【三崎港・北条湾】サビキ釣りのシーズンインまであと一歩…歯がゆい感じです(2022年3月21日)
この日は前日(2022/3/20)の釣行※の帰り際に、サビキ釣りのシーズン中を彷彿とさせる小魚の群れの波紋が現れ、急遽2日続けてこの日釣りに行くことを決定し、波紋が現れた日の出以降の時間帯を狙って北条湾へサビキ釣りに行って来ました。
※サビキ釣りのシーズンイン間近?(2022年3月20日)
昨日の今日での釣行で、全体的な釣りの流れはほとんど変わりません。
2022年3月の第3週目の北条湾のサビキ釣りの現在の状況は、上記リンクの昨日の釣行記事をご覧下さい。
端的に、この日気になったことを少しお話しさせて頂きます。
天候や潮の動きは以下の感じですが、前日とほとんど変わりません。
釣りを開始します。気温8度、天候は曇り、風は3m?4mほど、海水温は13度です。今日は昨日とは打って変わって釣り人は少ないです。カマス狙いのウキ釣りをしている人はいません。今日は日の出以降少し粘って釣りをし様子を見てみたいと思います。 pic.twitter.com/ZMeohyMIr5
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) March 20, 2022
前日の帰り際に現れた小魚の波紋は、日の出の時刻を30分ほど過ぎた頃に現れました。
そこを踏まえ、且つマヅメ時も視野に入れ、午前4時半頃から釣りが始められるように北条湾を目指しました。
前日より気温が低い予報であったり、風も若干強め、3連休最終日ということなどからか、この日は北条湾到着時はほとんど釣り人がいませんでした。
釣りに来た…と思われる方の車は数台停まっており、中にはエンジンが掛かったままの車もありましたが、実際に釣りをしている人は少なく、釣りを始める前から何も釣れない雰囲気がムンムンに出ていました。
しかし、そこは前日に小魚の群れを見ています。
気落ちすることなく、且つ日の出後1時間程度釣りをして帰る…と決めており、短時間決戦な釣行なので淡い期待を持ちながら粛々と釣りの準備を始めます。
釣り座も前日と同じ、ダイブセンターのやや斜め前を確保。
可能性はゼロではありませんが、私の中では90%くらいの確率で、北条湾ではもうカマスは釣れないと思っており、この日は風も強いことからカマス狙いのウキ釣りはせず、サビキ釣りに集中しました。
若干ですが、昨日より気温も低く風があるので今日は寒いです。どうでも良いですが、雲が切れると月明かりがキレイです。 pic.twitter.com/1fIJHjhghB
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) March 20, 2022
風が強く、海面にさざ波が立っているので、全く海の中の様子が分かりません。
今日は風があるので海の中の様子が全く分かりません。
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) March 20, 2022
釣りはしても2時間程度、1キロのアミコマセを使い切るには時間が短いので、撒き餌代わりにコマセを撒きながら釣りをしました。
かなり小まめに頻度高く、コマセも付け替え真剣に2時間サビキ釣りをしてみましたが、結局この日もサビキ釣りで釣果を確認することは出来ませんでした。
サビキ釣りとは少し話がズレるのですが、この日は日の出後1時間程度釣りを続け、久しぶりに明るい時間に北条湾全体を良く観察しました。
昨日の釣行記事内で、ウニの食害による磯焼けの話をしましたが、その辺の調査も兼ねて細かく注視し岸壁の縁を見ていたのですが、未だにウニも確認出来ますが、ウニとは違うある別の生き物を見付けました。
「ウミウシ」です。
ウミウシは世界中に何千種といるので、一概には言えない部分もあるのですが、元は貝の仲間で貝殻が退化したり体内に埋没してしまった軟体動物です。
エサとしているものは、良く知られているのが海綿なんですが、藻や海藻も食べます。
磯焼けにより、ここ数年は北条湾でもほとんど見掛けませんでしたが、この日は岸壁にへばり付き海藻を食べているのを目撃しました。
動画や写真に撮りたかったのですが、如何せん風によるさざ波+ウミウシ自体が擬態化しており、非常に分かりにくいので撮りませんでした。
なぜウミウシのお話しをしたのかと申しますと、昨日の記事でも書かせて頂きました磯焼けが改善傾向にあり、藻や海藻などをエサとするウミウシも戻って来た…という点と、実はウミウシが好む海水温と青魚が好む海水温は非常に近いんです。
どちらかと言えば、ウミウシの方が適温とされる海水温の範囲は青魚に比べ狭いのですが、そのウミウシが元気にエサを食べているということは、当然青魚が北条湾に入って来ても十分に生活していけます。
とにかくウミウシは種類が多いので、一概には言えないのですが、一般的にウミウシの産卵期は4月頃~夏前と言われており、今は産卵に向けての爆食いする時期でもあります。
以下の写真のような、漁船などを陸揚げする場所の浅瀬に、おびただしい数のウミウシが密集するのをご覧になったことはないでしょうか。

