新年明けましておめでとうございます。
本年も
ブログ、
X(旧Twitter)共々よろしくお願い致します。
今年もリアルタイム、且つ少しでも皆様のお役に立つ情報を発信出来ればと思っております。
ブログのタイトルにあります通り、2024年の
釣りは
釣り始めから幸運にも、想像もしないスタートダッシュを決めることが出来ました。
2023年の
釣りは、総じて例年
北条湾で釣れている魚より、今まで
北条湾では釣れない魚が多く釣れた年となり、最後の最後まで魚の動きが読みにくく、特に秋以降の青物やカマスの釣果も揮いませんでした。
■
2023年釣り納め&この1年の釣行を振り返って(2023年12月31日)今年の冬は暖冬と言われておりますが、確かに例年の同じ時期に比べますと気温が高い傾向にあるものの、当たり前の話ですが冬なので暮れに向けてそれなりに気温が低くなっていきました。
仕事の都合上、
釣り納めに行くのであれば、12/30か31日でした。
この両日、どちらの日に釣り納めに行くか決めた理由は、31日の方が気温が高かったから…です。
槍が降っても釣りに行く釣りバカの私…
その釣りバカが、潮の動きや魚の動きで釣行日を決めるのではなく、気温で決める…
釣り納めというイベントの為に釣りに行く感じで、12月に入り如何に魚が釣りにくくなっていったのかの証でもあります。
案の定、釣り納めの日も釣果は揮わず、一年の締め括りの釣りなので、我が家の兄妹猫のご飯、人間用に少し刺身で食べられる程度の釣果を期待しましたが、人間用はおろか兄妹猫の一食分のご飯にもならない程度の数しか魚は釣れず、帰りがけに釣りのお供の猫達に全てお裾分けして帰る始末です。
人間的には年も変わり、新年を迎え気持ちも新たに釣りに臨みたいところですが、自然界に住む魚には全くもって関係ないことで、4日前に釣りに行って悲惨な釣果…これが4日後に激変して大漁…という可能性は天文学的数字くらいの確率でしかなく、仕事の都合を考え1/3に釣り納め同様に、釣り始めのイベントの為に釣りに行くような感じでした。
暮れの釣りは11月に入ってから釣りにくさが顕著となり、12月に至っては釣りに行くだけ無駄…そんな状況でした。
故、皆様には再三釣りに行くなら
北条湾以外の釣り場をお勧めして参りました。
とは言え、新年一発目の釣り…
最低でも我が家の兄妹猫のご飯分は釣るぞ…そんな感じで釣りに出掛けました。
暮れの釣りも、だいぶ今の
北条湾は魚が釣れないことが浸透しているようで、ほとんど釣りをしている人がいませんでした。
釣り始めの1/3は午前5時頃より潮が大きく動く潮の動きでしたので、魚も釣れず正月の三が日、釣り人もほとんどいないだろうと予想し、ピンポイントでそのタイミングを狙って
北条湾を目指しました。
もう10年以上
北条湾に通い続けていると、いい加減地元の方の車も覚えます。
北条湾岸壁に入って行くと、1台だけ他県ナンバーの車が停まっていましたが、あとは全て地元の方の車しかなく、当然釣りをしている人は誰もいませんでした。
気温は4度と低めでしたが、幸いにも風はなくベタ凪の海面の至るところに小魚が作る小さな波紋がたくさん出来ていました。
釣り道具を降ろし始めると、お前らどこで待ってたんだ…とばかりに、釣りのお供達が付いて来ました。
魚が釣れないので、例年のように釣り人もいませんし、お腹が空いているんだろうな…と思いますが、魚が釣れないのは私達も同じで、果たして兄妹猫のご飯分を釣って、釣りのお供達にお裾分け出来るほど今日は釣れるか…
釣りのお供達の視線を背中に感じながら、
サビキ釣りの竿受けをセットしていると…
ん…?
