さい小魚がたくさん泳いでいるのがお分かり頂けると思います。
これらの小魚もサバなどを始め、青魚のエサになります。
また、こちらの動画。
小さ過ぎて何かは判別出来ませんでしたが、イカやタコ、エビなどの子供です。春も近いです。 pic.twitter.com/ACkANDffwr
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 15, 2020
これはあまりの小ささに確約は出来ませんが、手ですくって観察したところ、恐らくアオリイカの幼生です。
この日はバケツに海水を汲み上げると無数にこのアオリイカの幼生が入っていました。
この状態が1ヶ月も2ヶ月も続き、このアオリイカの幼生だけを求めて青魚達がやって来るわけではありませんが、これからこういったたくさんの海の中の生物の赤ちゃん達が北条湾では生まれ、ある程度の大きさになるまで過ごします。
これがその時々で種類が変わり、GW辺りまで様々な生物の赤ちゃんが北条湾には集います。
これが始まると、自ずと青魚達はこれを求めて集まって来ます。
夜間などですと、蛍光の緑色や青色に発色するエビ類などの幼生もたくさん目にすることが出来ると思います。
③自らの身を守れる場所であり、青魚達が生活する上で効率的な場所
北条湾のような内湾、入り江など回りを囲まれ狭い場所で、且つある程度水深がある場所は海水温も安定し易く流れも緩やかで、イワシ達青魚にとっては外敵から身を守り易く生活がし易い場所です。
ただ、唯一難点なので時期によると、イワシ達青魚のエサが不足しがちです。
これから海水温も上がり、先に申し上げた様々な生物の赤ちゃんだけではなく、プランクトンなどの活性も上がってくるとイワシ達青魚のエサも豊富になります。
こうなると、わざわざ安全な場所から外海の逃げ場がない、外敵から身を守るのに大変な場所へ移動する個体や群れは減り、その場に留まった方がイワシ達青魚の生活全般が効率的になります。
こうなると、24h何がしかの青魚の群れが北条湾内におり、サビキで爆釣れ!という可能性が高くなります。
この日感じたことは概ねこんなところですが、個人的には安心した釣行…というか、元に戻ったな…という感じです。
去年の秋以降、例年にないイワシの動きが多く、もしかしたらイワシの群れそのものが今シーズンは北条湾に入って来ないのではないか…という極論まで考えましたが、もう時間の問題だと思います。
たまたま見つけたので、もう少しお話しさせて頂きますと、こちらの記事。
黒潮大蛇行「長期化は必至」 三重で研究集会(伊勢新聞) https://t.co/inwrzmLGhb
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 16, 2020
黒潮の蛇行というのは、何もここ数年で始まったことではなく、だいぶ前から起こっていることです。
ただ、その振れ幅が大きくなったり、太平洋側の漁業関係者の間で漁業に深刻な影響が出始めて、近年ニュースで報道されるようになりました。
そもそも、私が北条湾に入り浸る切っ掛けになった年も黒潮は大きく蛇行していました。
その前年は、極論で言うと本来銚子の沖で陸地に沿って北上しなければいけない黒潮が、モロに房総半島の先端にぶつかり二つに割れて、一方が東京湾にそのまま流れ込むような流れ方をしていました。
この年は、まだ北条湾に入り浸っておらず、夏場にサビキ釣りに行く程度で、ホームは観音崎で釣りをしていました。
バチ抜けのシーズンに私は、アオイソメの一匹掛けでシーバスを良く狙うのですが、この年は60cm超えのマダイが岸からぶっ込みでバカ釣れ。
今まで岸から投げ釣りでマダイが釣れてもせいぜい40cmほどのサイズ。
何かがおかしい…と思い始めて、海流の流れや、海水温の上昇など調べ始め、翌年北条湾で越冬するマイワシに出会い、思い切りハマり現在に至っています。
一つの傾向として、黒潮が銚子沖の岸寄りを流れると東京湾や城ケ島近海の海水温が高くなる傾向にあります。(当たり前の話ですが)
今現在はこういった海水温の上昇などによって、城ケ島周辺海域や北条湾などに良い影響として現れていますが、様々な状況や条件が重なると、突然魚達が姿を消し釣れなくなる…という可能性もゼロではありません。
地形的にも城ケ島周辺海域の釣り場は、この黒潮の影響は無視出来ません。
特に回遊魚や青魚系の魚の動きにはモロに影響があります。
北条湾は湾の深部に川が流れ込んでいることから、雨などが降ると海水温が下がる傾向にありますが、5日※で一気に3度も海水温が上がるということは、北条湾以外の海域の海水温が高いことを意味していると思います。
※今回の釣行が2/16で前回の釣行は2/11です。
あとは、北条湾内の海水温が常時15度以上をキープしてくれれば、いつもイワシが爆釣れの北条湾に戻ってくれると思います。
また、ネット上の情報などで、私が見聞きした情報ではないので確約は出来ませんが、北条湾でイワシが釣れるまで待ってられるか!という方は、城ケ島側ではイワシ類の釣果が確認出来ているようです。
私は城ケ島にトイレでは行くのですが、ここ数年城ケ島側でほとんど釣りをしていないので状況が把握出来ておりません。
釣りには関係ないですが、2020年4月1日より城ケ島大橋の通行料金が無料になるそうです。
■渡橋料等について 神奈川県ホームページ
■城ケ島大橋の無料化について(PDF)
たかが100円、50円の世界ですが、無料になるのは嬉しいことです。
来週は三連休で、連休中全て大潮。
今週一週間、北条湾の海水温が高めで推移してくれれば、だいぶ北条湾内の状況も変わると思います。
この日も薄っすら魚影は見えたのですが、イワシ類かサッパかは分かりませんが、サイズはそれなりに大きかったです。
釣果として皆様にお伝え出来ていないので、イマイチ説得力に欠けますが、これからは一週間、一週間でどんどん海の状況が刻々と変わっていくと思います。
次の三連休、私もそうありたいですが、皆様は大漁であって欲しいと思っています。
こちらは、この日のライブ配信の動画です。
あまりにも何も無さ過ぎて、いつもに増してつまらないとは思いますが、宜しければご覧下さい。
折角なので貼っておきます。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) February 15, 2020
釣果こそボウズと最悪ですが、本当にこの日は個人的には得るものが多く、ブログを書いている今現在既に釣りに行きたいです。
連休だったら続けて釣りに行っていたと思います。
天候や潮の状況、仕事など勘案してもしかしたら次回はまた土曜日に釣りに行くかもしれません。
三連休中に少しでも、皆様に有意義な情報をお伝え出来るように頑張ります。
また、ご報告させて頂きます。
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