こちらは上記写真を撮った場所の縁を映したものですが、地味に海藻が生えているのがお分かり頂けると思います。
ウニの食害による磯焼けの再生①昨日アップしましたブログ記事に詳細を書かせて頂きましたが、磯焼けから地味に藻類や海藻類が再生しているように見受けられました。去年、一昨年などは岸壁の縁から完全に海藻類が消えていました。https://t.co/7kQKg1qlk8 pic.twitter.com/FxizYBVGr6
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) March 21, 2022

ツイート①の場所の写真
ウニの食害による磯焼けの再生②https://t.co/ZVulf4RmHR pic.twitter.com/K99uWfkfkZ
— 【神奈川県】リアルタイム釣行記 @ Koichi Otsuka (@kic_iwashi) March 21, 2022

ツイート②の場所の写真
一度食べ尽され、ほぼ完全に無くなってしまった海藻は昨日、今日で一気に生えてくるものではありませんので、地味ではありますが、少しずつ元に戻りつつあり、一度はいなくなってしまった生き物達も戻って来ています。
余談ですが、稀に水質に問題がない河口などで突然魚が大量死…などというニュース記事をご覧になったことはありませんか?
都心部などに多い、護岸を人工的に造った河口などでは海底(川底)にヘドロが溜まり易く、このヘドロが分解される時に大量の酸素を必要とします。
海藻(水草)なども乏しく、二酸化炭素を吸収する効果や、光合成での酸素の供給なども少ないことから、河口のような狭い場所に大量に魚が押し寄せると酸欠を起こすことがあります。
北条湾も深部に川が流れ込んでおり、細長い地形且つ水深もさほど深くない湾で、ヘドロこそありませんが地形的には似通っています。
こういった点でも、藻類や海藻が多くあった方が魚達は過ごし易く、エサとなるプランクトンも多くなります。
青魚…という括りだけですと、直接的に藻や海藻が増えることでたくさん集まってくる…などの効果はありませんが、青魚であってもサイズが小さければ小さいほど、自分達の身を守る上では重要な役割を果たします。
また、青魚以外の小魚や稚魚なども同様で、それを追ってさらに大型のフィッシュイーターもやって来ます。
数年前から磯焼けが激しくなり、次第にほとんど海藻が無くなり、去年から今年に掛けてここ数年ではなかったほど海水温が下がり、サビキ釣りでの釣果が厳しい状況となっていますが、釣り場としては総体的に北条湾は良い方向に向かっていると思います。
正直申し上げて、いつになったら北条湾でのサビキ釣りで魚が釣れるのかは分かりません。
夏まで釣れないかもしれません。
しかし、この良い状況に向かっていることで、少しずつ北条湾に魚以外の生物も含めて戻って来るのではないかと思っています。
北条湾という釣り場をホームにしている私としては、まさに今が正念場でもう釣果がない釣行が続き1ヶ月になります。
子供の頃から釣りをしてきて、ここまで釣りに行く度に釣果がゼロというのも初めての経験です。
ここまで来たら、脇目は振らず、このまま釣れなくても北条湾へ通い続けます。
そして、サビキ釣りで釣果が出始めましたら、今年からはサビキ釣りオンリーではなく、活餌の釣りにも力を入れエキサイティングな釣行をお届け出来るように頑張ります。
次回は土曜日が小潮、日曜日が長潮と潮回りの末端中の末端で、潮の動きとしては既に終わっていますが、めげることなく釣りに行きたいと思っています。
また、ご報告させて頂きます。
・2022年3月21日 北条湾釣行 ライブ配信動画
・2022年3月21日午前7時頃の北条湾岸壁周辺の様子
・2022年3月21日午前7時頃の花暮岸壁周辺の様子

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いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
貴重な釣果情報ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願い致します。
> ようやくボライワシがつれだしました。投げ釣りでは他の人がボラを釣っていました。