海中から何か…
竿受けをセットしているので、そちらに気がいっているにも関わらず、それでも気付くほどの、何やら黒い物体が物凄いスピードで海底から海面目掛けて上がって来ました。
思わず「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」と声が出てしまうほど大きな物体、海面スレスレで大きな口を開き周辺にいた小魚を海水ごと飲み込みます。
勢い余って若干海面から飛び出しますが、即座に反転しまた海中の闇の中へ消えていきました。
魚であることは当然すぐに分かりましたが、あまりに一瞬、且つその大きさに驚いてしまい魚種の判別までは出来ませんでしたが、釣り納めの記事で証拠となるものは何もなく、私の想像の域を出ませんが、小魚達の動き、釣れ方…こういったことを勘案しますとフィッシュイーターがいると考える方が自然…というお話しをさせて頂きましたが、やはりいました。
自分がホームにしている釣り場を、釣れない、釣れないと連呼するのも寂しいもので、ここ1、2ヶ月は釣りに行くモチベーションを保つのもやっとでしたが、身体の底から湧き出るように一気にテンション爆上げ!!
寒さも忘れ、真下から突進して来たフィッシュイーターのことを、鼻息荒く家内に話し「よーし!!釣るぞ!藤五郎かシコを釣ってくれ!今日はガンガン泳がせるぞ!」と釣りの準備を急ぎました。
興奮冷めやらぬ中、鼻息荒く
サビキ釣りしますが…
15分経ってもアタリの「ア」の字もありません。
海面には無数の波紋…
小魚は網ですくった方が早いくらいいます。
ようやく
カタクチイワシがヒットします。
しかし、弱ってすぐに死んでしまい、泳がせ釣りの活餌には出来ませんでした。
即座に次を釣りたいところですが…
アタリもなく、時間だけが刻々と過ぎていきます。
あれだけ荒かった鼻息…
あれだけ上がったテンション…
熱が冷め寒さが身に染みてきます…
カタクチイワシの動画を撮影した1匹以降、他の小魚も含め1匹も魚が釣れず、釣りを開始してとうとう1時間半が経過してしまいます。
そして、ようやくトウゴロウイワシがヒットします。
トウゴロウイワシが釣れてから、ポツポツと
カタクチイワシもアタり出し釣れ始めますが、時既に遅し…
恐らく、私が遭遇したフィッシュイーターが北条湾内を出た、もしくは釣りをしていた釣り座付近から離れたので小魚が釣れ出した…こういうことだと思います。
活餌を現地調達で釣る泳がせ釣りの、一番難儀なことなんですが、釣りを始めた時に既に狙うフィッシュイーターがいると、そもそもエサにする小魚が釣れず、その小魚が釣れ出すのはフィッシュイーターがいなくなった後…この流れが一番最悪なパターンです。
この日はモロにそのパターンでした。
そして、今回遭遇したフィッシュイーターは青物やシーバスなど、速いスピードで小魚の群れをかき回すように泳いでアタックするフィッシュイーターではなく、海底もしくは水深の深い場所から上方向にアタックするフィッシュイーターで、サイズや迫って来た時のスピード的にメバルやカサゴではないと思いますが、ハタやマゴチ、ヒラメなどあまり泳ぎを得意とせず、自ら小魚に近付きアタックする魚ではなく、待ち伏せて瞬間的に小魚を襲う魚ではないかと思っています。
ただ、近々での北条湾内の海水の温度からしますと、マゴチは比較的暖かい海水を好みます、ヒラメの場合は潮通しの良い場所を好むので、可能性は低いかな…という思いもあり、何の魚かイメージ出来ていないのが正直なところです。
ちなみに、イカの類は完全にいません。
そして、この日はもう一つ以外なことが判明しました。
Xでポストしましても、文字数の制限上キチンとお話し出来ないので、当初はポストする気がなかったのですが、少しでも皆様へ情報を展開出来ればとポストしましたが、岸壁にキビナゴがたくさん落ちていました。
落ちている…という表現を使いましたが、発見時は誰かが釣って地上に捨てて行ったものだと思いました。
写真を撮り改めて見てみると、そもそも落ちているキビナゴは数センチです。
キビナゴは口が小さいので、仮に落ちているキビナゴを釣るとなると
サビキ仕掛けの針も1号~3号くらいのものを使うしかありません。
北条湾では、小魚と言えども
サビキ釣りで釣れる魚は15cm~20cmオーバー、コノシロやメッキなども釣れる場所なので、そんなに小さい針の
サビキ仕掛けを使っている人はあまりおらず、これって釣ったキビナゴではないのでは…?と思いました。
では、売っているエサ用??
いや、こんな小さなエサ用のキビナゴは見たことがない…
じゃぁ、なに??
良く岸壁を見渡すと、点々とキビナゴが落ちているのを発見しました。
どうして岸壁に点々とキビナゴが落ちていたのか、正確な理由は分かりませんが、満潮時に風の影響で打ち上げられたり、海鵜やフィッシュイーターに岸近くで襲われ海面から飛び出したり、何れにせよ何がしかの理由で偶然岸壁に上がってしまい海へ戻れず死んでしまったものだと思います。
この日は若干気持ち悪いくらいの数の小魚が作る波紋が海面に出来ており、この波紋の数は去年の
クリスマスイヴの釣行時辺りからどんどん増えているように感じます。
何とかその波紋が出来ている様子を動画撮影したいのですが、暗がりの中で海の海面を撮影するのは限界があり、上手く撮影出来ておりませんが、このキビナゴを見てかなり合点がいきました。
恐らく、海面に波紋を作っているのは、大半がキビナゴの群れで、トウゴロウイワシや
カタクチイワシよりも数が多いと思われます。
先述しました通り、この日確認したキビナゴのサイズですと、現在使っているサビキ仕掛けの釣り針の大きさでは釣ることは出来ません。
故、波紋の数と釣果にズレが生じており、そこにきてキビナゴを含めた小魚を狙うフィッシュイーターも入って来るので、尚更
カタクチイワシ、トウゴロウイワシが釣りにくい…
こういうことではないかと予想しています。
釣り納めの際に、最悪の方向…とお話し致しましたが、サビキ釣りで魚が釣りにくいことに変わりはないのですが、活餌の確保が上手くいけば、泳がせ釣りで狙える何がしかの魚が北条湾内に入って来ていることは、この日確認出来ました。
言い方を変えれば、あの狭い北条湾内に所狭しと波紋を作るほど小魚が集まっていれば、それを狙う肉食の大型魚が放っておく方がむしろ不自然です。
今の北条湾は、フィッシュイーターにとっては食べ放題な状況だと思います。
ただ、繰り返しになりますが、夏場のサビキ釣りのように、釣りに行けば必ずそれなりの数の何がしかの魚が釣れる…という状況ではなく、狙い通りフィッシュイーターを釣り上げないと悲惨な釣果になる可能性は高いです。
このキビナゴを含めた小魚達も、北条湾内の海水の温度が下がれば一気に群れが北条湾から離れる可能性は十分にあり得ます。
現時点では、海水温を含めた諸々の条件が絶妙なバランスで成り立っているからこそ生まれている状況で、一つでも歯車が狂えば一気に釣れない釣り場になる可能性は大きいです。
去年から申し上げておりますように、都度魚種は入れ替わっているものの、今の北条湾には多くの魚が集まっています。
しかし、魚が多く集まり過ぎて釣りにくい…この状況は変わっておらず、何れの釣りも数釣りが難しいことに変わりはありません。
最悪の状況にはなっていないと思いますが、今の北条湾への釣行はこういったことを踏まえて釣りに来られるのであれば別ですが、釣果実績がある釣り場へ行かれることをお勧め致します。
釣り始めの釣りですが、キビナゴを発見し、北条湾の状況が読めたことは良かったのですが、トウゴロウイワシが釣れ出した後、コンスタントとはとても言えない間隔で、時折トウゴロウイワシかカタクチイワシが釣れる…という感じで、釣りのお供にお裾分けすることも出来ず、とうとう釣りのお供達は諦め寝床へ帰ってしまいました。
何とか兄妹猫の一食分くらいの数が釣れたので、帰り支度を始めました。
泳がせ釣りの仕掛けを付けた竿を片付けていると、サビキ釣りの竿にやや大きめのアタリがあり「おっ!ウルメでもきたか?」などと思い引き抜こうとしますが…
ん??
なぜ動かない…??
引くわけでもなくジッとしている感じで全く魚が動きません。
根掛かりじゃないしな…
1時間ほど前に、足下にボラと思われる魚と、ここ数年良く私が釣りをするこの釣り座の足下に居付いている
クロダイの群れを発見していました。
サビキ釣りのコマセに寄って来たものと思われ、家内と「ボラも
クロダイも身体が大きいから、こいつらがいるだけでも小魚が警戒して釣りにくくなるんだよな…」などと話しをしていました。
少し強めに引き上げてみると…
一気に真下に走り出し、なんだ?なんだ??ボラか?と思いましたが…
いや…
ボラならもう少し横に走るよな…
何れにしても、到底トリックサビキでは釣り上げることは不可能な引き…
家内が「タモいる??」と聞いてきますが…
いや、たぶん上がんないよ…
少しずつ魚が浮いて来てビックリ仰天、私達が数年、勝手に「主」と呼んでいた、パッと見で50cm以上はある
クロダイが掛かっていました。
あぁぁぁぁぁ…
絶対無理、
クロダイ、主が掛かってるよ…
私は心のどこかに、何年も同じ場所で見続けてきた
クロダイの個体だったので、リリースしたい気持ちもあったのかもしれません。
どうせ、そのうちハリスが切れるだろう…
こんな感じでいました。
しかし、家内は車からタモを降ろし、年明け一発目の釣り、釣り始めだからか私よりむしろ気合いが入っていました。
えっ!?
上げる気なの??
と、一瞬思いましたが、家内のやる気に触発され、こちらも興奮していきます。
いや…でも、やっぱ上がんないよ…
気持ちが揺れ動く中、次第に熱中し始めテンションMAX。
もう糸(ハリス)が持たないから、次寄せた時が最後だぞ(最後のチャンス)。
家内にこう告げ、寄せていきました。
タモを海中に沈めろ…
タモを動かすな…
魚はタモが見えてるから不必要に動かすと魚が暴れる…
タモの方へ頭を寄せるから頭からすくえ…
アドバイスしながら
クロダイを寄せていきます。
よし!今だ!!頭、頭…
何とかタモ入れに成功し…
タモを平行にするな、立てろ!(タモを垂直にする)
60cmオーバーの歳なしのクロダイです。
道糸4号、幹糸3号、ハリス1.5号…
道糸、幹糸はともかくハリス1.5号が良く持ち応えてくれました。
以下のポストのライブ配信のタイムスタンプが「1:59:50」辺りからご覧頂くと、クロダイヒット!からタモ入れ、引き上げまでの一連の動きがご覧頂けます。
「歳なし」とは、50cm以上のクロダイのことで、何年生きているのか分からない個体…という意味で、クロダイの寿命は諸説ありハッキリと分かっておらず、20年以上生きるとも言われています。
ボラなども50cm以上の老魚を「トド」と呼びます。
クロダイは若い個体ほど背中側の黒色はハッキリとしており、今回釣れたクロダイは全体的に銀色で黒い部分が不鮮明です。
歳を取れば取るほど、色が不鮮明になっていきます。
いつも見ていた主だけに、少々複雑な気持ちでした。
敢えて掛かったサビキ針を残しておいたのですが、サビキ針からこぼれ落ちるコマセを器用に食べていたんだと思います。
間違って針が引っ掛かってしまったんでしょうね。
クロダイはいろんな魚の中でも、特に神経質で非常に賢い魚です。
普段はこういったミスをしないからこそ、ここまで大きく成長し生き残ってこられたんだと思いますが、一瞬のミスで生死が分かれてしまう…改めて自然界を生き抜いていく厳しさを痛感した釣果でもありました。
この日の釣果はこんな感じになりました。
厳密には60.5cmでした。
奇跡のクロダイがなければ、かなり悲惨は釣果でした。
兄妹猫の1回分の食事も怪しい感じです。
こちらは釣れた魚種ですが、クロダイの写真の後ですと、別に要らない気もしますが…w
ご説明も要らない気もしますが、一応上がカタクチイワシで下がトウゴロウイワシです。
兄妹猫の朝食ですが、帰宅後いろいろ調理の邪魔にもなりますし、アラなどもたくさん出るので、まずクロダイを解体しました。
邪魔しかしないバカ猫がこちらです。w
私の場合、釣りは一応趣味なので、現地で片付けの頃には片手にビールがあることがままあります。
この日はお正月。
オマケに釣り始めで歳なしのクロダイをGET!
片手にビールがないはずがなく、帰路の車中では家内に運転をしてもらい、持って行ったビールを全て完飲。
帰ってまずはクロダイを捌かないと、正月早々血だらけになり兼ねません。
何とか血だらけにはならずに済み、ようやく兄妹猫の朝食ですが、トウゴロウイワシとカタクチイワシ、いざ焼いてみると予想通り兄妹猫一食分が厳しかったので、クロダイの頭(カシラ)を焼いてあげました。
頬肉、肩肉が美味いんですが、兄妹猫に譲りました。
黄色の器が兄猫用なんですが、明らかに魚肉が違うのは、妹猫はもしかするとクロダイは食べてくれないかもしれないので、普段通りにカタクチイワシとトウゴロウイワシだけをほぐしてあげました。
心配をよそに、兄妹揃って完食してくれ何よりでした。
変わって兄妹猫の夕食は、確実に食べてくれるカタクチイワシは当然ありませんので、クロダイのアラなんですが、妹猫の好き嫌いの基準が飼い主でもイマイチ分からず、かなり一発勝負でした。
クロダイのアラと言っても所謂中落ちの部分なので、身に締まりはありますがそれなりに脂がある部位でもあります。
去年の秋は例年になく、大きなサイズのトウゴロウイワシが釣れ、かなり脂を溜めており、どうもその脂が濃過ぎて妹猫は食べてくれませんでした。
今回のクロダイはかなり長生きした老魚と思われ、捌いていても指が水を弾くほどの脂がのっていました。
兄妹猫の夕食を準備していても、兄妹揃って反応は薄く、準備の段階で食べてくれないことを覚悟していました。
いざ、夕食を出してみると、意外にも兄妹揃って淡々と食べてくれ、妹猫は若干残しましたが、最後は兄猫がキレイに平らげていました。
人間用の
魚料理ですが、黒くても鯛ですし、一応お正月ということで、余すことなく食べ尽す勢いで作ってみました。
余談ですが、クロダイは全てオスで産まれ、その後数年は両性状態で過ごし、3年ほどでメスに性転換するものが現れます。
更にその後、一部のオスを残し4~5年で大半の個体がメスに性転換します。
クロダイは春先から梅雨の頃までが一般的に産卵期と言われていますが、私はXやブログなどで釣った魚が卵を持っていると、毎回お伝えしておりますが、どの種の魚も近年では一般的に言われている産卵期ではない時期に卵を持っていることが多く、定説的に言われている産卵期は全く関係なくなってきており、ハッキリ言って当てになりません。
これは、産卵を促す一つの基準が海水の温度であるためだと思います。
海水温の上昇…というキーワードを昨今良く耳にしますが、海水の温度の上限値が上がっていることも事実ですが、釣りなどで重要になってくる、魚の動きを読む上では海水の温度の下限値が今までのように下がらない、つまり海水が冷たくならなくなってきていることが、今までの魚の動きと違う行動をさせる原因になっていると思います。
その一つが産卵なんですが、釣りに於いてターゲットの魚の産卵の時期を知る意味は、浅瀬にターゲットの魚が集まり易くなる、産卵産後に爆食いをする…こういったことでターゲットとする魚が釣り易くなるため、知っておくと釣果に結び付け易いということがあります。
そして、今回釣れたクロダイも、一般的に言われている産卵期は春から梅雨くらいの時期ですが、どう頑張っても春には早いお正月の今、予想通り卵を持っていました。
釣った後、現地で血抜きなどをしている時にお腹を見て、下腹部が膨らんでいることで子持ち(卵を持っている)だと思いました。
この卵もしっかりと食べさせて頂きました。
クロダイの卵「鱈子」ならぬ「黒子」とでもしておきたいと思います。w
本物の鱈子などより、卵の粒が小さいので、ツブツブ感は然程なく滑らかな感じで、レバーなどに似た食感です。
非常に珍味で、釣り師だから食べられる一品かと思います。
ただでさえ時期的に冬ですので、どんな種の魚も越冬のために脂を溜め込む時期です。
そこにきて子持ちとなれば、尚のこと爆食いをして脂がのっています。
クロダイの腹身は塩焼きにしてみました。
クロダイの腹身の塩焼き文句無し!
塩だけでご飯を何倍でも食べられる感じでした。
クロダイのカマは煮付けにしてみました。
クロダイのカマの煮付け兄妹猫に譲った頭(カシラ)の頬肉や肩肉同様に、カマの部位は腹鰭、胸鰭が付いている部位で、肉質が筋肉なんです。
通常であれば身は少しパサパサした食感なんですが、こういった脂がのっている時期に煮付けると、身がプリプリの食感になり甘味も増すので非常に美味です。
当たり前ですが、小骨などもないので食べ易く、非常に箸が進みます。
当然、お刺身も作りました。
今回は純粋な「生」の刺身と「炙り」も作ってみました。
バチバチ脂が燃えて凄かったです。
クロダイの生と炙りの刺身クロダイはマダイやヘダイなどに比べると、雑食性が強く何でも食べる魚なので、居付いている場所によっては身に若干臭みがあることがあります。
海藻や甲殻類が多い磯などに居付いているクロダイは若干磯臭さがあったりします。
今回釣れたクロダイは、臭みは一切ありませんでしたが、臭みが苦手な方は炙ることで臭みも緩和されますし、煮付けて食べるとあまり臭みが気にならなくなります。
通常の釣果であれば、
魚料理もこれくらいで良いのですが、繰り返しになりますが、今回釣れたクロダイは北条湾で私が良く釣りをする釣り座周辺に居付いていました。
5匹~6匹くらいの群れでいつもおり、まるで家族のような群れでその中でもひと際大きく、海の上から見ていても明らかに色合いが薄く身体も大きく老魚であることは一目瞭然でした。
何年も見続けていた個体でもあり、複雑な心境にもなりましたが、主に敬意を払う意味でも徹底的に食べ尽そう…そんな思いで夕飯時にも釣ったクロダイで家内に二品作りました。
兄妹猫の夕食になったクロダイの中落ち、身を全て取り中骨だけになったアラを30分ほど煮込み出汁を取りました。
これを丁寧に濾します。
この出汁でお米を炊きます。
タコはたまたま冷蔵庫にあったので、彩りの意味で一緒に炊きました。
炊き上がったお米に、クロダイの腹身の塩焼きの身をほぐし、大葉の微塵切りと一緒に混ぜ合わせます。
この鯛めしならぬ、クロダイ飯に半日冷蔵庫で寝かせたクロダイの刺身を並べ、ネギをトッピングしクロダイの出汁で炊いたお米に、腹身の塩焼き、クロダイの刺身とまさに、煮(出汁)、焼き、生で徹底的にクロダイを堪能するクロダイ飯の完成です。
クロダイ飯
締めは、クロダイの中骨で取った出汁が余ったので、塩で味を整えお吸物を作りました。
お吸物に合いそうな野菜が冷蔵庫になかったので、細切りの白菜とネギ、クロダイの炙りの刺身、お正月ということで餅を入れてみました。
クロダイのお吸物
北条湾に入り浸る前、十数年前は観音崎をホームとしており、当時は虫餌で遠投の投げ釣りでシーバスやマダイを専門で釣っていました。
ある程度、鯛系の魚の引きを心得ていたからバラさずに済んだのかな…と思いましたが、まさかトリックサビキで歳なしのクロダイを釣るとは夢にも思いませんでした。
新年最初の釣行でこの結果はもちろん嬉しいのですが、いきなり運を使い果たしてしまったのではないか…という一抹の不安を感じるくらい驚きの釣行でした。
釣り歴40数年になりますが、50cmオーバーのボラは何度もサビキで釣っていますが、クロダイは初めてです。
今の北条湾は魚が集まり過ぎていて釣りにくいことは事実なのですが、逆を言えば魚がいなければ魚を釣ることは出来ません。
北条湾に入り浸るようになって10年ほど経ちますが、この10年とにかく夢を見せてくれる釣り場であると思っており、毎年何か必ず驚くことが起きる釣り場です。
そういった魅力にハマり、毎週バカの一つ覚えの如く北条湾に釣りに行っていますが、今年はどんな夢を見せてくれるのか…という期待と、GW辺りにサバっ子が釣れ出すまで何も釣れない釣りに行くことになるのか…期待と不安が入り混じっています。
今年も出来る限り皆様に有意義な情報の提供、エキサイティングな釣行をお見せ出来るように頑張って参ります。
2024年も
X、
ブログ共々よろしくお願い致します。
また、ご報告させて頂きます。
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2024年1月3日午前8時頃の北条湾岸壁周辺の様子・
2024年1月3日午前8時頃の花暮岸壁周辺の様子この記事をスマホ・タブレットでご覧頂く場合はこちらからどうぞ。
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